イーグルスファンコミュの伊志嶺、正捕手・嶋超えへ“稼頭央塾”入り

梨田監督が珍指令「声出しにダジャレ言えたら最高」

梨田監督が来春の沖縄・久米島キャンプで「ダジャレ声出し」を企画していることが１６日、判明した。

キャンプ中の練習前に行う朝の声出しとは、指名された選手がシーズンでの目標などを誓うもの。

「脳が朝からすぐに動くかどうかやね。そりゃダジャレが言えたら最高」と、

“梨田流”のスパイスを利かせる。

軽妙な冗談やオヤジギャグを愛する指揮官には、いくつもの狙いがある。

「やっぱり配球とかサインを読んだりとか、ベンチからこういうの（サイン）が出るんじゃないかとかね」。

瞬時に頭を回転させることには、野球につながる面もあると持論を展開。

雰囲気を読み取るセンスも判定でき、選手の個性や性格を把握する絶好の機会になり得る。

ドラフト１位のオコエら新人や若手には、間違いなくアピールのチャンスとなる。

「オコエなんかはこの間、球団歌を歌ったくらいで度胸もありそうな感じ。楽しみの一つだね」。

新入団会見で歌をリクエストされ、機転を利かせた姿は強烈な印象を残した。

自らの目標や決意に絡めた“一言”によって、新指揮官に「使ってみたい」と思わせる可能性は

十分ある。

星野監督時代の声出しは、１１年に田中将大（現ヤンキース）が「沢村賞」を宣言して有言実行した

伝説が残る。

「元気よく、みんなに『やるよ！』というのを発信してくれればいい」と梨田監督。さ

まざまな名言や珍言を生み出してきた名物の声出しに、新たな笑いの１ページが加わるか。


梨田監督　声出しダジャレ期待「うまい人は準備できている証拠」

梨田監督が来春の久米島キャンプでの声出しで選手にダジャレを期待した。

　「ダジャレがうまい人は準備ができている証拠。配球を読んだり、頭の回転が速い。

言えたら最高だよね」と、目標などを宣言する声出しで自身の得意技を繰り出すよう要求。

１軍帯同が決定しているドラフト１位のオコエについても「（入団会見で）歌を歌った。度胸はある。

楽しみ」と話した。



伊志嶺、正捕手・嶋超えへ“稼頭央塾”入り

伊志嶺が１６日、“稼頭央塾”入りを明かした。松井稼が、年明けに都内で行う自主トレに

初参加する予定。

打撃を売りにする伊志嶺が、“レジェンド”の元で成長し正捕手・嶋超えを狙う。

きっかけは今年２月のキャンプだった。「タイミングについて、稼頭央さんにアドバイスをもらいました。

『１、２、３』で打っていたのを『１、２の３』で間をつくる。そういう部分が、今までよりできるように

なりました」。練習からアドバイスを意識して取り組むと、相手投手に対応できる範囲が広がり、

結果にもつながった。

その打撃が評価され、今季は自己最多の５４試合に出場。３本塁打、１４打点も自己最高の

数字だった。

さらに自らを進化させるために、弟子入りを志願。「４０歳までやられているのもすごいし、

実績もすごい。特にバッティングの部分で、いろいろ学びたいですね」と目を輝かせた。

高い壁に挑む。今季は一塁や左翼を守る機会が多く、スタメンマスクは５試合だけ。

それでも「空いているところがあれば、どこでも試合に出たい気持ちはありますが、あくまで（本職は）

キャッチャー。（嶋を超える？）いつも、そのつもりでやっています」。

新人２人にベテラン川本も加入した捕手陣の中、自慢のバットで存在感を示す。



今江、病院訪問で子供たちと交流「元気や勇気与えられたら」

今江が１７日、千葉市内にある、千葉県子ども病院を訪問した。

「来季からは東北に行くけど、千葉でも試合ある。やっぱり千葉に来た時に活躍すると、

近い分だけすぐに（活躍する姿を）届けられると思う。

しっかり頑張って、子どもたちに元気や勇気を与えられたらいいと思います」と、

子どもたちにロッテ時代と変わらぬ活躍を誓った。

２０１０年からは１打点につき１万円をＮＰＯ法人「ミルフィーユ小児がんフロンティアーズ」に

寄付している。現在３０３万円を贈呈するなど、若い頃から社会貢献に対しての意識は高かった。　

１１月にはこれまでの社会貢献活動が認められ、報知新聞社制定「第１７回ゴールデンスピリット賞」を

受賞。「（今後も）できることやりたい。とにかく足を運んで一緒に交流するというのが第一にある。

足を運ぶとういうのがすごく大切」と今江。ユニホームは変わっても、心の優しさは変わらない。


オコエに「侍部屋」寮は嶋が過ごした12号室

「侍の部屋」から夢をかなえる。オコエが来年１月６日に入寮する仙台市内の泉犬鷲寮で、かつて嶋が

使用した「１２号室」が準備されていることが１６日、分かった。


