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Monthly Party -BAHANA-コミュの大人気!『あらすじ』のまとめ

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『6月』
西暦2009年、人類はシステムに組み込まれ、社会には嘘や偽物が溢れかえり、ある人の心は固く閉ざされ、ある人は迷い、またある人は希望を無くしていた。開拓の心を忘れ、困難とは無縁の所にいるミュージシャンがテレビ番組で新曲を発表すれば、司会者や出演者は皆、口をそろえて大絶賛し、新しいという言葉にかぶれた若者達は、良いも悪いも解らないまま、コピーのコピーのコピーであるその『新曲』とやらを買い、雑誌のレビュー通りの口調で誰かにそれを勧めていた。一方その頃、不思議な音のバランスの正体を求めてブラックホールを航行中のBAHANA Space Ranger号は、突如現れた音の惑星の重力に引っぱられ身動き出来ず、そこに不時着しようとしていた。「yoマザー、このずぶとい音の一体どこに船をつけろってんだ、ぶっ壊れる前に教えてくれ!」音の衝撃に飲み込まれ、破壊が心臓部にまで達しはじめたマザーコンピューターが答えた『天地万物…つまり…世界とその現象の全て…我々の認識を越えたある本体より…成り立っている…その本体には形が無く…音も…ガガガッ…』釘を打つような音を立ててマザーが沈黙した。「もうだめだ!」脱出ユニットに手を掛けようとした探査員達は直後爆発に巻き込まれ、真っ暗な地表に投げ出された。小惑星、サンディニスタである。

『7月』
一方、ここは西暦2005年の宇宙防衛センター。築30年の木造二階建てのこの建造物には、ASIAの酒を音と共にたしなませてくれる音楽家や、カリフォルニアストリートのBMXライダー、かたや、バター職人などの肩書きをもつ様々な人間が混在していた。この居場所を一歩出れば勇敢な森の広がる丘が開放的な気持ちにさせてくれた。その昔、この丘は考古学者達の手によって遺跡調査されていた場所らしい、という噂はあったが、何が発掘されたのかは明らかにされていない。とにかくそれから4年が経った2009年、小惑星サンディニスタの不時着の信号をキャッチした防衛センターの一人、U-30の若輩者は混沌としていた。「マザーがいかれちまった今、探査員はどうなる…」ただ卓上のモニターで物静かにそれを見ていた若者はこう嘆くしかなかった。プログラム-bが語りかける『お前は卓上の防衛員に過ぎない。今までの流れを感じれば無駄なものがあったのかい?それとも、今までのことでお前は何も感じとって来なかったのかい?そりゃお前さん迷走すりゃいいさ。それでもお前がすべてを振り払うっていうなら、それもありなんだがな。だがなこれだけは最後に言わせてくれ、どう響くかはわからねえよ。それをいっちゃあおしまいじゃねえか?』雷が鳴った。-プログラム-bはそれ以降、静かになった。「…勝手に言ってやがれ。わかったようなこと言いやがってポンコツが。てめーだって単なるプログラムだろ」ぶつぶつ言いながら、センター員は半透明な手をワープホールがある扉の方に伸ばし光らせ、ホールの電源を入れた。「これで一応は戻ってこれるだろうが…あるいは…」言いかけたセンター員は、ワープホールの中に不思議な音が漂っているのを発見した。プログラム-bはその音を即座に変換し、たちまちセンター全体にメッセージを送信する『その土地の音が欲しい、繰り返す、その土地の音が欲しい、マザーコンピューターは死んだ、我々Space Rangerは、引き続きこの惑星での作業を続ける』センター員スケルトンは次の日の夜、勇敢な森の中に隠してあった自作の宇宙船を引っぱり出し、平日にもかかわらず、惑星サンディニスタへと向かった。

