イーグルスファンコミュの守護神を志願

青山、守護神を志願

沖縄県久米島町で行われている東北楽天の春季キャンプは１０日、激しい風と雨のため、久米島野球場に隣接する室内練習場「ホタルドーム」で練習した。
　

投手陣は青山浩二投手がブルペンで１００球の熱投。先発ローテーション入りを狙う永井怜投手もブルペンでの投球練習やフリー打撃の打撃投手を務めるなど精力的に汗を流した。



連日のハイペース調整

青山が連日、熱のこもった投球を見せている。９日の１５４球に続き、この日は１００球。今キャンプは、既に８度ブルペン入りし、計７００球以上を投げ込むなど、投手陣の中で存在感が際立っている。


「パーン」。小気味良いミット音が次々とブルペンに響き渡る。最後の１００球目、フォークボールが鋭く落ちて長坂ブルペン捕手のミットに収まると、青山は充実感を漂わせた。「直球はまずまず。変化球も最後は良かった。順調ですね」


ハイペース調整には訳がある。エース田中将がヤンキースに移籍。先発の大黒柱を失ったことで、今季は救援陣の活躍がより重要になるからだ。「田中が抜けて、自分の登板回数は増える。球数を投げられる肩のスタミナをつけていきたい」と話す。


責任も増した。キャンプの現１軍メンバーでは最年長の３０歳。投手陣を引っ張る役割が期待されている。練習中は森、大塚ら若手に積極的に声を掛けるなど、リーダーシップを発揮する。


今季の目標は「抑え」と言い切る。星野監督や佐藤投手コーチに出した年賀状に、その希望をしたためた。新加入のファルケンボーグとの争いになりそうだが、「抑えが２人というのは嫌。これからの調子を見て、どっちがいいか決めてもらいたい」。９年目右腕は本気で守護神の座を狙う。






声出しは枡田＆銀次　マー君意識の大絶叫　２人で首位打者争う！


楽天朝恒例の声出しは１１日、枡田と銀次の同学年同期入団２人が登場した。

枡田は「今年はもう一度日本シリーズに出て、今度こそ大暴れしたい。そして賞金が欲しい。そして銀次！お前は凄いバッターだ。だが絶対に負けるかーーー」と絶叫。昨年は開幕で出遅れながらも７月に１軍復帰すると「６番・左翼」で８本塁打４７打点と自己ベストをマーク、契約更改で「打率・３５０」を目標に語り、ハイレベルのパフォーマンスをもくろんでいる。



枡田から名指しされた銀次は「岩手の皆さん、東北の皆さんおはようございます。今年は２連覇に貢献して妻子のために大活躍したい。岡島豪郎、枡田慎太郎！最近メディアに首位打者を取ると言っているが、今年の首位打者は俺だーーー」とこちらも高らかに宣言。今季は交流戦後から「３番・一塁」に定着し、自身初の３割超えとなるリーグ４位の打率・３１７を記録して球団初の日本一に貢献、同じく更改で「打率・３５１」と語っている。



昨年はヤンキースに移籍した田中が「今年の野球界の主役は俺たち楽天だーーー」と絶叫したことを意識した声出しとなった。






則本　カーブ交えて１３３球投げ込む、実戦登板は１５日以降


昨年１５勝を挙げ、パ・リーグ新人王に輝いた楽天・則本が１１日、ブルペンで１３３球を投げ込んだ。

カーブを交えての投球、第１クールでは状態の良くないフォームで投げ、状態が上がらなかったが、この日は修正を図った。実戦登板は１５日以降の見込み。

メジャーに旅立った田中をカバーする一番手候補が調整のスピードを上げ始めた。




ユーキリス　初の屋外フリー　中堅から右に鋭い打球放つ


楽天新外国人のユーキリスが１１日、初めて屋外でのフリー打撃を行った。

７日に来日、８日にチーム合流し仕上がり途上だが中堅から右に鋭い打球を放った。３９スイングして柵越えが左中間への１本だけだったが、ステップアップの過程とあって調整は徐々に進めていく形。

チームは１２日に紅白戦を予定、ユーキリスも１打席入る可能性がある。１０日までの調整では「大事なのはケガなく乗り切ること」とメジャー通算１５０本塁打の助っ人は、自らの状況を見ながらピッチを上げていく構えだ。




