イーグルスファンコミュの引退の永井／３本柱以上に功労者

引退の永井／３本柱以上に功労者

引退試合の投球を終えた永井を同期生の嶋が抱きしめた。泣きじゃくる右腕と、マスクの間から指を

入れて目頭を押さえる相棒。

最下位チームに入り野球人生をささげた２００７年ドラフト１巡目の最後の登板を見て、

心を揺さぶられた。

＜窮地で頼もしさ＞

永井が最も輝いたのは１３勝を挙げた０９年。１５勝の田中（ヤンキース）、

同じく１３勝した岩隈（マリナーズ）との３人は「３本柱」と呼ばれた。

球団創設５季目で２位に躍進し、初のクライマックスシリーズ（ＣＳ）に進む原動力となった。

だが永井の本音は違った。「自分が３本柱の一角と思ったことは一度もない」。１１年に肩を痛め４勝、

１２年は１勝、１３年も２勝に終わり、日本シリーズでも登板できなかったとはいえ、意外な言葉だった。

大リーグへ後年巣立った２人が大物に違いはないが、永井の真骨頂は窮地を救う頼もしさだった。

０７年４月、田中より早くプロ初勝利し、不安定な先発陣を支えた。

０８年、岩隈、田中に始まった開幕４連敗を脱する無四球完封勝利。

０９年は８月に西武との３位争いを制する完封劇を演じた。

永井の言葉の裏側にあるのが０９年、今や伝説のＣＳ第２ステージ第１戦での苦い経験なのだろう。

第１ステージのソフトバンク戦を岩隈、田中の完投による２連勝で制し、勢いに乗り迎えた

日本ハムとの初戦。「相手が１勝分有利だし、絶対勝ちたかった。一回から全力で投げ続けた」。

一回に１点許しこそしたが山崎ら打線の援護を受け、大胆かつ細心の投球で七回を６−１で終えた。


＜痛恨の敗退糧に＞

続く八回からが悪夢だった。先頭の田中を三振に仕留めた後、森本、稲葉、高橋の３連打で６−２と

され、１２１球で降板。「魔の八回だった。ガス欠したし、正直、肘に痛みがあった」。

永井が勢いづけてしまった相手に救援陣が屈し、九回スレッジの逆転満塁サヨナラ弾で試合は

終わった。

これで東北楽天は破竹の勢いを失い、ステージ４戦で敗退。「あの試合、もう一つでもアウトが取れて

いたら、その後どうだったか…」と言う。確かにファンは、野村監督が日本一の胴上げで有終の美を

飾る姿を夢見ていた。

ただ痛恨の敗退が糧となり、田中、嶋らが残ったチームは４年後、日本一に。投手生命を懸けて

力投した永井を最後に、６年前のあの試合に登板した投手は全員がユニホームを脱いだ。

永井は球団に残り、新年から少年相手に指導者人生を歩み始める。その前に、元「３本柱」に

とどまらない、立派な功労者だったと彼をたたえたい。

松井裕樹　抑え１年目で大魔神、球児級投球

　松井裕を分析。

高卒２年目の松井裕が球団新記録の３３セーブを挙げた。今季の２敗はともに同点から登板した

試合で、セーブ失敗は８月８日日本ハム戦の１度だけ。２０歳シーズンに３０セーブ以上は、

９３年石毛（巨人）１０年山口（横浜）１４年西野（ロッテ）１５年山崎康（ＤｅＮＡ）の２３歳を抜く

最年少記録となった。

開幕から安定した投球を続けた。４月５日〜５月６日には１０回２／３を無安打に抑えるなど、

被打率がわずか１割５分。１試合に３安打されたのが１度もなかった。

７失点のうち４失点は本塁打によるもので、許した適時安打は７月４日田中（日本ハム）

８月８日矢野（日本ハム）９月２９日松中（ソフトバンク）の３本だけ。

今季、３０セーブ以上は両リーグで８人いたが、松井裕の適時安打が最も少なかった。

防御率は０・８７。３０セーブ以上で防御率１点未満は、０８年藤川（阪神）以来５人、６度目になる。

過去の４人はすべて右投手で、左腕では初。いきなり抑え１年目に「防御率０点台の３０セーブ」を

記録したのも初めてだ。松井裕はイニングをまたいだ登板が１２度もあり、６３試合で投球回数は

７２回１／３。７０イニング以上で防御率０点台は１２年山口（巨人）以来となり、２リーグ制後は６人目。

パ・リーグでは初めて７０イニング以上投げて防御率０点台の投手が誕生した。

与四死球率は昨年の５・８２から３・７３と、１年目に比べ制球力が良くなった。

抑えに必要な三振を取る力は文句なく、奪三振率は昨年の９・７８から１２・８２へアップ。

２ストライクまで追い込んだ打者が１８６人いたが、そのうち１０３人から三振を奪った。

防御率０点台、被打率１割台、奪三振率１０・００以上と、２０歳の松井裕が抑え１年目で佐々木（横浜）

藤川クラスの投球を見せた。



楽天の課題は１番打者　打率２割２分は両リーグ最低

　プロ野球の快記録や珍記録を振り返る「データで見る２０１５年ペナント」。

パ・リーグで２年連続の最下位に終わった楽天の課題はズバリ、１番打者だ。

２０１５年は打線を固定できなかった。先発出場した野手が３０人おり、そのうち１６人は５つ以上の

打順で出場。１番打者には７人（聖沢、松井稼、岡島、福田、西田、榎本、島内）を起用したが、

７人合計の打率が２割２分。楽天以外の１番打者は２割７分以上が６球団、２割６分台が４球団、

