いきなり長い引用から始まり恐縮です。 まさに自分のドまんなかに座って、ただただ心をすまして作られた音楽が、いまあなたが手にしているBIKE BOYの『a fragmentary of passage of life』であることを言いたくて、こんな書き出しになってしまったことを御理解していただきたい。 これから解説を書く立場にありながら矛盾することですが、なによりもこれから垂れ流される言葉なんぞを信じることなく、自分の感受性を全開して全身全霊で受け止めていただきたい一枚なのです。
10.rain,child,song for ビートもさりげなくも心憎いツボをしっかり押さえて、ひたすら美しさに絶句して欲しいジャンル云々を超えたブレイクス界のルノアール的1曲。 とてつもなく感動した映画のエンドロールに流れる音楽のような感触が、たった数分間のなかに満たされてるのに気づくだろう。誰にも言いたくない/自分だけのものにしておきたい・・・そんなマイフェイバリットなヨーロッパの映画の趣。このアルバムのハイライトのひとつ。