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イーグルスファンコミュの【日本S回顧03】星野劇場、グランドフィナーレ【2013年】

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野球【日本S回顧03】星野劇場、グランドフィナーレ【2013年】野球

ぴかぴか(新しい)日本シリーズ前に描いたシナリオ。主演の選手にすべてを託したぴかぴか(新しい)

星野流を貫いた。2013年11月3日、自身4度目の日本シリーズで、巨人を倒して初の日本一。

「9年目で日本一になった。選手のおかげ。

よく、私の罵倒に耐えた」と、勝利監督インタビューで笑顔を爆発させた。

自分は決して表に出ようとせず、何度も何度も選手を褒める。

1年間戦い抜いてきた選手と、その魂を信じる人情野球が、結実した瞬間だった。

自身を“演出家”と位置づけ、日本シリーズを舞台に見立てた。

第7戦の試合前「ここまで連れてきてくれた選手に感謝。舞台は整いました。

あとは選手がどう演じてくれるか。私は舞台の袖で見ています」と、穏やかな表情で語った。

シリーズを通して、大筋、描いていたシナリオがあったように見える。第5戦の先発は辛島航。

5回1安打無失点の辛島を迷わず下げ、2番手で則本昂大を投入。第1戦先発から中4日、

その年15勝の大型ルーキーを起用した。

7回に村田修一のソロで1点差に追い上げられると、9回、続投させた則本を見送った後、

ベンチで手を合わせて祈った。「オレはコイツと心中する」。そんな決意が見えたシーンでもあった。

その則本が9回に同点に追いつかれる。一死一、三塁、またも村田に同点適時打を食らった。

だが延長10回、マウンドには則本の姿があった。「もう自分で責任取れ! と」。

これは2年前、田中将大について語ったセリフと重なる。

ルーキーが、将来の大エースへの階段を登り始めた瞬間かもしれない。

延長で味方が勝ち越し。奮闘実り、王手がかかった。

誰もが日本一を確信した。第6戦の先発は、シーズンで24勝0敗、ポストシーズンでも負けなしの田中。

1失点完投勝利した第2戦から中5日、万全に近い状態で臨める。

死角なしかと思われた仙台での試合で、落とし穴はあった。

5、6回に4失点。初黒星。想定外過ぎる第7戦が決定した。

その試合後、星野監督は語った。

「良いとか悪いとかじゃなくて、これだけ投げてくれて、最後に黒星がついたけど、感謝している」

敗戦の焦りなどみじんも感じさせず、その表情には笑顔があった。

その直後に行われたミーティングで「明日はうれし涙を流させてくれ」と語った。

もう誰も怒るつもりはない。ただ信じるだけ。余計なプレッシャーは与えず、第7戦を迎えた。


ぴかぴか(新しい)「魅せる野球」が高めたチーム、ファンの一体感ぴかぴか(新しい)

待ったなしの最終戦、マウンドには中4日で美馬学。前回登板は好投しながら6回途中で打球を

右足甲に受けて降板。

「最低でもヒビが入っている」と星野監督は覚悟したが、奇跡的にも異常なく、

大一番での先発を任すことができた。6回1安打無失点。

文句なしの好投だったが、この日も指揮官はスパッと交代。大歓声とともに、則本が出陣した。

2回無失点。そして、最後にマウンドに上がったのは、前日160球完投で投げ抜いた田中だった。

Kスタ史上最大級ともいえる大歓声が、田中を後押しした。レギュラーシーズン、

CSファイナルステージに続き、今季3度目の胴上げ投手。試合前「ブルペンに入れる。

本人が『行けます』と言ったから。リードして(田中に)代えたら、やる子だよ」と、

田中の起用に前向きなコメントを残していた。演出家、星野仙一の真骨頂だった。

普通なら160球の力投の後に連投など、今の野球では考えられない。

だが本人の意思を最優先させるのが、星野流だ。

第6戦「120球くらいかなと考えていた」と、7回での降板を進言。

それでも「行きます」と意欲を見せたエースの心意気を買った。この日のブルペン待機も、本人の意思。

「ええ加減にせえよ」と言ったが、その表情にはうれしさのような笑みがあった。

野手起用についても同様だ。第5戦で左ふくらはぎに死球を受けた藤田一也を、その後もスタメンで

起用した。試合後は車イスで引き揚げるほど、肉離れ寸前だった男の「出ます」という気合を認めた。

1年間、「12球団No.1」と絶賛する守備力でチームに貢献。ここまで頑張ってきた男の気持ちを、

一番に考えた。

その効果が一番表れたのは球場、ファンだろう。スタメン発表で藤田の名前が、

最終戦の9回で田中の名前がそれぞれコールされたときの、地鳴りのような歓声と拍手。

選手のパフォーマンスに直接結びつくかは分からないが、それによって球場の一体感を高め、

見る人に「面白い」と思わせる要素を植え付けた。

星野監督なりの「魅せる野球」は、このシリーズにいくつも散りばめられていた。


ぴかぴか(新しい)自身の美学の証明。そしてまた次の舞台へぴかぴか(新しい)

待ちに待った星野劇場の集大成。今季3度目の胴上げで、最多の9度、宙に舞った。

お立ち台で「就任当初、大震災で苦労なさってる人を見て、日本一になってみんなを癒やしてあげたい。

それしかないと思ってやってきました。

まだ苦しんでいる人もいるけど、すずめの涙でも癒やしてあげたいと、考えていました」と語ると、

2万5000人を超えるファンから拍手。

「まだ、短期決戦で、かろうじて王者巨人を、1勝の差でやっつけた。でも、巨人よりまだ力は落ちる」

戦力で劣ることを認めながら「ただし今年は、選手がやっつけてくれた。ひたむきに7連戦。

頭を下げて必死に戦い抜いてくれました」と、演出家は主演者たちを称え続けた。

中日、阪神、そして北京五輪。情にもろいとされる采配が裏目に出て、

短期決戦に弱いと言われることもあった。

「オレは日本一になってない。確かにそうだ」

自身も認めている。だが、今回のシリーズに象徴されるように、選手を信じて使うことは、

今も昔も変わらない。それで負けてしまっても、何の後悔もないだろう。

心の野球で勝てることが、ようやく証明されたといえる。

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