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浜松白銀堂コミュの秋の夜長話2

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秋は行楽のシーズンです

バスに乗っていた頃…この季節は修学旅行に同行しました

修学旅行といえばバスが数台から十台近くの旅団となって行動します

だから乗務員も団体旅行並みに大部屋に寝るようになるのですが…


その日も関東方面の高校生を京都駅で迎え市内観光の後に有名な池のほとりにある旅館に泊まりました

八台のバスに乗った乗務員はいつもの如く旅館の大部屋に通されました

営業所は違えども同じバス会社の仲間ですからワイワイと食事をし

入浴を済ませ各自蒲団を選び就寝する事になりました

頭を中にして左右に敷かれた蒲団…いつもはどこでもいいよ〜というのですが

どうしても寝たくない場所が二つ…体が動かない

どうしても誰かが座っているような気がして

真ん中は嫌です…(~_~;)

優しい先輩が笑って代わってくれました

ごめんなさいm(__)m


真夜中にふっと目を醒ますと誰かがうなされています

顔をそちらに向けると白いものがぴょんぴょんと蒲団な間を跳び跳ねて

それが上を飛び越す度に寝ている先輩がうなされているのです

あ…やっぱり何か…じんちゃんお願いします

じんちゃんが天井からにょきっと顔を出すとその白いのはきゅんと止まりました

小さな白いネコのようなものが真っ赤な口でニャアと鳴いて消え

先輩の寝息も普通に戻り私もいつの間にか眠りにつきました


翌朝、少し疲れた顔をした先輩が夢の話をしてくれました

お婆さんに蒲団の上にのし掛かられて苦しむ夢を見ていたと…

私も夕べの話を夢うつつとして話しました

古い旅館や曰く付きの部屋に通される事がままあるお仕事ですから別に珍しい話しでもなく


朝食の部屋に移動した私たちは息をのみました

そこにかけられた一枚の絵

白いネコを抱いた上品そうな老婦人の肖像

私と先輩が見たそのものの姿でした


二人で思わず顔を見合わせてしまいました


先先代の女将の絵姿らしく私たちの泊まったお部屋はその方のお部屋だったとか

修学旅行で部屋が満室になったからとはいえ自分の部屋に赤の他人が泊まった事が許せなかったのか…

その部屋を出るときにお詫びとお礼を呟いたのはいうまでもありません

コメント(2)

> ★けん★さん

そうそう、逃げ道確保です〜( ̄0 ̄)/

バスガイドって結構霊媒が多くて真ん中に寝た人は必ず金縛りにあってましたげっそり

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