塩見３回無失点「満足してます」



楽天塩見貴洋投手（２５）が１１日、紅白戦で好投した。

先発し、主力組相手に３回を１安打無失点。昨季は１軍登板なしに終わった左腕は「納得はしていないけれど満足はしています。初実戦にしては良いかなと思います」と話した。





上園が紅白戦で好投「とにかく１勝」



楽天上園啓史投手（２９）が１１日、紅白戦で好投した。白組の２番手として、３回からの３イニングを１安打無失点に抑えた。

３回の先頭北川に、いきなり右前打を打たれたが、後続を断った。直球、変化球とも制球がよかった。「始めは軽く入りすぎたけど、力んでバランスを崩すよりよかった」と、本人も納得の内容だった。

　かつての新人王も、楽天に移籍してからの２年間は未勝利。「とにかく、１勝したいです」と今季への意気込みは強い。星野仙一監督（６７）は「あいつは、ラストイヤーと腹をくくっている。キャンプ初日から、びゅんびゅん投げていた」と期待していた。




金刃が「投げ込みのススメ」



楽天金刃憲人投手（２９）が１０日、「投げ込みのススメ」を説いた。最大風速９メートルという強風にもかかわらず、ブルペンで軽快に投げた。「千葉みたいな風でしたね。良い練習になりました」と涼しい顔で言った。久米島キャンプも後半に入ったが、練習休みだった７日をのぞけば、初日からブルペン入りしなかったのは１日だけ。ほぼ皆勤賞を続けている。

連日のブルペン入りで、キャンプでの総投球数は７００球に迫ろうとしている。中継ぎという立場ながら、チームでも１、２を争う多さだ。「今、やるしかないでしょ」とこともなげに言ったが、投げ込みの利点は多いという。「たくさん投げることで、鍛えられますね。精神面、肉体面、両方ですね。もちろん、体は疲れます。でも、シーズンでも体は疲れる。その時に、どれだけの球を投げられるかなんです」と力説した。

星野監督は投手陣に対し、キャンプ中に２０００球を目標に投げ込むよう求めている。金刃は中堅の年齢ながら、快調なペースで投げている。４月で３０歳を迎える左腕の言葉は、若手にとって耳を傾ける価値あり、だ。





森猛、同じドラ１松井裕にメラッ！初の１軍キャンプでアピール


楽天の森が、キャンプ早々の頃の朝、沖縄・久米島の海に向かって抱負を叫ぶ恒例の「声だし」で高らかに宣言した。

「（ルーキーの）松井裕樹だけでなく、森雄大を覚えてもらえるように１年間頑張りたーい！」

その言葉通り、初の１軍キャンプで自身のアピールに燃えている。

森は東福岡高からドラフト１位入団した２年目の左腕。昨年は夏に腰を痛めたこともあって、１軍登板はなかった。注目の松井裕は年下とはいえ、同じように高校からドラフト１位で入団した。１年前に騒がれて楽天入りした自らに重ね合わせ、負けたくない気持ちは当然強い。

連日のブルペン入りで周囲の期待も膨らんできている。長身から持ち味の角度ある直球を投げ込んでいるが、「まだまだ１軍レベルではない」と自己採点は辛口だ。しかし球を受けている嶋は「球が見にくい。星野監督も佐藤投手コーチも期待しているのは分かる」と好評価だ。

昨年から１センチと身長が伸び続ける１９歳。秘める可能性は大きい。キャンプでは腰回りの筋力強化などに励んでいる。「まずはプロ初勝利を目指して頑張りたい」と連日大粒の汗をかいている。



楽天Ｖ２の夢、切手に乗せて　日本郵便東北支社、あす発売


日本郵便東北支社は１２日、プロ野球東北楽天をテーマにした切手シート「日本一への軌跡〜Ｖ２を目指して〜」＝写真＝を販売する。昨シーズンのプレー写真をデザインした８０円切手１０枚と、紙製ホルダーをセットにした。２０００円。限定５０００セットを取り扱う。


　ホルダーには、レギュラーシーズンの勝利試合のスコア、順位変動などを記載。クライマックスシリーズと日本シリーズの試合結果も掲載し、記録性を高めた。

東北６県の３８５郵便局のほか、星野仙一監督の出身地・岡山県の一部の局でも販売する。期間は４月１１日まで。連絡先は東北支社営業部０２２（２６７）７６６６。