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PBMの合間にTRPGもどう?コミュの【シノビガミ】逆凪裁判 シナリオ公開

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さて、先日実施したシノビガミセッション用のシナリオですが、
ネタとしては面白いかな、と思いましたので、公開してみることにしました。

シナリオ作成等の参考になれば幸いです。

【レギュレーション】

適用ルール:シノビガミ1と2
プライズ数:3
リミット:3サイクル
シナリオ形式:対立型

【トレーラー】

某月某所。
大都会ネオサイタマの路上で、酸性雨の降りしきる中、忍び装束の男が1人、息絶えていた。
苦悶に歪む表情、大量の血痕。それは自然死ではなく、明らかに殺人であった…。

六分儀市高等裁判所。
本日から三日間の予定で行われている裁判は異様な雰囲気に包まれていた。
罪状は、ネオサイタマの路上で息絶えていた忍び装束の男、育英正一(イクエイ・ショウイチ)に対する殺害容疑である。
表面上、何事もなく、審理が進んでいるように思われる。
しかし、何かが、何かが違う。
それに気付くものは無く、そして気付かれてはいけない。
世の闇に潜む者達の闇の戦が、いま始まろうとしていた。

シノビガミ 「逆凪裁判」。

【PCハンドアウト】

PC1:容疑者
あなたは育英正一を殺害した容疑者として逮捕され、法廷の場に立っていた。
しかし、あなたは殺していない、これは冤罪だ!
あなたの使命は、無罪を勝ち取ることである。
初期状態で、あなたはPC2の居場所を所持している。

PC2;弁護士
あなたはPC1を弁護する弁護士だ。PC1は冤罪を主張している。
あなたの使命はPC1の無実を証明することだ。
初期状態で、あなたはPC1の居場所を所持している。

PC3:検察官
あなたは今回の裁判を担当する検察官だ。状況証拠、動機、物的証拠…そのすべてが
PC1が犯人だと示している。
あなたの使命はPC1を有罪にすることだ。
初期状態で、あなたはPC1の居場所を所持している。

PC4:重要参考人
あなたは今回の裁判に置いて重要参考人として呼ばれた証人だ。
あなたは目撃した、PC1らしき人物が被害者を殺害する場面を。
あなたの使命は、本裁判に置いて、真実をあきらかにすることである。

NPC裁判長:月神・有利(ツキガミ・ユーリ)
誠実な裁定に定評がある若手司法官。本件の審議を担当している。
30代男性。青白い顔をしている。

【PC秘密】

PC1:容疑者 秘密
あなたが育英正一を殺りました。
しかしあなたにはプライズ『鉄壁のアリバイ』がある。大丈夫なはずだ。

プライズ『鉄壁のアリバイ』。
鉄壁のアリバイは、相手の論拠を潰すことが出来る。これで安心だ。
効果は1度のみ、他のプライズの「効果」を無効にできること。
使用すると本プライズはゲームから除外される。

PC2;弁護士 秘密
あなたはハグレモノ「夜顔」から依頼を受けたエージェントだ。
PC1を利用して標的の育英正一の始末に成功。あとはそのまま罪をかぶってもらえばいい。
あなたの使命は、自分が有罪にならないことだ。
あなたはプライズ『異議あり!』を所持している。

プライズ『異議あり!』
相手の発言に対して、異議をぶつけることで、証拠能力に疑いを持たせる。
効果は、生命点を1点消費すると、ドラマシーンでの判定を一つ失敗させることができる。
1サイクルに1回まで使用可能。使用には同じシーンに登場している必要がある。

PC3:検察官 秘密
あなたは比良坂機関「公安隠密局」から依頼を受けたエージェントだ。
一般社会への影響を抑え、今後のためにも下手を打った忍軍に警告を与えなければならない。
あなたの真の使命は、犯人を実刑に処することだ。
ただし、動機を知るため、犯人と同じ感情を一つ以上持つ必要がある。

PC4:重要参考人 秘密
あなたは実は育英正一の身内である。殺された彼の無念を果たさねばならない。
あなたの真の使命は真犯人を有罪にしてグンマー刑務所行きにすることである。
用意した証拠はもろ刃の剣だ。有効に使わねば…。
あなたはプライズ『動かぬ証拠』を所持している。

プライズ『動かぬ証拠』
本プライズをクライマックスフェイズ終了時に所持していたPCは「有罪」となる。
使命は失敗したことになり、グンマー刑務所行きのエンディングを演出せねばならない。
プライズの効果は、本プライズを戦果として敗者に「押しつける」事が出来ること。
それと戦果で奪われる以外ではプライズは移動しない。
(押しつける・戦果で奪って所持する対象として従者は含まないものとする)

