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人と自然コミュの環境問題はなぜウソがまかり通るのか

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武田邦彦「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」洋泉社 \952+税

ペットボトルは
どれだけ回収されているのか、再利用されているのか。著者によると2004年で、3万トン程度だそうだ。ところでネットで調べると次のような表があった。

http://eco.goo.ne.jp/recycle/petbottle/goods_02.html
●再生PET樹脂の用途別、年次推移実績および予測
          2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年
生産量(千トン) 362 389 427 440 452 522
分別収集量(千トン) 125 137 157 172 186 261
リサイクル率(%) 34.5 35.2 36.7 39.1 41.0 50.0
            (出典)PETボトルリサイクル推進協議会

ん? リサイクル率41%? 2005年は50%だと。どっちが正しい?
上のリサイクル率は「回収率」のことであり、再利用率ではない。パーセントでなくて、回収されない実数は、2000年24万トン、2005年26万トンとなる。1993年には使用量が12万トンだったのに。実際の再生は1%程度ということになる。あとは焼却されているのか、または中国へ輸出されているのか、どちらかである。焼却さえも「サーマルリサイクル」などとこじつけている。

 実はペットボトル新製品製造に重量の2倍の石油が必要で、運搬・焼却にはさらに0.2倍石油を要する。リサイクルするのには3.5倍の石油が必要。従って平成16年(2004年)製造ペットボトルは51万トンで102トンの石油を使った。24万トンを分別回収リサイクルで3.5倍の84万トンの石油。残りの27万トンの運搬・施設に2万トンで、合計188万トンの石油を使った。再利用のペットボトルはわずかに3万トン。要するにリサイクルしないで焼却処理した方が石油の節約にもなると著者は計算している。


ダイオキシンは猛毒ではない
東大医学部教授和田攻氏「ダイオキシンが人に対して毒性を持つということははっきりしていない、おそらくそれほど強い発ガン性を持っているとも思われないし、急性毒性という点では非常に弱いものではないか」(著者の要約、p68)
 ダイオキシンの国内水田へ除草剤の散布量は1960年から80年までがピークでベトナムの枯れ葉剤の8倍ほど散布された計算がある。しかし日本人に顕著な被害はなかった、現在は魚介類へも蓄積が低下していると著者は言う。またダイオキシンは有機物(動植物)、ハロゲンなどの塩素、300度から500度の高温で作り出されるが、その実害の例はなく、騒がれているだけだとも。焼き鳥に塩をかけて焼くのがこの例だとか。ウクライナ大統領がダイオキシンをもられたというのは、塩素系農薬ではないかと言う。


地球温暖化は?
 アルキメデスの原理により、北極の氷が溶けても海水面は上昇しない。温暖化が進むと逆に南極の氷が増える、海水面は逆に下がる。海全体では、海水が膨張するので、水面が上がる可能性が高い。
 森林は炭酸ガスを吸収しない。成長期には吸収するが、老木になり、枯れていき、微生物分解されて、水と炭酸ガスになるので、最終的にはニュートラル・トントンである。植物は死ぬのである。
 水素自動車の水素は石油を使って炭酸ガスを出して水から水素を取り出すので、炭酸ガスをかえって多く排出する。
 地球温暖化への温暖化ガスの寄与率6割、その中で炭酸ガスの寄与度は6割、中国インドなどを除く先進国の炭酸ガス排出割合は6割、削減目標は1990年の6%・・・、これを掛け合わせても0.7%だけしか抑制されないという計算。


古紙リサイクル
ちり紙交換車はどこへ行ったか。古紙の価格が下がったので失業したのか? 自治体の(そして国民の)分別収集が仕事を奪ったのだ。大量に出るから、古紙価格が低下して喜んでいるのは製紙業界だ。収集から民間に任せた方が税金も手間もかからなかったのに、こういうことになった。

家電リサイクル
故障したり使わなくなったテレビや洗濯機、冷蔵庫を引き取ってもらうのに数千円払うことになった。リサイクル費用らしいのだが、以前よりもリサイクルされているのか。そうでないので、このお金はどこへいくのか。儲けている業界があるんだ。

石油
温暖化の原因は石油消費にあるが、その石油もあと40年も持たないという計算がある。すると、これだけで地球温暖化は解決する。
 新しい油田は見つからないので、生産は先細りだ。バイオエタノールも食料を奪うし、石油がないと食料生産も減少する。ライフスタイルは昭和20年代に戻るだろう。


 というような、内容の本です。私もかなり目ウロコでしたが。いかがですか、一読されては。
(写真はすべて本誌からです。石油の生産と埋蔵量の写真はこのコミュニティ「バイオエタノール」のトピックにあります)

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