今日の自殺コミュの３月６日（金）

賠償提訴：京大院生の自殺「アカハラ原因」と両親
　昨年３月に自殺した京都大工学研究科の男子大学院生（当時２９歳）の両親が「アカデミックハラスメント（アカハラ）が原因だ」として、男性指導教授に５０００万円の損害賠償を求め神戸地裁尼崎支部に提訴した。京大は両親の主張を受け、０８年１１月１３日付で学内に調査調停委員会（委員長＝大嶌幸一郎・工学研究科長）を設置。関係者への聞き取りなどを進めている。

　訴状によると、外国生活が長く、日本語が得意でなかった院生は０６年４月、英語だけで指導を受けることができるという触れ込みの京大院博士課程に入学。教授の研究室に入ったが、英語による指導はほとんどなかった。

　また、教授は院生の建築学の研究を認めず、同年秋ごろ、全く関係のない子供の行動パターンをテーマとした研究をするよう強制。英語での意思疎通がとれず研究方針の指導もないまま、連日事務的な作業を続けるうち神経性胃腸炎を患い、自宅で自殺したという。

　両親は、教授の行為は、京大人権委員会がアカハラの例として挙げる「指導義務の放棄」「本人の希望に反する研究テーマを押しつけること」に該当すると主張。「裁判を通じて真相を知りたい。息子のようなことは二度と起きてほしくない」と話している。

　毎日新聞は教授側に取材を試みているが、５日時点で回答を得られていない。【田辺佑介】（毎日新聞）




自殺者数：前年比１６人増の３５８人　／山梨
　県警生活安全企画課は５日、０８年の自殺者に関する概況（暫定値）を発表した。

　自殺者数は前年比１６人増の３５８人。同課は「総数はほぼ横ばいの状況」とみている。年代別では５０歳以上が４４・７％を占め、自殺の動機では「健康問題」が最も多く３４・５％を占めた。

　同課によると、男女別では男性２７９人（７７・９％）女性７９人（２２・１％）で、うち県内在住者は２２５人で約６割を占めた。

　年代別では▽６０歳以上９２人（２５・７％）▽５０歳代６８人（１９％）▽３０歳代６１人（１７％）−−の順で多かった。また、自殺の原因・動機については健康問題のほかに「経済的な問題」（２２・２％）、「家庭問題」（１２・５％）などが目立った。

　動機は１人について複数計上されているケースもある。同課は「健康や経済的な問題、家庭の事情などが自殺要因の７割を占めている」と分析している。【中西啓介】（毎日新聞）




自殺者、０８年も３万人超　１１年連続
2009年3月6日 朝刊

　全国の昨年１年間の自殺者数は３万人を超え、ほぼ前年並みになる見通しであることが分かった。警視庁と道府県警が調べた暫定値を共同通信が集計した。警察庁の自殺者数統計は１９９８年以来３万人を上回っており、１１年連続となることが確実になった。

　昨秋以降の金融危機による不況の影響は数字からは読み取れないが、関係機関は「失職者が数カ月たってから生活に行き詰まることもある」として増加を警戒。２００７年に「自殺総合対策大綱」を決定、人口１０万人当たりの自殺者数を示す自殺率を１０年間で２０％以上減少させる目標を掲げた政府は、一層の対策強化を迫られそうだ。

　一方、警察庁は５日、今年１月の自殺者数は２６４５人だったと発表した。月別の公表は初めてで、「大綱」に基づき統計資料を活用、自殺抑止の対策づくりに役立てるのが目的。厚生労働省の人口動態統計による前年１月と比べると３４０人増加している。内訳は男性１８９４人、女性７５１人。都道府県別では、東京都が２５５人で最も多く、大阪府１５９人、埼玉県１５５人と続き、神奈川、愛知両県が１３８人など。最も少ない鳥取県は１４人。

　共同通信集計によると、昨年の自殺者数は約３万２０００人。警察庁の最終発表ではさらに若干増加し、最終的には約３万３０００人だった前年と同程度になるとみられる。

　地域別では、北海道で８６人増加し１７２６人、三重県が２３人増の４４５人、岐阜県が１６人増の５３４人。愛知は９人増え１５５５人だった。

　自殺率（０７年１０月の推計人口を基準に算出）は、青木ケ原樹海を抱える山梨県が４０・８人で１位、青森県の３６・５人が２位だった。東海の自殺率は、岐阜２５・４人、三重２３・７人、愛知２１・１人。（中日新聞）




踏切ではねられ男性死亡
阪急宝塚線庄内−服部間
　６日午前１０時５分ごろ、大阪府豊中市服部南町３丁目の阪急宝塚線庄内−服部間の踏切で、男性が梅田発宝塚行きの急行電車にはねられ即死した。乗客にけがはなかった。男性は４０歳ぐらいで豊中南署が身元を調べている。

　同署によると、男性が遮断機を押して踏切内に入り、線路を横切ろうとするのを運転士が見て、ブレーキをかけたが間に合わなかったという。同署は自殺の可能性が高いと見て調べている。（共同通信）