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人と自然コミュの老人の悲しまれない死

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老人の悲しまれない死

 半月ほど前、町の道ばたに告別式の通知板が立っていた。数年前まで隣の集落で野菜の有機栽培を、仲間と奥様と一緒に従事していたし、私の方へも柑橘類を分けてもらっていた人である。が、数年前からリタイアされていたのには気づかなかった。

 後から聞いたことなのだが、夜中に徘徊していて、池に落ちたこともあるとのことである。以前にも他の集落で老人が行方不明になったまま数日経過してしまったという話を聞いたことがあるが、その後どうなったのかは聞いていない。

 このような老後は介護を含め家族や周囲に負担をかけてしまっているし、病身であまり動けない場合なら介護、動き回るほど元気な場合なら、このような事態が起こる。
 言葉は不謹慎かもしれないが、亡くなられたことで家族への負担が軽減されたのである、こういう言い方はおかしいとも思うのだが。だから、老人の死はそう悲しまれない。

 老々介護などは、今や珍しいことではないどころか、負担のあまりに殺人や心中も起こっている。介護しながらの勤務などできないので仕事を辞めてしまうと、経済的に行き詰まってしまう。

 身につまされるのは、この方は75歳で、私は65歳。10年先には私がこのようになる可能性もあるのか。いや、もっと早く、かもしれない。今はこのように自分の意志をはっきり表現でき、回りからは「わけがわからないと思われる行動」を取っていないと思うのだが、そうでない状態に陥ったらどうしたらいいのか。それを考える自分ではなくなるわけだ。

 もう数十年前になるが、千秋実・加藤治子という俳優が演じた「花いちもんめ」という映画があった。アルツハイマーの元大学教授と、その家族の悲哀・喜劇である。1985年。今や何も珍しいことでなく、この程度のことは回りにフツウに起こるようになった。

 公的、民間介護施設もある程度普及したし、介護保険を私は払っているが、等級はついていない(審査も受けていないし)、まだ制度を詳しくは知らない。

 自分が、その立場(アルツハイマー)になるかもしれないというのは、まいったなぁ。著名な作家が老後、自分の名前も書けなくなったという話もある。

 これが長寿国日本なら、あまり喜ぶことではないのだろう。人としての尊厳を損なわないような老後を過ごしたい。どうなるんだろうなぁ。

 90歳を過ぎても元気はつらつの人もいるわけだし、あまり周囲に迷惑を掛けないような、だけでなくて、積極的に回りに有用な生き方を続けていけるといいなぁ。

さ、もう畑に出る時間だ。

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