ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ドラマ「ふたりっ子」コミュの「ふたりっ子」感想戦

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 本放送の翌年、当時のNIFTYのFSHOGIのフォーラム(mixiのコミュニティにあたる)で、「ふたりっ子会議室」(mixiのトピックにあたる)がありました。
 BSで再放送された時、私とkinkさんで、1回ずつ、ストーリーと細かい見所、気になるところなどを書いていました。

 その文章を、こちらに少しずつ転載していきます。今は、完全版DVDもありますので、それを見ながら再チェックをしたり、新たな発見をする手がかりにしてください。

 なお、当時も、いろいろな人がコメントをつけて話題が広がっていましたが、発言者本人がこのコミュにいる、元発言のみの掲載とします。また、当時の参加者の名前などは伏字とし、そのほか、一部手を加えて掲載します。

 いろいろな感想コメントなどをどうぞ。

コメント(161)

97/12/17のコメント

 第63回。この回があるから麗子とマサにいが結婚しても不自然ではないのですが、総集編ではばっさり切られているので、二人の結婚が唐突になってしまいます。

 芦屋での有沢夫妻・千有希・麗子・香子の5人の生活が始まります。英之がシャンパン?(麗子香子も飲んでいるからノンアルコールか?)を開けての夕食です。千有希は可奈(故・おばあさん)の部屋を使い、元の千有希の部屋は麗子と香子で使うことになりかけますが、麗子はうまく言い訳を付けて拒否します。香子、硬い表情。結局、香子と千有希とで寝ることになります。
 この夕食時、なぜか香子だけがナプキンを首にかけています。なぜ?

 千有希がピアノを弾く中、ソファに寝転がる香子。理佐子が来て、慌てて?座り直します。千有希の演奏で裏テーマの「あなた」。それを聞いて勉強の手を休め、ベッドに横になり物思いにふける麗子・・・

 その麗子の「おめでとう レイコ」の文字を、パソコンの画面から「削除」する史郎。将棋のソフトに戻り、相矢倉戦の局面です(対戦者名なし)。2八の香車で、後手の2四の銀を取ります。香子で銀じいを取る?どういう意味か?

 翌朝?、吉江さん「お客様です。黒岩様とかって」。香子をはじめ、英之達にはわかりますが、理佐子は「バーバー」がわからなかったようです。
 家の内装に圧倒されるマサにい。丸三漬物のベッタラ漬けと、おかんの故郷和歌山のエボダイの開きを朝食に、と持ってきた「となりのマサでございます」。でも、朝食は洋食なので、夕食に食べることとなりました。
 朝食を勧められるマサ。「いや、もう、すぐ帰らな・・・」といいながら、さっさと椅子につきます。香子がマサの首にナプキンをつけます。麗子も笑顔で「生ハーブティー」を勧めますが、こちらはマサがわかりません。ティーカップを手のひらの上で回してから、「ゴクン」(大きな音)と飲み込み、一応「うまい」と一言。

 朝食後、香子とマサが出かけようとしたその時、海東登場!玄関に呼び鈴も押さずに突っ立っています。マサは海東の顔の前、数センチの距離から怒鳴りますが、麗子は海東とマサを連れ、2階で話しをします。(後の六甲の別荘のシーンの下敷きですね)
 麗子の部屋。窓から汽笛が聞こえます。麗子はマサのことを海東に話します。マサと麗子の思い出のシーンが回想されます。英語弁論大会・京大合格パーティー・海東に振られた後の池沿いのシーン・受験前のお守りを渡すシーン・受験日の朝のお地蔵さんの前での激励・帝塚山からバイクで送った時・向いの物干し台から花を出す手品をしたシーン・・・受験の時のお守りも持っています。
 下では、理佐子が「政夫さん、暴力振るったりしないでしょうね」と心配していますが、千有希は「あの人は麗子の言うことだけはよう聞くから」・・・て、犬じゃないんだからねえ(^_^;;・・・海東に未練がある有沢夫妻です。

 「もう一度やり直そう」と海東。マサは背中を向けて聞いています。しかし、麗子は「神様みたいなマサにいちゃんの心しか、もう信じらへんようになってしもうた」と、断ります。「帰ってください。」「声をかけないでください」と最後通告します。笑顔で「さよなら」を告げる麗子。無言で立ち去る海東・・・
 海東が部屋を出た後、麗子も涙ぐみます。マサも泣きます。窓辺に立ち上がる麗子。「あたしかて感謝してんのよ」と言います。マサも立ち上がって、後ろから手をかけようとしますが(あそこまで言われたら普通そうですよねえ)、そこで麗子の言葉!
 「帰ってね、マサくんも。」!?「憎んでたかて愛してることもあるし、感謝してても愛してないこともある。」!固まるマサ。「殴ってもええよ。」「神様みたいな心かて時には怒るよね」! と言いますが、「俺は怒らへんて」と言い、結局麗子の期待する言葉のでないマサでした。麗子自身「あたしってなんやろね?」と言いますが、ほんと、この頃の麗子の発言は「なんやろね」?

 この、「神様のような心」「殴ってもええよ」が、来週の伏線になっているんですねえ。
                          LEARN
97/12/19のコメント
 第64回。この回では特に、銀じい、史郎、マサ、男性陣がシブイです。

 有沢邸の居間で理佐子が雑誌を読んでいます。「Nice Mrs.ナイスミセス」特集は、「60歳からの女の自立”これからの人生、より若く、美しく”」です。意味あり。そこへ香子が飛びついて、結婚について尋ねます。「結婚も人生も、素敵なこと1割、苦しいこと9割」と理佐子は言い、香子は「厳しいなあ・・」と。
 香子は麗子との仲を修復しようとしてか、「お風呂入らへん?」と誘いますが、麗子はつれない態度です。

