高円寺の古着屋　PAPER MOONコミュのBVD vol.1

BVD

1876年、ニューヨークで創業される。
創業者のBradley(ブラッドレー)、Voorhees(ブーヒーズ)、Day(デイ)の3人の頭文字を取り、
社名はB.V.Dとなる。
女性用の腰当てを製造する事からスタートする。

男性用のワンピース型のアンダーウェアであるユニオンスーツで有名に
ただし、当時のアンダーウェアは厚手のウール地できつく、決して快適なものではなかった。
1908年、画期的で新しいタイプのアンダーウェアを開発。それは、「LOOSE FITTING」とされた履きやすくゆったりした動きやすいアンダーウェアだった。

それからは、BVDはゆとりのある上下ツーピースのアンダーウェアとポピュラーなワンピースのユニオンスーツの宣伝していく。
また、軽量のワッフル似の生地の商品広告には、
「next to Myself I like BVD best」(私自身の次に一番好きなのはBVDだ)
との広告コピーをつけるようになった。このコピーは今でも世界中のBVD商品のコピーに使われている。

1930年代の始めになると、オハイオ州ピクアにあったAtlas Underwear社に買収される。
当時の不景気の中、売上対策の為に、当時には画期的な男性用、女性用の水着の生産も始める。
水着の開発のため、ラテックスを裏地としたサテンを編んだレーヨン地を独自の生地として特許をとる。
これは、Sea Satinと呼ばれ、収縮性がある生地だった。
また、綿、羊毛、レーヨン、セロハンの織物も水着に使用する。
これらの水着は注目を集め、主要なファッション誌とおしゃれな洋品店にて特集されるようになる。
水着のデザインでは、男性用水着では、上半身部の着脱可能な2ピースの水着を開発する。
このことが、男性用の「トップレス」の水着の流行の流れとなる。
女性用水着では、ワンピースの水着というスカートの無い水着へのトレンドの変化に一役かった。

また、のちに映画のターザンで有名な元オリンピック水泳代表のジョニー・ワイズミュラー(Johnny Weissmuller)とモデル兼販売代理人として1929年に契約する。彼は、BVDブランドの水泳着を着て、国中で水泳ショーやチラシ配りやサイン会をし、BVDをアピールしていった。