イーグルスファンコミュの２失点“魔の３回”に「チェンジアップがあまり良くなかった」

オープン戦 ソフトバンク４―１楽天 （2月28日 ヤフオクＤ）

楽天は先発の横山が４回３安打２失点の内容。７回から４番手としてマウンドに上がった松井裕は

いきなり明石、カニザレスと連打を浴び、無死一、三塁とピンチを招くと、その後の守備が乱れで２失点

を喫した。打線は嶋の適時打で先制し、その後もソフトバンクを上回る８安打を記録するも、

バントミスなどの拙攻もあり追加点を奪えなかった。



横山、２失点“魔の３回”に「チェンジアップがあまり良くなかった」


開幕ローテ入りを目指す２年目右腕・横山が２８日、ソフトバンクとのオープン戦（ヤフオクＤ）に先発し、

４回３安打２失点だった。

２回まで無安打無失点に抑えたが、３回に先頭の斐紹に中前打を許し、犠打で１死二塁のピンチを招く

と、今宮にチェンジアップを左中間に運ばれ、適時二塁打を浴びた。その後、内川にも左前適時打を打

たれ、この回２失点。４回は三者凡退に抑えただけに、悔やまれる“魔の３回”となった。

横山は「３回にヒットを固められてしまった。直球を中心にしっかり投げられたと思う。

でもチェンジアップがあまり良くなかったので、次までに精度を高めたい」と反省した。



塩見、インフルエンザから復帰「これから結果を残していきたい」


塩見が２８日、１軍に合流した。沖縄・久米島でのキャンプ初日にインフルエンザにかかり、

調整が遅れていた。

昨季は２１登板で８勝７敗をマークしており、ローテ候補として期待は大きい。この日はソフトバンクと

のオープン戦（ヤフオクＤ）の試合前にブルペンで投球練習を行い、「あと（開幕まで）１か月あるので、

これから結果を残していきたい」と意気込んだ。




塩見　１軍合流「１カ月遅れで参りました」

２軍で調整を続けていた楽天・塩見がこの日、福岡入りし１軍に合流した。

キャンプは１軍スタートも初日にインフルエンザを発症。出足はつまずいたものの、第２クールの

６日から２軍で順調に練習を続け、２４日の韓国・ＫＴとの練習試合（宮崎・お倉ケ浜）では３回１失点と

好投。

開幕ローテーション入りが有力な５年目左腕は「１カ月遅れで参りました。ぼちぼち頑張ります」と気を

引き締めた。




翼に風を―橋上秀樹／キャンプ順調／競争意識さらに高める


沖縄県久米島町での春季キャンプからここまで、若干のけが人は出たが、おおむね順調に

仕上がってきている。


昨季の課題だった得点力不足を解消するため、大久保監督は年間２００盗塁を目指す

「超機動力野球」を掲げた。得点力向上に一番の薬は長打力だが、指導して長打力を上げるのは難し

い。今の戦力では機動力を前面に出さないといけない。


もともと走る能力が高い聖沢を筆頭に、満遍なく走ってもらわないと２００盗塁には届かない。

野手で先発に名を連ねる選手は、ある程度走れることが前提になる。もしかしたら一番大きな条件かも

しれない。もちろん、機動力を生かすには出塁しなければならず、打力や選球眼など出塁率を高める

要素を兼ね備えている必要がある。


投手陣では、昨季、先発ローテーションで投げた則本、辛島、塩見あたりはもちろんだが、

２年目の横山や新人の入野、加藤ら、１軍であまり実績のない投手の活躍に期待している。

則本は故障さえしなければ、最低でも昨季の１４勝と同じような成績は残せるだろう。

２０勝を超える能力もあると思っている。


大久保監督は現状の先発投手、中継ぎ投手の能力を総合的に見て、早めの継投の方が得策だろうと

考えている。投手の起用法は、救援陣がより長いイニングを投げる形になっていくと思う。


新外国人を見ると、広島で抑えとして昨季２５セーブを挙げたミコライオは、昨年同様の活躍をして

くれるという手応えを感じている。


野手のサンチェスとウィーラーは、打撃に関してはレベルが高い。新加入だから、日本の野球に

早く対応できるように手助けしたい。打者として日本で成功できるかどうかは、日本と海外の配球の

違いをしっかり認識できているかどうかが大きい。配球の違い、野球の違いを早く理解し、対応できれ

ば成績は残せる。


チーム全体がいま、競争の最中にある。オープン戦で監督に強く印象付けられた選手が、

開幕戦の先発出場を勝ち取る。これからチーム内で競争意識をさらに高めていくことが大事だ。


２年連続でゴールデングラブ賞とベストナインに輝いた藤田、昨季リーグ２位の打率を残し、

初のベストナインも受賞した銀次、新主将に選ばれた嶋にしても、盤石のレギュラーとは考えていない。