 留守の野田とうふ店の前に佇む銀じい。バーバーのおとんが休業していることを教えますが、銀じいが誰かは思い出せないようです。銀じいが立ち去ろうとした直後、香子が米原邸の帰りに寄りに来ます。目が合う銀じいと香子。銀じいを追う形で香子は久々に通天閣の将棋センターへ行きます。
 カネヤン・バーヤン・ニシヤン・フクヤン・音吉席主に囲まれ、奨励会1級に上がったことを話題にします。バーヤンの発案で銀じいと香子の1年半ぶりの対局となります。 この対局の盤面全体が見られないのが残念です。どうやら香子のひねり飛車模様のようです。多分<写真左>のような局面と思われます。

 銀じいの玉型は想像したものです。TVでは1一から3三の9桝は駒が見えません。△9三角に、渋く香子が▲4八角と打ち返した局面です。
 8四金に取られる9三に銀じいは角を打ちます。「どした?攻めて来んのか?」と言われますが、香子は自陣角(遠く8四金と6六の後手の銀に利かせて4八角)で渋く守ります。角を取って▲9三同金なら、△7四飛と飛車を
捌くというのと、8四金が動けば6六の銀を動かして開き王手というのが△9三角の狙いなのでしょう。▲4八角は開き王手を防ぎながら、浮き駒の△6六銀を狙った手と思われます。

 そこへ史郎登場!将棋センターの面々も、森山史郎新四段とすぐにわかりました(以前「道場破り」?に来てますけどね)。動揺する香子。それを見て(おそらく)全てを悟る銀じい。
 史郎は水月館での「約束」を守らなかったことをわびますが、銀じいは「誰や?知らんの。」と相手にしません。まあ、新四段と真剣師の真剣があったらスキャンダルでしょうから、銀じいの配慮でもあるのでしょうが。
 しかし、香子へは「将棋は魔物や。色恋も魔物。二匹の魔物はお前には飼えん。」と、「二匹の魔物理論」がここで初めて登場します。「俺はくすぶりや。毒も食らうし」とタバコをくすぶらせながら、8七、8六と飛車頭を歩で連打し、取られるはずの6六銀をやはりただで取られる7五へ引きます。

<写真右>
 「香子も史郎も考え付かなかった絶妙の一手でした」。「大駒は近づけて受けよ」と言うこと6六でなく、7五で取らせるという意味でしょうが、見事に「飛車と金の二匹の魔物を狙う一手」となっています。また、7五の銀が「毒」と言う意味で、「毒を食らう」も暗示していると思われます。「毒」の6六→7五銀を取ったら、△7四金で、▲9三角に△7五金と角を取返した手が、先手の8六飛車に当たります。△7四金に▲同金なら△7四同飛で一気に飛車角がさばけます。

 この局面の、この指し手の意味を考えろ、と言うことか、「指し掛けや。よう考え!」と言い放ち、銀じいは立ち去ります。「抜きさしならない局面で指し掛け」とナレーションが入りますが、もちろんドラマも抜きさしならぬ局面です。

 夜、電気を消して自室で物思いにふける史郎。そこへ香子が訪ねます。「森山さんとはつきあえません!」。史郎は強引に部屋へ入れます。「俺は君が好きだよ」「好きなんだよ」と迫る史郎。おかあさんじゃなくて、佐伯さんじゃなくて、米原先生じゃなくて、香子の気持ちはどうなんだ!?「好きやけど、あかんのです!」と言い、靴も履かずに走って帰る香子です。

 天下茶屋で、マサは靴下のままの香子に気がつきます。マサの胸に飛び込んで泣く香子。マサ「お前の涙はあの森山っちゅうやつのせいか?」「もしそやったら俺の胸をも一度貸してやるから、思いっきり泣いて、あいつのことを洗い流してしまえ」香子「そやな。ほな。借りるわ」 一瞬の間(これが絶妙)があって、ドンと構えるマサの胸に飛び込んで泣く香子。
                            LEARN
97/12/20のコメント
第65回
 今回は米原師匠宅だけでしたね。
 次の3人が史郎の花嫁候補です。ちなみに,私はすべてパスです(^^;)
鎌田ゆかり
榊原ひとみ
辻まりえ
 3 人とも芦屋女学館の中等部からの友だちだそうです。このときの会話から香子が芦屋女学館名誉理事長の孫だということがわかって,桂子がびっくりします。ドラマではカットされていますが,猿渡幹事はこのことを知っているはずなのに,米原夫妻に伝えていなかったんですね。

 そこに史郎が松葉がにを抱えてあらわれます。このときの内野さんはあの銭形ケンシロウを彷彿とさせます。それはともかく,やはり史郎は松葉がに関係のアルバイトをしていたに違いありません(笑)

 たった10人のパーティーなのに,なぜか猿渡幹事が大仰な司会をやります。
 米原センセのことば。「初手を誤らずに……」ということですが,初手だけに限っていえば,この私でも谷川名人と同じ手をさせますが…
 …って,そういうレベルの話ではありませんよねえ……(^^;) 国宝のようなことばでした。

 後輩たちのことば。畠山くんも馬場くんも「おめでとうございます」だけですが,香子は「森山さんに勝って死にたいです」。これは米原センセの「森山くんに負けて死にたい」をもじっていますね。ちなみに,米原センセはのちに竜将戦で史郎に負けて引退することになります。

 ところで,畠山くんはいつも学生服ですが,他に服をもっていないのでしょうか?

 特例として,「学士棋士」森山史郎の扇子をつくることになります。
 扇子の文字はもちろん「無限」[*1]。「森山無限流」の誕生です。香子の「豆魂」扇子も初の女性棋士の特例だったんですね。

 おちゃらけの座興ですが,桂子のフラメンゴ(?)に皆ア然。

 最後に,史郎の感謝のことば。米原センセがいうようにいつもの史郎らしくありません。米原センセは席を立ってひそかに号泣しますが,宴会の席にもれ聞こえます。それを聞いて香子が席を立ちます。おそらく,米原センセは森山さんにとって親以上の人なんや,その米原センセが反対しているのに森山さんとつき合うことはできへん,と思ったのでしょう。