『8月』
BAHANA探査員達が不時着したという惑星サンディニスタは、スケルトンが抱いていたイメージとは全く違い、宇宙防衛センターにも引けを取らないほど居心地の良い場所であった。全宇宙のあらゆる種族がこの惑星で得られる不思議な音を求めて集まっている。資源を求めて集まるという点では、スケルトンの働く防衛センターも同じだが、不思議なことに、ここ惑星サンディニスタには争いが無いのだ。好戦的な種族もビジネスマンも、スケーターもスキッダーもロボットも皆仲が良く、酒を飲んだりおしゃべりをしたり、思い思いにこの惑星への滞在を楽しんでいる。魔物退治に行く戦闘員のような重装備でやってきたスケルトンは拍子抜けした。「ともかく、この星の何処かにBAHANA探査員達は居るんだ」スケルトンは着ていたスーツを脱ぎ、装備と一緒にまとめて二次元化装置に入れて圧縮し、口に放り込んだ。「俺がここに来てるなんてことが探査員達に知られたらまずいからな…」そう言って空中に浮かび上がったスケルトンの半透明な体は、赤、緑、黄色、紫、ぐるぐると色が変わりついには、全く見えなくなってしまった。「さて、BAHANA探査員達が滞在を延ばすほどの音が、本当にこの星にあるのか…。もし…もし俺が、隙を見てそれを、奪うことが出来れば…」若き宇宙人スケルトンは密かな野望を胸に、フロアーに向かった。一方その頃宇宙防衛センターでは、誰も居ないワープホール制御室に残されたコンピューターの中でプログラム-bがピカピカと、データの間を行き来しながら独り言を言っていた。『スケルトンのコピーを作ってご魔化す、なんて、そもそも無理なんだ。だってあいつ透明じゃないか。あいつのデータも、そりゃ透明だわな』管制塔からの信号に『異常なし』と適当な信号を返し、プログラム-bはぶつぶつと作業を続ける。『…音を奪おうだなんて、あいつは俺の話を全く理解してない。抜け駆けなんて、音に関してはこの宇宙じゃ出来っこない。あいつは作家をギャンブラーか何かのように思ってるんだ。生前マザーコンピューターも言ってた。作家には恐れが無いと。道徳や論理、システム側の評判を恐れて作りたいものも作れないでいる者が、盗んでコピーした音に何の魅力がある?スケルトン、音の惑星で何を奪うって言うんだ?…しかし、そんな愚かなお前でさえ、思うがままこの宇宙を飛び回れる…俺は羨ましい…』おしゃべりなプログラム-bの独り言は、いつまでもいつまでも続いていた。

『9月』
一方Sandinista。いつもと違う音の揺らぎを敏感に感じとったSandinistaのPA.MASUIによって、体を透明化していたにも関わらずあっさりと存在を見破られたスケルトンは、BAHANA探査員達に洗いざらいを打ち明け、酒場で一杯やっている所だった。「スケルトン、お前が狙うべきものは我々BAHANA space rangerの音なんかじゃない、お前が追うべき音は、まだどの世界にも在りはしない音だぜ。明日の自分を参考にしな。」TAIRAがスケルトンの肩をさすった。と思ったら内ももだった。気まずさを隠すようにTAIRAが続ける「…お前がいなくちゃプログラムbは今頃寂しがってるだろう。それどころかお前がいなくなったことが既にバレてて、最悪、消去されちまってるかもしれないぜ…」テーブルをバンッと叩き、スケルトンが立ち上がった「あいつは寂しがるような奴じゃない!意味不明の説教ばっかでウンザリする!せいせいすらぁ!」強がってはみたものの、スケルトンはうつむいている。プログラムbは何を隠そう、ハッカー時代のスケルトンが遠い遠い昔、偶然デジタルの星雲で敵として出会った、ライバル同士なのだ。スケルトンの頬を透明の涙がつたい、床に落ちた。ANDが涙を拭ってやった。と思ったら鼻水だった。SHOTAROがスケルトンに近付いて、耳元で「お前の音は防衛センターの頃から聴いてる。はっきり言って何も感じないぜ、まあ、酒でも飲んでりゃまだ聴けるが…上がれればいいってもんじゃないからな。そういう音には俺達は飽き飽きしてるんだ。それより、過去の音の海ででも泳いで、流れを感じることだ。さあ行け、もちろんプログラムbも一緒にな。」黙って聞いていたスケルトンは「そこは耳じゃないです、乳首です」と気まずそうに言い、BAHANA探査員達に別れを告げ、頭を下げたが、透明なので誰も分からなかった。フロアーで踊っていたNEONが叫ぶ「おい!スケルトン!まだ居るかー?この言葉は受け売りだがな、最後にお前に送ろう!『その眠たい目を起こすんだ!世界は君を待っている!この空っぽの空を君の夢で埋め尽くすんだ!』スケルトン!言い忘れたけどな、俺達だってまだ何も発見しちゃいないぜ!無駄足だったな!ワハハハハ〜!じゃあな!」スケルトンは体を半透明に戻し、振り向いて、親指を立て、笑顔で出て行った。スケルトンはすぐさま宇宙船に乗り込み、次の目的地を打ち込む「…過去の音の海…と。あ、その前にプログラムbを向かえに行ってやるとするか。」

