イーグルスファンコミュの戸村５回ゴロゴロ１失点　先発ローテへ前進

戸村５回ゴロゴロ１失点　先発ローテへ前進

＜楽天紅白戦：紅組１−０白組＞◇４日◇倉敷（５回終了特別ルール）


戸村が５回５安打１失点で、先発ローテ入りを近づけた。

最速１４７キロの直球とカットボールを低めに集め、ゴロを量産。

全１５アウトの内、フライはわずか１つと安定した投球を見せた。「ゴロを打たせるスタイルなので、

それができて良かった」と振り返った。

高村投手コーチも「マウンドでのしぐさ、姿が変わった。低めへの意識ができている」とほめた。



則本　新投法で８日中日戦初登板へ　調整遅れも不安なし



則本の今季実戦初登板が８日の中日とのオープン戦（倉敷）に決定した。

右肘を高く上げ、リリースポイントを打者寄りにした新フォームに挑戦中。

この日はブルペンでゴムひもを使いながら、腕の角度や位置などを確認。

「どういう軌道のボールが行くか、今の状態がこういう感じというのが分かる」と手応えを口にした。

新フォームの影響で下半身の張りが出たこともあり、調整は遅れているが「焦る必要はない。

２年間でいろんな経験を積んできた」ときっぱり。

大久保監督も開幕投手の大本命に「練習プランが決まっているということはめどが立っている」と

全幅の信頼を寄せている。





入野　先発ローテ確定へ８日中日戦登板


入野が先発ローテを確実なものにする。３日、次回登板が８日の中日戦（倉敷）となることが分かった。

先発で５イニング登板予定。この日、雨が降り続ける倉敷・マスカットスタジアムでもキャッチボールや

ランニングで黙々と練習をこなした。

前回１日のソフトバンク戦でスポットライトを浴びた。初先発し、３回無安打無失点。

一気に先発ローテに加わった。「１回投げてウワーって（報道が）なったので、びっくりしました」と

振り返る。最速１５３キロの直球と落差のあるフォークで、強気に攻める姿勢を大久保監督も評価。

「入野はこれから先発争いに入ってくるよ」と太鼓判を押した。

結果を残せば開幕１軍が見えてくるだけに、２度目の先発では重圧がかかる。

入野は「１回だけではなく、しっかり続けられるようにする。頑張ります」と気を引き締めた。

チャンスを逃さず、開幕ローテをつかみ取る。




プロ７年目の中川、目覚める大砲


７年目の中川が生き残りに懸命だ。キャンプから好調を維持し、オープン戦でも３打数３安打と

数少ないチャンスを着実にものにしている。「気持ちを緩めず、一振り一振りを大事にしたい」と

初の開幕１軍を狙う。


　３日はアーリーワーク（早出練習）から参加し、全体練習終了後も居残って最後の１人になるまで打撃

練習に励んだ。「チームで誰よりも多く、納得のいくスイングができるまでバットを振りたい」と

２月のキャンプ初日からずっと続けている。


右の和製大砲として毎年期待されながら、この６年間は１軍出場１１試合、打率９分４厘、本塁打ゼロ。

焦るあまり、自分を見失う悪循環に陥っていた。


　「不器用でいいんだ」


　昨オフ、志願して参加したオーストラリアのウインターリーグで転機を迎えた。

三振しても豪快なスイングを貫く現地の選手たちを見て、「自分らしい打撃をすればいいんだ」と迷いが

消えた。


大久保監督は「（１軍スタートは）監督枠だったが、その後は中川自身が打ってつかんだ。

ここまで１００点以上」と評価する。


ライバルにはペーニャ、枡田ら強打者がそろう。「一番打たないと試合には出られない。

チャンスをもらえた時にしっかり結果を残したい」。眠れる大砲が覚醒の時を迎えている。



２２年目稼頭央、上々初実戦「良かった」


◆春季教育リーグ　巨人１―１楽天＝規定により９回打ち切り＝（３日・ジャイアンツ球場）

　今年も頼れるベテランは健在だ。松井稼が３日、初の対外試合となる春季教育リーグ・巨人戦に

「１番・ＤＨ」で先発。２打数１安打、１四球と結果を残し、プロ２２年目の開幕に向けて上々の試運転と

