スティーヴィ・ヘイガーコミュの『Eloquence』

ヘイ・スティーヴィーの“エロクエンス（Ｅｌｏｑｕｅｎｃｅ）”を聴きました。
このアルバムはスタジオのライブ演奏を一発録りしたような
自然なサウンドの曲が多く、ゆったりリラックスした気持ちで楽しめました。
アルバムのプロデューサーでもあるスティーヴィーの大らかで飾らない御人柄
(マーセラさんや鰐部さんから伝え聞いた。)が音楽からもしのばれますね。
またスティーヴィーはボーカリストとしても味のある方で
彼の声には華々しいロックスターを思い出させる瞬間があると思います。
ある時はデビッド・ボウイのように（”シップ・トゥ・ショア”）
ある時はドン・ヘンリーのように（”ビフォア・ウィー・レット・トゥ・ゴー”）
またある時はピーター・ガブリエルのように（”オール・トゥ・マイセルフ”、”クレイヴ”）
曲ごとにいろんな表情があってそれも楽しかったです！

アル・ジャーディンがボーカルをとったブルージィな曲調のクリスマスソング。
”ビッグ・サー・クリスマス”は憂いを帯びたアルの声に
ビーチ・ボーイズのあの隠れた名曲”クリスマス・デイ”を少し思い出しました。
ただ全体的にアレンジに華やかさがなく、製作途中のデモテープみたいな仕上がりなのが残念です・・。
この曲に限らず、サウンドにもう少し強く弾けたところがあればもっともっと素晴らしい曲になるのに、もっと素晴らしいアルバムに・・なるのにと思うところがあります。
そういう意味ではダイヤモンドの原石のようなアルバムだ・・とも思いました。

”ヘヴン・イン・ユア・アイズ（トラック７）”、”フロム・リオ（トラック８）”は
過去の音源（１９７８年までさかのぼる）から収録されてるようですね。
こちらはさすがにサウンドにも明るさと勢いがあり、曲自体もキャッチーで個人的なベストトラックでした。
しかし、このアルバムの音楽はどれも誠実で気に入ってます。

ライヴで聴くスティーヴィーの音楽は素晴らしいと思います。
スティーヴィーの来日公演の成功を心より願っています。

コメント(1)

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[1] mixiユーザー 10月11日 12:57

マービートさん

『Eloquence』聴きこんでくださってありがとうございます。
（私はマネージャーか？違う）

ここだけの話、以前より、マービートさんとの“音源トレード”でよくHey Stevieを持ち出すマーセラなのでありました。
もし、Hey Stevieの音楽を聴いてみたいという方がいらっしゃいましたら、私かBBFUN鰐部会長まで！
（あ、でも今３枚とも貸し出し中なので、戻ってくるまでCD-Rは作れません）

・・・素晴らしいレビュー、ありがとうございました、マービートさん。
前の２枚も感動してくれたマービートさん、絶対気に入ってくれると思いました！

>彼の声には華々しいロックスターを思い出させる瞬間があると思います。

そうなんですよ。
前の２枚でTom JacobのリードVo.と交互にStevieが出てきたけれども、Stevieの曲になると体温が５°くらい上がるというか、華があるんですよ。
Tomは『Eloquence』には名前がなかったし、今は脱退したようですね。

「Heaven In Your Eyes」についてStevieにメールで訪ねてみたところ、作者のTerry StricklanがリードVo.で、自分はドラムとコーラスを担当したとのこと。
1978年の録音だそうです。どうりで古いテープノイズ？！
今でもよくバンドで演奏しているようです。新録バージョンを12月発売のDVDに入れるとかどうとか…そのDVDって、確か去年から話があったんだけど…
でも、あの録音は、若々しいエネルギーが充満したパワーポップですよね。
メロディーはジェフリー・フォスケット（ブライアン・ウィルソンBAND）が書きそうな感じですよねー。（うぐぐ…マニアック？！）

「Big Sur Christmas」は、私もちょっとアレンジ練り不足な印象を持ちましたが、アルが歌ってるってだけで素晴らしいんです！！

最近また『Live In Las Vegas』をヘビロテしてます。
早くも９年が経つんですね。Stevieはエンジニアとして活躍したようです。
最近のマイク・ラブのBeachBoysもブライアンBANDも、何だかこのライブをお手本？！としてるような感じ、少しあるような気がします。

あ、これは別トピックに書いた方が良かったかな？
とりあえず一旦あげます。

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