裁判長:月神・有利(ツキガミ・ユーリ) 秘密
やり手の裁判長。その正体は斜歯のサイバー司法官であった。
有史以来の判例をすべて記憶し、その司法判断は決して謝ることはない。
あなたの使命は真実を知り、罪に見合った罰を与える裁定を行うことだ。
このNPCは使命達成条件が満たされた場合、クライマックスフェイズに登場しない。

NPCデータ
名前:月神・有利(ツキガミ・ユーリ)
流派:斜歯忍軍
流儀:他の流派の「奥儀」の情報を集める
仇敵:鞍馬神流
信条:律
特技:火、仕込み、拷問術、記憶術、調査術、言霊術(隠し)
忍法:接近戦攻撃:火術、必中:砲術(火術から代用)、不意打ち:仕込み、返し技:針術(仕込みから代用)、魔界工学

奥儀:「静粛に!」絶対防御:言霊術
「有罪(ギルティ)!有罪(ギルティ)!」
傍聴席から罵声が飛び、忍者達が争う高速機動空間すらも振るわせる。その、攻撃忍術、奥儀が、罵声の波と同化していく…。
その時、ユーリは手に持った木槌(gavel:ガベル)を打ちつけるとともに一言宣言した。
「静粛に!」
裁判長は一番偉い。法廷内は彼の領域でり、その支配下にある。厳正なる審理を妨げる現象などあってはならない。木槌の音が響き渡ると、「有罪(ギルティ)」の罵声は、同化していた攻撃もろともになぎ払われ、法廷に静寂が戻った。

【特殊ルール】

・ドラマシーン表はオリジナル「法廷シーン表」を使います。内容としては、「出島シーン表」のテキストを変更したものです。シーンテキストとして「法廷」が複数含まれます。
・シーン「法廷」では、強制的に全員が登場します。法廷内は特殊な結界で覆われ「忍者ロールプレイ」が禁止されます。高速機動とか出来ないので、一般人にばれないロールをしてください。ばれるような事を行った場合、あるペナルティが与えられます。
・交渉による情報交換は、シーンプレイヤーとのみ行えるものとします。
・プライズには秘密はありませんが、所持することでのみ表書きを見ることが出来ます。効果を使用する際は、表書きを読み上げる必要があります。

【法廷シーン表】

2:【法廷】重要な証拠・証言を忘れて来てしまった。このシーンの登場人物は《記憶術》で判定を行わなければならない。成功すると、やはり鞄に入れていた事を思い出す。忍具を一つ獲得できる。失敗すると忘れ物を取りに戻り、行方不明の変調を受ける。
3:【法廷】対象の過去のおこないや、これからの行状の予想が脳裏に浮かんでくる。このシーンの登場人物は、《意気》による判定を行うことが出来る。判定に成功した場合、自分の持っている感情を一つ、好きな感情に変更することが出来る
4:【法廷】法廷で有罪となり、死刑となった者たちの怨嗟の嘆きが聞こえてくる。このシーンの登場人物は、《死霊術》で判定を行わなければならない。失敗すると幻聴に悩まされ、ランダムに変調を一つ受ける。
5:橋の下、高架下、公園…そこにはホームレス達が生活していたり、子供たちが遊んでいたりしている
6:歓楽街。黒服の男達が道行く人に声をかけ、毒々しい色のネオンが目を惑わす夜の街。
7:【法廷】粛々と審議の進む法廷内。怪しげな行為は許されない厳正なる場である。
8:住宅街、昼は奥様方が井戸端ミーティング。夜はサラリマン達が家路を急ぐ。
9:行きつけのバー。飲み屋、カフェ。そこには無口なバーテンがグラスを磨いている。
10:【法廷】休憩時間に口にした軽食が悪くなっていたようだ。ウカツ!このシーンの登場人物は《生存術》で判定を行わなければならない。失敗すると腹を下し、好きな【生命力】を1点失う。
11:【法廷】差し入れの健康ドリンク、活舌を助けるのど飴。こういったものはありがたいものだ。このシーンの登場人物は《経済力》の判定を行うことが出来る。成功すると、好きな忍具を1つ獲得できる。
12:【法廷】隣の小法廷から凶悪な殺人犯が逃げ出し、本法廷に飛び込んできた。奴はまさか…忍者狩り!?。このシーンの登場人物は《刀術》で判定を行わなければならない。成功すると、取り押さえた警務官からのお詫びとして、好きな忍具を1つ獲得できる。失敗すると、3点の接近戦ダメージを受ける。ニンジャ殺すべし。

【使命達成条件】

PC1:無罪を勝ち取ること
・クライマックス終了時にプライズ『動かぬ証拠』をPC1が所持していないこと。
・クライマックス終了時にプライズ『動かぬ証拠』をPC2が所持していないこと。この場合、実行犯として有罪になる。
・上記条件を達成した場合は、基本的に使命達成。
・セッション中のロールにより減点される場合あり。『鉄壁のアリバイ』を所持していれば減点は軽減される。

