イーグルスファンコミュのオコエ、新打法で復活&＜Ｅ番ノート＞災い転じて／川岸の人生を変えた岩隈の先発回避

【１９日の予告先発】

◆オリックス・東明大貴―楽天・辛島航（

１８時・京セラドーム　大阪）

オコエ、新打法で復活

オコエが帰ってきた。ディクソンではない。元祖、元気印の方だ。

１４日に１軍昇格後、即「２番・右翼」でスタメンに名を連ね、４打数２安打。

翌１５日も６打数３安打２打点と暴れた。

　「けがは、もう万全です。これもチャンスだと思って、いま結果を残すのもそうですけど、

残りの試合でしっかりアピールしたいです」

５月２２日のオリックス戦（楽天生命パーク）の走塁中に、右太もも裏を痛めて、

翌２３日に出場選手登録を抹消された。打撃の感覚をつかみかけた矢先の不運に、

落胆は大きかった。

２軍ではもどかしい生活が続いた。患部が完治したと思い、運動を再開すると再発。

「あせって、肉離れを２、３回繰り返しました。自分の大きなミス。早く戻りたいという気持ちが強すぎて、

遠回りした」と吐露した。

「走れない時期があったから、つらかったです。リハビリを強めにやって、再発しない体を作りました。

完治した後は、プロ野球人生で一番走り込みました。自分の職業が変わったかな、と思ったぐらいです」

　はやる気持ちを抑え、打撃に時間を割いた。打つ瞬間に、体の軸が投手側に移動する悪いくせを

修正。右足に体重を残し、体の軸がぶれないように、打撃フォームを固めた。

「内角球がさばけるようになって、ボールも長くみられるようになりました」と収穫を口にするオコエ。

来季につなげるためにも、好感触をつかんだ新打法でラストスパートをかける。　
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＜Ｅ番ノート＞災い転じて／川岸の人生を変えた岩隈の先発回避

東北楽天の初代エース岩隈が大リーグから古巣に復帰するかもしれないという一報が流れた

１２日、解説の仕事でベンチに来た川岸ジュニアコーチと昔話をした。

２００７年のホーム開幕戦、開始数分前に岩隈が不調で先発回避し、川岸が代役になった。

突然のプロ初先発は三回持たず敗戦投手に。痛み止めを飲んでごまかしていた右肘は試合後に

手術が必要なほどに悪化。その年の大半を棒に振った。

だが彼は人生を好転させた出来事と捉え、「あれがあったから今も球団にお世話になれている」と言う。

０６年オフにトライアウトを経て入団。手探りの１年目で手術に踏み切る余裕はなく、

代わりに筋力強化に努めた。「新婚で妻は妊娠していたし、必死に生き残りを懸けるしかなかった。

でもあの時に筋力強化の手法を築けたから、トライアウトで来た自分が６年もプレーさせてもらえた」

翌０８年に救援の柱になると、１１年にはオールスター戦に出場し、１２年に引退。

以降、現職で少年少女を指導する際「ピンチもチャンスに変わる」と講話もする。

常に全力投球の川岸らしい逸話だが、まさに「災い転じて福となす」だ。