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ワライアル★自己紹介よろコミュのKS4−5 暴君→せんち→かっちゃん→たむぱっつぁん

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「俺は人間なのか」

五本指ソックスに足を通し、ひとり呟いた。ソックスの、指が納まるべき場所がふたつ余っていたのだ。つまりは三本指、俺はニワトリだったのか。足の指なんて毎日見るものでもないから、いつのまにか減ってしまったんだろう。そうか、俺はニワトリだから指が減ってしまったことを、三歩歩いて忘れてしまったのだ。言いながらソックスを脱ぐと、そこにはちゃんと五本の指があった。親指以外は、ひとつの穴に指が二本入ってただけ、ただ、それだけのこと。



俺は、ラブドール、わかりやすく言えばダッチワイフを製造する工場で働いている。勤続13年、この仕事にやりがいと誇りを持っているから、恥じて、他人に包み隠すようなことはしない。ただ、その誇りが仇となり、一度はまとまりかけた縁談をフイにしたこともある。彼女の両親から「ダッチワイフを作ってる様な男に娘はやれん」と言われたのだ。それ以来、俺に浮いた話は無い。ただ、ひたすら働いてきた。

昔と比べれば、人形の質は格段に向上している。ビニール製の、口をあんぐりとあけた、それこそ“ダッチワイフ”は少なくなり、人肌に限りなく近い感触をもったシリコン樹脂製の、美少女をかたちどった精巧に作られた人形、“ラブドール”が主流となっている。人形にはあらかじめ女性器が取り付けられておらず、その部分は別売りとなっている。これは、ラブドールがワイセツ物となってしまうための措置だ。最近では一般的な用途以外に美術品としての需要もあり、そこら辺を彼女の父親にうまく説明できてたならば、俺の人生はどう変わっていただろうと、そのことが頭をめぐることもある。ただ、後悔はしてないのだが。

俺たち作業員の朝は、社長の朝礼で始まる。社長は六十七歳、かなりボケが入ってきて、話が長いことを除けばなかなかのやり手じじいだ。彼の親である先代社長が“ダッチダーリン”なる、女性向けの人形を作って大赤字、工場を潰しかけた際、シリコン樹脂の人形の技術でこの工場を立て直した逸話は週に二回、朝礼で聞かされている。それ以外の日は、“自社製品を抱いて寝ているか?”という社訓に関してと、社名にも由来している、ギリシャ神話のピグマリオンという人物の話をする。

ピグマリオン。自分でつくった女性の彫像にほれ込み、付き合っていた彼女と別れて、彫像を愛し続けた男。最後には神の手で願いが叶い、彫像が人の心をもつようになり、ピグマリオンと結婚することになるのだが、この話はなんとなく美談ではないような気がして好きではない。

“自社製品を抱いて寝ているか?”入社当初はあほらしいと思っていた俺も、最近では社長の気持ちがわかってきた。まあ、この言葉は社長のオリジナルではなく松下幸之助の言葉だと最近知ったのだが、抱いて寝ているどころか、前戯〜クンニ(20分)〜本番〜後戯〜ピロートーク、生身の女性にする以上に丁寧にしている。

丁寧に、している。

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一般的に考えて、人形にこんな事を、ましてや生身の女性にするよりも丁寧にするなんて、はっきり言って正気の沙汰じゃない。俺だってそんな事は百も承知だ。

「俺、何やってんだろう…。」

全てのコトが済んだ後、そう呟くのが日課となった。
いつだってそう。後悔とは書いて字の如し、後からついてくるものだ。

だが俺は雨にも負けず、風にも負けず、そんな後悔にも負けずに、明くる日も明くる日も彼女を愛し続けた。

時にはシングルベッドで二人、涙拭いてどっちから別れ話するか賭けたりもしたが、賭博の相手は物言わぬ人形なので当然俺に勝ち目はなかった。
もし俺が相田みつをだったなら「喋るわけないじゃない、人形だもの。」とか言って無謀な賭けには応じなかっただろうが、なかなかどうして、人生とはうまくいかないものだ。



そんな日々を送っていたある日、俺はふと自分の心の奥底で何かが芽生え始めている事に気付いた。

なんと言うか、四六時中ラブドールの事が頭から離れないのだ。
俺がこの手で、自分自身で造ったこのラブドールが、娘の様に可愛くて仕方ない。
ただ、まがりなりとも“娘の様に可愛い”と思っている存在を夜な夜な犯しているわけだから、きっと俺には人としてのモラルが欠けているのだろう。