『10月』
過去の音の海を目指し、グリーゼ581c星系の恒星付近を航行中、『フェニックスの羽 宇宙募金 恵まれない宇宙人の為に』と書かれたUFOに乗った宇宙人達が現れ、スケルトンとプログラムbの乗る船の進路を塞いだ。「面倒くせえな、さっさと募金してこいよb、払わないとどかねえんだこいつら」『…ごめんだね。』「は?俺がわざわざ宇宙服に着替えて、船外に出て渡してこいってか?お前が信号にして送れば一瞬なんだからさ、早く。頼むよ。あ、もしかしてケチってんの?俺出すけど…」『違う、あいつらに募金なんてしたくないっていう意味だ。スケルトン行くぞ、発進だ、奴らのシールドはたった今解除した。』「は?お前何言って…わあっ!…」スケルトンから船のコントロールを奪ったプログラムbは20あるエンジンの全てを一気に解放し、フェニックスの宇宙人達の乗るUFOの間を光速で通過した。「…バカ!お前何やってんだ?ここは銀河系じゃねえぞ!フェニックスへの募金は暗黙の了解なんだ!悪評が立ったらすぐ殺されちまう!今すぐ戻れ!」プログラムbは聞く耳を持たず、20のエンジンの隅々まで熱を送り、限界近くまで速度を上げていく。『あれのどこが募金だスケルトン、あいつらの態度のどこに善意がある?いちいちかまってられるか!本当に善意がある奴ってのはな、あんなやくざな募金活動してる暇があったら働いて、その金を募金してるもんさ。奇麗なUFOでそのへんフラついて、偉そうに金をせびりやがって。…言ってなかったがなスケルトン、俺の弟はあいつらの所で働いてる。あいつらに都合の良いように… 無理矢理頭の中を書き換えられてな!』「!?…エンジンがうるさすぎてちょっと聞こえない。何て!?」少し間を置いてプログラムbが叫ぶ『俺が防衛センターからハックしたプログラムはどうだ!最高だろ!?あの宇宙防衛センターの戦闘機から引っこ抜いてきてやった最新型だぜ!』「……なるほど。どっちみち逃げてるってわけか。」5000万年もの間、宇宙防衛センターのコンピューターセキュリティーから一切出たことのなかったプログラムbは、スケルトンに連れ出された久しぶりの宇宙で、すっかり盗賊時代の心持ちになってはしゃいでいた。フェニックスの幹部、ラインホールドの乗る宇宙船『グリフォン』の目的地も過去の音の海である事と、その船を動かしているプログラムが実の弟、天才プログラム『アルファ』だということも、この時はまだ、知る由もなかったのである。

『11月』あらすじのあらすじ
宇宙防衛センターから不思議な音のバランスを求めて出発した宇宙船『BAHANA Space Ranger号』は、突如現れた音の小惑星Sandinistaの重力に引かれ不時着したが、その際、宇宙船はマザーコンピューターと共に爆発、間一髪生き延びた探査員達はSandinistaにて不思議な音の手がかりを発見し現地調査を開始する。それを知った宇宙防衛センター員スケルトンは探査員達から音を奪うため後を追ったが、あっさり正体がバレて失敗に終わり、過去の音の海への航海を勧められる。相棒プログラムbを防衛センターから連れ出すことに成功し、過去の音の海へ向かうスケルトンだったが、途中、募金と称した通行料を求めるフェニックスのUFOに遭遇。プログラムbの暴走によってフェニックスのUFO達を振り切ることに成功したものの、追われる身となる。そして、過去の海に向かっているのはスケルトン達だけではなかった。フェニックスの幹部ラインホールドも過去の音の海へ向かっていたのだ。そしてそのラインホールドの乗る宇宙船グリフォンを動かすプログラムとは、フェニックスにデータを改造されたプログラムbの実の弟、プログラムαなのであった。このままでは過去の海での衝突は避けられない。スケルトンとプログラムbにはこの先、どんな運命が待っているのか?

『12月』
 Yo Check!Check!…あ、どーもこんばんは。早速ですがニュースです。先ほどグリーゼ星系第3惑星『過去の音の海』にて、盗賊スケルトンの乗る戦闘機とフェニックスのラインホールド船長の巨大戦艦グリフォンが激突、現在も戦闘が続いている模様です。その為、あらすじ担当記者自ら現地に飛んでおりますので、今回のあらすじは私バハナ君が担当します、よろしくお願い致します。さて、現地と中継が繋がったようです、ドロシーさーん!ドロシーさーん?『……はい…はい!こちら現地です!えー、ただいま入った情報によりますと、スケルトンの戦闘機に組み込まれたプログラムがグリフォンのコンピュータをハッキングしている模様ですー!えーこれに対して戦艦グリフォン側のセキュリティープログラム『α』は誤作動により沈黙中、フェニックスは現在大急ぎで復旧を試みておりますが『α』の所在自体確認出来ておりません。関係者の話では、スケルトンのハッキングプログラムの侵入によって、『α』は既に消去されてしまった可能性もある、とのことです。一方盗賊スケルトンですが、シールドを張って戦闘機内に立てこもっているようです。現場では以上ですー。』はいありがとうございます。いやはやどうなってしまうんでしょうか。物騒な世の中ですね。えー、事件の詳細はドロシーさんが戻ってくる一月の新春BAHANAのフライヤーに掲載予定です。
 さて、次は楽しい話題です!銀河系の音の小惑星Sandinistaにて、Monthly Party -BAHANA-の1st Anniversary Partyが開催されます、早いもので一周年ということで、なんともハッピーな夜になりそうですね!当日は一周年記念プレゼントとして、来場者の皆様に先着でBAHANAロゴTシャツやMix CDなどのグッズが配られるそうですよ!もちろんいつも通り、女性は22:00まで入場無料!ってことは?タダでTシャツ貰えるんですね!バハナ君も欲しいな〜行っちゃおっかな〜っつって。着かザル、つってね。……それではみなさん、引き続き良いフライトを!

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