２割５分台が１球団で、１番打者の打率がこんなに低くては両リーグ最少得点も仕方がなかった。

楽天は１３年に優勝も１４、１５年と最下位。優勝翌年に最下位へ転落したチームの順位は、

６０年大洋１位→６位→２位、７８年ヤクルト１位→６位→２位、８０近鉄１位→６位→３位、

１２年日本ハム１位→６位→３位、１３年楽天１位→６位→６位。

優勝翌年から連続最下位はプロ野球史上初めてとなった。



松井稼　ＰＬ再建策を清原氏、立浪氏らと話し合う


松井稼が、廃部の危機に直面している母校・ＰＬ学園の再建策などについて、偉大な先輩たちと

熱く語り合った。

フジテレビ系「たまッチ！２時間ＳＰ　これが中居くんの野球愛」（３１日正午〜午後１時５５分）の企画で

実現したもので、清原和博氏、立浪和義氏らを前に緊張しっ放し。

大阪桐蔭勢に押されている現状について「ＰＬ出身者が常に野球界をリードしてきたので、

寂しい」と本音を漏らした。また清原氏は、西武入団前の松井稼と練習を行い、

身体能力の高さに驚いたエピソードを披露し「オコエ（楽天ドラフト１位）とは比べものにならなかった」と

断言した。春夏通算７度の甲子園優勝を誇るＰＬ学園は１５年度から新入部員の募集を停止。

部員募集が再開されなければ、来年が最後の夏となる。


則本、ソフトバンクに挑戦状「倒して、日本一になります」

則本が２９日、滋賀県のスポーツ振興などを促進する「しがスポーツ大使」にソフトバンク・松田らと

ともに就任し、少年野球教室に参加した。トークショーでは「悔しさを晴らしたい。

ソフトバンクを倒して、日本一になります」と同席した先輩を意識するように、

来年３月２５日の開幕戦でもぶつかるソフトバンクに挑戦状。一方、松田は「バカになりながら、

真面目にやらないと」と来季へ意欲。滋賀出身の２人が火花を散らした。




松井裕「三木谷さん100万ポイントお願い」


楽天グループ納会が２９日、都内ホテルで行われた。

　納会には安楽、松井裕、岡島の３選手が参加した。安楽の後にマイクを持った松井裕は

「今年はヒーローインタビューで楽天市場のポイント２倍を宣伝させていただきましたので、三木谷さん、

１００万ポイントお願いします！」と爆笑あいさつ。続く岡島が「三木谷さん、松井が失礼しました。

でも優勝したら１０００万ポイントお願いします！」と続け、さらなる笑いを誘っていた。


優勝したら選手にポイント！？三木谷オーナー「好きなだけ」

優勝すればポイント無限大！？楽天・梨田監督が都内で行われたグループ納会に出席。

約３０００人の社員の前で「Ｐｌｅａｓｅ　ｃａｌｌ　ｍｅ　Ｎａｓｓｙ（なっしー）」と社内公用語となっている英語で

恒例のスピーチを行った。

さらにＣＭで川平慈英扮する「楽天カードマン」のサングラスをかけ「私も楽天カードを持ってますよ。

安心して、ついてきてください」と笑いを誘った。

壇上では松井裕が「今年はお立ち台で楽天市場の宣伝をしたので、１００万ポイントお願いします」、

岡島も「優勝してタイトルを獲ったら１０００万ポイントお願いします」と、冗談交じりに

三木谷浩史オーナーに楽天スーパーポイントをおねだり。

指揮官は「オーナーは“優勝したらとにかく好きなだけ”とおっしゃっていた」と明かしたが

「褒美が欲しいからでなく、日本一という夢をかなえたい」ときっぱり。日本一の称号を手にすれば、

無限大の感動が待っている。



「ナッシーと呼んで」楽天・梨田監督、納会で恒例の英語スピーチ

梨田新監督が２９日、「ホテル　グランパシフィック　ＬＥ　ＤＡＩＢＡ」で開催された楽天グループ納会に

出席。恒例の英語でのスピーチでは「Ｐｌｅａｓｅ　ｃａｌｌ　ｍｅ　Ｎａｓｓｙ！（みんな、ナッシーと呼んでね）」と

あいさつし笑いを誘った。

今季、チーム最多の３３セーブを挙げた松井裕、１年目を終えた安楽、岡島の３選手も出席した。



梨田監督、グループ納会で社員を前に「安心して付いて来てください」


梨田監督が２９日、東京都内で行われたグループ納会に出席し、優勝への決意を新たにした。

三木谷オーナーから「優勝したら何でも望みをかなえます」と激励されたそうで「そうしないといけない。

褒美のためでなく、自分が優勝し、日本一になりたいから」と力を込めた。

会では社員３０００人を前に「プリーズ・コール・ミー・ナッシー。

安心して私に付いて来てください」などとあいさつ。笑いを誘い「６０歳を過ぎた最年長監督にしては

十分だと思う」と自賛した。



立花社長、仕事納めで訓示

立花社長は２９日、仙台市の球団事務所であった仕事納めで「２０１５年は２年連続の最下位に

終わり、非常に悔しい１年になった」とことしを振り返った。

「主催試合では過去最高となる１５２万４１４９人のお客さまにご来場いただき、３年連続で球団記録を

更新することができた。

これも職員、関係者、何よりファンの皆さまからの熱いご声援のおかげ」と感謝した。

その上で、「来年こそは良い年となるように、協力し合って準備をしていきましょう」と締めくくった。