何はともあれ、果実は熟れ過ぎると自重に耐えきれずに枝から落ちてしまうが、まさに俺もそれと言えるだろう。

微かに芽生えた感情は日に日に大きくなっていき、やがて自分では制御できない程に大きくなってしまっていた。


そう、俺はラブドールに恋をした―――。
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自分の気持ちに気付いてしまってからというもの俺は夜の営みの際 コンドームを着用するようになった。それが男としてのモラルであり愛だからだ。

何かに取り付かれたかのように仕事が終われば真っ直ぐ家に帰り彼女との時間を大切にした。休日には彼女を車椅子に乗せ土手を散歩するのだが、俺はその時の彼女が一番好きだ。風に靡く彼女の細くしなやかな髪は、まるでビニールの様に艶がある
散歩から家に帰ればマッサージをしてあげる。彼女の背後に回り「こってるね」と肩を揉み胸元を見る。この時 彼女は自分の背後で、まさか俺がそんな如何わしい事を考えているなんて思ってもいないだろう。しかし、肩を揉ませるっていう行為がどんな事になるのか この後知ることになるのだ。

まるでマッサージ師にでもなったかのように慣れた手つきで肩を揉み「ここ 目の疲れに効くんだよ」と適当な事を言い彼女を翻弄する。間髪入れずに膝なども使い「これ痛いけど効くんだよ」と彼女の手を後ろに引っ張り鏡越しに胸の膨らみをチラリと見る
そしてまた穏やかなマッサージに戻る。 しかし次のステップでは肩に置かれた手は、スーと彼女の胸元に流れる
俺は彼女の反応を窺いながら彼女の乳房を中指を折り曲げ下に押し潰す それを光景を彼女の背後から眺めるのだ。この時、既に俺の下半身のプライドはの鼓動は16ビートを奏でている。
俺の右手は乳房の先端まで辿り着く。 焦る気持ちを押し殺し、鷲掴みで彼女の乳房を包み込むのだが、その手に浮き出た血管や筋と反比例するかのように強くは揉んでいないのだ。
添えるだけだった左手は次の瞬間ダイレクトにグミを捕らえる。囚われの身となったグミたちは左右の親指と人差し指に挟まれ西と東へ水平移動させられる。或いは、右手の親指と人差し指に火のグミ、隣の一本の指を無視し 薬指と小指で水のグミを一纏めにし πごと吊り上げるのである。対向角度はθ3〜4が好ましい。
ここまでくれば彼女の警戒心は無くなり むしろ求めてくるであろう。

俺は自分のジーンズのジッパーを下ろし下着の横から無理矢理プライドを出した。
例えるなら冠婚葬祭で出る弁当の塩鯖の上に乗った生姜の様に紅く尖った“それ”だ。
次の瞬間、俺は“それ”を。。。

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その紅く尖ったそれを…蹴ってやる!!!全力で蹴ってやる!!負けられない一戦がここにもあるから!!!さぁ、PK(ペッティングキック)のゴングを鳴らせ!!…う〜ん…むにゃむにゃ…はっ!!!

「次は〜荻窪〜荻野目洋子〜です。荻野目慶子にお乗換えのお客様はお忘れ物の無いよう御降車下さい〜。次は〜シオノギ〜イボヂの終着駅で御座います〜」

はぅあっ!降ります!すいません!通して下さい!降ります〜!!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

拝啓 母さん…都会は恐いです。
僕は今、下宿先へ向かう電車の中にいます。

今迄、僕の前で気持ち良さそうに眠り耽っていたサラリーマン風の男性が、うわ言の様な寝言で「人形と恋して何が悪い!」だとか、「俺はこの子と結婚するぞ!例えこの子がラブドールであっても!!」だとか叫んでいました。ラブドール?盲導犬ですか?どうやら、悪い人ではなさそうです。

そして彼はきっと水虫です。だって、父さんと同じ五本指の靴下を履いていたから…しかも電車の中で革靴を脱ぎ、ボリボリ掻いてました。掻き毟っていたのです。五本指の靴下の中、二本はお留守でした。