 その香子に史郎が「うんといえよな」と追い打ちをかけますが,これって香子を追い詰めるだけではないでしょうか。どうやら史郎は香子をあまり理解していないようです。

Kink
-------- note
*1 もちろん,某レース用エンジンメーカーではありません(^^;)
97/12/20のコメント

 第65回。今回は重いストーリーから離れて一息ついて、森山新四段の昇段記念パーティーです。しかし、こんな会があるなど、寡聞にして知りません。将棋界をかなりデフロメしてはいる「ふたりっ子」ですが、まあ、この回はサービスと思って笑いましょう。
 米原邸で、朝から祝賀会の準備が行われます。名人は「私が名人になった時もこんな風になかった」とスネます。
 台所では、桂子夫人が集めた「森山さんの花嫁候補」3人が準備をしています。
渡辺「四段になったら嫁さんまで世話してもらえるんですか?」畠山「四段になったらな」 (ー。ー;;;ないない、そんな事絶対にない!最近のプロ棋士の結婚事情を見てたらよく分かります。しばらく独身が長い人が続いたと思ったら、第1人者だった羽生七冠が結婚したら続々続きましたからねえ・・・
 香子は駒形をした「祝い豆腐」を持ってきましたが、自作のためかできが悪く字が読めません。
 で、香子を含めて、集まった女性とその差し入れをまとめました。この3人は芦屋女学館の中等部からの同級生だそうです。香子「おじいちゃんの学校や!」と言って、まわりをびっくりさせます。
鎌田ゆかり 通産大臣鎌田せいのすけのお嬢さん       松阪牛の極上霜降り肉
榊原ひとみ 阪神総合病院の院長の孫            フランス製高級シャンパン
辻まりえ  世界的に有名な建築家・辻ケンゴさんのお嬢さん 若狭の真鯛
野田香子  野田とうふ店のお嬢さん(^_^)          祝い豆腐

 そこへ史郎がカニを持って現れます。早速3人を紹介されますが、香子は暗い表情になり、玄関へ座り込みます。居場所がありません。

 蝶ネクタイの猿渡幹事の司会で祝賀会が開かれます。結婚披露宴やないんやからねえ。
 まず、米原名人あいさつ。香子も笑顔で聞いています。「(これからの)第一手を間違わずに指していただきたい。」と言った瞬間、史郎と香子の顔がこわばります。何を意味しているかはおわかりですよね。
 「私は森山君に負けて死にたいと思っておるものです。私の息があるうちに早くそこまで上がってきなさい」と、「国宝のような言葉」(by猿渡)で締めくくられます。

 続いて桂子夫人の音頭で乾杯されます。
 3人の女性から史郎の杯が注がれるうち(隣の米原名人も注いで欲しそうにしています(^_^;;)、同門の後輩からひとことずつ。入門順で
畠山「森山さん。おめでとうございます。」
渡辺「おめでとうございます。
野田「あたしは森山さんに勝って死にたいです。」と、睨み付けます。

 座興の開始。連盟は森山を京大卒の「学士棋士」として売りだそうとしています。で、本来タイトル保持者かA級八段だけの扇子を、特例として四段の森山史郎にも作らせることになりました。学士棋士は戦前の加藤治郎九段をはじめ、そこそこいるんですけどね。まあ、笑って済ませましょう。で、扇子の例の紹介。次々と扇子が並ぶのは壮観ではあります。米原名人「無」坂田三吉名人王将「馬」大山康晴十五世名人「夢」升田幸三九段「新手一生」中原誠永世十段「無心」谷川浩司九段「飛翔」・・・
 そして、森山史郎は「無限」。香子には、将棋と宇宙の無限が共通していることを思い出します。

 で、「座興でございます」。ヌッと猿渡さんの顔が出てくるのが楽しい画面です。3人娘による「UFO」、猿渡による「河内音頭」?、桂子夫人の「フラメンコ」!このフラメンコには一同あ然です。猿渡氏の掛け声も見事(^_^;;

 最後、史郎の答礼です。師匠へのお礼の言葉を述べ、「自分のために、自分で考え、自分で答えを出せ。回りに躍らされるな、振り回されるな。お前の人生はお前のものだから。」と指導されたと言いますが、これはそのまま今迷っている香子へのメッセージなのでしょう。
 感激した名人は、席を外して台所へ消えて、泣きます。それを聞いて桂子夫人も泣きます。香子も泣きそうな顔になります。そして香子は立ち上がり、玄関で泣きます。史郎は呼び止め、「うん、と言えよな。頼むよ。」と言いますが、香子は泣いたまま答えません。
                               LEARN

 さあ、これからもうひと波乱始まりますぞ!
97/12/20のコメント
 第66回。阪神タイガース優勝の回です。出演者が多いです。シーンも多いです。

 有沢邸。千有希がピアノを弾いている所へ香子が帰ってきます。「あたし、森山さんに言うた。つきあう気あらへんからて。」と明るい表情を作って。

 香子(と千有希の部屋)。畳が敷いてあります。可奈ばあさんの部屋は和室でしたっけ?香子の趣味に合わせて畳を持ち込んだのでしょうか?机の上には折り畳みの将棋盤と駒、そして雑誌(「将棋世界」ならぬ「将棋界」でしょうか?)など。
 千有希から話を聞いた麗子が飛び込んできます。史郎は香子が好きなのに、なんで身を引くようなことをするのか、自分のせいか、と詰め寄る麗子。恋とか結婚とかは必要ない、将棋のことだけ考えられればそれでいい、と言う香子。一生恋も結婚もしないのかと更に追及する麗子。「二匹の魔物は飼えん」と麗子には意味不明なことを言い、「あっち行って!」と逃げる香子。麗子の表情が変ります。

 史郎の部屋。海東が四段昇段の祝いに来ています。海東の外務公務員試験の祝いでは、ビール(恐らく史郎が買った)で、今回は恐らく海東が用意した赤ワインです。ひょっとしてグラスも海東の持ち込みでしょうか?
 いまだに麗子のことを尋ねる海東。あれだけ言われているのにまだ未練たっぷりです。海東と史郎はお互いに話すうち、「僕らは本当に随分違うなあ」。史郎は「麗子は普通の女としては魅力的」「妹の香子には未知なる魅力がある。」と香子にひかれていることを、海東には初めて話します。驚く海東。

