ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ワライアル★自己紹介よろコミュの得意料理

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ボクは賞味期限の切れた物を食べる癖があります。


腐りかけが一番美味いからとかそういうことではなく

腐っていると分かるまでにお時間少々かかるだけです。


先日、飲みに行った時に手土産として太巻き寿司を頂きました。

頂いた当日は晩飯を食べ終わっていたのでその日は食べられませんでした。

ボクは知っています。

冷蔵庫に入れたら米粒がカチカチになってしまうのです。

だから常温で置いておきました。

なんやかんやで次の日も食べられず、結局三日後に食べました。

一、二個目は美味しくいただいていましたが

三個目を食べている時に、あまりにも舌が痺れるので

おや、これはもしかして痛んでいるのではないだろうか?

と思いました。

四個目を食べている時に、嗚呼、これは腐っているんだなと確信し、

五個目はドロップアウトしました。


数時間後、トイレまっしぐらになりました。

トイレの中で苦しみながら、

嗚呼そうか。

腐ったものを食べると舌が痺れてきて腐っていることを教えてくれるんだな、

と気付きました。

これからは舌が痺れてきたら食べるのをやめようと思いました。




それからボクは飽きるまで同じものをずっと食べてしまう癖があります。


しかも全く料理が出来ないので食べると云っても

出来合のものだったり、あまり手のかからないものだったりします。

たまごご飯ばっかり。コーンフレークばっかり。

あじのみりん干しばっかり。皿うどんばっかり。

ベーコンと目玉焼きばっかり。食パンばっかり。

外食した時はそうでもありませんが

家ではこのように栄養バランス総無視で同じものを食べています。


離れて暮らす母は電話をかけてきては、いつもボクが何を食べているかを聞いてきます。

朝は何を食べたのかと聞かれると、たまごご飯と答えます。

じゃあ夜には何を食べたのかと聞かれても、たまごご飯と答えます。

母はこんな偏った食生活をしているボクを怒ったり心配したりします。

だから毎回

「いい加減、自分で料理を作れるようになって、

もっと栄養バランスの良いものを食べなさい」

と言います。

母に毎回小言を言われるのにも飽きてきました。



─腐っていなくて、栄養バランスの良い食事─



ふむ。では本格的に自炊というものを始めてみようか、

と一人暮らし十年目にして初めて思ったボクは

まず手始めにハンバーグを作ってみることにしました。


作ったことはないですが、何となくなら必要材料ぐらいわかります。

スーパーに買いに行きました。

ミンチと玉ねぎと卵とパン粉を買いました。

「つなぎ」の小麦粉は家にあったと思います。

電子レンジの上に鎮座する小麦粉の姿を見た気がします。

小麦粉は買いませんでした。


帰ってきて、手を洗いました。

とりあえず、玉ねぎ二個を微塵切りにしてフライパンで炒めました。

アメ色ってやつですよね。知っています。炒めてみました。

気がついたらカリカリベーコンみたいになっていました。

それをボールの中のミンチに入れました。

卵二個も入れました。ちゃんと塩コショウも入れました。


あとは小麦粉を混ぜれば「タネ」ってやつの完成です。

それを「こねる」んですよね。知っています。

こねた後は、両手でキャッチボールをして空気を抜くんですよね。

手の平ぐらいの大きさに整えたら真ん中にクボミを作って焼くんですよね。


バッチリ知っています。おーらいおーらい。

ありがとうございます。でもアドバイスは不要ですよ。

ボクだってそれぐらいは知っています。


さあ、では「つなぎ」ましょう。

小麦粉の袋を開けて、ボールに入れました。

袋からは、ちょろっとしか白い粉が出てきませんでした。

おや?どうしたことだ?袋を覗き込みました。

嗚呼、そうだそうだ。思い出しました。

以前にテンションが上がってお好み焼きを作ろうとしたんでした。

その時の余りの分が残っていただけだったんでした。

困りました。このままではミンチがつながりません。


機転がきくボクは母に電話をして対処策を聞くことにしました。

母は「片栗粉を使え」と言いました。

電話を切って片栗粉を探しました。

ありませんでした。

機転がきくボクはパン粉をたくさん入れることにしました。

同じ「粉」チームです。彼なら何とかしてくれるでしょう。


早速パン粉をたくさん入れて、こね始めました。

ミンチと卵とパン粉を右手で融合させていると、なぜか性的興奮を覚えました。

人間って不思議ですね。


ほどなくして三位一体になりましたので、そこに牛乳を入れました。

ふわっと仕上がるんですよね?

ふふん、すごいでしょう?ボクはそんなことも知っているんですよ?

