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人と自然コミュの鳥インフルエンザ報道を考える

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鳥インフルエンザ報道を考える


(この話題は以前にも書いたことがありますが、私は報道にも問題があると思うので、再度問題点を書いてみます)


1)
 最新の報道では、1月4日〜10日にかけて福島県郡山市でキンクロハジロ7羽の死亡を発見、4体が鳥インフル陽性、うち2羽がH5N1亜型の感染を確認と(さらに1羽に感染)。

 それまでも昨年冬から、富山県高岡市の動物園で、また鹿児島県出水市でコハクチョウやナベヅルの感染死が「報道」されている。以下詳細(ヤフーニュース)
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2010年の発生状況
11月に島根県安来市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザ(H5N1亜型(強毒タイプ)のA型インフルエンザウイルス)が確認され、2万3300羽を殺処分(島根県庁「鳥インフルエンザ発生」)。翌12月には、富山県高岡市の公園のコブハクチョウから高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5型)を検出、10羽を殺処分した(富山県庁「県内における高病原性鳥インフルエンザの発生について」)。
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特別天然記念物のツルに鳥インフルエンザ
鹿児島県出水(いずみ)市に飛来した国の絶滅危惧種に指定されているナベヅル2羽が死に、うち1羽に鳥インフルエンザ感染の疑いがあることが分かった。12月21日の鳥取大の報告においてH5N1亜型と判明したことから病原性鳥インフルエンザウイルス・強毒タイプと確認された
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 さらに、1月21日宮崎市の1万羽飼育の養鶏場に鳥インフルが発生、翌日にも全羽が殺処分される予定。
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 宮崎県新富町の41万羽飼育の養鶏団地の1棟で、20羽死亡。6羽中5羽に鳥インフル陽性確認。40万羽殺処分。
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 25日、鹿児島県出水市の8600羽飼育の養鶏場で発生。圏内520万羽の移動禁止。
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 26日、愛知県豊橋市の15万羽飼育のウインドレス養鶏場で400羽が死亡、陽性が確認され、殺処分が決定。10キロ圏内に260万羽飼育。
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 そこで、みなさんにお伺いしたいのだが、これらの報道に何か危機感を感じたでしょうか。もしそうなら、それはどんな理由からでしょうか。

1)鳥インフルエンザに感染して最悪の場合死亡することがある(海外ではその例はある)から。

 国内では、鳥インフルエンザに人が感染して死亡した例は1件もありません。発生した養鶏場での処分作業中に「感染の疑い」があったケースはありましたが、症状はありませんでした。国内での発生養鶏場での管理者・作業員についても感染または症状が発生したケースは存在しません。
 確かに海外では鳥インフルエンザに感染した鳥(病鶏や死亡鶏)と「非常に濃密な接触(解体など)」をした場合に感染死亡例がありました。これが事実です。

2)1.鳥から鳥へ感染する(鳥)インフルエンザウイルスが、2.鳥から人へ、3.人から人へ感染するウイルスに変異する可能性があり、外国では2.の段階の国もあるものの、日本ではまだ1.の段階だと予想される。(鳥から人への感染例が存在しない)

 こういう事実から判断しているのですが、いったい記事を書いている記者はどのような問題意識を持っているのか、です。以上の事実認識に間違いないのならば、一連の鳥インフルエンザ報道は一般的な日常の社会人にとっては「無意味な報道」でしかないということにならないでしょうか。

 もちろん、私のように少羽数ではあるが、養鶏業をしている者には近隣の感染症の発生には敏感ですが、それは「養鶏・畜産業界の関係者」だからですね。
 というわけで、こんな「事件」はベタ記事として小さく扱えばいいんです。


2)
 これと関連してですが、口蹄疫29万頭が犠牲になり、畜産農家は復興中で、また家畜感染症が発生してしまいました。4年前にも鳥インフルエンザが発生。

 数年前愛知県三河地方で、ウズラに弱毒性鳥インフルエンザの感染が認められ(弱毒のため、死亡鶉は無し)、160万羽が処分されました。これで同地方の養鶉産業は壊滅的な打撃を受け、いまだに需要が回復しないと言われています。

