ﾗﾝﾌﾞﾚｯﾀコミュのランブレッタがんばれ！

「整備は初めて」という人が、最初にあたる壁、それは「工具」です。

エンジンの仕組みが…という前に、工具がないと何も始まりません。
「料理したい！けど鍋がない」「ウ○コしたい！けど紙がない」のと同じデス。

ランブレッタの修理やレストアに必要な最小限の工具だけ揃えることができれば
ムダなお金を使うこともなく、修理やレストアを始めることができます。

ちなみにボクは、誕生日プレゼントでもらった工具セット（１万円くらい）から始めました。

工具は必要になった時に少しずつ、買い揃えていけばいいと思いますが、
「ランブレッタ」の整備・レストアに必要な工具はほぼ決まっています。

基本工具はまとめて購入した方が安上がりになる場合もあります。
ボクは持っていませんが、工具専門店ストレートの工具セットを買えば、
基本的な工具が一通り揃い、なおかつ、工具自体の品質も素人整備には必要十分だと思いますので
手元に工具がそれほど揃っていない場合は、検討してみる価値はあると思います。

ストレートが近所にない場合は、こちらで通信販売もできるので一度見てはどうでしょう。
（ボクはストレートの社員でも回し者ではありませんので。。）
工具専門店ストレート

写真は、ボクが普段、実際に使っている工具を参考までに掲載しておきます。汚くてスイマセン。。
必要な度合い（個人的な使用頻度）に応じて★をつけておきます。

＜個人的な工具選びの感想＞
ホームセンターにも工具は売っています。百円均一ショップにも工具は置いてあります。
使用頻度の多さによって、「良い工具」を使った方がいい場合と、「それなりの工具」でいい場合があると思います。
ボク個人がいろいろな工具を使った感想を下記しておきます。

＜良い工具を揃えた方がいい工具＞
・ソケットレンチ・メガネレンチ　★★★
　6・７・８・９・１０・１１・１２・１３・１４・１５・１７・１９・２１・２４・２７ミリ
　上記の一つでも欠けると、レストアはできません。レンチは整備においてもレストアにおいても、使用頻度が半端なく多いです。
　キツイネジを緩める場合や力の必要なボルトやナット類は、ネジ自体を痛めないためにも
　ストレートなどで購入するのをおすすめします。間違いなく、ネジもレンチ自体も長持ちします。
　ボルト・ナットは上下を固定する必要があるので、「２セット」必要になります。

２７ミリ（リアドラムのセンターを緩めるのに必要）
　２４ミリ（リアサスペンション、エンジンマウントを緩めるのに必要）
　２２ミリ
　１９ミリ（フロントハブを緩めるのに必要。前輪交換に必須）
　１７ミリ（フットブレーキ側で、リアブレーキのワイヤーを締める時に必要）

・ラチェット★★★
　レンチをはめる取っ手のついた方です。
　これは絶対に良い物を買った方がいいです。疲れにくいし、なにより使い心地が全然違います。
　ボクはストレートで、大小を買って以来、それまで使っていたラチェットが使えなくなりました。
　先の大小２種類あると、整備性が全然違います。

・六角レンチ★★★
　ボクはたまたま、高品質なものをもらったので、最初から良いものを使っていました。
　これも高精度なものが絶対にいいです。安いものだと、レンチの精度が低く、
　最悪ネジのアタマをなめてしまって、ネジを抜くのが困難になる場合があります。
　たまに、ランブレッタのクラッチ、シフトワイヤーを留めるタイコ部分が、３．５ミリの特殊サイズの場合があります。

・マイナスドライバー・プラスドライバー★★★
　これは間違いなく、最高品質のものを最初に買うことをおすすめします。
　値段も高くないので、大小一気に揃えておけば整備性がグンと高くなります。
　ちなみに小さいドライバーは「無印良品」のドライバーセットです。

・グリス★★★
　工具ではありませんが、グリスは必須です。
　wako's（ワコーズ）の赤い大きいチューブに入ったものがおすすめです（通称いもむしグリス。
　通常整備だけだとそれほど減りませんが、レストア時はガンガン減っていきます。

・キャブレータークリーナー★★★
　ブレーキクリーナーと似ていますが、成分が違うそうです（詳しくは知りません）。
　キャブレーターの詰まりは、車両の走りに大きく影響します。キャブレーターの整備に１本持っておけば当分ダイジョウブです。


＜百円均一の工具で十分な工具＞
・ラジオペンチ・ニッパー★★★
　よく見かける通常のサイズと、小さいサイズ、先っぽが長いもの、先っぽが曲がってるものの
　４種類あれば、十分整備に使えます。ボクはいまだに百均のペンチを使用しています。
　ホントはもう少し良いのが欲しいんですが、困らないので買っていません。

・棒やすり★★★
　鉄の棒やすりです。細いのや板状のものなど、２〜３本あれば十分です。
　これも必ず必要になる場面があると思います。

・小さいジョウゴ★★★
　ランブレッタのオイル注ぎ口は狭いです。これがあるととっても便利です。
　大きいジョウゴは、注ぎ口に入らないので買う時はご注意を。

・油性ペンと瞬間接着剤とハサミ★★★
　これがないと、必要な時にとっても困ります。百円均一ショップに行った時に、工具箱用に買っておくといつか活躍してくれます。

耐水ペーパー（紙やすり）★★★
　紙やすりも２００〜８００番くらいのものを揃えておけば、重宝します。安いので十分です。

＜ホームセンターで揃えるのがおすすめの工具＞
・ガスバーナー★★★
　通常、キャンプなどで使用するガスボンベを装着して使うタイプのものです。
　ベアリングを抜いたり、入れる際に、エンジンケースをあたためるのに必要になります。

・電動ドリル・ドリルビット★★★
　電動ドリルがあれば、先にヤスリをつけて少し削ったり、先にドリルビットをつけて、穴を開けたり、
　必ず必要になる場面が出てきます。充電式より、電気コードの方が充電がいらないので便利でした。
　ま、使う前に充電しておけばいいんですけどね。
・サンダー（グラインダー）★★★
　これは、最初はなくてもオッケーな工具です。が、あると、できる作業が大幅に拡がります。
　整備よりも「レストア」する際に、あると便利です。使い方を誤ると怪我しますのでご注意ください。
　ワイヤーカップを装着すれば塗装剥がしにも大活躍です。
　
・ブレーキクリーナー（パーツクリーナー）★★★
　しつこい油汚れも、これ一本でキレイに落ちます。エンジンまわりだけでなく、あらゆる場所の掃除には欠かせません。
　wako'sなどの、高級なものは汚れ落ちが最高ですが、ホームセンターに売ってる１本２００円くらいのもので全然オッケーです。
　安いときにまとめ買いしておくといいです。レストア時、何本使ったか覚えてないくらい使いました。
　塗装部分には使用しない方がいいです。塗装ハガレの原因になります。

・テスター★★★
　電気の導通を測定する機械です。それほど使用頻度はありませんが、電気は目に見えませんのでこれがないとお手上げです。
　安物でいいので、あるととっても重宝すると思います。

金切りばさみ★★★
　毎回、どこかで登場していたのが金切りばさみ。あってよかった金切りばさみ。おすすめです。

＜その他＞
・サークリッププライヤー★★★
　ランブレッタのエンジンまわりや、いろいろな部分にCリングなどが使われており、これがないと外したりつけたりが大変です。