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科学ニュースコミュのダークチョコレートやココアには健康に良い作用はない

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■[論文]ダークチョコレートやココアには健康に良い作用はない
ダークチョコレートとココアの神経心理学的機能と心血管系の健康状態に関する各種変数に与える影響についての二重盲検プラセボ対照無作為化試験:健康な認知機能正常な高齢者における臨床知見  17 April 2008
W David Crews, Jr et al.
A double-blind, placebo-controlled, randomized trial of the effects of dark chocolate and cocoa on variables associated with neuropsychological functioning and cardiovascular health: clinical findings from a sample of healthy, cognitively intact older adults
American Journal of Clinical Nutrition, 87 (4), 2008, pp 872-880.
http://www.ajcn.org/cgi/content/abstract/87/4/872

60才以上の101人を、毎日37gの60%カカオのダークチョコレートと237mLの人工甘味料入りココアを6週間摂る群とプラセボに割り当てた。測定した神経心理学的機能・血液学的指標・血圧などに両群で差はなかった。心拍数ではチョコレート群の方が高かった。フォローアップ調査では、参加者の半分以上は自分が何を摂っているかわかっていた。

■[FSA]チョコレートはチョコレートのために
Chocolate for chocolate's sake
January 3rd 2008
Andrew Wadge
http://www.fsascience.net/2008/01/03/chocolate_for_chocolates_sake
私はオーストリアにクロスカントリースキーに行ってきて、最近のニュースに追いついたばかりだ。その中にクリスマス前にチョコレートが良いことばかりではないという記事もあった。チョコレートのフラボノイドは循環器系に良いかもしれないという話を聞くとチョコレートを食べなくてはと思うがLancetのエディトリアルではダークチョコレートにはフラボノイドの少ないものもあると言っている。
フラボノイドが慢性疾患に良いかもしれないことを示唆する文献もあるが最終的な結論には至っていない。だからもしチョコレートの良い影響を得ようとすると大量に食べなければならない。Lancetのエディトリアルでは「フラボノールの多いチョコレートを適量食べる場合には他の食品からのカロリー摂取量を減らしてバランスをとらなければならない」としている。
私のアドバイスは、こうである。他の砂糖や脂肪の多い食品同様、チョコレートをたまに食べるのは全く問題ない。確実でない健康への良い影響を根拠にチョコレートを食べるのではなく、バランスの取れた食生活の一部として、少量を楽しもう。

Lancetの記事
ダークチョコレートの中の悪魔
The devil in the dark chocolate
The Lancet 2007; 370:2070
エディトリアル
先月のCirculationにフラボノールの多いダークチョコレートを食べた心臓移植患者11人の冠動脈機能がココアを含まないチョコレートを食べた患者より良かったという論文が掲載された。他にも小規模研究でダークチョコレートが心機能や高血圧に良い影響があるかもしれないことを示唆する報告がある。ダークチョコレートが好きな人なら喜ぶであろう。しかしホワイトチョコレートやミルクチョコレートが好きなら残念でした。でもダークチョコレートが好きな人でも落とし穴はある。製品のフラボノール含量は表示されていないため、ダークチョコレートのように見えるだけの製品もある。そして脂肪や砂糖、カロリーも含まれる。もし健康への良い影響が欲しかったら、フラボノールの多いチョコレートを食べてその分のカロリーや脂肪を他の食品から引かなければならない。れはカロリー計算が得意な人でも難しい仕事である。むしろチョコレートなんか食べずに砂糖や塩分や脂肪の少ないバランスの取れた食事をした方がいいかもしれない。

コンシューマーレポートもこの製品を取りあげている
Chocolate that helps the heart?
July 2006
http://www.consumerreports.org/cro/consumer-protection/consumer-interest/cocoavia-original-chocolate-bars-7-06/overview/0607_cocoavia_ov.htm
カカオフラボノールが血管機能改善や血液凝集抑制作用があるなどとして販売促進しているが、専門家はそこまで言えないと判断している。
結論としてフラボノールを摂りたかったら果物やお茶の方がいいとしている。
(カカオ成分を多く含むダークチョコレートが健康に良いと宣伝してるのは日本も一緒。)

CFIA カナダ
■カフェイン
Caffeine
2006-02-06
http://www.hc-sc.gc.ca/iyh-vsv/food-aliment/caffeine_e.html
カフェインはコーヒー・紅茶・コーラ・各種飲料・チョコレート・医薬品などに天然に又は添加されて含まれる。ヘルスカナダの妊娠可能年齢の女性及び子どものカフェイン推奨摂取量は2003年に新しい研究により引き下げられた。他の集団に対しては、約3杯のコーヒーに相当する一日400-450 mgの助言はまだ有効である。
1日の摂取量は、4-6才の子どもについては45mg以下、7-9才の子どもについては62.5mg以下、10-12才の子どもについては85mg以下、妊娠可能年齢の女性については300 mg以下である。
この助言に従うには妊娠女性は他にカフェインを摂らない場合1日に237mlカップのコーヒー2杯まで飲むことができる。平均して237mlの紅茶は43mg、緑茶は30mgのカフェインを含む。355mlの缶コーラは36-46mg、28gのミルクチョコレートキャンディーは約7mg、ダークチョコレートは19mgのカフェインを含む。
市販のエネルギードリンクや医薬品にもカフェインが含まれる。

コメント(8)

