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安曇野・山のあしおと小学校コミュの空のすみゆき ・・ 復元されたフロッピー

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 空のすみゆき  
        中野重治


 空のすみゆき 鳥の飛び
 山の柿の実 野のたり穂
 それにもまして あさあさの
 つめたき霧に みをひたし
 ほほ みみ せなか
 わきまでも

 大関松三郎は『詩集山芋』のはじめに『僕の歌はこんな心で歌われる』として、中野重治の『歌』と言う詩を紹介している。
 『空のすみゆき』は、その関連で中野重治の詩集を読んでいて見つけたものだろうと思う。いつ頃,どう言う経過で書き留めたのかその記憶がまったくないのだが、ある偶然がこの一片の詩を再び引き寄せることとなった。

 20年以上使ってきたワープロの印字機能が壊れて作成した文書をワープロの画面上でしか見ることが出来なくなり、そのワープロが寿命を迎えてこれまで蓄積してきた膨大な文書は事実上フロッピーの中で永眠する羽目になった。
 PCの相談室の方にも相談して変換ソフトなるものを探してもらったりもしたが、フロッピーの保存の仕方がMSDOS等,他のワープロやパソコンに変換できる方式になっていなかったために不可能だと言う結論だった。
 印字したものがあれば、スキャナーで取り込んで画像として保存するか、テキストファイルとして文字情報だけ取り込むことが出来ると言うことだったが、肝心の印字機能が働かなくてはそれもできない。
 ワープロの機種はN社の製品。その機種を使っていた理由は、B4サイズに横使いで最大97文字,50行もの字数を書き込めると言う収容字数の多さにあった。中折りにした片面(B5)に47〜48文字を詰め込むことが出来たのだから長文を書くことが多かった自分にとっては最も使い勝手のいいワープロだったのだ。
 読まされる方は字面を見ただけで読む気が失せるような文書だが、読み手のことは一顧だにせず、ただ書きたいことを書き残しておきたいと言う自分の都合だけでせっせと書き綴ってきたのだ。

 諦め切れなくてメーカーに相談しようとネットで連絡先を探したが、N社はすでにC社と合併していたためにその名前での連絡先は見つからなかった。
 当時,この機種と殆んど同じ仕様で相互変換できる機種がH社から出ていたのでその線からたどろうとしたがそれもうまく行かず万策尽きたかに見えた。 
 それでもまったく消えてなくなる筈はあるまいと探し続けてついに『C&N・BC』と言う会社を突き止めることが出来た。
 電話をするとすぐに事情を飲み込んでくれて『フロッピーと書き込み用のCDを1枚を送って下さい』と言う丁寧な対応だった。小躍りしてさっそく30数枚のフロッピーに優先順位をつけて送ったところ、日をおかずして送ったフロッピーとCDが送られてきた。何本かは復元不能のものもあったようだが、殆んどすべての文書が甦り、そのままPCで使える仕儀となったのだ。

 こうして甦った文書の中にこの詩があった。前述の通り何故この詩を書き留めていたのかまったく記憶がないのだが、読み返すと何か心にひっかかるものがあって、書き留めたのだろうと言うことだけは分かる気がする。
 ただ、詩の中の『野のたり穂』と言う言葉が何を意味するのかが分からない。多分その時にも同じ疑問を感じて、それが書き留めた動機だったのかもしれないと思ったりするのである。

 『野のたり穂』とはどんな『穂』なのかどなたか分かる方,あるいは『こう推察する』と言う考察はないだろうか・・。

コメント(10)

「空のすみゆき 鳥の飛び」 
心もすみゆくようなうたですね。
20台の後半に中野重治の「歌のわかれ」という本を読みましたが、本の名前は覚えているのに、何の記憶もありません。もう一度よんでも、初めて読んだと同じ気持で読めそうです。
忘れると言うことは、幸せなことかもしれません。
 『忘れると言うことは、幸せなこと〜』 名言です。この詩に関してはまったく同じ感覚を味わいました。

 詩は覚えていましたよ。でもなぜこの詩がこのフロッピーにあるのか,15年以上も前のことですっかり忘れていたので、しばらくの間思い出せませんでした。
 再発見して初めて接したような新鮮な感覚で読みました。それはまた自分が変わっていなかったと言うことでもあって、その方が嬉しかったのかもしれません。よくぞ記録していたと・・。
「野のたり穂」
たり穂って「垂れ穂」ではないでしょうか、
秋が深まり、野辺の草々にも実りのときは来たり、草の実は重く穂を垂らしている。どうでしょうか。何の根拠もない勝手な解釈です
 『野の垂り穂』で検索してみたらいっぱい出てきました。『垂り穂』が正解のようです。

  穂=稲穂と言う固定観念があって、なぜ『田』でなく『野」なんだろう・・? と、そこから一歩も進めない頭の固さ,語彙の乏しさ,はたまた想像力のなさと言うか・・。『垂り穂』には思い至りませんでした。
 ヒエとか粟,ハトムギ,ネコジャラシなんかも『穂』でしたネ。

 有難うございました。

 もう一つお聞きします。

 8月6日の慰霊祭の式典をTVで見ていて、最後に学生達が歌う合唱曲を聴きました。『雲白く〜』で始まるその歌は昔聴いたことがある曲で、メロディーははっきり覚えていたのですが曲名と歌詞が分かりません。分かれば教えて頂きたいのですが・・。


 
 
「8月6日の慰霊祭の式典をTVで見ていて、最後に学生達が歌う合唱曲を聴きました。『雲白く〜』」
なんの歌でしょう
『雲白く〜』とくれば「雲白く遊子悲しむ」しか思い浮かびません。
メロディを聞けば案外知っている歌かもしれませんが。
広島の情報は案外、県外の人の方がよくご存知ですよね
 yagiさんに聴けば絶対分かると思ったのですが、yagiさんでもご存じない歌があるんですネ・・。

 こうなったら奥の手でネット検索してみましょうか・・。
なんとおっしゃる。
私の知ってる歌は本当に限られていて昭和20年代から昭和30年代後半までです。
以後の歌はまったく知りません。
40年代以降、いったいなにをしていたのでしょうね。
 発見!

 件の曲が分かりました。『ひろしま平和の歌』↓

http://www.youtube.com/watch?v=QaZ9HSHNYp8 でした。

 多分、聴いたことがおありだと思います。
聞いてみたけど知りません。
一時、平和の歌を歌うことをテーマとする合唱団にいたことがあるのですが、この歌は歌ったことも聞いたこともありません。
恥ずかしながら広島のことは案外、知らないのです。
 たしか高校生くらいの時に聴いたことがあったので、今夏の式典の終わりの頃にこの曲が流れた時ハッと聞き耳を立てました。すぐに放送の方が終わってしまい全曲を聴くことができませんでしたが、一気に50年くらい昔に引き戻されたようでした。歌詞は分からなかったものの、メロディーを寸分たがわず思い出せたことに我ながらびっくりしましたものです。

 『雲白く〜』の出だしと2小節目の後半に『大空仰ぐ』,4小節目に『鐘はなる 平和の鐘〜』と言うフレーズがあったと記憶していてネットで探したのですが、『大空仰ぐ』が記憶違いだったためか、見つかりませんでした。
 『式典』のプログラムに入っているのではないかと思って式次第を調べるとヒットでした。

 全曲が分かり、さわやかな合唱を聴くことができて嬉しい限りです。
※合唱隊の中に広大のパストラ−ルが入っていましたネ。
 

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