その男は車掌さんの余計に眠くなりそうな車内アナウンスで目覚めると、五本指の靴下の中の親指専用コックピットに全部の指を押し込み靴も履かずに下車していったのです。靴を…届けなきゃ…でも触りたくない…

ふと見上げると、その男が座っていた席の丁度真上に位置する荷物置きに一箱のダンボールが置いてあった。

僕は意を決し、ウィルスの塊である革靴とダンボールを持って発車寸前の電車から飛び降りていた。

けれど、その男の姿はどこにも見当たらなかった。僕は途方に暮れ気がつくと革靴とダンボールを抱え下宿先へ帰ってきていた。そして、恐らくは男の勤め先であろうと思われるダンボールに大きな文字で印刷された?アクメという会社をネットで調べてみた。社長を名乗る60代後半の男が、はちきれんばかりの満面の笑みを浮かべ、ピースサインをしていた。そして、その横には真紅の文字で”愛”と書かれていた。
どうやら、悪い人ではなさそうだが強面だった為、明日警察に届ける事にして僕はそっと眠りについた。

夜中、どこからか話し声が聞こえた気がして目を覚ました。気のせいかともおもったが、どうやら話し声はダンボールの中から聞こえてきている。

開けちゃならん!ならんぞ!人の物は勝手に開けちゃならんのだ!
 
ピリピリ…ぺりぺり…バリバリバリ!


拝啓 母さん 人間の意志とは弱いものです。

次の瞬間!僕の目に飛び込んできた物は想像を絶するものでした。
女性?そこには綺麗に折りたたまれた全裸の女性が、ものの見事に梱包されていたのです。しかも、その子のおでこにはサンプル 開 発 中 とまである。


拝啓 姉さん事件です。東京では女性を梱包し水虫の男性が運ぶのです。

さっきの社長の笑顔が眼に浮かぶ!軽い殺意すら芽生えた気がした。あの野郎(サノバビッチ)!ピースサインの意味が解ってんのか?もし会う事があったら煮っ転がしてやる!

深呼吸をして少し落ち着いた僕はとりあえず女性に声をかけてみた…返事が無いただの屍のようだ!脈を診る…無い…なによりも冷たい…駄目か?なんてことだ(ジーザス)東京に来て初めて出会った女性が…死…

「…シ テ ル …」

微かだが聞こえた!僕は声に反応せず、息をしない、脈も無い位で諦めかけていた自分を恥じた!そして、田舎の教習所で教わった心配蘇生法を試みた。

ヒッヒッフ〜ヒッヒッフ〜

すると、どうだろう!まるで先程迄のしわくちゃの老婆のやうな皮膚が、僕が息を吹き込む度に、まるで風船のやうに膨らんでいく。

次は心臓マッサージだ。ムニョ…おぉ…ムニョムニョ…ぅおぉ…ムニョムニョムニョムニョムニョポニョムニョムニョ!!!!!

「ア イ シ テ ル 」

僕の必死の介護と祈りとが、神に届きついに彼女は言葉を発した!

「ス テ キ ス テ キ ヨ 」

「モ ッ ト ハ ゲ シ ク 」

どうやら彼女の語彙はこの三パターンしか無いようだ。でも、そんな事は今の僕には、おかまいなしだった。なぜなら彼女のボキャブラリーが少なく片言の日本語しか話せない疑問はすぐに解けたから。


僕「結婚しよう」

出会って数時間だが、これを運命の出会いと言わずして何が赤い糸だと言うのか?彼女もまた即答で「ア イ シ テ ル 」とだけ言った。


拝啓 父さん 嫁は外人です。孫の顔はいつ見せてやれるかは解りませんが、夜の営みの方は、ただいま目下 開 発 中 です。

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「――開発中?」

「はい、会社で開発中の、言わば試作品でとても大事な物なんですが、昨日電車に忘れてしまって…。段ボールに入った忘れ物って届いてないですかね?」

そう尋ねると、まだ早朝で眠いのか、駅員はそれこそ典型的な“めんどくさい”といった表情で「こちらには届いてないですねぇ」と答えた。

そりゃあ駅員にとっては所詮他人事なのでどうでもいいかもしれないが、俺にとってはこの上ない一大事だ。なんせ会社から盗んできた試作品を、あろう事か公共の場で紛失してしまったのだから。

