イーグルスファンコミュの釜田に来季２ケタ勝利を厳命など・・・

星野監督、釜田に来季２ケタ勝利を厳命！…

地獄のキャンプを乗り越え、さらなる飛躍を―。釜田佳直投手（１９）が、来季は１年を通して先発ローテーションを守り抜くことを誓った。今シーズンは７勝４敗。シーズン終盤に苦戦したルーキーに、星野仙一監督（６５）は来季２ケタ勝利を厳命した。ノルマを達成するためにも、参加中の秋季キャンプで体をいじめ抜く。

　右へ左へ、釜田が激しく揺さぶられていた。岡山・倉敷で行われている秋季キャンプ。菊池保則投手（２３）ら４投手とともに、星野仙一監督（６５）から受けるノックの時間は連日、６０分を超える。「お前が一番、若いだろ。何をしとんねん」。時には闘将のゲキを受けながら、右腕は必死で両足を動かし続けてきた。

　２日から始まったキャンプ。初日からブルペン入りすると、連日のように１００球以上を投げ込んだ。階段ダッシュにノックの雨。厳しいメニューの連続だが、決意が揺らぐことはない。「来年は１年間をしっかり乗り切りたい。そのための体力を作っていきたい」と言い切った。

　悔いが残る“結末”だった。今季は５月２０日の阪神戦（甲子園）から先発ローテ入り。体力、気力ともに充実していたデビューからの５試合は３勝０敗、防御率１・１４と安定した成績を残した。だが、疲れの見え始めた後半戦は苦戦。７月２７日の西武戦（Ｋスタ）で５回４失点ＫＯされると、翌２８日には２軍落ちも経験した。

　疲れがピークに達したシーズン最後の５試合では１勝３敗。「最後は勝てなくて悔しい思いをした。来年そういう思いをしないようにやっていきたい」と釜田は力を込めた。

　佐藤投手コーチは「まだまだ。そのために（秋季キャンプに）来ているんだから」とさらなる成長を期待。星野監督は１０勝のノルマとともに「最後まで投げ切れ」と完投も指令した。「ノックしていただいているのも期待の表れと思って頑張ります」と１９歳。地獄のキャンプも耐え抜き、２年目の飛躍の足がかりとする。

　◆塩見も負けん　〇…２年目の塩見も釜田らとともに、連日厳しいメニューを敢行している。今季は左のエースとして期待されたが６勝１０敗、防御率３・７１。「不本意です」と無念さをにじませた。昨季は内角を直球で突くスタイルで９勝。だが今季は、その直球を狙い打たれる場面も。女房役として支えることが多かった嶋は「ここが一つの壁」と奮起を期待した。



戸村「来季の秘策」に手応え


「ＡＫＢ闘将ファイブ」の１人、楽天戸村健次投手（２５）が１２日、紅白戦で好投した。岡山・倉敷で行われている秋季キャンプで最初の実戦。紅組で先発し、２回を１安打無失点に抑えた。「狙い通り、投げられました。良かったです」と素直に手応えを口にした。

「狙い通り」とは、今秋から習得中のカットボールのことだ。１回、先頭島内、続く前オリックス森山と、２者続けて一ゴロに打ち取った。直球の軌道から、左打者の懐にキュッと食い込む。バットの芯を外し、ボテボテのゴロに仕留めた。「来年の秘策にしたい。残りのキャンプ期間で、精度を上げることがテーマです」と意欲を口にした。

３年目の今季は３勝に終わった。昨季に続き、星野監督に開幕ローテーションの一角に抜てきされながら、後が続かなかった。１８５センチの長身から投げるボールに、力はある。星野監督も潜在能力を買うから、今キャンプでは塩見、菊池、辛島、釜田を加えた５人を徹底的に鍛えている。この日も監督の直接ノックを受けた戸村は「早く結果を出さないと見限られます。来年は１年間、１軍にいられるようにしたい」と誓った




巨人へトレードの楽天・横川「仙台を離れるのはとても寂しい」


　楽天・井野卓捕手（２８）、横川史学外野手（２７）と巨人・金刃憲人投手（２８）、仲沢広基内野手（２５）の交換トレードが合意に達し１３日、両球団から発表された。

　中継ぎ左腕が不足する楽天と、阿部に続く捕手陣の充実、一塁手の補強が急務の巨人の思惑が合致した。

　横川は青学大から２００７年、大学・社会人ドラフト４位で楽天入り。今季１軍で打率・１５０だったが、パンチ力はチーム屈指。潜在能力は高く、一塁、外野守備をこなす左打者として期待が高い。「仙台を離れるのはとても寂しいですが、これまで応援してくださったファンの皆さまの期待に応えられるよう、これからも頑張ります。いつも温かく声援を送っていただき、ありがとうございました」とコメントした。

　井野は０６年、大学・社会人ドラフト７位で楽天入り。「７年間、良い時も悪い時も温かく応援してくださり、ファンの皆さまにはとても感謝しています。リーグが変わりますが、１軍で活躍している姿をお見せできるよう、これからも頑張ります」と新天地での飛躍を誓った。



嶋キューバ戦で「アピールする」

　楽天の嶋基宏捕手が13日、代表に選ばれている侍ジャパンの国際親善試合・キューバ戦（16、18日）に向けて岡山・倉敷で行われている秋季キャンプから出発した。

　嶋は「何か１つでもチームのため、自分のために役に立つことを吸収して帰ってきたい。また（ＷＢＣ）本戦にも選ばれるようにアピールしたい」と気合十分に話していた。





楽天　ドミニカ人２人育成で獲得へ　星野監督「一人だとホームシックになる」


　入団テストで楽天の倉敷秋季キャンプに参加しているドミニカ人のポロとララが紅白戦で力を発揮した。

　９番・遊撃で出場した１９歳のポロは３つのゴロをさばき、強肩も披露。７番・一塁で起用された２３歳のララも７回無死三塁で土屋から中犠飛ときっちり仕事を果たした。

　ともに安打は出なかったが育成枠での獲得は決定的で、星野監督は「獲るならば２人一緒。一人だとホームシックになるからな」と目を細めていた。