 香子の部屋。裏テーマ曲「あなた」が流れる中、片づけられた部屋の真ん中、明かりに浮かぶように座って、香子は将棋連盟謹製の森山史郎「無限」扇子(欲しいよー(^_^;;)を開きながら史郎のことを考えます。迷い、頭を抱える香子。
 ピアノを弾くのは麗子。史郎とのシーンの回想。弾くのをいったん中断し、一本指で「あなた」のサビの部分、段々と音階が上がる「あ・な・た」と弾きます。

 さて、1985年10月16日。いよいよ阪神21年ぶりの優勝のシーンです。多分、香子と麗子はこの年に19歳になるように生年が設定されたものと思われます。
 TV画面。中西清起が投げ、ピッチャーゴロに打ち取り、キャッチャー木戸と抱き合います。天下茶屋のムサシの店では独身軍団をはじめ商店街の人が集まって観戦しています。優勝の瞬間、シーンとします。マサ、無言で船津兄?・豊作・文潤の頭を扇子ではたきます。「マサー!」とおかんが呼んで、「大助・花子」による吉本興業仕込みの張り扇が見舞われます!伊原さん、タイガースのヘルメットがずれて、顔が歪んでいます。「イターッ!夢やない!阪神優勝や!」と机の上に立ち上がり万歳をします。ジェット風船・紙吹雪・紙テープが舞います。ビールかけが始まる中、ムサシはグイとビール?を飲み干します。
 でも、ナレーション「この日は今世紀中で大阪が一番燃えた夜でした」というのは言い過ぎではないでしょうか?もう阪神の優勝は今世紀中にないとJOBKは思っているのだろうか?(^_^;;

 有沢邸。香子(タイガース法被に鉢巻き、太鼓を手に持っています)が一人で飛び上がって喜んでいます。静かに座っている英之(ジャイアンツファン?)・理佐子・千有希に抱きつきます。次いでテレビに抱きつき、胴上げを見ながら「おとうちゃん・・・どっかで見てるやろか・・・」と思い出します。一同、視線が下の方へさまよいます。その雰囲気を察してか、香子もきまずく、しずかになります。

 どこかの宿。吉田監督の「思わず涙が出ました・・・」に始まる優勝インタビューを光一が布団の上に横になり、輝子が後ろに座って見ています。「あんた、このテレビ、大阪で見たかったなあ、なんて思ってんと違う?」と輝子に聞かれ、プチとテレビを消し、布団を持って別の部屋へ行こうとします。引き止める輝子に「マネージャーはタレントと一緒に寝るもんやない」。すがり付く輝子。波の音が聞こえます。山陰か越前かそれとも九州鹿児島かオホーツクか?それでも振り切り別室へ去る光一・・・

(翌朝に続く)
(第66回 続き 1985年10月17日朝)

 翌朝。恐らく深夜まで大騒ぎしたマサがスポーツ紙を顔に乗せてバーバーの椅子で寝ています。新聞(カンスポ)の見出し「阪神優勝 21年ぶり満願 吉田監督も掛布も泣いた 26日から西武と日本一争う 胴上げ次々と」。新聞の下のマサの顔には手製のトラの面。そこへ麗子からの電話。「あたし。家に帰ってんの。すぐ来て」 飛び出すマサ。「店ほっといてどこ行くねん!アホンダラ!」と母の声。

 野田とうふ店に麗子は立っています。入ってきたマサに「あたしを捕まえてて。どこにも行かれへんように、縛ってて欲しいの。」?!「一人やったら行ったらあかんとこに行ってしまいそうやから」に、「森山史郎か?」と気付くマサですが、「どこでもええでしょ!」と怒鳴られ、直立不動になります。言われて腕を押さえるマサにのしかかる麗子・・・
 結局、居間で帯で手首をつなぐ二人でした。妙な光景。しかし、マサが便所に行っている間(前の日にたくさん飲むと便所が近いんだなあ)に、麗子は消えます。飛び出すマサ!

 有沢邸。千有希が出た電話へ、渡辺君(この回はこの電話の声だけの出演)から「米原先生が倒れはったんですけど!」!病院へ向おうとする(おそらくその前に史郎に連絡しに家に寄る予定ではあったのでしょう)香子。そこへ「森山史郎の家はどこや!」と飛び込むマサ。しかし、天下茶屋と芦屋、史郎の家、随分近いんですねえ!

 その森山史郎の家の前。史郎がカギをちゃらちゃらさせながら帰ってきます。今はカギを川へ投げ捨てることはやっていないという意味でしょうか?(^_^;;
 家の前で待つ女、麗子。飛行機の音(そう言えば史郎の家出をこの家の中で待つシーンでも飛行機の音がしていました)。史郎ににじりより、抱きつく麗子!そこへやってくる香子とマサ!抱き着く二人を見て呆然とする二人!

 ここから次回は「マサの人間宣言」の名シーンにつながりますね。この回で麗子の言いなりになる(前からではありますが)マサの姿が描かれているので、その変化がインパクトあります。
                              LEARN

 来週はいよいよ年内最終週。1997年6月号の雑誌「ドラマ」にシナリオがある回です。
(第66回 続き 1985年10月17日朝)

 翌朝。恐らく深夜まで大騒ぎしたマサがスポーツ紙を顔に乗せてバーバーの椅子で寝ています。新聞(カンスポ)の見出し「阪神優勝 21年ぶり満願 吉田監督も掛布も泣いた 26日から西武と日本一争う 胴上げ次々と」。新聞の下のマサの顔には手製のトラの面。そこへ麗子からの電話。「あたし。家に帰ってんの。すぐ来て」 飛び出すマサ。「店ほっといてどこ行くねん!アホンダラ!」と母の声。

 野田とうふ店に麗子は立っています。入ってきたマサに「あたしを捕まえてて。どこにも行かれへんように、縛ってて欲しいの。」?!「一人やったら行ったらあかんとこに行ってしまいそうやから」に、「森山史郎か?」と気付くマサですが、「どこでもええでしょ!」と怒鳴られ、直立不動になります。言われて腕を押さえるマサにのしかかる麗子・・・
 結局、居間で帯で手首をつなぐ二人でした。妙な光景。しかし、マサが便所に行っている間(前の日にたくさん飲むと便所が近いんだなあ)に、麗子は消えます。飛び出すマサ!

