イーグルスファンコミュの首位の勢い　土壇場で一挙６点逆転勝ち

楽天　首位の勢い　土壇場で一挙６点逆転勝ち

パ・リーグ楽天９―４ソフトバンク（7月24日北九州）

楽天が９回に逆転に成功し、首位の勢いを見せつけた。

１点を追う９回、無死一、三塁でソフトバンクの二塁金子の失策で同点とすると、１死二、三塁で枡田が右前２点適時打で逆転。さらにスクイズなどで３点を加え、一挙６点を奪った。

枡田が決めた　勝ち越し２点右前打は「抜けてくれと思って走った」

これが首位チームの底力か。試合前半沈黙した楽天打線が、６回から目を覚ました。４点ビハインドからジョーンズ、マギーの連続適時打など９人攻撃で１点差。９回には打者１０人で６点を奪い、一気にひっくり返した。

同点の１死二、三塁で右前に勝ち越し打を放ったのは６番枡田。この打席まで４打席で四球１つと貢献できていなかった。「打ててなかったので何とか１点をと強い気持ちで打席に入った。抜けてくれと思って一生懸命走った」と自らにプレッシャーをかけて、見事に打ち勝った。「（２点入って）よっしゃ！と思った」と振り返った。

敵地で見事な集中打を見せ快勝。後半戦最高のスタートを切ったが枡田は「この先長いので一戦一戦」と目の前の試合に集中していく。球団初の優勝へ気を緩める気配はない。

ジョーンズ＆マギー連続適時打

楽天の外国人ツイン砲が４点を追う６回、そろって反撃の適時打を放った。

まずは１死一、二塁でアンドリュー・ジョーンズ外野手（３６）だ。左中間に安打を放ち１点を返した。次打者のケーシー・マギー内野手（３０）は１死一、三塁。三塁松田のグラブを弾く安打で、２点目を奪った。

ジョーンズは「打ったのはスライダー。先頭バッターの聖沢が出塁したから、まず１点という思いで打席に入った。何としても点がほしかった」と話し、マギーは「打ったのは真っすぐ。最低でも犠牲フライ、何としても、もう１点ほしかった。体を回転させてうまく打つことができた」とコメントした。

「ボブ」川井４回途中３失点ＫＯ

楽天の「ボブ」こと川井貴志投手（３６）が４回途中でＫＯされた。３回までは３ボールにすることなく、主導権を握った投球で無失点だったが、２順目はボール先行の苦しい投球となった。

４回２死２塁から４番松田に四球を許すと、５番長谷川に３ランを浴びた。さらに２連打で２死一、三塁として降板となった。

３回２／３、６安打３失点に「ランナーをためて一発を打たれたので、それだけは避けたかったのですが、申し訳ないです」とコメントした。