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ワライアル★自己紹介よろコミュのKS2 ごせ→クマ→たむぱっつぁん

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〜ごせ〜

「あとどれくらい切なくなれば あなたの声が聴こえるかしら」

先輩と同じ名前の歌手の歌が流れる。

先輩の話はしたくなかったが、気持ちの整理ができたので、みんなに伝えようと思う。



私には先輩がいました。

ちょっと変わった先輩で、にょりピーなどと呼ばれていました。

「ごちそうさマンモス」

いい大人なのに、こんなどうみてもホリックなことを平気で言えちゃう先輩でした。



先輩はよくスイッチが入ると、

「見ろ!これがサイクロンだ!…ははは、終わりだ、この家ごと吹き飛ばされちまう!」

と言いながらお風呂にお湯をためては抜き、ためては抜きを繰り返していました。

他にも、ポッキーを買って袋ごとみじん切りにして捨てる、コンタクトを浸す液体を飲む、うさぎを碧くぬる、お塩に「お前も仲間だな」とささやくなどのロックでパンキッシュな行動を繰り返していました。

まぁみんな気づいてましたけど、絶対クスリですよね。

魔法のケミカルパウダー(ホワイト)をキメちゃってるとしか思えませんよね。



よく先輩は

「あ、おクスリの時間だ!」

と言って、白い粉を溶いて注射器に流し込んでいました。

そして、流し込んだ液体をダイレクトで飲んでいました。



「何のための注射器だよ!お前まだクスリ切れてねぇよ!」

と、その場にいた誰もが思っていましたが、先輩に口答えすると鼻の穴を本返し縫いされてしまうのでみんな黙っていました。



そんな先輩に彼氏ができました。鷹相さんという人らしいです。よくその人のことを嬉しそうに話してくれました。



「へぇーそんなに年上なんですか」

「そうらの!大人の魅力にやられらのよ、鷹相だけにね」

「それにサーファーなんですね」

「上手らのよ、すっごいかっこいいの、鷹相だけにね」

この際だから呂律はスルーしよう。彼女にとって「鷹相だけにね」という言葉が、どれほどの力を持つものなのかは分からないが、上手いこと言ってるつもりなら、何にもかかっていないことに早く気付いてほしかった。

「そんな方だったらプライドとか高そうじゃないですか?」

「そうれもないけろね」

私のパスは見えなかったんだろうな、こんなに打っても響かない人間は初めて見ました。先輩の言語感覚はセキセイインコといい勝負だと思う。

「写真、見てもいいですか?」

「いいよ」



見た瞬間、「類は友を呼ぶ」ということわざが浮かんだ。

理由は言わない、いや、言えない。

「彼ったらね、あらしの好きなもろよくくれるろ」

「でしょうね」

つい本音が出た。


〜クマ〜

本音が出てしまったのには訳がある。

写真に写っている鷹相さんは、私の彼氏と瓜二つだったのだ。

あら、ごめんあそばせ。
少し表現を間違えたようですわ。

瓜二つなんて甘っちょろいもんじゃねーよ!!!!!

こいつ、私の彼氏じゃん!
私の彼氏以外の何者でもないじゃん!

二股だ…。
そんな気がしてた…。
ってかむしろ分かってた…。

だって私の彼氏の名前も鷹相だもん。

資格もないのにプロサーファーだって名乗ってるんだもん。

むしろ丘サーファーだもん。

そしていい年して髪の毛赤くしちゃってるんだもん。

ぼくドラえもん。



……

ごほん!
失礼…。

私が彼と出会ったのは去年の夏だった。

お金持ちでかっこいい彼から、
「一緒にサーフィンしに行かないか」
って誘われたのが全ての始まりだった。

初めて一緒に行った海に、サーフィンに誘ったくせに、サーフボードを忘れてきた彼にはびっくりしたわ。

仕方ないから海の近くにある彼の別荘に行ったんだけど、そこにもサーフボードはなかったわ。

「潮でべたべたしゅるのがいやらから、べちゅのとこに置いてるんら!」
とか必死な顔して言ってたっけ。

彼がプロサーファーなんかじゃないことはすぐに分かった。

あれは、顔に水がかかることを極端に嫌う彼を見たときだったわ。

お風呂でふざけてお湯をかけただけなのに、
「やめて!やめてって言ってるれしょ!溺れるから本当にやめれくらしゃい!」
って泣きそうな顔で言ってたっけ。

ピーンときた。

こいつカナヅチだな
サーフィンなんて出来ないな
って。

あれが女の勘ってやつね。
女の勘を舐めるんじゃないわよ!