 口蹄疫でも鳥インフルでも発生した畜舎の全頭全羽が殺処分されます。私はこの処分方法に納得していません。なぜ全頭(全羽)殺処分するのでしょうか。

 これは、WHO(世界保健機構)で、そのように定められているからで、また、国内では家畜伝染病予防法によって、それに従っての処分が定められています。全処分することで「封じ込める」ことがねらいです。

 先頃、韓国でも250万頭の牛豚が口蹄疫発生のために処分されましたが、恐ろしいくらいの数です。口蹄疫に罹患しても全部死ぬことがないことは知られています。これだけの数を処分することが「封じ込めた」ことになるのでしょうか。

 そこで、鳥インフルも口蹄疫も、なぜ未然にワクチンを打たないのでしょうか。ワクチンを打つと、感染しても発病せず、またウイルス発生量も非常に少なくなります。接種後には陽性反応をするため、自然感染との区別が出来ないとの理由。また、「感染汚染国」と指定されて、畜産品の輸出が禁止されます(輸入は可)。ここまで理解した上で、なおワクチン接種をすべきだと考えています。畜産品の輸出はとても少なく、この分を補償する方が少なくてすむはずですし。

 20羽が死んだくらいで40万羽の鶏を殺処分することは不合理すぎます。この場合でも直ちにワクチンを接種すれば、数日で死亡鶏は収まるでしょう。

 発生した畜産農家の悲痛があまりあるばかりか、立ち直れないケースもあります。家畜と言えども命を粗末にしていないでしょうか。


以上の鳥インフル発生地に共通しているのは、
a.
近くに渡り鳥の越冬地があることです。豊橋では3年前も鶉に発生しているのです。
b.
大羽数が飼育されている養鶏産業地です。宮崎、鹿児島、愛知とも。
 養鶏家の数は激減していますが、1軒あたりの飼育羽数は増加しています。大規模化も理由の一つかもしれません。


以上をまとめますと、次のようになります。

1)鳥インフルは通常の社会生活を営む人たちには、全然関係なく、影響もありません。
  (マスコミは騒ぎすぎです)

2)発生農場で全頭(全羽)殺処分しない方向で対策するべきです。
  (ワクチン接種を認めるかどうかについて飼育者の意見を聞くべき)


 現在は各地での殺処分作業が進行中でもあり、まだ事態がどのようになるのか治まるのか、新たに発生するのか、はわからない段階ですが、とりあえず、このように考えました。

コメント(8)

はじめまして
簡単に自己紹介しておきますと、感染防止にも多少関わる仕事をしています。
実験動物からの感染防止の講演を理化学研究所や予防衛生協会らの依頼で行った事があります。

「2)」に関しては正直私には分かりません。確かに市民感覚としては不合理(すみません、今適当な言葉が浮かびません。)な気持ちはあります。
もし、私でしたら仮に金銭的補償があるにせよ、「どうにかならないのか?」という釈然としない気持ちは持ちます。

ただし「1)」に関しては、今は「強毒性」で「鳥と鳥」の病ですが、いずれ、、、明日かも知れませんし明後日かも知れませんが「鳥から哺乳類(人かも知れませんし豚かも知れません。)」になるのは疫学的間違いないとされているそうです(少し古いかも知れませんが)。その例は日本かも知れませんし他の国かも知れません。

その場合強毒性に抗体が無いとされる生き物はかなりの確率で死に至るとされています。
一昨年には弱毒の新型タイプでも既往症をお持ちで少なからず無くなられた方もいます。(、、、死亡率としては季節性と大差ないとされていましたが、私の知っている40代の病院勤務の方もお亡くなりになりました。病理解剖で勤務先の病院で解剖されました。普通は40代では亡くなる例はないと思います)

仮に強毒性ならもう少し死亡率はあがるでしょう。死亡率罹患者の1%程度かもしれませんが現代ではかなりの高い死亡率ではないかと思います(BFEの比ではないと思います。)。
日本ではワクチンは入手は比較的容易(一回3600円)ですし医療制度や健康状態・栄養状態も悪く有りませんが諸外国(アフリカなど)での死亡率は相当の割合になるのではと思います。