そうか、やはり俺はニワトリだったのか。だから俺は自分が会社から試作品を盗んできたことを、三歩歩いて忘れてしまったのだろう。
ましてや靴を履く事すらも忘れてしまっているくらいだ。認めざるをえない。

一瞬そんな絶望感に苛まれたが、ふと窓ガラスに反射した自分を見たらちゃんと人間の姿をしていたので、ただアルツハイマーなだけなんだなと思い、ホッと胸を撫で下ろした。

しかしながら、まだ問題が解決した訳ではない。
一刻も早く試作品を捜し出さなくては―――。




昨今、巷では俺も製造に関わっているラブドール(悪く言えばダッチワイフ)が密かな人気を確立しつつあり、その人気といったら色々な種類のラブドールを集めてコレクションする、通称“ラブヲタ”と呼ばれる人々が現れる程だ。
まぁ俺もそのみんなと同じ、笑顔の一員なのだが。

余談ではあるが、俺の夢はラブドールを48体集めて「LVD48(ラブドールフォーティーエイト)」を結成することだ。

まぁそんな収集癖が昂じて、今回盗みを働いてしまった訳なのだが。

と言うか一日だけ、一日だけ借りて今日返すつもりだったのだ。それがこんなことになってしまうとは…。


どうしよう、このままでは会社にバレるのも時間の問題だ。

そんな焦りとは裏腹に、無情にも時間だけが過ぎていった。

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所在なく、大勢の人で賑わう繁華街をうろついた。ピンクや黄色の、目に鮮やかな看板、子供たちならひっくり返ってしまいそうな眩しすぎる電飾。目についたものの一つ一つが俺をいらつかせた。唯一の救いは、これだけの人がいながら、俺に感心を持っている人間が誰一人としていないということだ。部屋の中に一人でいる以上に、孤独を味わえる。一人になりたいときは、人混みの中に立つのが一番だ。

「パパ、愛してるわ」

「パパ、愛してるわ」

家電量販店の大型テレビでは、家なき子2(草なぎ剛みたいだね)の再放送が流れていた。たぶん二話目だ。同情するならラブドールくれ!同情するならラブドールくれ!

行き詰まった俺は、近くにあったネットカフェに入り、Yahoo!知恵袋で、無くしてしまったラブドールの行方を尋ねた。


ラブドール無くしました PKさん
開発中のラブドールを無くしてしまいました。話しかけると、簡単な言葉をしゃべるのが特徴です。

これでよし。Yahoo!知恵袋はなんでも解決してくれる。存在するかわからない神様なんかよりもずっと頼りになる。緊張の糸がほぐれたのか、睡魔が襲ってきた。まだ何も解決していないというのに。

二時間後、いつのまにか眠ってしまった俺は再びパソコンに向かった。俺の質問に対する解答は40件。そのほとんどが中傷だった。役に立ちそうな情報はほとんど無い。諦めかけ最後の一つまでカーソルを下ろしていくと、かなり有力そうな情報が2件寄せられていた。


ラブドール! 社長さん
PKさんがお探しのラブドールですが、さきほどネットオークションで見かけましたよ。


あれ・・・? 事情通さん
なんだか前に同じような事件がありましたよね。あれ、でもそのときは女性向けの商品がが無くなったんだっけか。

そのコメントを見た瞬間、後ろから声がした。

「おまえは、知りすぎてしまったようだ」

聞き覚えのある声。俺は慌てて振り返り、恐る恐る、その声の主の顔を見た。

知らない人だった。マジで知らない人だった。
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聞き違えたのか…。 だが、確かに聞き覚えのある声だったが思い出す事が出来ない…
やはり俺はニワトリに…いや、今はそれどころじゃない。俺はF5を押しページを更新してみた
すると回答数が41件になっていた。俺は焦る気持ちを押し殺し閲覧してみた