そう言えば告白されたのもあの日あの別荘で、だった。

あの日、結局サーフィンも出来ず、仕方ないから二人で七並べをしてたの。
9勝9敗でお互い飽きてきた時のことだった。

「あなたのことが、ちゅきだからー!」

そう叫びながら彼は私に覆い被さってきた。

私が思わずそこに落ちてた注射器を彼の腕にぶっさしたら、彼は恍惚とした表情を浮かべながら頂点に達していたわ。

その時私は思ったの。

七並べ18回ってなっげーよ
って。

そして、
パンツの中が気持ち悪そう
って。

そんなこんなで彼とのお付き合いが始まった訳だけれども、彼は何でも買ってくれた。

そう、何でも。


〜たむぱっつぁん〜

でも、何でも買ってくれる割には、相変わらず気持ち悪そうなパンツを穿き続けていた。

Why〜?疑問とロマンティックが止まらなかった私は、勇気を出して彼のパンツの匂いを嗅いでみた。その時、何か白い粉がパンツから零れ落ちたようだった。それを目一杯鼻から吸い込んだみたい…クンカクンカ…臭い訳ではない…クンカクンカ…嫌いじゃない…クンカクンカ…「なんらろう?この感じ!!!スパーク!!!」

Cocain…コカイン、麻薬

Cartful…荷馬車一台分

B…抱き合ってキス 

気持ち悪いどころか、最高にハイな気持ち良さだ!!!「はい!一丁上がり!!」と悪魔の囁く声がした。



それから一年の月日が流れた。そして彼の浮気を知ってしまった。しかも、よりによって私の先輩であるにょりピーさんとである。

悩んだ。先輩か?彼か?白い粉か?頭の中がメダパニでパルプンテな状況だ。もう良いや!鷹相の家に行って直接話をしてみよう。私は彼に買って貰った服や小物をクローゼットから引っ張り出すと一番お気に入りの動き易い服に着替えると大きな鏡の前に立った。

相変わらず…彼の服のセンスの良さだけには脱帽である。と言う訳で帽子は脱ぐ事にして、男性物のワイシャツみたいなおっさん臭いブラウスはラフな感じで第3ボタン迄開ける事にした、そして決して派手ではないおっさん臭いスラックス。…これは…これは、彼の一番好きだったファッションだ…

この服に袖を通す度に、今でもあの海岸で「あはは!!あははは!!お前ヨネスケみたいだな〜!!あはは〜待て〜ヨネスケ〜!!!」と、波打ち際で追いかけっこをした事を思い出す。

私…女の子なのになぁ…ちょっとおセンチな気持ちになった私は、最後位女の子らしくしようと思った。そして、日差しがきついので日傘を差して行く事にしたのだが、うっかり間違えて大きなしゃもじを持ってきてしまった。

『突撃!鷹相さんちの晩御飯!!』

彼の家のチャイムを押した。押しただけだとアレなので引っ張ったりもした。でも、返事は無かった。ただの屍の様だったので、勝手にドアを開けてみた。鍵はかかっていなかった。ギィィィッ…

「きゃぁ!ノビタさんのエッチ〜!!!」水を掛けられた私は一目散に逃げ出した。その早き事キングメタルの如しだ。今の私には、かの武田信玄公もきっと大いに手を焼く事だろう。…自分でも何を言ってるのかが解らない。どうやら薬が切れてきたみたいだ…

『源』と書かれた表札を見て、間違えて隣の家に突撃してしまった事に気づくと、晩御飯をご馳走になるのを忘れていた事を思い出し「私はヨネスケ失格だなぁ…」と呟いて、隣の『鷹相』と書かれた表札の家に入って行った。

鷹相「…どちら様?」

…酷い…一年も付き合ったのに…私の事を知らないふり…???その時、奥の方で物音がした。誰かいる!!!誰か居るから、このサノバビッチは、私の事なんざ知らんぷりとしゃかりきに決め込んでやがるんだわ!!!私は土足のまま奥の部屋へとズカズカ進んで行った。そこで、私の目に飛び込んできた光景は予想だにしてなかった物だっただに!!!

鷹相が…沢山いる!!!

