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佐藤一斎コミュの(今問われる)人間としての生き方、社会貢献活動の理念と行動力(長文)

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(今問われる)人間としての生き方、社会貢献活動の理念と行動力(長文)

今日の午前中は、部屋の中にじっとして、午後は打ち合わせの為に、例によって移動、移動でした。

午後、最後の会議は、昨日、友人から連絡があり、どうにか時間を都合着けて行ったのですが、「着てください」の思いは良いのですが、どんな状況(交通手段、日程)で集まるのかへの配慮がないなと感じました。別にそれは良いのですが、少し期待が霞む会話を感じました。

他県の市議、県内の市議と、国会議員(比例区)選挙に出た若者3人、社会活動のリーダー2人、それと私でした。会話の内容は意味あるものでしたが、一人の若者の発言に「えっ」と思ったこと、今日娘が始業式で、予定より迎えが早くなり、資料を置いて退席をさせてもらいました。

孟子の教えに「猶興の士」と言うものがあります。

(本文より)
日本人は、不思議な能力がありますが、しかし、国民としては「凡民」であります。指導者とか音頭取り(所謂、聖王)、自分を率いてくれる者がいなければ何もできない。

いくら民主主義だの自由主義だのと言っても、国民に任せておいたのでは何もしません。だからこそ政治家、経営者が国民に迎合していたのでは、日本は少しも進歩しません。

やはり「猶興の士」が出て来なければ、日本はどうにもならない。(中略)

しかし、このごろのマスコミを見ていると、この状況からは、新しい時代を創る風雲児、先覚者はなかなか出られません。要するに古典と歴史を学んでいる心ある者が、根気よく耕地整理して、あるいは施肥をして、道の教えを興す。誠に寂しい限りではあるが、時を待つ、時(時代)を作るよりほかないのでありましょう。(中略)


上記の会議での発言は、「国会議員を5人にすれば、政党助成金が出る。今は、活動にも事欠く状況で、何もできていない。人集め、広報等も難しい。」と語っていました。

国会へ人物を送ることが目的に聞こえる発言に、昨日まで読んでいた名を出す事も無く、戦後処理奔走した「白州次郎氏」の理念と行動を考えると、雲泥の差が在ると感じます。

論語の教えに、人の生き方を教示した言葉あります。重要どの順番の教えです。

「修身、斉家、治国、平天下」(大学)

修身:自分自身の成長・自立。
斉家:家族の安泰・繁栄。

(孔子の時代の)中国の世界観を考えると、治国=地域(諸侯)、平天下=大中国(世界)となりますが、今日の会合は、順序が逆にあるように思いました。

 明治の偉人の一人・渋沢栄一の著書を解説した本「人間どこまで大きくなれるか」の一節に、「信」についての解説がありました。信は、人と関わる事、意見を交わす時に、最も大事な心の在り様と思います。

(本文より)
 『孟子』に五輪の順序として、「父子親あり、君臣義あり、夫婦別あり、長幼序あり、朋友信あり。」と、信をその最下位に置いてあるが、これは人類進歩の経路を語るに過ぎず、原始時代にあっては、まず愛し親しむことで、父子・夫婦・兄弟の情義を生じ、次に君臣の関係が生じ、次第に社会的組織の進歩に従って、友人などが生じ互の交誼を厚くし、社会の秩序を維持するうえにおいて、自らいつわらず、人をあざむかず、道徳的連鎖を強くする必要が生じる。(中略)


 ここから、集団としての政治的なニーズが生まれて来ると思います。

 今日の会議は、評価を求める手法だけの会議に終始していました。臣民(国民)の信を得る方法だけが、議論された気がします。

 そこで思い出した、君子の3つの要件に、楽しみ(目標)の実現があります。

「君子に三楽あり」

一、 父母がともに健在で、兄弟がそろって息災であること
一、どこから見ても恥ずかしくない生き方をしていること
一、すぐれた英才を見出して、その成長を助けてやること

また、ギリシャの英雄ペリクレスの「ペロポネソス戦争の戦没者に対する最初の国葬の弔辞」にも次の訓示があります。

(本文より)
 われらは、素朴なる美を愛し、柔弱に堕することなき知を愛する。我々は、富を行動の礎とするが、いたずらに富を誇らない。また身の貧しさを認めることを恥としないが、貧困を克服する努力を怠ることを深く恥じる。

そして己れの家計同様に国の計にもよく心を用い、己の生業に熟練をはげむかたわら、国(地域)の進むべき道に充分な判断をもつように心得る。

ただわれらのみは、公私領域の活動に関与せぬものを閑を楽しむとは言わず、ただ無益な人間と見なす。(中略)


君子(リーダー)の価値は、「修身、斉家、治国、平天下」の思いを、それぞれに、バランス良く実行したことを、周りの人たちが評価しています。


*参考資料
1.ツキジデス『ペロポネソス戦役史』第2巻第4節「ペロポネソス戦争の戦没者に対する最初の国葬におけるペリクレスの弔辞」(B.C.431年)。
2.安岡正篤著「孟子」


<以前の日記>
・(大事な命なのになぜ)特急に中2飛び込み、メモ残し

■特急に中2飛び込み、メモ残し 大阪・南海本線(毎日新聞 - 04月08日)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=454713&media_id=2

>メモはノートの1枚に「剣道部は楽しかった。強い人になれなかった。短い間でしたがありがとうございました」などと書かれていた。

コメント(2)

儒教の仁は、自分の手の届くところと、生贄の牛の例で学びました。
それぞれ、自分の出来る範囲で自分のペースで、毎日楽しく社会貢献したいと思っています。
>自分の出来る範囲で自分のペースで、毎日楽しく社会貢献したい

同感です。

少しづつ、自分のできることからが一番と思います。

書き込みありがとうございました。

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