私はマスコミは身勝手で無責任と決めつけているのであまりテレビは見ませんし(そのためテレビでの報道に関しては良く分かりません)新聞に対しても懐疑的です。テレビのワイドショーでは危機過剰に煽っている構成かも知れません。しかしながらベタ記事で扱う内容では無いと思います。
また、一般市民に今のところ新型インフルエンザ直接危害がないだけで近い将来インフルエンザが突然変異(既にタミフルが有効に効かないウイルスに変異して例もあるとされています)で一般市民に関わるのは間違いないとされています。
感染広がれば広がる程突然変異の可能性が高くなりますので大量飼育している場合は何らかの措置は必要になるとは思います(が、一個人としましては「2)」の可能性は排除しません。)。
しかしながら、パンデミックの発生は時間の問題とされていますので、対策をしたところで後々見れば無策に等しいという歴史の評価かも知れません。
やや白胡麻さん ていねいなご意見、ありがとうございます。

1点だけ、説明させてください。

|ただし「1)」に関しては、今は「強毒性」で「鳥と鳥」の病ですが、いず
|れ、、、明日かも知れませんし明後日かも知れませんが「鳥から哺乳類(人かも知
|れませんし豚かも知れません。)」になるのは疫学的間違いないとされている
|そうです(少し古いかも知れませんが)。その例は日本かも知れませんし他の
|国かも知れません。

 この部分ですが、私は上に

2)1.鳥から鳥へ感染する(鳥)インフルエンザウイルスが、2.鳥から人へ、3.人から人へ感染するウイルスに変異する可能性があり、外国では2.の段階の国もあるものの、日本ではまだ1.の段階だと予想される。(鳥から人への感染例が存在しない)

と書いたとおりで、世界中では、鳥との濃密な接触で人の死亡例もあることは承知しております。

また、以前には、1919年のいわゆるスペイン風邪が世界で猛威を振るったことも承知しております。今から冷静に見ることができます。

その上で、「明日も知れないし、明後日かも知れない」とのご警告は何年も前から言われて来ましたが、やはりあいまいな「予測」でしかないように私は思いましたが(失礼な書き方になったかもしれません)。
聞きかじりの知識で偉そうに書き込んでしまい申し訳ありません。


ご指摘の通りパンデミックは予測でしかありませんので、起こる起こるとされている大地震みたいなものなのでは?と思っています。


実際には騒がれないだけで家畜保健所には世界各地の疾病発生状況がホワイトボートにありますので実は意外と世界各地で発生しているので騒ぎすぎというご指摘はそうかも知れません。


家畜へのワクチン接種による予防ならワクチン株の遺伝子等で「ワクチン摂取済み抗体」か「ワクチン以外での抗体」かで判断出来ないものなのかと思います。

騒ぎの渦中の業界にいらっしゃり、煽る内容のテレビ番組や雑誌、さらには尻馬に乗りがちな人々が風評被害で騒ぐい中、当方には到底理解出来ない中、不安、不満も募るかと思います。私も冷静であるように努めたいと思います。

季節も取り巻く環境もツラい冬の日々だとはおもいますが、ご家族の皆様共々御自愛下さい。
やや白胡麻さん、みなさん

 このような話し合いで、閲覧されている方の理解も深まって行くと思いますので、有益だと思います。

 再度ありがとうございました。
北海道で自然卵養鶏を営んでいる者です。

危機感は感じません。それは私が養鶏関係者で、それなりの事情と言うものを知っているからなのかもしれませんが。
マスコミについてはいまさらものを言う気にもなりません。

私も殺処分には全く納得がいきません。ワクチンの使用が認められないのも納得いきません。法にのっとって進めるのは致し方ないのでしょうが、家畜の生命を軽んじているのは明白です。これが人間だったら、このような方法は取らないのは自明です。

『可能性が少しでも存在する』と言うだけでリスクも考えずにこのような方法を取るのは、家畜の生命を何とも思っていないからでしょう。突然変異とよく言われていますが、突然変異というものはそんなに簡単に起こるものなのでしょうか? 危機感を煽っているだけとも受け取れます。鶏から人へとは、相当濃密な接触が必要と思いますし、日本の飼育実態とアジアの飼育実態はあまりに違いすぎており、日本で人への感染が起きるとは考えにくいと思っています。可能性は否定しませんが。
家畜の飼育が大規模化しているのも、かなり大きな要因を占めているように思います。

事が起これば行政・政府への風当たりも強くなるので、殺処分という行動が『政府としてきちんと対処している』という、わかりやすいパフォーマンスであるのも事実でしょう。

『つくる人、食べる人』の関係が金銭でしか構築されない現代社会では、何を言ってもむなしいのが至極残念でなりません。
ポンコツさん、みなさん


1)
愛知県で採卵用に鶏を飼育する農家は2009年2月現在、221戸で全国1位。飼育数は約745万羽の3位で、地域産業への影響が懸念されている。

2)
国の09年調査では、愛知県の採卵鶏の飼育農家数は221戸で全国1位、飼養数も995万2000羽で全国3位となっている

 これは最近のインフル関連のニュースでの数字です。これだと、1農家あたり5万羽飼育ということになりそうです。(なんで数字が違う?)

