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人と自然コミュの創世記

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創世記

旧約聖書の冒頭の章が「創世記」です。少し前にここから引用したので、改めて30年ぶりに全編読んでみました。映画「天地創造」もありましたが、ごらんになりましたか。欧米の思想・文明の根幹であることは否定できません。それくらいの重さがある文書です。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD6152/story.html

 アダムとイブの誕生、そしてその子供たち、さらにその子孫と神の物語で、モーゼの祖先ヨセフがエジプトで力を持つまで。この後は「出エジプト記」という別の章があって、これは映画「十戒」のストーリーです。
 「創世記」に登場する人物は日本でもかなり知られているし、色々な場面で引用されるので一度はこの創世記を読まれるといいと思います。ユダヤ教の聖典。

 アダムとイブ。その最初の子供たちがカインとアベル。農耕民のカインの貢ぎ物を神は受けない。カインは怒って牧畜民の弟アベルを殺す。それでカインは神から追放される。

 信仰の厚いノア。アダムの後8代目の頃に生まれた。「ノアの箱船」で知られる。神の指示に従い、すべての動物を一対ずつと家族を箱船に乗せる。他の人々は洪水で死ぬ(その時、ノアは600歳であった)。

 バベルの塔、人々が天にも届くような塔を建てるが、傲慢さに怒った神は言葉をいくつも作り、対話ができないようにした。

 ノアの数代後にアブラハム(アブラム)が生まれる。エジプトへ一度は入るが、妻を巡るトラブルがあって、出ることになる。遅く生まれた子がイサク。

 ソドムとゴモラは地名。堕落と退廃の町の別名になっている。そこに住んでいたアブラハムのいとこロトは、神から二人の娘と妻と一緒に山へ逃れるように指示されるが、妻は後ろを振り向いてしまい、塩の柱になる。ソドムとゴモラは焼滅する。

 アブラハムは息子イサクを貢ぎ物にするように神から指示され、そのようにする直前に神はこれを止めた。アブラハムの神への忠誠が神に分かったからである。イサクは母サラの死後、神の指示によりいとこのリベカと結ばれる。リベカは双子を生んだ。エサウとヤコブ(後のイスラエル)。

 ヤコブと、その子ヨセフの記述がずいぶん長く詳しい。彼の子の一人ヨセフと神に祝福された子孫が続く。ヨセフはエジプトに売られるが、そこで才能を発揮し君臨、飢饉に苦しむ自分の(ヨルダンあたりに住む)元家族をも救済する。エジプトに住み、生涯を終える。

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これが、私が読み返した「創世記」のあらすじです。

 神の戒律が厳しいのか。神が作った人々の行いがいつも堕落していき、そのたびに神は人々を滅ぼす。戒律の中に「割礼」があって、その理由など書かれていない。そもそも、その男・アダムを作ったのも神ではないのかと思うので、私には理解しがたいが、この戒律は現代のイスラエル人(ユダヤ教信者)にも続いて実行されている。

 堕落していく民の中で、少数の信仰者のみを救い、その他の人々を殺してしまう神。この流れは「出エジプト記」にも数ページに及ぶ、細々した「してはならない、せねばならない」戒律が続く。

 有島武郎に「カインの末裔」という小説がありました。神がカインを嫌った、この理由は本文には書かれておらず、わからない。この時代に農耕は豊かで楽だったのではないか、との指摘もあった。アブラハムとイサクの話も神が人を試して悲しいと私は思う。

 しかし、さまざまなエピソードもユダヤ教の信者には、なんらかの教えとして映っているのだろう。色々な解釈が可能だ。これが西欧でもっとも読まれている旧約聖書で、どれほどの文明観、人生観の影響を与えているのかは、日本人にはわからない。

 古事記や日本書紀は、最初は神々の物語であるが、旧約聖書は神と人との話である。民族毎に天地創造と人の誕生の神話がある。神話がどこまで歴史的真実を含んでいるのかもわからないが、現代から見れば非科学的とされる部分も多いだろう。数百年も生きるなども創世記にも古事記にも見られる。


 読み終えて、日本人である私には、やはり違和感が残る。1万年も続く狩猟採集の縄文時代、それに続く農耕の弥生時代をつなぐような歴史のノンフィクションは出ないだろうか。フィクションとしては卑弥呼とか大化改新くらいまでしかさかのぼっていない。
 支配者の物語でなくて、普通の庶民がどう生きてきたのかを知りたいが、文字のない時代のことで、古くからの言い伝えなども判断材料にして、遠い縄文・弥生、さらには海を渡って来たのか、陸続きを歩いて来たのかの、遙かなるモンゴロイドの旅を、私はこれからも探りたいと思います。

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