イーグルスファンコミュの則本昂大、通算２３６セーブ松井裕の後を受け…クローザーに挑むプロ１２年目「打者を圧倒して九回を支配したい」　理想は津田恒実さん

まー君　25日のオープン戦で初実戦へ「楽しみにしてください」
昨年10月右肘手術から調整順調

昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた楽天・田中将が、
25日のDeNAとのオープン戦（宜野湾）で今季初実戦のマウンドに上がる
見通しとなった。

手術後、ここまで打者相手に投球していない。

沖縄・金武キャンプの最終日だった18日には、ブルペンで今キャンプ最多となる
69球を投げるなど、順調にステップを踏んでいた。

実戦登板については「ギリギリまで体調を見ながらになりますが、
楽しみにしてください」と笑顔で話していた。

則本昂大、通算２３６セーブ松井裕の後を受け…クローザーに挑むプロ１２年目
「打者を圧倒して九回を支配したい」　理想は津田恒実さん

楽天春季キャンプ（１９日、沖縄・金武）白星で締めくくる！　
各球団のキーマンに迫るキャンプ期間のインタビュー企画「覚悟」の第８回は、
楽天・則本昂大投手が登場。通算１１４勝を挙げているエースは、
今江敏晃新監督の要請を受けて今季からストッパーに転向。
沖縄・金武キャンプで決意を語り、通算１４０勝＆１００セーブを目標に定めた。

－－今季の覚悟を

「打者を圧倒して九回を支配したい。パドレスに移籍した松井裕樹が抑え１年目
（２０１５年）に挙げた３３セーブにも並びたい。最低でも１年間は抑えを
剝奪されないように。若いころは先発にこだわっていたので抑えを要請されたら
断っただろうけど、今は通算１００セーブを達成したいと思っています」

－－その記録は通過点？

「大好きな星野監督が現役時代に記録した通算１４６勝に並ぶことを
目標にしてきました。岸さんから冗談で『ノリは抑えになるから１５０勝は無理じゃん。
俺が先に行くね』とからかわれ、クッソ～と言ってしまったけど、
４０歳まで現役を続けたいから諦めていない。
１４０勝以上、１００セーブは夢の数字だけど、達成する権利は持っています」

－－理想の抑えは

「津田恒実さん（元広島、１９９３年７月２０日に脳腫瘍のため３２歳で死去）です。
自分が小学校５年だった２０００年にフジテレビの
『最後のストライク』というドラマを見て、めっちゃ格好よくて
胸に突き刺さりました」

－－背番号は同じ１４

「楽天に入団するとき、１４、１６、４７番が空いていた。
当時ドラフト１位の森（雄大投手、２２年引退）が１６番を選び、
スカウトから１４番を勧められ、僕は津田恒実さんがものすごく好きなことを伝えて、
快諾しました。すると『えっ！　沢村栄治じゃないの！？』と
面食らっていましたけど、僕にとって１４番は津田さんなんです」

－－運命的

「大学時代の友達から、『津田さんは３２歳で亡くなられた。
則本は３３歳から抑えをやるから引き継いでいるな』と言われて、
確かにそうだと思い、言葉にできない不思議な気持ちなんです」

－－抑えのレジェンドは多い

「えぐい球を投げるクレイグ・キンブレル！（オリオールズ）。
マリアノ・リベラ（元ヤンキース）のカットボールにもしびれた。
星野さんが監督になってから阪神ファンになったから、
藤川球児さんもめっちゃ見ていた。
テレビにかぶりついてＪＦＫ（ジェフ・ウィリアムス、藤川、久保田の継投）を
応援していました」

－－チームでは中堅クラスになった

「もう現役生活も少ない。時間は限られている。
だから、チームから求められるうちが花で、役割をもらえなくなったら終わり。
今江監督に抑えを任されたときも、ありがとうございますと素直に言えた。
先発では直球の平均球速が１４８キロ。
抑えをやるからには平均１５０キロを超えないといけないし、
最速も１５０キロ後半を投げなくてはいけません」

－－剛速球を投げるためには

「強い球を投げるために、瞬発系の練習を重視して取り組んでいる。
一球に瞬発力を生かせるように、例年より短距離ダッシュ、ジャンプにかなり
時間を割いている。ジャンプでどれだけ跳べたかを計測して、
高水準をマークできるように跳び続け、去年よりもいい数値が出ています」

－－絶対的守護神の松井が去った

「マツは特別な存在で本当に信頼できるし、ずっと弟のように思ってきました。
だからマツの話をすると泣きそうになる。
試合に勝って、お互いに指をさし合うポーズも、マツが『則本さんとだけです』と
言ってくれました。『抑えは中継ぎの中で、一番いい投手が務めるから
成績はトップじゃないと駄目です』とプレッシャーをかけてきたけど、
その言葉を胸に刻んでマウンドに上がります」

★昭和の男！？
則本は「平成生まれだけど、育ちは昭和。バリバリの根性論です」と自己分析し、
先発陣の後輩たちに強い意識を求めている。
４年目の早川と２年目の荘司には一人１７０イニングずつの〝投球指令〟を下し、
「自分でさえ１年目で１７０回を投げられたので、あの２人なら達成できるはず。
今の時代、投手は分業制になって難しいのは分かるけど、僕の出番がなくなるぐらい、
先発なら一試合を投げ切る心構えを持ってほしい」と期待を寄せた。
特に早川には「賢くて理詰めなのは分かるけど、限界を突破してほしい。
高い能力があるのに、制限をかけて本来の力を発揮していない」と指摘し、
「コーナーばかりを突くのではなく、時にはど真ん中に投げて、
ポップフライぐらいでええやんけ。
打たれたら俺が悪いぐらいの覚悟も必要」と持論を展開した。