 では、40数年前昭和40年の愛知県の飼育農家数はどれくらいでしたでしょうか。

 9万5千戸! でした。

 今はわずかに221戸。私はその中に含まれているはず。30年前に私の町では養鶏業は二十数戸あったのですが、今は私だけです。

 卵価が「物価の優等生」とはよく言われるんですが、このように規模拡大した生産者に、その原因があることがまだわかっていないようです。

 今でも「規模拡大でスケールメリットを」勧める畜産団体指導者・畜産農家は多いです。この間違いに気が付いていない。

 規模拡大すれば、市場に生産物である卵の数が増えるじゃないですか。すると需要と供給との関係で価格が下がるか横這いが続く・・・、ずっとこの調子です。

 生産者に一部、羽数調整の動きもあった時期もありましたが、抜け駆けの増羽も後を絶ちませんでした。今は団体で減羽することは「カルテル」に当たる違反らしいのですが・・・。


 モノを言うのもむなしいとはわかりますけれども、私なんかは、声を上げないとストレスがよけい溜まってしまいそうです。
 
2月8日の朝日新聞に、鳥インフルエンザ感染拡大を防ぐ鶏が遺伝子組み換えで開発した、という記事がありました。H5N1ウイルスに感染しても体内でウイルスがあまり増殖せず、感染を拡大しないという。米科学誌・サイエンスに発表した。開発したのは、英国ケンブリッジ大学などの研究者。

インフルエンザウィルスの遺伝子は、遺伝子情報を担う核酸の一種RNAでできており、ウィルスが増える際に欠かせないRNA合成酵素の働きを妨げる物質の遺伝子を鶏の遺伝子に組み入れた。

組み換え鶏10羽を感染させ未感染の鶏12羽と通常の鶏12羽を一緒に飼ったところ、直接感染させた鶏は8羽死亡したが、感染していなかった鶏は、遺伝子組み換えかどうかにかかわらず半数が生き残ったという。一方、組み換えしていない鶏で同様の実験をしたところ、感染させた鶏も一緒に飼った鶏も全て死亡。ウィルスの排出量を調べてみると、組み換え鶏は少ないことがわかった。研究チームは今後、ウィルスの感染自体を防ぐ組み換え鶏や組み換え鴨、豚の開発研究をしたいと言う。


感染を防ぐのではなく感染拡大を防ぐ、つまり他の鶏に移さない鶏なんですね。実験結果は半数しか生き残らないわけで、こんなレベルで統計的に有意なのでしょうか? あまりそうとも思えないんだけど…。何日間一緒に飼った結果なんでしょうね? 短期間の結果だとしたら、数ヶ月も飼った場合また違う結果になるかもしれません。 

しかしこのような研究は、本質的な解決から離れていくだけのような気がします。
その後の経過ですが、3月1日現在では

宮崎県では、県内ですでに12例目が発生。

愛知では、豊橋に続いて、新城市でも名古屋コーチンの種鶏場で発生。卵46万個焼却処分。鶏1万7千5百羽殺処分

三重県でも2例。
 紀宝町で6万5千羽(ブロイラー)殺処分
 
 26日 南伊勢町の採卵養鶏場で、26万羽殺処分
     (この養鶏場は防疫対策がしっかりされていたとされます) 

和歌山県
紀の川市に飛び火。採卵鶏12万羽の養鶏場。

奈良県にも
 2月23日、五條市で採卵鶏10万羽の養鶏場(「窓の無い最新の鶏舎)。


(感染経路が少ないとされるウインドレス鶏舎でも感染が続いています。ネズミなどの害獣が疑われていますが、そんな問題ではなくて、鶏の健康な飼育環境かどうかが問題にされていません)

(続報がないことを祈ります)

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