チャーチストコミュのチャーチスト　市況

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　７月２０日の週は、米主要企業の決算が軒並み予想を上回る結果となってい
ることを好感し、センチメントが改善してダウ工業平均株価は連日の年初来高
値更新を記録する動きとなっている。
米マイクロソフトなど冴えない決算でハイテク株がやや弱いことが気がかりだ
が、それを払拭するほど今の相場は強い。

　日経平均株価も米株高や円安を好感し連日上昇しており節目である10000円
を意識させるまで値を戻してきた。
10000円付近では相変わらず利益確定売りなどがでて上値重いものの、上抜け
してもおかしくない状況となっている。

　日経10000円超えし足場固めするには、国内の決算発表を無事通過すること
が条件になるだろう。
１Ｑ決算が前年同期比では減益も、前年の４Ｑの業績より改善すれば好材料と
して受け入れられるだろう。
しかし、７月の米主要企業決算による株高で既に国内企業の１Ｑ決算内容は織
り込まれいる可能性もあり、決算発表後は材料出尽くしとして再び調整する可
能性もある。
また、最近の米株高による過熱感で米株式市場が調整局面入りされると日経も
売られやすくなることも注意が必要である。

　さて来週は米国では主要な経済指標（GDP、住宅関連、雇用関連）が発表さ
れることから発表前は神経質な動きになるだろう。
結果が市場予測を下回った場合は、これまで株価が続伸してきた分、利益確定
売りがでてくることが予想されており、国内主要企業決算とともに注意が必要
である。

　米企業業績の改善により景気回復期待が以前よりも増して現実味を帯びてき
ていることも確かであることから、上述の株価下げリスクの警戒心をもちなが
ら下げたところは打診買いを狙っていきたい。


７月２０日（月）
　1)日本市場は海の日のため休場。
　2)アジア各国の株式市場は、全面高となった。
　　中国市場は商品市場が堅調だったことで関連銘柄を中心に上げ幅を広げた。
　3)米国経済指標
　【景気先行指数（6月）】
　　結果　0.7%
　　予想　0.5%　前回　1.3%（1.2%から修正）（前月比）
　4)米国株式市場は、米景気先行指数が市場予測を上回ったものの動きは限定
　　的だったが、商業金融大手CITグループの破たん回避観測や米ゴールドマン
　　・サックスが年末のS&P500種株価指数の目標を940ドルから1060ドルに引き
　　上げたことなどを好感して+104.21ドル高の8848.15ドルで引けた。

７月２１日（火）
　1)日経平均株価は、米株高や米CITグループの破たん回避観測、原油など商
　　品相場の堅調推移を背景にリスク許容度が回復し大幅高となる+256.70円
　　高の9652.02円で引けた。
　2)アジア各国の株式市場は、まちまちな動きとなった。
　　中国市場は、インフレ防止による金融政策引き締め懸念もあり銀行株が下
　　げた。
　3)米デュポンが２Ｑ決算を発表。
　　１株利益0.61ドル（予想0.53ドル）
　4)米コカ・コーラが２Ｑ決算を発表。
　　１株利益0.92ドル（予想0.89ドル）
　5)米キャタピラーが２Ｑ決算を発表。
　　１株利益0.72ドル（予想0.22ドル）
　6)米国株式市場は、米CITグループの破産法申請がありうることやバーナン
　　キFRB議長が慎重な景気見通しを示したことで軟調になる場面もあったが、
　　米主要企業の決算が総じて良好なことから下値も限定的であり、業績回復
　　期待などにより+67.79ドル高の8915.94ドルで引けた。
　7)米ヤフーが２Ｑ決算を発表。
　　１株利益16セント（予想14セント）
　8)米アップルが３Ｑ決算を発表。
　　１株利益1.35ドル（予想1.17ドル）