チョコレート関連ではこんな話題もありましたね。

・「Chocolate 'better than kissing'」−BBC NEWS | Health (07年4月16日)
http://news.bbc.co.uk/1/hi/health/6558775.stm
・「チョコはキスよりも甘し」−スラッシュドット・ジャパン (上記記事を紹介したもの)
http://slashdot.jp/article.pl?sid=07/04/17/073256
キスとチョコレートが脳に与える影響を比べた結果、キスよりもチョコレートの方がより刺激的で長時間の興奮を与えるという研究結果がThe Mind LabのDavid Lewis博士により発表されました。これは二十代のカップルを対象にし、チョコレートを食べる時と熱烈なキスをした場合との両方の脳の反応を調査した結果だそうです。
チョコレートに含まれる成分には脳に刺激を与える成分が含まれているのはすでに知れていることですが、博士によると「舌の上でチョコを溶かした場合」その効果は絶大だそうです。またチョコレートが舌の上で解け始めると、キスにより観測される脳内反応よりも広範囲(脳全域)でより激しく長時間の興奮状態が観測されたということです。そして一般には女性の方がチョコレート好きが多いという事実にも関わらず、男女平等にチョコレートによる反応が見られたと博士は言います。なお研究は60%のダークチョコレートを使って行われたということですが、そのメーカーは明らかにされていません。

ここでBBCニュースのほぼ全文を訳してます。
・「チョコレートは情熱的なキスより興奮する?」
http://ameblo.jp/wackyhope/entry-10201838348.html

この研究結果と、
このトピの一番目の研究での「神経心理学的機能に両群で差はなかった。」ってのは
相容れない話になるんでしょうか?
ましゅうはこのThe Mind Labの研究結果は知りません。
こちらが扱う科学情報は学会発表レベルではなく、ピアレビューがキチンと行なわれる学術雑誌に掲載された論文か、専門機関による評価文書などといった、信頼性の高いものしか扱っていませんので。

でも、ちょっと先生に聞いてきますね。
よく考えたららもうすぐ「バレンタインデー」なのである意味、タイムリーですねえ。(^_^)

<国立医薬品食品衛生研究所の畝山主任研究官からの回答>

まずこのThe Mind Labというのは「ニューロマーケティング」なる事業をやっ ている営利企業です。
胡散臭い脳科学を武器に企業の宣伝活動を請け負っているところ、と思ってく ださい。David Lewis博士はその設立者というか経営者。まあ良く言えば大学 発ベンチャーです。

だからこの報道はチョコレートの宣伝だと思ってください。論文発表はされて いないので詳細情報もありません。ただチョコレートを食べて心拍数が60から 140になったって書いてありますが、それは疑わしい。

心拍数 140といったら結構一生懸命トレーニングしている時の値ですが、チョコレー ト食べてそうなったことありますか?
BBCの記事にも「私は彼氏とキスしたときの方がドキドキした」って書いてい る女の子がいます。それが普通なんじゃないでしょうか。 
おおー。
参考になりました。ありがとうございます。
「ニューロマーケティング」は、最近の脳科学ブームと相まって、
利用しようとする企業も出てきてますからね。
どれだけ信憑性のある話か、キチンと見極めないといけないですね。

ちょっと話が逸れますが、
カネボウが茂木健一郎氏と組んで、化粧したときの心理を脳科学的に分析したというのが
ニューロマーケティングの先端事例として紹介されたりしてましたね。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2528767/3426531
あちらはプレスリリースによると、
「本研究成果を含む詳細を、脳・認知科学における世界最大の国際学会 Society for
Neuroscience(北米神経科学会)が 2008 年 11 月 15 日∼19 日に米国・ワシントン DC で
開催する「Neuroscience 2008」にて発表する予定です。」
とありましたが、論文は発表されたのかな?
http://www.kanebo-cosmetics.co.jp/company/newsrelease/pdf/20081014-01.pdf
(PDFファイル注意)
素朴な疑問なんですが、どうして自分で調べないのですか?
<国立医薬品食品衛生研究所の畝山主任からの回答>

それはただの学会発表ですからまだ論文にはなっていないのではないでしょうか。

一応Neuroscience 2008の発表検索では3件発表したようですが。
http://www.abstractsonline.com/plan/AdvancedSearch.aspx
ポスター番号189
Facial perception of self and others with or without makeup
*A. ONZO1, K. SARUWATARI2, S. OKAZAKI2, Y. TANAKA2, A. SASAKI3, K. MOGI1;

385
Mirror and Makeup in facial perception
S. OKAZAKI1, A. ONZO2, K. SARUWATARI3, Y. TANAKA3, A. SASAKI4, K. MOGI2

787
Distinctive phases in the cognitive process of product choice
*Y. TANAKA1, K. SARUWATARI2, S. OKAZAKI2, A. ONZO3, A. SASAKI4, K. MOGI3;

(ちなみにこの時の学会発表では夫も3件名前入ってます。)
(注:畝山先生のご主人も科学者です)

で、そもそもA. ONZOさんとK. MOGIさんですが、論文自体が極めて少なく、二 人の名前で発表された論文はPubMED(論文のデータベース)で検索すると2005年 の1報しかありません。
(一企業研究者で有名でも何でもない夫ですらこのデータベースには40件あります。)

だから本当に論文になるのかどうか怪しい気がします。
多分茂木さんは論文書けない人(つまり研究者ではないってことです)なんだ ろうなと思います。 

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