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人と自然コミュの毒草の世界

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毒草の世界

 私が実践している有機農業というのは、基本は化学物質を排除することで、生産物は安心でき、自然環境に負荷を与えないということなのだけれども、その資材に自然界から手に入るものなら何でもいいのかというと、そうでもないです。
 毎年、食中毒の事件を起こすのはキノコですが、自然界には多くの毒草があります。ちょうど、私の畑に1本の小さな馬酔木(アシビ)があって今写真のような花を咲かしているのですが、周りの人は誰も名前を知らないんです。この毒性が、ミツバチによって運ばれて蜂蜜でも中毒が起こることがあるとも以下の本にあります。

植松 黎 「毒草を食べてみた」文春新書 ¥690 平成12年刊、平成20年に10刷。

 たとえば、ドクダミとかドクイチゴ(ヘビイチゴ)は、ドクという名がついていても毒ではありません。そのイチゴを食べたことありますけど、ちっともおいしくないだけです。ドクダミは乾燥してお茶に。

 「食べてみた」などと書いてあると、著者が食べたかのように思うけど、実際は食べたものは少ない。よく知られているのは、トリカブトで、これはいまだに解毒剤がないとのこと。
 夾竹桃(キョウチクトウ)、福寿草、シキミ、スイトピー、スズラン、スイセン、アイリス(花菖蒲)、彼岸花(リコリス)、イラクサなど44種類の毒草にまつわるエッセイ。

 キョウチクトウの枝で箸にしたり、豚の丸焼きを突き刺したりすると、大変なことになる、とか。
 「創世記」に出てくる 恋なすび はマンドレークと説明される天然バイアグラ。
 関西では葬儀にシキミを使うのが慣例だが、なぜそうなったのだろうか。
動物たちは、通常は毒草を食べないものだと著者は言います。野草が普通にあるときは避けるけれども、不足するような時には食べてしまうこともある。
 彼岸花の根からのでんぷんを救荒食として食べた時代もあった。他にコカなどの麻薬麻酔材料も多いが。灼熱の中の労働の疲れをつかの間に麻痺させることで疲労を忘れるという正当性は、都市では理解できないでしょうが。
福寿草で死者も出たし、ドクゼリでは重症の中毒症状の事件が最近国内でも起こっているので、毒草の知識をきちんと押さえていくことは、農山村地方では必須ではないかと思います。

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