イーグルスファンコミュの早川隆久は１５勝いける　チームを投打で徹底分析･･･青山浩二の「一投両談」

広島森下暢仁−楽天田中将大ほか／５日予告先発

5日のプロ野球予告先発は以下の通り。

＜セ・リーグ＞

巨人戸郷翔征−日本ハム立野和明（東京ドーム＝17時45分）

ヤクルト小川泰弘−西武今井達也（神宮＝14時）

DeNA浜口遥大−ロッテ美馬学（横浜＝14時）

中日梅津晃大−オリックス田嶋大樹（バンテリンドーム＝14時）

阪神伊藤将司−ソフトバンクN・マルティネス（甲子園＝14時）

広島森下暢仁−楽天田中将大（マツダスタジアム＝14時）


早川隆久は１５勝いける　チームを投打で徹底分析･･･青山浩二の「一投両談」

楽天は５月の戦いを１１勝１１敗３分けの勝率５割で終えた。
楽天創設２年目の２００６年から球団を支え、生え抜き初の６００試合登板も果たした
青山浩二氏（現楽天アカデミーコーチ＝３７）がスポーツ報知東北版の企画
「一投両談」で解析。
５月５試合で初完封を含む３勝をマーク、月間ＭＶＰ級の活躍だった
ドラフト１位・早川隆久投手を推した。また、交流戦のポイントについて語った。

＊＊＊

５月は早川の活躍ぶりが目立ちました。同１６日のオリックス戦（京セラＤ）では
１―０で初完封を飾るなど３勝をマーク。
ここまで６勝を挙げてますし、先発に勝ちがつくのは、チームにとってもリズムが
いい証拠です。

彼の良さを改めて話すと、コーナー低めに投げ分けられる「制球力」がすごい。
逆球も少ないですし、真っすぐの軌道での変化球、スライダー、チェンジアップが来る。
春先のオープン戦時は「変化球の腕の振りが遅いことが課題」と、
本人も悩んでいましたが、今は別人のようなブレーキの掛かり方をしているので
ボールが浮かない。低めのまま変化したり、真っすぐがいく。
ギリギリまで体も開かないので打者も相当タイミングが取りづらいんじゃないかなと
思います。
もっと苦戦をするかなと思っていましたが、僕が想像していたよりも
早く修正してきたという印象です。本人も研究熱心なのでしょう。

球団の左腕ではまだ１０勝をした投手がいないですが、僕はそこではなく、
則本昂の１年目のように「１５勝」してもらいたい。それに引っ張られるように、
先輩も負けず嫌いが多いので、引っ張られていく形になればベストです。
他の先発陣はみんな焦っているんじゃないですかね。

早川以外の投手陣ですが、開幕からローテをずっと守っていると、
回復しきれないで次の試合に入ることになったり、前回の試合で負けていると、
気持ちがめいることもあってずるずる負けてしまうこともある。
だけど、そういうことも経験している投手ばかりなので、
ここから巻き上げてくるのだろうなと思います。

岸に関しては出場選手登録を抹消されましたが、昨年も前半はあまり調子が
良くなくて、ファームで調整して、後半に入って連勝していた。
また調子を取り戻すいい機会にしてほしいです。
一方で岸の代役に入った塩見に頑張ってもらいたいですね。
ここから夏場にかけて暖かくなって先発の出力も上がって調子も出てくる季節になる。
逆に早川が途中でバテないかが心配ですね。
それをうまく中継ぎ陣でカバーしてもらいたいです。

５月の打線は浅村、島内、岡島選手の活躍が目を見張りました。
「打線は水物」とよく言いますけど、チーム打率があまりよくない中で、
これだけ勝てている。浅村は１９四球をもらい、出塁率が４割６厘。
岡島は月間ＯＰＳ（出塁率＋長打率）が浅村を超えてチーム１位の１０割６分４厘と
奮闘している。３０日のＤｅＮＡ戦（楽天生命）では終盤に決勝の２点三塁打。
勝負強さが光りました。

５月末から交流戦に入りました。
戦い方のポイントは初見や、あまり対戦のない投手が多くなってくる。
１番打者が塁に出て塁をとにかくためて浅村、島内、岡島、茂木に回すことですね。
投手陣は今のところ頑張っているので１点でも多く取れれば競り勝っている。
少ないチャンスで出塁率を上げること。そのためには三振の数を減らすことが大切です。

ホームに関してはＤＨがあるので変わらないですが、ビジターに行くと打席にも立つ。
バントや進塁打なども求められる。
相手投手に投げる時はきっちりと切るところを切れば、簡単に２死を取れる。
逆に投手を相手に打たれると苦しくなるのでそこを抑えられるかが大事です。

交流戦を境にリーグの順位変動も大きく変わることもああります。
先発陣が５、６回投げれば、勝ちパターンが確立されているので必然敵に勝つ確率も
上がるでしょう。
ただ、ここまでは先行している試合は、そのまま勝てる可能性が高いけど、
逆転勝ちがあまりない。
相手にリードされた後に逆転する試合が増えるといいのですが、
９イニング制でどんどんいい投手が来るので難しい。
それでも打線の奮起でひっくり返す試合を見せてもらいたいですね。

今季の連勝は４連勝が最高で、大型連敗もなく２連敗まで。
そこはすごく頑張っていると思います。逆転勝利が増えれば、
今後の勢いもさらについてくると思うので期待したいです。（青山　浩二）