イーグルスファンコミュの２度の肘手術乗り越え復活など・・・

藤原、２度の肘手術乗り越え復活

楽天藤原紘通投手（２７）にとって、倉敷秋季キャンプは復活のステップだ。１３日も最後の補強メニューまで、みっちり汗を流した。「もう、へとへとです」と疲れ切ったが、うれしそうでもあった。１０年、１１年と２度にわたり左肘を手術した。これまで、秋はリハビリの季節だっただけに「この時期に野球ができるんですから」と、連日の厳しいメニューに充実感いっぱいだ。

１２日には紅白戦に先発し、２回２安打無失点。１回は制球が定まらず、１死満塁を招いたが、次のイニングで修正した。３者凡退に抑えた。特に手応えを得たのは、２回先頭の榎本への１球。懐をシュートでえぐり、バットは真っ二つ。一ゴロに仕留めた。「これまで肘に負担があるから投げなかった球種。今はあまり痛みもないです」。１年目の０９年には５勝を挙げた。輝きを取り戻そうと、前へ進んでいる

嶋、阿部への弟子入り志願…１６日・キューバ戦

嶋基宏捕手（２７）は１３日、日本代表の侍ジャパンで巨人・阿部慎之助捕手（３３）への弟子入りを志願した。この日、岡山・倉敷での秋季キャンプから離れ、１６日にキューバ戦が行われる福岡入り。「球界ＮＯ１の阿部さんがいるし、いろんな話を聞きたい」。“阿部の考え”を自ら聞き出し、成長の糧とする。

期待に笑みを浮かべていた。「自分のためにもチームのためにも、役立つようなことを吸収してきたい。（阿部さんは）今年日本一になったことは、日本で一番ということの証明。技術的にもだし、精神的にもジャイアンツで柱としてチームを引っ張っている。勉強してこれからに生かしていきたい」。肌で感じ、直接疑問をぶつけることで、自らを成長させるヒントをつかむ。

星野監督は「野球に取り組む姿勢がいい」と北京五輪でともに戦った阿部を絶賛し、弟子入りを後押し。「レギュラーじゃなく、控えとしてでも本戦に選ばれたい。選ばれるようアピールしたい」と、３月の本戦でも代表入りを熱望。まずはキューバとの２試合、多くを吸収しながら最大限アピールする。

星野監督、移籍金刃を先発で再生へ「潜在能力はある」

楽天・星野仙一監督（６５）は１３日、秋季キャンプ中の倉敷で、補強ポイントだった左腕の金刃について「環境を変えればやれるんじゃないか？真っすぐをもう１回よみがえらせることができればいい。もともと巨人の逆指名（希望枠）で、潜在能力はある」と期待した。

先発、抑えとも経験がある金刃の起用は、中継ぎが基本線。ただ「キャンプは先発調整でスタートさせるつもり。良ければ（先発も）」とも話し、ルーキーイヤーの０７年前半だけで７勝を挙げた、輝きを取り戻させたい思いはある。

　田中、永井、美馬らに加え、今キャンプでは「ＡＫＢ闘将５」と名付けた先発候補５人（釜田、塩見、辛島、菊池、戸村）に英才教育を施している。自身の夢である投手王国へ、土台を固めつつある。