源流の岩魚釣りコミュの山越え釣行回想録　２

前回↓

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コルからは大ブナの林を一気に下る。約３０分で目指す渓と小さな沢の合流点に到達。天候の急変もなさそうなのでここをベースと決定。父の話ではここから下流は間もなく凄まじいゴルジュ帯となるらしい。まだ羽化しなかったわずかばかりのオニチョロを数匹捕え下流に向かった。少々下ったところにちょっとしたプールが出現。上流からで非常にヤリにくいが慎重に餌を流す。プールの中心よりやや下ったところでカツン！よしよし、焦らずツンツンさせておいて合わせると８寸ほどのネイティブが･･　直後、同行者がほぼ同じポイントでこれまた８寸くらいのを上げ･･　しかしこの日はこれっきり･･　幕場に戻りお恵みをいただき、明日に備えた。

翌日も天候良く、また幕場の脇の小さな流れには結構チョロがいることがわかり、しっかり補給して上流へ向かう。出発してすぐ、右手(左岸)の高台に登ってみた。父の小屋場跡があるはずだが･･･　そこはヨモギが一面に生えていた。半分に切ったドラム缶が雪の重みでつぶれかけて転がっている。また来るつもりだったのだろうか？　私は、ここでの辛い生活に耐えた父に育ててもらったのだ。

なんて事を考えつつ、さっさと流れに戻り、上流を目指す。この渓、スケールは小さいが、いかにも「源流」といった流れだ。少し行くとここにしては広めの湾曲部に出くわした。立木の陰からジッと流れを観察･･　おぉ～、いるいる！ヒラヒラやってるぅ～!!　デカいのはいないが数は申し分なし！ここはひとつ、７メートル竿にモノを言わせて遠くから攻めることに･･･　ほとんどが７～８寸。それよりデカいのは期待薄。でも数が･･･　とりあえずオカズをキープした我々は期待に胸を躍らせ、更に上流に向かうのであった･･･

コメント(7)

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[1] mixiユーザー 05月25日 17:15

ワタナベ様　

当時の辛さは相当なものだったとお察しいたしますが、今となってはある意味羨ましい環境に育ったのですね。
私もそれほど田舎の生まれではありませんが、野山、川が毎日の遊び場で学校から帰ると家にランドセルを放り投げて暗くなるまで遊んでお袋に怒られる日々でした。

Ｔ倉ですとターザンと呼ばれた大塚氏が活躍していた地ですね。
私は随分前になりますがＴ倉に注ぐ今は周年禁漁のO沢に何度か行った時の自然の素晴らしさと型揃いのイワナが今でも忘れられません。

別のところでも書きましたが、何と言ってもブナの巨木の中での釣りが南会津の魅力ですよね。
最近は朝日が多くなってしまいましたが、また機会があれば訪ねて見たいところです。

[2] mixiユーザー 05月25日 22:38

福島の釣りきちさん

そうです！おっしゃるとおり、いにしえの大塚ターザンの縄張りの中なんです。一説にはこの渓の源流部のイワナは彼が放流したものだとか･･･　６年前の悪天候時Ｓ戸に入渓した関東方面の人たちが遭難し、不幸にも一人が帰らぬ人となり、生存者もさまよった挙句隣のＯＴ沢に降りてしまいましたが幸いにも発見された、という事件がありました。またＳ戸では小生の先輩がバックウォーターからしばらく続く「抱返り」で滑落し、一命は取り留めたものの半身不随となる事故を起こしています。ですので小心者の小生は地元なのにＳ戸には入渓したことがありません。

あぁでもまた再び「狂乱狂舞野外のうたげinＯＴ沢」やりたいです･･･

じつはその夢があるので小型船舶免許を取得したのであります！

しかし私の場合、その前に体力回復訓練が先ですが････

[3] mixiユーザー 05月26日 20:47

ワタナベ様

「しかし私の場合、その前に体力回復訓練が先ですが････」

私も年のせいもありますが、「もうガンガン行って、何が何でも釣り」
と言うのはなくなりました。楽しい仲間と自然、酒、焚火、ほんの少し
のイワナを釣ってもう満足です。」
ワタナベの仰るＳ戸に前から行って見たくていましたがいまだ叶いません。
もう跡形もないでしょうけれども正也小屋の跡も見てみたかったです。

[4] mixiユーザー 05月26日 22:13

福島の釣りきちさん

＞正也小屋の跡も見てみたかったです。

そうですね、私もです。ある程度上って中流位からは両岸もおだやかとなり雰囲気万点の場所だという事ですが･･･　
Ｓ戸の二沢口(ふたさわぐち)、つまり本流と会津朝日から落ちてくる洗戸沢の合流点は、越後Ｄ又源流の二岐同様、憧れの場所です。その昔、桧枝岐の職業漁師、故平野惣吉さんがご覧になった光景と同じものを見ることが出来るのでしょうね･･････

[5] mixiユーザー 05月31日 21:38

平野惣吉さんのお名前はかつて本で知りました、また関連する本の尾瀬の岩魚
釣りができた時代の様子、木地師、山椒魚捕りなど興味深く読みました。

私の好きな朝日のS沢にも朽ち果てたゼンマイ小屋の跡のトタンが今にも土に
帰りそうな状態で残っています。

釣りに行ってここを訪れる度にここの主はどんな人でここでどんな生活を？と
考えさせられます。私らは天気を選び食べたい物と酒を一杯担いで遊びに来て
いるのに雨の日も風の日もここで生活することの苦労が偲ばれてなりません。

[6] mixiユーザー 07月23日 22:26

福島の釣りきちさん

いまさら思い出しましたが、「朝日のS沢にも朽ち果てたゼンマイ小屋の跡」って
すっげーいい蕨がやたらと出てるあそことちがいますか？上流に向かって右手の････

[7] mixiユーザー 07月26日 18:15

ワタナベ様

暫く振りです、ドキ！！　極太のシオデとまで言われてしまったら
「ピンポーン」でしたですね。
ま、真相は早朝の源流のテン場前のごとく漂う霧と朝飯の準備で火を
おこした煙の中にということで。

ところで先週末に予定していた笠掘水系の釣行が中止になり、急遽友人と
早出水系に行ってきました。釣果はそこそこでしたが、重い荷を背負って
消えかかる道を拾いながら歩く行軍はかなりきつかったです。

また、例年ならもう少し先のはずのメジロアブも爆発寸前でネットも持たず、
大した備えもして行かなかったのでえらい目に会いました。
さぞや来週あたりは釣りどころではないほどのアブに苦しめられることかと。
行かれる勇気（根性？）ある皆さんは完全装備で。

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