 有沢邸。千有希が出た電話へ、渡辺君(この回はこの電話の声だけの出演)から「米原先生が倒れはったんですけど!」!病院へ向おうとする(おそらくその前に史郎に連絡しに家に寄る予定ではあったのでしょう)香子。そこへ「森山史郎の家はどこや!」と飛び込むマサ。しかし、天下茶屋と芦屋、史郎の家、随分近いんですねえ!

 その森山史郎の家の前。史郎がカギをちゃらちゃらさせながら帰ってきます。今はカギを川へ投げ捨てることはやっていないという意味でしょうか?(^_^;;
 家の前で待つ女、麗子。飛行機の音(そう言えば史郎の家出をこの家の中で待つシーンでも飛行機の音がしていました)。史郎ににじりより、抱きつく麗子!そこへやってくる香子とマサ!抱き着く二人を見て呆然とする二人!

 ここから次回は「マサの人間宣言」の名シーンにつながりますね。この回で麗子の言いなりになる(前からではありますが)マサの姿が描かれているので、その変化がインパクトあります。
                              LEARN

 来週はいよいよ年内最終週。1997年6月号の雑誌「ドラマ」にシナリオがある回です。
97/12/25のコメント

 第67回。この回からはシナリオが出版されていますからねえ。どう突っ込みましょうか?ところどころセリフがいい方に違っています。

 前回のラストシーンから始まります。史郎に迫る麗子は「あたし、将棋指しになる」と迫ります。このセリフ、もっと長いですが、途中で切られています。短い分、場面のテンポが速いです。
 麗子を突き倒した史郎に飛び掛かるマサのセリフはシナリオの「テメエ、・・・」でなく、「このボケ!・・・」でした。この方が関西らしいです。ここで倒れた史郎が、香子を「好きなのは君だ、という目で見る」とありますが、TVでは見ていません。その間がなく、米原が倒れたことを香子が話すので、テンポが速いです。
 その後のマサと麗子のやり取り。麗子の「ノコノコここまで何しに来たんよ!」と、マサのそんなこともわからん頭でよう京大なんか入れたな!」というのがカットされています。しかし、この時のマサのセリフ、いいですねえ。私、大好きです。

 米原邸。ほぼシナリオ通りのセリフ。ここで猿渡の口から、自分がプロ棋士であることが初めて語られます。将棋界を知らない人には、奨励会幹事は事務職員かと思っていた人もいるかもしれません。この場面の最後、米原が「(弟子に)寝てる姿なんて見せられん」と言うセリフはありません。
 玄関で門下生に猿渡から事情が説明されます。シナリオでは「**戦の会場」ですが、TVでは「将棋連盟に」行く途中とのことです。ここで史郎の口の傷(マサに殴られたもの)を猿渡・桂子夫人両方に指摘されることになっていますが、TVでは桂子夫人だけ指摘されます。重複したセリフはカットされたのでしょう。
 史郎だけ米原の所へ呼ばれ、「野田香子と別れなはれ」と言われます。

 バーバーの居間。黒岩夫妻が阪神優勝のスポーツ紙を呼んでいます。父は朝マサが読んでいたカンスポ、母は「日日スポーツ」です。日日の方は、青い見出しで、「阪神優勝 吉田涙の胴上げ 中埜さんやりました」(中埜さんって、当時の阪神の球団幹部の人でしたよね)。そこへ2階のマサの咆哮(シナリオでは「猛獣のうめき声のような音」)。マサは麗子の写真をはがして抱きしめて泣きます。(ここで麗子のショットが入るようになっていますが、ないです)
 そこへ香子のノック。マサの「5秒待て」と言って写真を隠すのはのはシナリオにありません。「5」の声を聞いて、香子が部屋へ入ります。なんとなく滑稽で悲しいシーンではあります。(この後、上記の麗子が芦屋の家でベッドで泣くシーンが入ります)
 香子とマサの会話。はじめの15行くらいは飛ばされています。途中でも、説明的なセリフがかなり飛ばされています。マサの麗子と香子の比較のセリフでは、「何かもっといいい例えが欲しい」とありますが、そのままでした。森山については、シナリオの「スケコマシ」が「プレイボーイ」と上品になっています。
 最後、語りながら涙が出てしまうマサに、香子がハンカチを差し出すとシナリオにはありますが、TVにはありません。香子とハンカチの組み合わせが不自然だったのでしょうか?ラストは、麗子が芦屋で、香子がとうふ店内で史郎のことを思う、とありましたが、画面ではマサの部屋から降りる階段の途中で座って香子(だけ)が考え込んでいます。
                           LEARN

 ホントの重箱のスミつつきになってきました。読む人はしんどいかもしれません。(^_^;

97/12/25のコメント

 第68回。麗子、東奔西走です。(今回、シナリオ分はシ、TV分はTとします)

 十月下旬日とありますが、香子の対局日ですから、18日です。マサのシーンのBGMは「当時のヒット曲(失恋とか別れの歌)」とありますが、このドラマ用のBGMだけでした。香子の奨励会での「3連敗」の局面では、最後、香打ちが決め手で詰められています。
 次のシーン。有沢邸で香子が史郎からの電話に出ますが、この日は、シによれば10月31日の午後です。香子の「頑固やし、アホやし、ブスやし、デブですから」と言うセリフと口調、私は好きです。

 有沢邸の夕食。英之が日本シリーズを話題にします。
 シ「日本シリーズ、どやったんかな」「それでも日本シリーズやからな」 
 T「タイガース、2連勝やな、日本シリーズ」「けど、セリーグの代表やさかい、そらタイガースに日本一になってもらいたい。なあ、香子ちゃん」
 Tの方が、天下茶屋での影響が強く出ています。
 香子が里芋の煮物?を取り落とします。シでは、「食物か何か」です。演出上、取り落としやすい物にしたのでしょう。
 千有希が急に怒り出し、退席。千有希の病状が話されます。
 シ「余計な心配掛けないように」
 T「これ以上心配掛けないように」
 Tの方が史郎との三角関係を暗示していて強い印象です。