PC2:自分が有罪にならないこと
・クライマックス終了時にプライズ『動かぬ証拠』をPC2が所持していないこと。
・上記条件を達成した場合は、基本的に使命達成。
・セッション中のロールにより減点される場合あり。

PC3:犯人を実刑に処すること、犯人と同じ感情を一つ以上持つこと
・クライマックス終了時にプライズ『動かぬ証拠』をPC3が所持していないこと。
・クライマックス終了時にプライズ『動かぬ証拠』をPC1かPC2が所持していること。
・上記条件を達成した場合は、基本的に使命達成。
・使命達成した場合、プライズ『動かぬ証拠』を所持させたPCと同じ感情を持たなかった場合は、使命点1点減点。

PC4:真犯人を有罪にしてグンマー刑務所行きにすること
・クライマックス終了時にプライズ『動かぬ証拠』をPC4が所持していないこと。
・クライマックス終了時にプライズ『動かぬ証拠』をPC2が所持していること。
・上記条件を達成した場合は、基本的に使命達成。

NPC:真実を知り、罪に見合った罰を与える裁定を行う
・クライマックス終了時にプライズ『動かぬ証拠』をNPC裁判長が所持していないこと。
・PC1、PC2の秘密を手に入れること。

【マスタリング】

・【法廷】シーンでは、忍者ロールではなく、それぞれの役柄にあったロールを推奨する事。
・【法廷】シーンで、忍者ロールの様な行いが行われた場合は、シーン終了後にマスターシーンを行い、NPC裁判長による法廷侮辱罪(「不意打ち」)でダメージを与える事。
・NPC裁判長は、裁判長らしく、自分で情報収集は行わない。ランダムなPCに感情判定を行い、そこからの情報伝播を受ける形をとる。
・NPC裁判長は、サイバー司法官なので、感情判定は+/-もダイスで決める。「情報入手経路として注視するための理由」的なもの。演出は多少入れてもよい。
・NPC裁判長の秘密や感情についてもPCと同様に管理する。また、PCからの情報の交換等の交渉には応じるが、被告側/検察側を超えての情報流出はさせない。
・3サイクル終了時、NPC裁判長がPC1/PC2の秘密を取得していて、プライズ『動かぬ証拠』を所持していない場合、クライマックスフェイズには登場しない。(自分以外であれば、有罪となるのは、忍者として力不足で「罪」なので、だれがプライズ『動かぬ証拠』を持っていても問題ない)
・エンディングは、マスターシーンで有罪判決を行ってから、まずプライズ『動かぬ証拠』所持者のグンマー刑務所行き、それから他のPCでエンディング。

【マスターの仕込んだネタ】

・秘密のテキスト。PC3「犯人を有罪に」対象PC1と2、PC4「真犯人をグンマー刑務所行き」対象はPC2のみ。
・プライズのテキスト。「他のプライズの「効果」を無効に」。他のプライズには必ず「効果は」と、無効に出来る部分を明記している。
・忍殺ネタ。「ネオサイタマ」。
・忍殺ネタ。被害者「育英正一(イクエイ・ショウイチ)」は、忍殺開始時に、「これまでのあらすじ」として既に真っ二つで死んでいたとされるニンジャ「イクエイション」より。
・忍殺ネタ。法廷シーン表のテキスト「サラリマン」「ウカツ!」「ニンジャ殺すべし」
・タイバニネタ。NPC裁判長。月神・有利(ツキガミ・ユーリ) 。タイバニの司法官・ルナティックのユーリ・ペトロフ。

【セッション後のシナリオ反省点】

・プライズ『異議あり!』のリスクはもうすこし高い方が良い。接近戦ダメ2あたりが妥当か。
・PC秘密が簡潔なのは、自由にPCの設定・状況を考えてほしかったのだが、「これだけの情報でどうすれば?」と迷う人がいたかも。PC秘密とともにフォロー・アドバイスが必要だったか。



大体こんな感じでしょうか。
何か疑問点等ありましたらどうぞ。

コメント(3)

【レギュレーション】をつけ忘れていたので、追記しました。
相も変わらずギミックが凄いですな。

動かぬ証拠の嫌プライズっぷりが素敵です。

鉄壁のアリバイがあっても、動かぬ証拠を最後まで持ってたら、犯人になるんですね。
犯人になる部分は効果じゃないから。

よく読まないと勘違いしそうですな。
>動かぬ証拠の嫌プライズっぷりが素敵です。

お褒めいだだき恐縮ですw。

>よく読まないと勘違いしそうですな。

テキスト通りに判断すれば、マスターが判断に困ることがないように考えました。
その分、記述が細かくなっています。
このシナリオであれば、マスター経験の浅い人でも無理なくセッションを行えるはず、という狙いで今回はシナリオのテキストに気を使ってみたわけで。

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