玄関にも鷹相!台所にも鷹相!!トイレにも!!押入れの中にも!!!あっちにも、こっちにも…見渡す限りの鷹相!!!ついでに、お風呂場には三人程湯船に浮いてた。やはり、どの鷹相も泳げないみたいだ。私は、どいつもこいつも薬でストロー級のボクサーサイズにやせ細った鷹相を指折り数えてみた。すると、お風呂場で気を失っていた鷹相が目を覚まし「おぉ!なんだ、ヨネスケじゃん!?」と声をかけてきた。

その後私は、彼が十つ子だった事を初めて聞いた。先輩と付き合っているのは別の鷹相だって事も…全て私の早とちりだった…そう思った時私は我が目を疑った!!!



「11人居る!!!」


〜ごせ〜

「お前、見えるのか?伝説のサーファー(本物)の鷹相が見えるのか!?」

と言われ、これはまぁなんかこう…ほら、すごい系の後継者的なやつ?それに選ばれし者だけが見えるとかなんとか言われちゃったりして、ひょんな感じで莫大な財産とか秘宝チックなものが転がり込んでくる風なB級にも程遠いマンガみたいな展開を期待した。

しかしそのようなことを言われる気配もなく、同じ顔の男たちがただただ口ぐちにしゃべっているだけだった。

「ヨネスケだ!ヨネスケだ!」

「あとどれくらい山へ行けば 次の日曜が聴こえるかしら」

「スカイラブハリケーン!」



私はヨネスケじゃないし、なんか前回のが混ざってるし、確かに11人だけどそれは無理だ。

さまざまな声が聞こえる中、私は彼を探した。そこかしこにいる鷹相の中から彼を探すのは至難の技だった。

そのとき私はふと、違和感を覚えた。

ポケットからホワイトパウダーを取り出し、高く掲げた。すると部屋中の鷹相が一斉に集まった。

「動くなッ!」

私は大声で叫んだ。鷹相達の動きが完全に止まった。

1、2、3…

違和感は正しかった。部屋にいた鷹相は13人だった。この部屋で鷹相が増殖している。私はパウダーで鷹相達の注意をひきつけた。そしてクローゼットを開けた。

「なに…これ…」

そこにいたのは女王鷹相だった。聞いたことがある。この時期になると鷹相は産卵を始めると…ってことは!

振り返ると働き鷹相がパウダーを女王鷹相のもとへ持っていこうとしていた。

クローゼットには鷹相の幼虫がたくさんいた。その数は42匹。これが全て成体になると…私がなんとかしなきゃ!

急にドアが開いた。



「あんららけにいい格好させらいわよ!」

そこにいたのはにょりピー先輩だった。


〜クマ〜

先輩!なんでびしょ濡れなんですか?

「しずかちゃんにやられたろよ。」

こいつもか!こいつも彼氏の家を間違えた口か!

だいたい玄関をあけたら風呂ってどうなのよ?
使いにくいったらありゃしない。
設計士を訴えて勝てるのかどうか、行列のできる法律相談所に相談してみようかしら。

「あの番組はもう法律番組なんかじゃないろよ。」

そうだった!
弁護士達のギャラってやっぱり下がってるんですかね?

「私に聞かないれよ!」

そりゃそうだ。
そんなこと先輩には関係ない。

それに今は目の前の鷹相を何とかしなきゃいけない。

あんただけにいい格好させない
って言ってたけど、いい格好って何?
この鷹相の幼虫をどう処理したらいい格好が出来るんだろう?

私には
「炒めて食べる」
以外の方法が思いつかない。

先輩も一緒に食べます?

「らめよ!鷹相の半分は白い粉で出来てるんらから、食べたりなんかしたらあんらまれ私みたいになっれしまうわ。」

先輩…
もしかして…
あなたは鷹相の異常繁殖を防ぐ為に自分を犠牲に…

「あーもう我慢できらい!」

そう叫ぶと先輩はおもむろに鷹相の幼虫を焙ってその煙をストローで吸い出した。

焙っては吸い焙っては吸いを繰り返し、みるみるうちに42匹すべてを吸い終わった先輩は言った。

「ふっかーつ!!さあ、鷹相の別荘に行かなきゃ!あんたも一緒に来るのよ!」

先輩…なんで呂律が回ってるんですか?