 千有希と香子の部屋。千有希に麗子と口をきいていないことを指摘された香子は、唐突に起き上がり、「あたし、麗ちゃんと口きいてくる!」 麗子はまだ勉強しています。 麗子と香子がひとりきり話しをした後、シでは麗子が「レポート用紙の上に香住と書いてみる」とありますが、Tではありません。

 翌日、11月1日。新世界将棋センター。シにある、麗子と音吉席主とのやり取り、銀じいと客との金のやり取りの20行ほど、カットです。麗子の話に、銀じいが子供時代の香子を思い出します(家出した時の福知山駅)。シではそれだけですが、Tでは、その時永和荘の前を探して走っていた麗子(マナ)の姿も回想されます。よくあの一瞬だけ見かけただけの麗子を覚えていましたねえ(^_^;;マナカナファンへのサービスか?
 ここで麗子が銀じいに香子と史郎の結婚を認めるよう迫ります。ここでシにあるセリフがTではカットされています。でも実は、これが大石静さんの意見なのかもしれません。
「男性プロ棋士は、普通に結婚もするし子供も持てんのに、何で女の香子には、出来へんのでしょうか?出来へんと思われるんでしょうか?」

 米原邸。今度は米原夫妻に麗子が訴えます。ここでも桂子のシのセリフがカットされています。
「将棋の世界とは、そういう男の世界なんです。だいたい女だてらに、そういう世界に入り込もうとすること自体、あなたの妹さんは、無節操や。そんな人を、森山君が妻にすることなど、断じて許すことは出来しません。」
いくらなんでもここまで朝ドラで言わせたら、「性差別」や、と抗議が来るということで飛ばされたのでしょうか?現在(1997年当時)FSHOGIM MES2千日亭で話題になっている女流棋士の問題も頭に浮かびます。

 同日。将棋会館。神崎六段(=ふたりっ子将棋監修)vs平藤五段戦の記録をする香子。香子の他に男性が記録机にいますが、何なんでしょう?TV対局の読み上げ係は不要です。普通のプロ対局でも、記録は一人のはずです。観戦記者?謎です。
 もう一つの謎。神崎六段の持っている扇子。細かく振っているので読めません。なんて書いてあるのでしょう?
 先手平藤・居飛車vs後手神崎・振り飛車戦のようです。居飛車の玉頭戦。おそらく後手の左銀がするすると先手の7六歩を取りに来る戦型なのでしょう。その7六銀を取りに▲7五金打。銀に紐をつける△6四桂打。それに対する平藤五段の▲7七香打を、香子は「7七香住」と記録してしまいます。シにはない演出です。大石さんにはそこまでは将棋を活用することは思い付かなかったのかもしれません。

 で、この回の回想シーンで出てきたマナカナ登場のNaturalによるエンディングです。(何回目?)
                             LEARN
97/12/25のコメント

 第69回。香住の船小屋の名シーンです。

 バーバーの居間。黒岩夫妻が日本シリーズ観戦中。ジョー真弓のホームラン。マサは店内で昔を思い出します。手にしたのはトランプ(クラブのQK9、ハートのJ、ダイヤのA、そして、宮川花子の顔のデザインのババ!)。シでは十歳の麗子・香子を相手のトランプとあります。神経衰弱(またはババヌキ)とありますが、このジョーカーの絵を出すためと、マサのわざと負けを示しやすくするためのババヌキになったのでしょう。ちなみに子供麗子が持っていた札は、JKA8(あと一枚は不明)なので、ババ以外はほとんどマサの札と合います。ん?そうすると香子は6枚くらい持っていますが、その中身は?そんなにないように思うのですが(98と麗子の不明の一枚と同じ物くらいかと)。不思議だ!?
 そこへ麗子登場。シにある場面ですが、「椅子から転げ落ちる」はありませんでした。
 香住の船小屋。シでは、入ってきた史郎が「座って本を開く」とありますが、Tでは本はありません。置き忘れの女物のハンカチを拾い、「(香子のものだと思う)」とシにはありますが、Tでは赤いハンカチに駒の形の中の「香」の字が刺繍してあり、これはどう見ても香子のですね。

 次のシーン、シにある有沢邸リビングでのマサが香子を誘い出す16行は完全にカットされ、次のマサのバイクの後ろに香子が乗って走っているシーンになります。ここはどこでしょう?有沢邸から香住に向うのですが、このシーンは大阪市内なのでは?

 夜の香住の船小屋。史郎一人。シでは「時計を見る」。Tではじっと香子のハンカチを手に見つめています。そこへ入ってくる香子。ここでシにはなく、Tにだけあるセリフ。雨の中(この日は雨でいいですか?>Kinkさん)をバイクで来ている香子は、びしょぬれです。抱きしめようとする史郎に、「あかん、びしょぬれや」。史郎「この間と一緒だ」と抱きしめます。このために雨のシーンにしたのかと思われますが、史実はいかに?
 次。マサから芦屋の麗子への報告の電話。雨の中ということを付け加えて、あとはシの通り。

 再び船小屋。シでは、「手をつなぎ、並んで座っている」ですが、Tでは手はつないでいません。服が濡れていたのでしょうか、香子は史郎の上着を着ています。たき火の光の中香子と史郎の会話が続きます。途中「古い考え方」などのセリフがカットされています。
 このなかで、この会議室で話題になっていた謎の解決の手がかりがありました。「香子の連敗問題」です。Tで、「16連敗」というから謎になったのであって、シでは、やはりKinkさんや私が思ったように、「18連敗して3級に落ちた時」とあります。だから18連敗が正しいのだと思います。
 シでは、「信じろよ、俺を」から抱き寄せて、抱いたまま会話が進みますが、Tでは離れたまま、史郎が熱く語り掛けます。

 いったん、有沢邸。シで麗子から千有希に切り出される話をカットして、それを聞いた千有希が「森山さんと香住に?」と驚く所からTは始まります。12行くらいカットしています。

 再び船小屋。シとTでは導入が全く違います。Tで雨にしたためでしょう。
シ「香住の星はきれえやな」「あの時も同じこと、言ってたな」
T(香子が史郎に近づいて座り直し)「結婚しても、ほんまに将棋続けれれるんやろか?」「あの時と反対だな」
 以下、「あの時?」「はじめてキスした日」・・・と続くのは同じです。で、2度目のキスシーン。
 さらに、史郎がにじりよります。香子も覚悟を決めて目を閉じて受け入れようとした?その瞬間、船の端に寄り過ぎた二人の体重で船が傾き、放り出されます。でも、それでふたりの緊張が解けたのか、自然なキスシーンになります。シにはない、T独自のいいシーンです。このシーンで、ここの場面のよさ(香子が決心した雰囲気)が伝わります。
 マサの部屋。麗子の写真を貼り直して、「麗ちゃん・・・」とつぶやくマサ。この麗子の写真のアップでこの回終わり。
                               LEARN

 シでこの回にある「19でそんなに急いで嫁に行かんでも」のシーンは明日になります。
97/12/27のコメント
 第70回。阪神日本一と光野田一再びです。

 1985年11月2日土曜日。シでは商店街がガラガラなのが描かれているが、Tではいきなり野田とうふ店の中のシーンから始まります。シでは居間で疲れ果てたように座り込みますが、Tではしまわれていた「豆魂」の額を神棚に飾って拝んでいます。後にすぐ、光一から電話があることを考えると、Tの方が印象が強いです。ここで聞こえる声も、シでは史郎と銀じいの声だけですが、Tではその外に千有希やマサ、米原師匠などの声がかぶさり、香子の悩みがより深く描かれます。

 次いで、ムサシの店での阪神日本一の瞬間。ピッチャー・ゲイル(キーオかと思いましたが、キーオはもう少し後ですね)が西武の選手(27番。伊東?)をピッチャーゴロに打ちとります。セリーグ優勝の時は呆然としていたマサ達も、今回は優勝の瞬間から盛り上がります(同じネタが2回使えなかっただけ?)。マサの掛け声で、天下茶屋商店街の面々で優勝パレードが行われます。それをカーテンの隙間から覗いた香子が、「おとうちゃん・・・」とつぶやいた瞬間、電話がなります!(シである、TVをつけるシーンはカットです)
 電話口から阪神優勝の実況が聞こえてきます。それを聞いて、香子は光一からの電話であることをさとります。シでは、無言電話に対して、(何やと言う顔で受話器を置こうとする)香子、とありますが、そこは省かれています。
 「どこかの民宿の一室」が映ります。誰が電話をしているかは映りません。香子の反応を聞いて、慌てたように阪神吉田監督の優勝インタビューが流れるTVを消します。香子が天下茶屋の人々の「六甲颪」を聞かせた所で、画面に光一が登場します!うなずいています。
 無言の光一に語り掛ける香子。切ろうとする光一に、「結婚すんねん、あたし」と言い、驚いた光一と会話が始まります。セリフはシにほぼ同じなので省略。途中から聞いていた輝子が無理矢理電話を切ります。
 続いて光一と輝子の会話がありますが、「大阪帰ったら、輝子捨てたら、あたし、あんたを殺す・・・」などのセリフが省略されています。もしこれらのセリフがあったら、輝子は悪役になってしまい、現在のような人気はなかったかもしれません。

 有沢邸。千有希と、昔のことを思い出しながら語る理佐子の話。

 将棋センター。この回でもシにある音吉席主の言葉はありません。あまりに状況説明的だからでしょう。いきなり銀じいの前で駒を出す香子でした。銀じいが話を打ち切って出て行った後の音吉席主との会話もカットです。Tでは、銀じいの背中が全てを物語っています。

 千有希がピアノの前に座ってぼーっとしている有沢邸に「ただいま」と香子が帰ってきます。前の日は香住で無断外泊しています(どこ泊まったんだろ?船小屋?二人で船小屋なら・・・?)。
 麗子が香子に前夜の話を聞きます。まだ迷う香子に、「なんぼ迷うだかて、多分その答えは出えへんわ。」と麗子。それに続くセリフ、「やってみたら、香ちゃん。あかんかったら、出直したらええんやから」は、シでは麗子ですが、Tでは、途中から部屋に入ってきて立っていた千有希が言います。母親の賛成を得て微笑む香子と麗子・・・でこの回は終わり。
 シにある、香子が史郎の部屋へ「結婚受諾宣言」しに行くシーンは次回?

                           LEARN

 前回に書いた「19歳やのに」の場面は今回ではありませんでした。Tで確かにあったと思いますが、第71回か第72回にあるのでしょうか?
新「ロイヤルゆうじ」さん。128〜130を読むと分かりますよわーい(嬉しい顔)
シはシナリオで、TはTVです。
>新「ロイヤルゆうじ」さん
 テレビ版とシナリオ版です。失礼いたしました。
 シナリオは、翌年に大石静さんが「ふたりっ子」のシナリオで賞を取ったときに掲載されました。

>nonchanさん
 フォローありがとうございます。
 読んでいただいている方がいて、安心しました。あせあせ

 ただ・・・
 元ネタの資料を見ると、このあと、一話ずつのコメントがないんですよね。私も力尽きていたのか・・・ふらふら
 あるだけ載せて行きますが、みなさんの各回についてのコメントもいただければ、にぎわうのではないかと。
>LEARNさん
楽しく読んでいますよ〜わーい(嬉しい顔)
実は、119のところにコメント書いたりもしてます・・・
>137 nonchanさん
 スルーしたわけではないのですがあせあせ・・・よろしくお願いします。

>138 新「ロイヤルゆうじ」さん
>たしかにこうした過激な台詞がテレビで放送されていたら、光一が香子の結婚を知るシーンなのに、輝子の強いエゴだけが頭に残るシーンになってしまいそうですね。
 シナリオ版を読むと、大石静流というか、テレビ版より過激なところがいくつかあります。まぁ、NHKですからねぇ。
 先に書きましたように、第71回以降は、毎回の資料がないのですが、あるだけ載せて行きます。