あれ・・・? 事情通さん
なんだか前に同じような事件がありましたよね。あれ、でもそのときは女性向けの商品がが無くなったんだっけか。


レスが重複していただけだった。。。

と、ここでまた聞き覚えのある声が聞こえてきた。俺は後ろを振り返り声の主を見ると、さっきとは違う また知らない人だった。知らなすぎボンバーだった。

っと、なぜか只管その声が俺の中に響く
ストレスなのか…プレッシャーなのか…幻聴が聞こえるようになったのである

気が狂いそうだ 俺は千鳥足でネットカフェを出た

街の不協和音で幻聴が少し和らいだが、まだ俺の中で鳴り響いている…

もっと、もっと賑やかな場所に行けば この幻聴から解放できる。そう思い逃げる様に目の前のライブハウスの階段を降ったのだ。

なんとも狭い階段だ 考えてみればライブなんて人生2度目だ
1度目は確かTHE ALFEEがBE∀T BOYSという名に改名した時だったな。。。

チケットを買い 貼り紙で汚く彩られた扉を開き中に入った



♪ デニッシュのカスみたいなのが耳からヒラリ
嗚呼、いとおかし 四面楚歌〜

  Thankyou!!



凄い爆音だ。これなら幻聴も聞こえないに違いない
それにしても酷い歌詞だったな…

どうやらいろんなアーティストが出演しているようだ
俺はPAブースの横で行方不明になったラブドールの事を忘れLVD48のグループ分けを考えていた
それは宝くじを購入しただけで当選した気になって欲しい物リストをつける行動となんら変わらないことだ



ティロ ティロ  ティロ ティロ

ホール内に音が流れる
入場テーマか何かなのだろうか

ティロ ティロ  ティロ ティロ
BE MY BABY BE MY BABY
BE MY BABY BE MY BABY

次のアーティストが出てきた。 見た目で言うならばビジュアル系バンドだ
客たちは狂喜乱舞。凄い人気だ


MCが始まった。


『拝啓 おまえたち今宵が僕たち最後のミサになるけど、必ずまた帰ってくるぜ!』

客「うおーーーー」


そして男は右肩上がりないンとネーションで叫んだ


『盛り上がってマスカィ』

客「うおーーーー」

『盛り上がってマスカ⌒ィ』

客「うおーーーー」

『ンまだまだいけマスカィ〜ャ』

客「うおーーーー」

『それじゃーいきまっッショ⌒ィ』

客「うおーーーー」

『&up(アンナップ)でInfinity Proliferation』



 まちぇんろのさきでソドムを見ツァ
 (摩天楼の先でソドムを見た)

 すぃっこくのやめにツォきはなツァレツァ ツェ・ィエ
 (漆黒の闇に解き放たれたテーゼ)

 ンヒャ 翼を広げまいのりトゥ〜
 (翼を広げ舞い降りる)

 キャサネあ〜う きょとばD〜 ツィカイヘーッツァのネ
 (重ね合う詞(ことば)で誓い合ったのに)

 チェのひラィヤ きょぼれおツィツァのは ァキミの柔らか〜いツェ
 (掌から零れ落ちたのはキミの柔らかい手)

 狂おし⌒く スティウエィミー
 (狂おしく Stay With Me)

 いつぁみをしっつぁフリしチェチュケジュケエゴイスツ
 (痛みを知ったフリして近付くegoist)

 夢を抱いツェ ハダムは眠る
 (夢を抱いてアダムは眠る)

 モノクロの幻想を彷徨い一つ一つ色を奏でりゅ
 (モノクロの幻想を彷徨い一つ一つ色を奏でる)

 インフィニティペロリフェーチョン キミはツォまらない
 (Infinity Proliferation キミは止まらない)

 トゥンペリョリーペロリフェーチョン 気の向くままに
 (Temporary Proliferation 気の向くままに)

 ンーニャ きゃがみの中ねツェんすぃを愛するこつぉはできソゲ
 (鏡の中の天使を愛することはできない)

 それは醜い自分なのだから〜&You
 (それは醜い自分なのだから)

 ンヒャッ眉を顰め夜をけぜーなみざする
 (眉を顰め夜を数え涙する)

 道化のみちぇを進むパーマン
 (道化の道を進むピエロ)

 ヘゼンはじゃれ゙しもギャーゴリルを抱いつぇ〜ンヌ
 (最後(エデン)は誰しもガーゴイルを抱いて)




1曲目の演奏が終わりボーカルの男が俺と目が合った。男は驚いた顔で俺から目を逸らす
どうやら彼は俺を知っている様子だ。
そして男はラストギグスだというのに逃げ出したのであった。

