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人と自然コミュのまとめて4冊紹介

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まとめて4冊

少し前に「スピリチュアル」について書きかけたままですが、いろいろ読みました。その途中経過を書いてみました。関係ないのもありますよ。


永瀬忠志「リヤカーマン」毎日新聞社 \1365
徒歩旅行で、リヤカーを引いての日本一周、世界一周にちかい4万キロ。特にこの本では南米縦断の残り部分と、日本再訪ということになります。
50代のオッサンです。植村直己冒険賞受賞。
 私は日本旅行もたいしてできていないので、このような旅行記はどうしても読んでしまうんですよねぇ。
 世界旅行も大変だぁ、とか、さもありなんとか、行ったこともないのに、あそこではこんなことがあるでしょ、などと農場への訪問者に知ったかぶりをしている材料の源が、こんな本なんですよ。


宮崎哲弥「一冊で1000冊」新潮社 \1470
サブタイトルは「読めるスーパー・ブックガイド」あるいは「驚異のミヤザキ式読書案内、全1355冊分を満載」とあります。250くらいのテーマごとに4,5冊を読破、解説されていますので、絶好の読書ガイドになります。とは言うものの、欠陥がありました。項目ごとの目次ないし索引がないんです。書名の索引はあるけど、あまり役に立たない。で、自分で最初から読んで行って、これはと思う部分にしおりを挟んで行くしかないようです。それでもエッセンスの解説は有用でした。


香山リカ「スピリチュアルにハマる人、ハマらない人」幻冬舎新書 \720+税
 性格分類ではありません。スピリチュアルの解説。私は関連の文章を用意しているので、これはとても参考になりました。でも香山さんは自分で「ハマらない」人に分類しています。
 昔から歌にもあるじゃないですか。「いいじゃないのぉー、しあわせならばぁ」。スピリチュアルは、個人的な範囲での受容なんで、あんまり社会的には勢力にはなりません。でも、おもしろい本ですね。


伊東乾「さよなら、サイレント・ネイビー」集英社 \1680
 東大教授になった著者は、学生時代の友人・豊田亨が地下鉄サリン散布の実行犯になったことに契機に、この本を書く。が、今までの本とは違うのは、刑務所で犯行者と閲見して犯行の心理、動機を聞いて分析解説する、というパターンの本ではない。こんなことは無意味だと言う。
 なぜなら、どのように理学部物理学科大学院博士課程に進学した友人がサリンを散布する、などという行為をやってしまったか、すべてはマインドコントロールによるので、加害者が実は「被害者」なのだという。
豊田容疑者は法廷でも寡黙で語らない。日本では「潔く責任をとって死ぬ」ことが美学とされてきた。これが間違いなのだと著者は言う。失敗を繰り返さないためにも死なずに語れと言う。太平洋戦争、オウム、それから連合赤軍リンチ殺人事件、外国でもナチス、ルワンダ虐殺、責任をとって死んだり、死刑にすることでは、また同じことが繰り返されるという。
 科学者さえもマインドコントロールすることが可能だったとはどういうことなのか。太平洋戦争へはどのあたりから進んだのか。「創発」という複雑系の概念でも説明します。今年の読書の収穫は、この本でした。

(このあとも、まだ数冊続いていますが、それはまた後日に。スピリチュアル関連の文章を書いていますので、これはさらに後になります。それで、手の内を明かすのは、この程度なんですよ。ごめんなさい)

コメント(2)

> 伊東乾「さよなら、サイレント・ネイビー」集英社
> 今年の読書の収穫は、この本でした。
 なるほど。
 それにしても、相変わらずの多読&精読ですね。
 参考になります。
 ありがとうございます。
とりのさとさんの書評はいつも参考にしています。でも自分で買って読むまでにはなかなか行っていませんが・・・。

読書量は、独身の時よりすっかり減ってしまいました。本を買うお金や読書に割ける時間が減ってしまいました。でも、『これ』という読みたくなった本は、書名を書き残しています。これからも参考にさせていただきます。

ちなみに永瀬さんの本、彼がまだ独身で、婚約を破棄した頃書いた本を読んだ事があります。15年くらい前でしょうか。今も同じように旅をしていることに驚き、と同時に羨ましいような気がしました。最近TXN系のテレビにも出ていましたね。

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