彼女のﾓﾝﾊﾝコミュの彼女のﾓﾝﾊﾝ☆(ヤシロ)１０〜１２

８月８日

１８戦 ０勝１８敗

女とﾃｨｶﾞﾚｯｸｽの戦いは、未だに決着がついていませんでした

俺は女が何故ﾃｨｶﾞﾚｯｸｽに勝てないのか一部始終を見て分析してみました

そしたら分かったのです

どうやらﾃｨｶﾞﾚｯｸｽがｷﾚると女は怖じ気づきながら逃げ回っていたのです
ﾃｨｶﾞﾚｯｸｽが平常に戻れば攻撃を開始し、ｷﾚると再び逃げ回ります
追い込まれたﾃｨｶﾞﾚｯｸｽは、たった一斬りでｷﾚます
その度に逃げ回っているのです

これでは時間が幾らあっても足りません

しかし、２０戦目にしてついに女はﾃｨｶﾞﾚｯｸｽを斥けることに成功しました

女は覚醒したかの如く、ﾃｨｶﾞを圧倒し始めました

４回目には村ｸｴ･ﾃｨｶﾞを２０分足らずで狩れるようになっていました、

この期間、俺は多忙の日々のせいもあり、あまり女に構ってやれませんでした
しかし、女は俺のお下がりの某ﾓﾝﾊﾝ辞典でﾓﾝｽﾀｰの攻略法を勉強し急速にﾊﾝﾀｰとしての心得と知識を身に付けていったのです


総ﾌﾟﾚｲ時間、約１２２時間



８月１９日

俺の知らない内に女は村のｸｼｬﾙﾀﾞｵﾗとｵｵﾅｽﾞﾁの両古龍を狩っていました
最近では、片手剣だけでなく太刀、双剣と相手によって･･･と言うより気分で武器を使い分けるそうです

女は怒涛の進撃の如く、ﾌﾙﾌﾙ、ﾄﾞﾄﾞﾌﾞﾗﾝｺﾞ、ﾓﾉﾌﾞﾛｽと俺が構ってやれなかった間に討伐を完了していました

俺は頃合いかと女のＨＲを７に引き上げるためｷｰｸｴを消化していきました

まさかこの時が来るなど、微塵も予想していませんでした


【起源にして、頂点】


そうですｱｶﾑﾄﾙﾑ討伐です

勿論、俺が着いての討伐です

女は必死で闘います


「あれ」


俺はある異常に気付きました

それは女がｸｰﾗｰﾄﾞﾘﾝｸを飲まずに闘っていたのです

「忘れてきた」

女は笑顔で言いました

俺は３つの内２つのｸｰﾗｰﾄﾞﾘﾝｸを女に渡すと、削られていく体力に追われるように奮闘します

そんな俺を他所に女は死にます

しかし、女は知っています

生き残りさえすれば、必ず俺が討伐を完了させることを
女はひたすらｶﾞｰﾄﾞを堅め続けます


１５分後、ｱｶﾑﾄﾙﾑの両牙がへし折れました
しかし、俺の回復ｱｲﾃﾑは半分を切っています
２０分後、ｱｶﾑﾄﾙﾑの尻尾が切れました

俺も女も徐々に体力を削られています

俺は残り少ない秘薬を全て女に渡すと攻撃を頭部に集中してｱｶﾑﾄﾙﾑを追い込みます

討伐開始から約２３分後、回復ｱｲﾃﾑを使いきり、俺の体力も残り半分となりました

最早、一か八か最後の一撃に賭けにでるしかありません

俺はｱｶﾑﾄﾙﾑの突撃を回避すると、即座に背後をとり３ﾀﾒしました
振り向いたｱｶﾑﾄﾙﾑの頭部に渾身の一撃で斬りつけました
ｱｶﾑﾄﾙﾑはその巨大な図体を地響きをたてながら倒れました

その光景を見て、女は溜め息を吐くと脱力しました
なんだか懸命に闘った俺より疲れていました


総ﾌﾟﾚｲ時間、約１６３時間



８月３１日

漸く忙しい期間が過ぎ、久しぶりのﾓﾝﾊﾝﾃﾞｰﾄ

先ずは女のｱｲﾃﾑﾎﾞｯｸｽの整理からはいりました
女のｱｲﾃﾑﾎﾞｯｸｽの中には俺が所持していないようなｶﾞﾗｸﾀが沢山あります

赤い種や緑の種、ｶｸﾊﾞｯﾀに釣りﾐﾐｽﾞ
それだけならいいのですが、石ころや虫の死骸、ｺｹﾞ肉などを何に使おうとしているのかｻｯﾊﾟﾘ解りません
しかも、所持している数がﾊﾝﾊﾟないです

だから、売ってやるのです

それこそ情け容赦なく

ｱｲﾃﾑﾎﾞｯｸｽの整理が終わると女はﾎﾞｿｯと呟きました

「最近、おばぁちゃんのｸｴｽﾄ(村ｸｴ)弱くてつまんなぃ」

女はﾃｨｶﾞﾚｯｸｽを相手に２死はしますが、当たり前のように狩れるようになってからか、少々逆上せ上がっているようです

俺はその鼻っ柱をへし折ってやる為に、女を再び奴の前へと連れ出します


女の苦手な･･･


奴の名は『ﾗｰｼﾞｬﾝ』


女はﾗｰｼﾞｬﾝを見るや否や悲鳴にも似た奇声をあげました

後はひたすら逃げます

とことん逃げます

俺はわざと倒しません
ちょっとした悪戯です

どうこうしているとﾗｰｼﾞｬﾝのﾒｶﾞﾄﾝﾊﾟﾝﾁが女に炸裂しました

女は一撃で死にました
そして、たった１死しただけで戦意を喪失しました

あっと言う間に女は３死しました

その後、俺が説教を受けたのは、ﾗｰｼﾞｬﾝに殺られた腹いせでしょうか

女は「二度とﾗｰｼﾞｬﾝに会いたくない」と、静かにぼやきました


総ﾌﾟﾚｲ時間、約１８２時間