?
「Zzz…うぉぉぃっ!!!」どうやら又同じ夢で魘されていたいた様だ…

この悪夢の様な出来事が、夢だったのか?現実だったのか?まぁ、今となっては、もうどっちでも良いのだがな。」63歳と言う高齢を誰もが信じきれない程の若々しさと輝きを放つこの男は「うふふふ…」と軽やかに笑い、偶々持ち合わせていた名刀一文字をスラリと抜き、これも又偶々目の前にあったワラ人形を、まるで稲光の様な太刀筋で見事なまでに切り落としてみせた。

何故?こんなとこに刀が…?それはこの男の職業が武士だからである。

何故?こんなところにワラ人形が?それはワライアルなだけに、この武士を囲むスタッフの配慮の為せる業としか答えようがない。

三ヶ月位前の事だ。この侍の下に一通の依頼書が届いた。「今度の探検は単独ですが…お願い出来ますでしょうか?」

「探検か…良い響きだ!よし!やろう!」

そして私は…用意された特撮用のコスチュームに身を委ねた。それから、侍は向こう三ヶ月の間皆から『精密なラブドール』と呼ばれる事となった。…世の中には色んな奴がいるもんだ…

まず、一番最初の探検で出会った。暴君とか言う若いのは、2時間も俺の体を嘗め回した挙句挿入したら2分で果てたというとんでもない早漏野郎だった。…しかも、その後の甘い囁きが又… 長 い ! ! ! やっと、ピロートークが終わったと思った…と思った時には又、俺の体をこねくり嘗め回している…中身が63の親父だとも知らずにだ!

次に出会ったせんちなる若いのは、まぁこいつは俺の今の着ぐるみを作った張本人な訳だが… ど う やら 本 気 ら し い !!
目を見れば解る!こいつは、本気で俺にぞっこんだった。俺は言えなかった…お前が丹精込めて仕上げたダッチワイフの中身はそっくり切り抜かれ…今ではその伸縮性に富んだシリコン樹脂製の素材は、俺の体にしっくり馴染み俺の体の一部と迄なってしまってるという事を…すまんな…せんち君!だが、俺だって君の事は嫌いじゃなかったぜ!

その次は、かっちゃんだ!こいつは今回の探検で出会った中で唯一まともなマッサージをしてくれた奴だ。まぁ、時折除く下心は愛嬌の中に留まる範囲だったとして置こう。そもそも、下に心。〜それがそもそもの恋なのだからな!

こいつは、俺を車椅子に乗せ散歩に迄連れ出してくれた。最期のライブでは、仕方が無いので逃げ出したお前の代わりに俺がラップをぶちかましてやったよ。まぁ、ささやかな恩返しのつもりだ。

最期にたむぱっつぁん まぁ…あれだ…こいつは、文字数の都合上割愛だ。

まぁ、この地獄のような三ヶ月に亘る壮大な探検であったが…皆優しく飯もうまく食わせてくれ、排泄物も嫌な顔一つせず処理してくれ、何一つ不自由無かった!ありがとう。最期に、お前達愛すべき馬鹿野郎供に言っておきたい事がある。

ラブドールは、飯も食わなければ糞尿の類もせん!気づけ!そこは気づけ!「はぁ…良く出来てんな〜!最近の最先端技術ぱねぇな!」じゃねぇよ!あほかっ?

生身の女性を愛せ!一人の女性を幸せにする事だけを考えろ!まだ、そういった女性に出会えてないお前は、自分を磨き続けて、いつ、どこであろうと、そういった女性に出会ったとて気後れする事無く胸を張り、必ずやチャンスをその手に掴み取れ!

女だ!いいか?女なんだ!63のおっさんや、人形相手に優しい言葉をかけてるんじゃない!激しく腰を震うんでもない!

女だ!いいか?



女のケツを追っかけるより、ジャングルでジャガーのケツを追っかろぉぅっ!!
                         合掌 タム岡弘

スタッフロール
 
?暴君 ?せんち ?かっちゃん ?たむ ?せんち ?暴君 ?かっちゃん ?たむ 



Special Thanks to  Hiroshi Fujioka

コメント(6)

めちゃくちゃ面白かったです!
作者は全員男性なんですか?なんか男性のみなぎるパワーを感じました。
一票!
パパ愛してるわ
が超なつかしかったです!

一票です!
出だしのニワトリのところちょっと詩的でした!

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