ま、ほんの少し入れすぎた気がしないでもないですが大丈夫です。

カルシウムはたくさん摂取した方がいいですし、

牛乳は大好きなので何の問題もありません。

そして、もう一度こねました。


弱火でフライパンを熱しはじめつつ、次の行程に移るとしましょう。


「タネ」をひと掴みしました。

いよいよ右手と左手のキャッチボールです。

先発は右手です。

右手投手、大きく振りかぶり、投げましたっ。

暴投でした。

というか、もっと固体的なものになると思っていた「タネ」は

意外とそうでもなく、液状すぎて投げられませんでした。


困りました。これではキャッチボールが出来ません。

よく考えれば会話のキャッチボールも出来ないボクに

「タネ」のキャッチボールを出来るわけがなかったのです。

しかたありません。


キャッチボールの行程を省くことにしました。


そのまま、フライパンに落とし入れて焼くことにしました。


「タネ」を丸めてから形を作ろうとしても、まず塊にすらなってくれません。

仕方ないのでフライパンの上で手を振って、手から「タネ」を振り落としました。

フライ返しで押さえて伸ばそうとしましたが、

「タネ」がフライ返しにくっついて厚みが均等になってくれません。

このままでは焦げた部分と生焼けの部分が出来てしまいます。

早々にフライパンから「タネ」を引き上げて、ボールに戻しました。



考えました。

とりあえずフライパンの火を止めました。

それから片手なべに水を入れました。

火にかけて沸騰したところで、そこに「タネ」を入れました。


進路変更です。


ハンバーグを焼くつもりでしたが、肉団子を作ることにしました。


沸騰した鍋の中に「タネ」を全部入れました。

つみれのように手からギュウっと絞りだして鍋に搭載しました。

入れ終わってから、醤油とダシの素を入れました。


進路変更したと云っても元ネタはハンバーグです。

和風ハンバーグinスープってやつですね。

鍋からは和食の匂いがしていました。


レア状態の肉がダメなボクはしっかり火を通しました。

しっかり「タネ」に火が通ったようなので、器に盛りました。

ピンク色だった「タネ」は、ねずみ色になっていました。



母が電話を切る際に、出来上がったら写真を撮って送ってくれ

と言っていたので素直なボクは写真を撮りました。

添付して送ったらすぐに電話がかかってきました。

「アンタは何を作ったんや」と聞かれました。

「失敬な。ボクは先程ハンバーグを作ると言ったではないか」と答えました。


なので、アップしている写真はハンバーグです。

間違えました。訂正します。元ハンバーグの肉団子です。


決して泥団子ではありません。



見た目はともかく、きっと美味しいに違いありません。

だって和風の良い匂いがしていますから。

母の言葉に少々憤慨しましたが、気を取り直して早速食べるとしましょう。


とりあえずダシを飲んでみました。

おや。思っていたより味が薄いです。

七味を入れてみました。辛いのが好きなので気持ち多めに入れました。


それから本体の和風ハンバーグを箸で掴んで食べてみました。

何の味もしませんでした。

ただただ、柔らかくもなく、硬くもなく、ゴムみたいな噛みごたえだけを楽しみました。

そして噛み続けると、カリカリベーコンみたいな玉ねぎが、ガリっとボクを攻撃してきました。


こやつらは、ボクに対して友好的ではありませんでした。

それにしても汗が止まりません。どうやら七味を入れすぎたようです。


こんなに七味辛いハンバーグは初めてです。


泥団子を食べ繰り返すこと、数回。


食べ終わったら、舌が痺れていました。

腐っていないものを食べたのに舌が痺れていました。

人間の体って不思議ですね。



学習能力があるボクは

舌が痺れたので、これはしちゃいけないことだ

と気付き、それから自炊をやめました。



今日もボクはたまごご飯を食べています。




てへ。



おしまい。


コメント(28)

あたしもおかゆを作ろうとして
卵ごはん好きだから
卵と醤油入れときゃ
間違いないだろうと思ったら
激マズおかゆができました

好きなもん入れりゃー
大丈夫ってわけでは
ないみたいですね

一票
世の中食べらんなくても生きてる人もいるみたいですからたまごに白米食べられれば栄養なんて十分らしいですよでも腐ったたまごには気をつけて下さい一票です!


小麦粉は要らない気がします。
てへ。


一票。


この写真の物体は何かしら????


次第に謎が解き明かされていく・・・・
これはジャンルは、ミステリーだったんですね。

納得の一票です。
僕も給料日前 家族でたまごご飯を食べます

いや、もとい

僕も給料日前 家族でたまごかけご飯を食べます

いや、もとい

僕は給料日前 家族と醤油かけご飯を食べます

子供が僕に言います

「お醤油かけただけなのに たまごかけご飯の味するね パパ」

すまん! 一票
肉に火を通して、ズバリねずみ色になっちゃったときのあの気持ちって何なんでしょうね。

一票です。
うわぁ!なんかマッドな実験みたいになってる!

めっちゃ笑いました

一票です
何か、面白いもん出来上がりましたねームード

お疲れ様でした。

一票ムード
わぁー、すごくマズそうですね!
笑いましたっっ一票です!
僕も砂糖と醤油だけで肉じゃがにトライした日の事を思い出しましたほっとした顔
準備は大事

一票
文章が好みです!

なぜ、タイトルを
得意料理にしたのかw

つっこまずには
いられませんw

お母さんの優しさにも涙

一票!
お鍋のつくねみたいで、ちょっとだけ美味しそうです。
☆ひとーつ!
人が料理に失敗する瞬間を、初めて見てしまった。

ログインすると、残り9件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ワライアル★自己紹介よろ 更新情報

ワライアル★自己紹介よろのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング