イーグルスファンコミュのマー君にエール「東北代表」「仙台の誇り」

塩見、６回１０安打６失点…雪辱のシーズン　開幕２連勝ならず


パ・リーグ 楽天４―８ソフトバンク （4月5日 コボスタ宮城）

３月２９日の西武戦（西武Ｄ）で６３１日ぶりの勝利を挙げた楽天・塩見は６回９９球を投げて１０安打６失点。今季初黒星を喫した。

初回は３者凡退の好スタート。２、３回も走者を出しながら無失点で踏ん張っていたが、０―０の４回２死二塁から松田に左越え２ランを被弾。続く５回には４長短打を浴びて４点を失った。

昨季は左肩痛の影響で１軍登板なしに終わった。雪辱のシーズンと位置付けているが、、開幕から２連勝はならなかった。



聖沢　反撃の２点二塁打「自分のスイングを心掛けた」

楽天は６点を追う５回、四球と後藤の後藤で無死二、三塁とし、西田の二ゴロの間に１点を返して１―６。なお１死二、三塁から聖沢が中越えへ反撃の２点二塁打を放って３点差に迫った。

　聖沢は「打ったのは直球。自分のスイングを心掛けて、それができたので外野の頭を越えたのだと思います」と振り返った。




星野監督　序盤の拙攻を嘆く「もっと早く取ってやらんと」


星野監督が「うちは２死からの失点が多すぎる」と嘆いた。塩見が４回２死二塁から松田の２ランで先制され、続く５回に４失点。「（内容は）悪くなかったのに、ホームランを打たれてからおかしくなって、自分から崩れた」とため息をついた。

打線は３―７の８回に１点に返したが、１死満塁からユーキリス、後藤が凡退した。それでも、指揮官が問題視するのは序盤の拙攻だ。「あそこ（８回）はもう、向こうの流れだから。それより、もっと早く点を取ってやらんと」と話した。




渡辺謙が仙台で「独眼竜」始球式

俳優の渡辺謙が「独眼竜」始球式で仙台のファンをわかせた。

　８７年に主演し、ＮＨＫ大河ドラマ史上最高の平均視聴率を記録した「独眼竜政宗」にちなんで眼帯をして登場。投球前には外してしまったが、打者ソフトバンク本多の内角をえぐる直球を投げ見事に空振りを奪った。

　「５４歳、全力で投げました（笑い）。（眼帯は）仙台のお客さんに喜んでもらいたいと思ってつけました。大分昔のことなんで忘れられていたらどうしようかと思ったんですけど、ファンの方がたくさんいらっしゃって良かったです」と笑顔で振り返った。




マー君　何度も「うれしいです」　速球中心にきっちり修正

メジャー初登板を初勝利で飾ったヤンキース・田中は「うれしいです」の言葉を繰り返し、ホッとした表情を浮かべた。

　「緊張という感じではなかった」と振り返ったが、２点援護されたその裏に先頭のカブレラに被弾。スプリットが高く浮く場面が見られるなど「雰囲気にに入っていけなかった」と言うのは本音だろう。

２回にも２点を失ったが、３回以降は無失点。「どのあたりを変えたのか」と問われ「速球系を多くした。序盤は変化球が多かった。前半バタバタしたが、徐々にリズムをつかめてきた」と答えた。

　しっかり修正し、しかも無四球。上々の内容で日本人９人目となるメジャー初登板を初勝利（過去、伊良部、吉井、石井一、松坂、黒田、上原、川上、ダルビッシュが成し遂げたが、野茂は５回無失点の好投ながら援護がなく、勝ち負けがつかなかった）。上々のスタートを切ったが「まだ１試合終わっただけ。いいピッチングを続けていきたい」と背番号１９は、投球同様に落ち着いた口調で話した。




ジラルディ監督がマー君絶賛「成熟した投手」　敵将も「本物」


ヤンキースのジラルディ監督はメジャー初登板で７回６安打３失点（自責２）、無四球８奪三振と好投し、初勝利を飾った田中を「いい仕事をしてくれた。よく落ち着いてくれた。最初の数イニングは荒れていたが、自分を取り戻した」と称えた。

この日はブルージェイズの本拠地開幕戦とあって、トロントのファンが盛り上がる中での投球。指揮官は「感情をうまくコントロールしていた。成熟した投手だと思う」と、背精神面の強さを評価。





星野監督　マー君１勝に「気持ちも楽に…」　辛島「凄い」


ヤンキースの田中がメジャー初登板初勝利。昨年まで所属した楽天の指揮官、チームメートも祝福した。

　テレビで観戦したという星野監督は「慎重になっていた。手探りで投げている感じだった。これからもっとバッテリーでコミュニケーションを取っていけばいい」とアドバイス。また「初登板で勝ちがついたのは大きい。気持ちも楽になっていくだろう」とさらなる白星の上積みを期待していた。

田中と４年連続で１月に合同自主トレを行っている辛島は「凄いですね」と称賛した。５日は、６日のソフトバンク戦に備えて軽めの調整。「ソフトバンク打線はどこからでも点が取れるが、先頭打者を抑えれば失点もなくなるだろう」と“先輩”に続く勝利へ気合を入れていた。

　▼楽天・則本の話　ホームランを打たれたところは見ていました。日本ではああいうところを見たことがなかったけど、その後を抑えていたのはさすがだなと思いました。




マー君に祝福の声　星野監督「持ってるなあ」斎藤「次も楽しみ」


米大リーグ、ヤンキースの田中将のデビュー戦勝利に、日本球界から祝福の声が上がった。

　昨季まで所属した楽天では星野監督が「あいつは持ってるなあ。（打線が）打ってくれるもんな。初登板で勝ちが付くのは大きいよ」と感心。田中将に代わるエースの役割が求められる則本は「これからも頑張っているところを見たいし、僕も頑張っている姿を田中さんに届けたい」と刺激を受けた様子だ。

　バッテリーを組んだ嶋は「格好良かった」と素直に喜び、メジャー通算４３４本塁打のジョーンズは「攻撃的な打線に対し、投球内容は素晴らしかった」と褒めた。同通算８４セーブの斎藤も「これから時間をかけて田中らしくなっていくと思う。スタートとしては最高。次も楽しみ」と期待を寄せた。

　同学年で将来的な大リーグ挑戦を希望する広島の前田は「練習前に少しだけ見ました。キャンプの時からユニホーム姿を見ているので、違和感はなかった」とコメント。

　昨季、田中将が挙げた２４勝のうち８勝を献上した日本ハムの栗山監督は「本調子じゃないが、点を取られた後に制球の安定感があった。きちっと自分の投球ができる」と評価。ＤｅＮＡの中畑監督は「日本のプロ野球というのを認識して、ステップアップしていってほしいね」とエールを送った。