彼らにもまだまだ成長してもらわないと困るし、レギュラーとして堂々と胸を張るには、まだまだ数字的

に物足りない。安泰な選手はいない。


今季のパ・リーグはソフトバンクとオリックスが戦力的にずぬけている、と予想されている。

でも、やってみないと分からないのが野球の面白さ。公式戦が終わった時に優勝したチームが一番

強いのだから。走攻守全てにおいて、いかに知恵を出し、それを使っていけるかがポイントになる。




マー君　今季初登板は４・９開幕２戦目ブルージェイズ戦濃厚に


ヤンキース・田中の今季公式戦初登板が開幕２戦目となる４月８日（日本時間９日）のブルージェイズ戦

が濃厚であることが２６日（同２７日）、分かった。この日、キャンプ２度目のブルペンで４０球。

右肘の状態を不安視する声もあったが、順調な仕上がりに首脳陣も今後の実戦登板にゴーサインを

出した。現時点ではＣＣサバシア投手（３４）が開幕投手の最右翼。昨年手術した右膝の状態が順調な

らば、エース左腕に続き、田中が２戦目のマウンドに上がる。

ザクッ！パーン！左足を踏み込む音とミットを叩く音が、ブルペンに響いた。午前９時。

田中はたった１人でメーン球場横のブルペンに入った。ジョー・ジラルディ監督も見守る中、

気持ちよさそうに右腕を振った。

「感触は前回に比べても全体的にとても良かった。タンパに来てから３回（自主トレ期間の１度を含む）

ブルペンに入ったけど順を追ってよくなっている。そういう点では凄く順調だと思う」

ノーワインドアップで１７球、セットポジションで２３球。スプリット、スライダーも交えた。

捕手から球を受けると、スッと投球動作に移って一定のリズムで投げ続けた。投球間にフォームを

チェックするようなしぐさや不満げな表情はなし。手応えを感じたブルペンだった。昨年痛めた右肘の

不安を感じさせない順調な調整ぶりに、ラリー・ロスチャイルド投手コーチは「次の登板はフリー打撃に

なるだろう」と明言。開幕を万全で迎えられるかとの問いに「このまま進めば、もちろん」と即答した。

田中は「投手コーチと先（のスケジュール）まで話しているが、ここでは言わない」としたが、これで開幕

までの登板プランが見えてきた。３月２日（日本時間３日）にフリー打撃に登板予定。ここまでの中３日

の投球間隔を守れば同６日（同７日）が２度目のフリー打撃になる。その後同１２日（同１３日）の

ブレーブス戦が、オープン戦初登板となることが有力だ。

同戦に登板することで、２つのメリットが生まれる。１つは導入を検討中の６人ローテーションのテスト

で、開幕まで中５日登板が２度、可能となる。さらに中４日をミックスすることで同一リーグの相手との

対戦を避けて５試合に登板することができる。現時点では開幕２戦目となる４月８日（同９日）の地元

ニューヨークでのブルージェイズ戦の先発が濃厚。ただ、手術明けのサバシアの状態が上がらない

場合は、田中の開幕投手も想定しながら、登板日程を最終決定する意向だ。

「去年やってる分、どういう感じで進んでいくか分かっている。打者が立っても大丈夫だと思うし、

それだけの準備ができた」と田中。足元を見つめ、着実にステップを踏んでいく。


マー君　キャンプ初の投内連係で軽快、指揮官「最初からローテ」

ヤンキースは今キャンプ初めて投内連係の守備練習を行い、田中は軽快な動きと正確な送球を

見せた。

前日にブルペンで４０球を投げたが、昨季痛めた右肘への影響はなさそうで、次回は打撃練習に

登板する見込み。ジラルディ監督は田中について「スケジュール通りに進んでいる。少しずつ試合

（での登板）に近づいてきている。順調なら開幕までに準備は整うだろう。最初からローテーションに

入る」と、先発陣の主力としての期待を口にした。





岩隈　変化球織り交ぜ４０球「良くなっている」次は打撃投手


投球練習をしたマリナーズの岩隈は「１００パーセントではないけれど、良くなっている」と、変化球を

織り交ぜながらの４０球を振り返った。

捕手が何度もうなずくほどの内容にも「まだ意識して腕を振っている感覚が強いので、自然と体が動

いて、タイミングと合ってくると一番いい」と浮かれない。昨年の今ごろは右手中指のけがで投球練習が

できなかったが、今キャンプではメニューを全部こなしており「ちょっとしんどいなと思ったりもするぐら

い」と冗談が言えるほどだ。

次回は打者を相手にした打撃練習に登板する予定で「感覚をつかめればいい。

いい方向に進んでいる」と充実した表情だった。