イーグルスファンコミュのＥ番ノート／欲から離れる 鉄平、楽天ジュニア初指導「会話も大切に」

Ｅ番ノート／欲から離れる

「ライトへの本塁打よりも、その後にレフトへ流した単打の方が手応えがあった」。

１０日のオープン戦で右へ左へ２安打を放った銀次の話に、突出した打撃センスを感じた。

野村元監督がよく語った格言そのものだったからだ。

「欲から入って欲から離れる」

本塁打を打てる技術のある打者は失投が来た時に、欲が出て瞬間的に力み、凡打に終わることが

多い。だからこそ欲を排除して打席に立たなくてはいけない、という教えだ。

名将は「失投をラッキーと思わず、平常心を保つのが大事」とも説いていた。

１０日の銀次の姿はまさにこの境地。練習からボールの下側を打ち、長打になりやすい角度を意識。

その成果が出て六回に本塁打を打ったが、続く八回は冷静に左翼前への単打を放った。

　「引っ張って本塁打にした後だから、体が打ちたがってしまう。

その気持ちと体の開きを抑えて逆方向を意識した」と銀次。今季の目標は「２００安打」「首位打者」。

打撃職人として求道者のような雰囲気さえ漂わせている。



鉄平、楽天ジュニア初指導「会話も大切に」

「鉄平」の登録名で東北楽天の外野手として活躍し、昨季現役引退した土谷鉄平氏が１２日、

仙台市のコボスタ宮城の室内練習場で少年野球スクールのジュニアコーチとして

初の指導に当たった。

スクールには低学年児童が参加。主に打撃指導を担当した土谷氏は、打席でのタイミングの

取り方などを教えた。仙台市桜丘小２年の山田海君は「打撃では思い切りバットを振るのが大切だと

教わった。今度は打席で球を見極めるこつを聞いてみたい」と笑顔を見せた。

土谷氏は「技術だけを教えるのは味気ないので、子どもたちとの会話も大切にしたい。

野球をして良かったと思ってもらえるような指導をしたい」と話した。




楽天移籍の栗原　途中出場で２安打、１軍入りへ「集中したい」


オープン戦 楽天６―４中日 （3月13日 静岡）


楽天に新加入した栗原が途中出場で２安打と奮闘した。５回は山井の変化球に泳ぐことなく

左前適時打とし、７回は相手のドラフト１位新人の小笠原（神奈川・東海大相模高）の直球を中前へ。

「今日は打席の中で感じが良かった」と手応えを語った。

かつての広島の主砲も一昨年、昨年と出番がなく、開幕１軍へアピールが必要。

「結果も大事だし、内容も大事。一球一球集中していきたい」と気を引き締めた。



　▼塩見（４回無失点）「まだまだ思ったところに投げられていない。内容には満足していない」


　▼梨田監督（塩見に）「いい投球が２回続いてほっとした。則本とそんなに差を感じないくらい」


　▼枡田（５回に適時三塁打）「変化球が続いていたので直球はないと思っていた。うまく対応できた」


オコエ４戦ぶり安打「くらいつくことだけ意識」


オコエが、３日西武戦以来４試合ぶりの安打を放った。

３回から銀次の代走で途中出場。５回１死三塁のこの日初打席で、中日山井の１１７キロ

チェンジアップに食らいつき、ゴロで前進守備の三遊間を割った。

適時打となり、紅白戦を含む実戦通算１０打点目を記録。

「追い込まれていたので何とかくらいつくことだけを意識していました。いいところに飛んでくれましたね。

ラッキーです」と振り返った。

７回の第２打席では中日のドラフト１位小笠原との同級生対決が実現。

カウント０−２から外角のチェンジアップで二飛に打ち取られた。



楽天ゴームズ“紳士な一発”「僕より茂木のプレーを称えるべき」

ゴームズが“紳士な一発”を放った。

１点を先制した２回、さらに１死一塁で左翼へオープン戦２号２ラン。メジャー通算１６２本塁打の

片りんを見せつけたが、直後のコメントは「すべては茂木の出塁からといっても過言ではないよね」

だった。

この回、１死からドラフト３位ルーキー・茂木（早大）が二ゴロ失策で出塁。

助っ人は「普通のゴロをエラーを誘い、一つの塁を取ったことが３点につながった。

僕の本塁打より、彼のプレーを称えるべきだよ」とジェントルマンな対応だった。


今江が１５日に１軍合流へ、左ふくらはぎ回復


今江が１５日の西武とのオープン戦から１軍に合流することが１３日、決まった。

ロッテから加入した新戦力はキャンプイン直前に左ふくらはぎを痛めて２軍調整中だったが、

梨田監督は「もう大丈夫ということなので」と説明した。