７月２２日（水）
　1)日経平均株価は、先週から上げ続けていたことや国内企業の4−6月期決算
　　を警戒し方向性に欠ける展開になったものの、後場は先物主導により上値
　　を目指し+71.14円高の9723.16円で引けた。
　2)アジア各国の株式市場は、まちまちな動きとなった。
　　中国市場は米株高を好感したことやや市況関連銘柄が堅調推移したことで
　　年初来高値を更新した。
　3)米国経済指標
　【MBA住宅ローン申請指数（7月18日までの週）】
　　結果　2.8%
　　予想　−　前回　4.3%（前週比）
　4)米モルガン・スタンレーが２Ｑ決算を発表。
　　１株損失1.37ドル
　5)米ウェルズ・ファーゴが２Ｑ決算を発表。
　　１株利益0.57ドル
　6)米国株式市場は、米大手金融機関の決算が冴えなかったことや７日連続で
　　上昇してきたこともあり利益確定売りにおされて-34.68ドル安の8881.26
　　ドルで引けた。

７月２３日（木）
　1)日経平均株価は、前場は方向性に欠ける動きとなったものの後場から円安
　　への進行やアジア主要市場の上昇もサポートして先物主導で上げる展開と
　　なり+69.78円高の9792.94円で引けた。
　2)アジア各国の株式市場は、台湾市場がマイナス引けとなったが他は堅調に
　　推移した。中国市場は銀行株、不動産株が堅調に推移し資金が継続的に流
　　入しプラス圏で引けた。
　3)米フォードが２Q決算を発表。
　　１株損失0.21ドル（予想0.50ドル損失）
　4)米AT&Tが２Q決算を発表。
　　１株利益0.54ドル（予想0.51ドル）
　5)米国経済指標
　【新規失業保険申請件数（7月18日までの週）】
　　結果　554千件
　　予想　557千件　前回　524千件（522千件から修正）
　【中古住宅販売件数（6月）】
　　結果　489万件
　　予想　484万件　前回　472万件（477万件から修正）
　6)米国株式市場は、米主要企業の決算が予想より良好だったことや米中古住
　　宅販売件数(6月)が3ヶ月連続で増加し住宅市場の安定化を示唆する内容だ
　　ったことを好感し年初来高値を更新する勢いとなり+188.03ドル高の9069.
　　29ドルで引けた。
　7)米マイクロソフトが４Ｑ決算を発表。
　　１株利益34セント（予想36.5セント）
　8)米アマゾン・ドット・コムが４Ｑ決算を発表。
　　１株利益32セント（予想32セント）

７月２４日（金）
　1)日経平均株価は、米株高や為替が円安に振れたことを好感し買い優勢では
　　じまるも10000円の節目に差し掛かると売りがでるなどやや警戒感があっ
　　た。しかし終日底堅い動きとなり+151.61円高の9944.55円で引けた。
　2)アジア各国の株式市場は、台湾市場がマイナス引けとなったが他は堅調に
　　推移した。中国市場は中国共産党が金融政策と財政政策を維持する方針を
　　示唆したことを好感しプラス圏で引けた。
　3)米国経済指標
　【ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値（7月）】
　　結果　66.0
　　予想　65.0　前回　64.6
　4)米国株式市場は、米マイクロソフトの弱い決算によりハイテク株中心に売
　　られてたもののバーナンキFRB議長が金融危機対策の緊急貸し出し制度で大
　　規模な貸し出しを見込んでいないことを示唆したことを好感し小幅ながら、
　　+23.95ドル高の9093.24ドルで引けた。


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今週配信したチャーチストマガジン(09/07/20号)銘柄の状況を見てみよう。

3620　デジタルハーツ（マザーズ）
　やや調整も中期トレンドは維持。２５日線ラインでの攻防を見極めたい。

6999　ＫＯＡ（東証1部）
　反発継続。２５日線ブレイクに期待がかかる。引き続き買い監視継続したい。
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チャーチスト方針
○ 日経平均株価の予想　9500円−10100円
○ センチメントは改善しており需給関係による下げは狙っていきたい。
○ テーマ株を物色したい。但し深追いは禁物。
○ 国内優良銘柄の安い位置は打診買いスタンスで挑みたい。