ときは1878年、産業革命の主戦場、人呼んで“Dirty Old Town”マンチェスター。当地の鉄道員たちによって、泥と粉塵とスモッグに覆われた界隈に「より良きモラル」をもたらすべく結成されたフットボールチーム、その名は『ニュートン・ヒース』。通称“異教徒たち”はその後『マンチェスター・ユナイテッド』と名を変え、数多の苦難の歳月を乗り越え、数多の伝説のスターたちを歴史に刻みつけてきた。この至高のクラブは今日、世界有数の華やかな成功の象徴たる「夢の劇場」を舞台に、地球レベルに広がる熱いファンの注目を集めて、未だ成長を続けている。本書は、その130年にわたる史実の一部始終―――純正“超劇的エピソード”を満載した壮大な大河ドラマの集大成である。