なった。

気温７度と冷え込んだジャイアンツ球場で、松井稼が貫禄を見せた。３回１死走者なしで迎えた

第２打席。売り出し中の巨人先発左腕・今村の１３５キロ直球を引っ張り、きれいに三遊間を破ると、

Ｇ党からも拍手が起こった。「結果は別として、違うユニホームの相手と戦うという緊張感の中でやれた

のは良かった」と、冷静に振り返った。

第１打席で四球を選び、第３打席は右飛に倒れ、この日は途中で退いた。盗塁はなかったが、

３回１死一、二塁の二塁走者ではフェルナンドの中飛で三塁に進むなど、スキのない走塁も見せた。

酒井２軍監督も「さすがですね。四球を選んでヒットも打って順調。（２軍で）あと１〜２試合出て、

上（１軍）の状況次第で上がれると思う」。５日の西武戦（市営浦和）では、初の中堅の守備に就く

可能性もある。

球界を代表してきた遊撃手も、今季から外野に転向。オフには後輩の日本ハム・陽岱鋼から守備を

教わるなど、貪欲に取り組んでいる。「キャンプから１か月やってきて、試合でどう出るか楽しみ」。

４０歳を迎える今年、背番号７がまた新たな姿を見せる。






打者転向片山、初ヒットお預けも守備ミスなし

◆春季教育リーグ　巨人１―１楽天＝規定により９回打ち切り＝（３日・ジャイアンツ球場）

　今季、投手から野手に転向した片山が、６回から初めての守備となる一塁を守った。

７回無死一塁の守備では、バントに備えて前進したが、巨人・大累がヒッティングに出て二ゴロに。

一塁ベースが空いてしまったが、快足の大累に負けない猛ダッシュで一塁カバーに戻り、アウトにした。

ミスなく初守備を終えた片山だが、打撃では二ゴロ併殺打の１打数無安打で、またも初ヒットは

お預け。試合後、守備に関する質問には「いやいや…」と、苦笑いで言葉少なだった。

それでも野手として着実に経験を積んでいる。

ちなみに６回以降の内野陣は一塁が片山、二塁が外野手登録の島井、遊撃も外野手登録の柿沢、

三塁は昨季まで捕手登録の内田だった。内田は昨季から主に三塁を守っていた。




仙台駅にカウントダウンボード

東北楽天は３日、今季の本拠地開幕戦（３１日・コボスタ宮城、対西武）までの残り日数を示す

カウントダウンの看板を仙台市のＪＲ仙台駅に設置した。


看板は高さ２．２メートルで、チームカラーのクリムゾンレッドを基調とし、則本や嶋ら６選手のプレーの

姿が描かれている。


　除幕式で、林健一仙台駅長は「ファンと一緒になって応援したい」とあいさつ。立花陽三球団社長は

「格好いい看板ができ、通り掛かりの人がわくわくしてくれたらいい。コボスタに出掛けてもらい、声援を

頂きたい」と来場を呼び掛けた。




欧州代表ＡＪ、侍ジャパン戦欠場「家族と過ごすことを最優先」　


野球日本代表・侍ジャパン事業を手がけるＮＰＢエンタープライズは４日、「侍ジャパン対欧州代表」

（１０、１１日・東京Ｄ）の欧州代表メンバーとして出場を予定していた元楽天・アンドリュー・ジョーンズの

欠場を発表した。

ジョーンズは、メジャー通算４３４本塁打を誇る屈指のスラッガー。楽天では昨年までの２年間で

５０本塁打をマークしていた。今季はメジャー復帰を目指しており、復帰に専念するため今回の出場を

見送ったと見られる。

アンドリュー・ジョーンズ外野手「今回、欧州代表の歴史的なデビューとなる日本代表戦に参加すること

ができなくなり、また私もよく知る日本の素晴らしい情熱的なファンの皆様にお会いすることができなく

なり大変残念に思っています。当初は欧州代表の一員として参加をする予定でしたが、

プロ野球選手として今後数か月の間に渡って家を離れることが濃厚となり、家族や学校に通う子どもた

ちと過ごすことを最優先せざるを得なくなりました。

今回（欧州代表の）ヤンセン監督にチームの一員に選んでいただき、欧州代表のユニホームに袖を

通す機会をもらったことはとても光栄に思っています。