イーグルスファンコミュの若手の活躍が目立つ楽天、平石監督「争いが激しければ激しいほどうれしい」

若手の活躍が目立つ楽天、平石監督「争いが激しければ激しいほどうれしい」

楽天は２日、台湾プロ野球ラミゴとの２試合の国際交流試合を終え、台北市の松山空港発の航空機で

羽田空港に帰国した。

今後は休養日を挟んで楽天生命パーク宮城などで練習を行い、８日に岡山県倉敷市の

倉敷マスカットスタジアムで阪神とのオープン戦に臨む。

ドラフト１位ルーキー辰己が好調な打撃で外野の定位置をうかがうなど若手の活躍が目立つ中、

開幕１軍を懸けた争いが本格化する。

平石監督は「争いが激しければ激しいほどうれしい。悩むけど大歓迎」と笑顔で話した。




右足負傷の田中和基が帰国　侍ジャパン出場厳し

1日に行われた台湾・ラミゴとの親善試合で右足首を負傷した楽天田中和基が2日、

羽田空港着の航空機で帰国した。

スニーカーをはいた右足を引きずりながら「（一夜明けても）しんどいですよ」と現状を素直に説明。

チームとともに仙台へ戻ってから検査を受ける予定で、9、10日のメキシコとの強化試合のメンバーにも

選ばれていた侍ジャパンについては、球団側が出場は難しいとの見解を示している。

「チャンスだったので残念。シーズンにしっかり入れるような準備をしていきます」と

悔しさをにじませた。



辰己　趣味は「ないです」…グラブに刺しゅう「野球バカ」

辰己涼介外野手はストイックな男だ。１月末の入寮日。

ルーキーたちは新生活の拠点に思い出の品などを持ち込み、報道陣に公開するのがどの球団でも

恒例行事になっている。

楽天の新人も歌手・安室奈美恵さんのＤＶＤやコーヒーメーカー、ぬいぐるみなど選手の

個性が色濃く出た。

ただ、辰己は「野球に必要ないものは持ってきてないです。強いて言えばバットですかね。

こだわっているので」と言い、重さの違う２種類のバットの説明を始めた。キャンプ中も外食などに

出掛けず、球場と宿舎の往復を繰り返す日々。「毎日、高いレベルで野球ができることが幸せなんで」。

辰己がグラブに刺しゅうしている座右の銘は「野球バカ」。趣味は「ないです。野球が趣味」と

言い切る男は、野球漬けの日々を心から楽しんでいる。





楽天Ｄ６・佐藤の「スタート」山形中央『卒業式』で決意


プロ野球楽天のドラフト５位・佐藤智輝投手が１日、山形市内の同校で開かれた卒業式に出席した。

沖縄・久米島、宮崎・日向での１カ月に及ぶキャンプを終え、たくましさを増した

左腕は「３年間学んだことを、次のステージで生かしたい」と決意を新たにした。

期待の若鷲が笑顔で学舎を巣立った。卒業証書を手にした佐藤は、改めてプロ野球選手としての

決意をにじませた。

「寂しいが、社会人としてスタートすると感じた。中央に入ったからこそプロにも挑戦できるし、

学んだことを次のステージでも出していきたい」

この日は３年間苦楽を共にした野球部員や、クラスメートと約３カ月ぶりに再会し、

「楽しく勉強したことや負けた悔しさが浮かんだ。仲間全員で苦しい練習を耐え抜いたことが

一番の思い出」。

ホームルームでは楽天の球団歌で激励され、「改めて応援してくれる人の多さを感じた。

日本を代表する選手になれるよう頑張る」と口元を締めた。


初めてのキャンプでは、プロ１７年目のベテラン、久保裕也投手のトレーニングに目を奪われた。

「この練習をすればこうなる、動きが悪いからこの練習をするとか、自分の体をよく知っていて、

考えてやっている。これがプロなんだ」。先輩の高い意識に刺激を受け、走り込みや

筋力トレーニングなどで体をいじめ抜いた。

「体重は変わっていないが、腕や胸に筋肉がついた」。

久しぶりに着てパツパツになった制服が成長の証しだ。

５日からチームに再合流し、本格的なシーズンに突入する。

「今は１軍とかいっているレベルではない。しっかり成長していきたい」と佐藤。高校３年間を礎とし、

プロの世界で飛躍する。