「ふん!煙の力よ!」

そんなこんなで私と先輩と鷹相達は鷹相の別荘へ向かった。


〜たむぱっつぁん〜

私「別荘に行って何をするの?」正直ちょっと面倒臭くなった私は先輩にこう尋ねた。

にょりピー「モンハンやろーぜ!!!」

私「じゃあ行く。」

こんな感じで私達は別荘へと旅立つ事にした。徒歩で。

2丁目のタバコ屋の角を曲がって、暫く道なりに進むと海が見えた。にょりピーが「海から行った方が近いから、そこにあるカヌーを借りて行こう。」と言い出した途端、水の苦手な沢山の鷹相が何やら騒がしくなった。
「海は嫌いだ!だって俺サーファーだぜ?」と意味の解らない事を目を血走らせて叫び始めた。数人の鷹相は失神、もしくは失禁していた。

その中でも一際大きい鷹相が「逃がすな!!!殺しても構わん!!!追え!!!」と叫んだ途端、今まで大人しかった鷹相の群れが奇声を上げて飛び掛ってきた。

にょりピー「こっちよ!!!海に出ちゃえば奴らは追って来れないから!」

そこには、優しかったあの頃の先輩がいた。なんとか101匹鷹相を振り切り海に出て陸を振り返ると奴が居た。ほぼ皆気絶してプカプカ浮いてた。

私「これからどうする?」

にょりピー「モンハンやろーぜ!」

私は必死でオールを漕いだ。そして、二人の手に出来た肉刺が擦り切れたあたりで、どうやら別荘が見えてきたみたいだ。あまり、覚えていないがピンクの色をしていた様な気がする。

気が付くと私は私の部屋ではないどこかの、知らないベッドで白い天井を見ていた。


****************************

「何ぃ?今、勝浦って言ったか??あいつら勝浦迄行ったのか!!???だって、ここ横浜だぜ!!!振り向けば横浜だぜ!!!」

思わず僕はテレビに向かってそう叫んでいた。

突然、大きなしゃもじを持ったフィリピーナみたいな女が二人、土足で僕の部屋に押し入って、「シャッチョーさん今夜はシャブシャブれすか?」と半狂乱で大騒ぎをした。

僕は、「ご飯ならもうとっくに済ませました。って言うか、あんたらの言うシャブって絶対やばいやつだろ?」と言うと、彼女らはブーブー文句を垂れながら僕の家の大き目のお鍋を担いで走っていった。

二人は、必死で止める僕の制止を振りほどき、僕の家の真ん前を流れる、どぶに飛び込むと、僕の家から盗んでいった鍋を浮かべて、手にしていたしゃもじを一心不乱に振り回し始めた。

僕は、警察に通報しその場を離れたのだが、どうやら彼女らは勝浦迄、鍋としゃもじで泳ぎきったらしい。最後は赤灯を回したパトカーに「別荘だ!別荘だ!!」と言いながら自ら乗り込み、覚醒剤所持及び使用の疑いで、敢無く御用になったとの事だった。

途中で、我に帰ったのか?文句をブーブー言いながら多少の抵抗はしたらしいが幕切れはあっけの無いものだったと、テレビの向こうでキャスターらしき女が、まったく感情の無い表情で淡々と原稿を読み上げた。

確かに、ブーブー煩かったあいつらは今『豚箱』と言う名の別荘へと行っている。

テレビでは次の特集とやらで、千匹に一匹獲れるか獲れないかと言われている伝説の『青いうなぎ』の話をやっている。僕の地元に、昔から伝わるこんな歌がある。

青いうなぎ 焼いているのよ

そう あなたに 利こえるように


青いうなぎ たれをかけてく

秘伝の味 継ぎ足しながら

オン ザ ライス 山椒をかけて


青いうなぎ すくえる物は

…網とかあれば …ふんふふふん…

***************************


きっと数日後には、次から次へと事件が起こり、いつしかこのニュースも人々の記憶から風化して行くのだろうけども、これだけは言える。

碧いうさぎは、一人きりで震えながら寂しすぎて死んでしまう事はないだろう。

だって、あ〜ゆ〜施設って賑やかそうじゃない?まぁ。詳しくは知らないし、ぶっちゃけどうでもいいけどね。

*******************************

余談になるが、ヨネスケとは桂米助の事であり桂歌丸の弟弟子にあたる。千葉県市原市の4人兄弟の末っ子に生まれ貧しい幼少時代を過ごす。

本名は『小野五郎』末っ子次男の癖に五郎なのであったそうな。


それにしても、映画って本当にいいもんですよね!

コメント(8)

さっきシャワーを浴びながら「にょりぴー」って何度も呟いてたら、とっても楽しいバスタイムになりました。

ありがとう!!一票です。
とても愉快で奇特な人達ですね!!!

一票です!!!


呂律ーーーwwwww

ずるい!!!
私もそれして遊びたいです!!!
「11人いる!」のフレーズに受けたのに、更に13人…てww

萩尾望都もビックリれす(笑)

1票♪

なんかもう…すごい!私は法律相談所にまだ並びます。一票です!

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