その声は浅めのビブラートと震動によって、よく響く。 ここではビブラートが効を奏していて、たまに曲のある部分の非常にゆったりとしたテンポが気になったりもする。 が、明らかに、収録曲の中の1曲は、一般に認識されているような歌詞を歌う必要がなく歌われ、Kaoru Azumaの歌声により「Footprints」では二重に重ねられ、時には「High Wire」「Confirmation」「Hana & A Flower is a Lovesome thing」「Turn Out the Stars」のようにシンプルで単一なメロディーで表現されている。 「Hana」に関して、歌詞は始め日本語でその後英語で歌われ、始めは従来のテンポで、後にラテン扱いによりジャズ風に歌われる。 英語歌詞がAzumaの母国語のアクセントによって施されていても、両方のバージョンは満足感を与えてくれる。 大半の曲はゆったりとしてソフトな印象があり、実に、コンセプトと演奏内容においてのバランスが見られる。 全てにおいて成されていることは、その努力の成果に値する。