１日の入団会見で「次の夢は２０２０年の東京オリンピックに出ること」と語ったオコエにとって、

またとない部屋が割り当てられることになった。

　縁起良く、挑戦のスタートを切る。嶋は１年目の０７年、新人でただ１人開幕１軍入り。

オールスターにもファン投票で出場した。１０年にはベストナインとゴールデングラブ賞を獲得。

順調に一流選手への階段を上った。

１２年に日本代表に選ばれると、翌１３年には球団初のリーグ制覇と日本一に貢献。

侍ジャパンの主力として戦う姿は、オコエが描く将来像そのものだ。

部屋にはこだわりがある。今夏の甲子園の宿舎では「布団だとよく眠れない」と、ベッドルームが

割り当てられていたチームメートと部屋を交換した。

オフの時間は、米女性歌手アリアナ・グランデをはじめとする洋楽を聞いてリラックスする。

関東第一でも寮生活を経験しており、共同生活にも不安はない。結果を残すための環境を整え、

夢の大舞台に立つ。

◆楽天犬鷲寮の「出世部屋」　ヤンキース田中が０９年まで使用していた「１０号室」が代表的。

田中の退寮後は、１２年ドラフト１位の森に与えられた。


もう１つは、１３年に則本が使用していた「２号室」。現在は松井裕が生活している。



Ｅ番ノート／応援歌


今江敏晃内野手がフリーエージェント（ＦＡ）で東北楽天に加入した後、則本に聞いた話が

少し気になった。テーマは応援歌。「ロッテ時代の今江さんの応援歌が格好いいですよね。

あれを引き継いでもらえないかな、って松井裕樹たちと盛り上がっているんですよ」

サッカーのサポーター風の激しい応援がロッテの名物。特に今江の応援歌はメロディーが良く、

他球団のファンにも人気がある。

東北楽天でもかつての主砲山崎武司がビジター戦前のベンチで時々口ずさんでいた。

今江は心機一転の入団に際して、別の背番号にはせず、従来の８を選んだ。

「多くの人に活躍した印象があるはずの背番号８で、東北楽天の勝利に貢献したい」。

さらに応援歌も同じなら、惜別を強いられたロッテのファンに敬意を表しつつ今江への愛着も

引き継ぐ、という意味も生まれそうだ。

東北楽天の温かみのある応援は球団創設時から培ってきた誇れる伝統だけに、今江の応援歌は

ちょっと異質な気はする。

ただ、「♪名古屋の意地だ」と歌った山崎の応援歌が中日在籍時からのもの、ということも

過去の歴史にはあった。


侍守護神・松井裕もセレクションで落とされた超ハイレベルな大会とは？

年の瀬が迫った２７日に宮崎で開幕する「ＮＰＢ１２球団ジュニアトーナメント」。

今年で１１回目を迎える同大会は、小学５、６年生がプロと同じユニホームを着て日本一を争う。

とにかくレベルが高い。過去には森友哉（西武）がオリックスＪｒ．で優勝、

今秋ドラフトで楽天から１位指名を受けたオコエ瑠偉（関東第一）がジャイアンツＪｒ．で準優勝。

また、プロ２年目の今季に３勝を挙げた田口麗斗（巨人）も広島Ｊｒ．の一員として出場した。

今大会でも広島Ｊｒ．の主将に通算２１１９安打を放った元広島・前田智徳氏の二男・晃宏（小６）、

阪神Ｊｒ．に智弁和歌山・高嶋仁監督の孫の高嶋奨哉（小６）らがメンバー入り。

さらにソフトバンクＪｒ．に最速１３０キロ超の関戸康介（小６）、西武Ｊｒ．にソフトボール投げ９１メートルの


“全国記録”を持つ野中駿哉（小６）など多彩な顔ぶれがそろう。

少子化に伴う野球振興策の一環として始まった同大会だが、９７、９８年に横浜で首位打者を獲得した

鈴木尚典氏が監督を務めるＤｅＮＡＪｒ．のセレクションには過去最高となる６９０人が集まったという。

「その中の１８人。レベルの高い選手を選抜した。悲願の初優勝を目指して、９月の第一週から練習を

スタートさせました」と鈴木監督。

実は楽天で今季に球団記録となる３３セーブを挙げ、「プレミア１２」で侍ジャパンの守護神を務めた

松井裕（楽天）も０７年に同大会に出場しているが、小５だった前年には横浜（現ＤｅＮＡ）Ｊｒ．の

セレクションに不合格。

「２次試験で落とされて、そこから“ベイスターズＪｒ．に入りたい”という思いで必死に練習した。

その目標のために１年間努力を続けたということが、大会に出場したこと以上に有意義だったというか、

印象に残っていますね」と振り返る。

今後の日本球界を背負う逸材を預かる指導者も真剣そのもの。

組み合わせ抽選の結果、予選で同グループに入った阪神Ｊｒ．とオリックスＪｒ．は互いの「手の内隠し」

から予定していた２試合の練習試合をキャンセルした。まさにガチ勝負。

未来のスター候補を“先物買い”する意味でも、一見の価値あり、だ。