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面白いストーリーを捏造しようコミュの(釘)バット君

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僕は・・・長い間ニートをしていました。
キッカケは単純な話で、交通事故で足の腱を切っちゃったのですが、元々社会になじめていなかった僕は優しい両親の元、そのままズルズルと家に籠もってしまいました。

ある種の後ろめたさからか、人に会う事が恥ずかしかった僕は、昼間は一切家の外に出る事がなくなりました。
しかし・・・
流石にそれでは身体があまりにもなまるので、ある日人目を避けて夜中にバットを持って外に出て、素振りを始めてみました。
僕は野球等というものには興味もなければ、やった記憶もありません。
では、何故そんな僕がバットを持っているのか?
まぁこういった事をどうどうと公言するのもどうかと思うのですが・・・
ぶっちゃけ
「働いてくれ」
みたいな事を両親が言ってきた時に威嚇をするために購入しました。
とは言っても僕はそんな野蛮な人間では無いので、威嚇はしても実際それで人を殴るなんて事は出来ないでしょう・・・多分。
話を元に戻します。
しかし、この素振りという行為、これが中々やってみると面白い事に気がつきました。
有り余るほどの余力を持った僕は、長い日になると一度に数時間ものあいだ素振りに没頭するような日もありました。
最初のうちは、主に野球(おそらく)のような素振りをしていたのですが、同じバットの振り方に飽きてくると、次は剣道(のようなもの)みたいな素振りを覚えました。
暗闇の中でバットを振り回す俺ってひょっとしてカッコイイ?
みたいな可笑しな錯覚を覚えてしまったりもしました。
しかし・・・そんな僕のひそかな趣味もある日、重大な転機を迎える事になります。

「下のバット君今日も素振りしてるよ」

二階の住人の声が、ある日聞こえて来てしまったのです。

バット君だと?
今日もだと?
素振りが悪いのかこの野郎?

この日を堺に僕の素振りには悪意が芽生えるようになりました。
いつしか素振りは野球(のようなもの)のは一切しなくなり、剣道(のようなもの)一辺倒になりました。
更に木のバットを振り回すだけでは飽き足らなくなった僕は、ある事を考えるようになりました。
何とかこのバットの攻撃力を高める事は出来ないものか、と
そんな僕の視界に、ある日釘とトンカチが入って来ました。

・・・・・

次の日から・・・僕のバットには百数本の釘が刺さっていました。
釘の刺さったバットを振り回す自分は格好良くて思えて仕方がありません。

そんなある日また二階の住人の声が聞こえてきました。

「下のバット君今日も素振りしてるよ」
「てか、奴のバットって釘が刺さってるし、なんか横じゃなくて縦に振り回してるんだけど?」
「いや、それはないでしょう」

どうやら二階の住人は二人のようです、そしてどうやら二人のうちの一人だけは、僕のバットに釘が刺さっている事を知っているようです。
僕は思いました。
「決戦の日は近いかもしれない。」

つづく

コメント(2)

あの家族どうなったんだろね?

半分実話です…

恐怖!
その日、彼は40度近い熱を出してしまっていました。
経済的にゆとりがあれば仕事を休ませて貰う事も出来るのですが・・・
彼には莫大な借金があり、多少の熱を出したくらいでは仕事を休む訳にはいきません。
例えそれがどんなに危険な仕事であっても。

そんな彼の仕事はトラックの運転手。
給料は完全な歩合で、運ぶ距離や、荷物の内容によって金額の差がかなり大きなものになります。
そんな彼が今日トラックに積んだものは・・・
まず第一の悲劇は、彼が施錠を怠ってしまった事でした。
そして第二に、具合が悪くなって途中で車を止めて休憩をしてしまった事です。


今日も元気にバットを振り回すバット君

しかし・・・・そんな彼の前に急に現れたのは


な、何と・・・

「熊」

どうやら輸送中のトラックから逃げ出してきたみたいです。
バット君は一瞬で殺されてしまいました。(終)

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