97/12/30のコメント

 第72回。香子・麗子の結婚式の日取り。7月4日?
 そりゃ誕生日だけどさ。「ふたりっ子」では4日と18日は奨励会の例会日じゃなかったですっけ?「結婚式のために奨励会を欠席する」だあ???夫の森山四段・師匠の米原永世名人・シナリオの大石静氏が許しても、このあたしゃー、許しませんぞ!(^_^;;

 そもそもこの時に香子は1級なのでしょうか?初段なのでしょうか?20歳でまだ1級なら、あと1年で初段の年齢制限なわけで、結婚式で浮かれてる場合じゃないぞ!>香子!
                       LEARN
NIFTYへの私の書き込みより,ここまでの疑問:

・坂口くんは東大に合格したのか?
・馬場くんと畠山くんはどうなったのか?
・駄菓子屋のおばちゃんはどうなったの?
・阿部くんはどうなったのか?
・香子の結婚式のとき,カニ三の同級生には誰が連絡をとったのか?

これよりあとの展開で解決した疑問も迷宮入りになった疑問もあります。

Kink

98/01/09のコメント
 第76回

 結婚してからつまらないお話でしたが,やっと動きが出てきました。

 香子には史郎という強力なセコンドがついています。この朝のように,対戦相手ごとに棋風を分析して作戦を授けてくれるのでしょうか。

 1局目の久保田というのは,香子が16連敗したときの最初の対局相手と同一人物でしょうか? そうだとしたら,史郎より香子のほうがよく知っているような気がしますが。

 史郎の Mac とおぼしきパソコンもカラーに進化して,5年の歳月を感じさせてくれます。

 雨宮秋彦三段がランクアップして再登場です。史郎に負けたとき,猿渡に「勝負の鬼になれ!!」とハッパをかけられていましたが,もって生まれたやさしい性格がわざわいしてか,勝負の鬼にはなりきれなかったようですね。

 それと,水差しがペットボトルになっています。水の持ち込みには便利になったことでしょう。

 香子は雨宮のアパートに招かれます。以前話題になりましたが,このアパートのセットは史郎のアパートのセットと同じですね。いちおう,別の場所にあるという設定になっていますが。

 雨宮と香子の会話。雨宮が香子の棋風について「のびやか」と評しています。「無筋の手」とも。定跡や手筋に束縛されないという意味でしょうか。このとき香子は銀じいについても話しますが,このときまさか雨宮が銀じいの弟子になるとは思ってもみなかったでしょう。

 そうこうするうちに奥さんのみどりさんが帰ってきます。・・・

              Kink
98/01/22のコメント
 第88回

特訓を終えて香子がマンションに帰ったあと,みどりの「主人に負けてください」からはじまります。

森山家の居間には将棋盤と将棋の駒が置いてあります。使われている形跡はありません。その上の壁には香子が書いた「駒から離れよ」の紙が貼ってあります。21世紀編で出てくる離婚してからの部屋にくらべると,いろいろ置いてあります。

みどりの泣き落としに情に弱い香子は何と答えてよいのかわからないようすですが,さすが勝負師,きっぱりと断わります(当たり前か)。
そこにタイミングよく史郎からの電話。史郎も高松での竜将戦第4局の1日目を終えたようです。

夜,マサがたこやきビリヤードから千有希に電話をかけてきます。そのあとムサシが「なにかいいことないかな」という歌詞だけの歌を歌いますが,これは河島英五さんのナンバーなんでしょうか? 70 年代の香りのする歌です。

ちなみに,たこやきビリヤードの壁にはいかにも真夏,という感じのコスモビールの生ビールのポスターが貼ってあります。まだ3月なのに……。

そして,いよいよ1991年3月18日。「ふたりっ子」最大のクライマックスのはじまりです。

香子はいつものカジュアルな服装で,雨宮はタイトル戦気取りなのでしょうか,和服で登場です。振り駒で雨宮の先番となります。対局場はテレビモニターつきの特別対局室です。史郎が四段になるときは使わせてもらえなかった部屋です。

雨宮の初手は9六歩,香子は3四歩と受けます。

野田とうふでは千有希がしまってある「豆魂」の額を出してきて,「どうか香子が勝てますように」と願いをかけます。麗子はアクールのパンフレットか何かの文書を作成中ですが,香子が子どものころを思い出し,「香りは,ナチュラルな植物成分のみを抽出し」を「香子,頑張って!」に書き換えます。

対局は相振り飛車もようのようです。控え室で猿渡と奨励会員が検討していますが,そこに米原があらわれます。

香子が中座してロビーに出ます。そこにみどりがいて前日の非礼を詫びます。なお,このとき雨宮は水を飲みますが,ペットボトルからではありません。

そして,香子は持ち時間を使い切って1分将棋。一方,控え室に銀じいがあらわれ,佳境にはいっていきます。

Kink
98/01/23のコメント

初の女性プロ棋士誕生!!の第89回です。「ナチュラル」はサードバージョンです。今回は麗子,マサが登場しません。

銀じいが控え室にはいってくるところからはじまります。猿渡は追い出しにかかりますが,米原が中に招き入れます。

勝負は終盤,雨宮依然優勢です。

ロビーのみどりは出てきた奨励会員に状況を聞きます。
「雨宮さんがおしてますけど」
ところで,この奨励会員は確か奨励会時代の史郎とも対局していましたね。

控え室では,雨宮絶対優勢の声が出ています。米原の「勝負はまだまだこれからです」の声が弱々しく聞こえます。

カメラがかわって野田とうふ店。理佐子がアベックを送り出していますが,理佐子は具合が悪そうです(どこが悪いのかは次回に明らかになります)。

ところで,このアベック,この前も買いに来てませんでした? 別にいいですけど(笑)

芦屋でも英之が香車の駒から香子に思いをめぐらせます。

対局室。香子と雨宮の心にはそれぞれ米原と銀じいの声が響いています。

雨宮のここを先途の猛攻が続きます。

控え室では米原と銀じいが香子と雨宮の次の手を予想し,香子と雨宮はそのとおりに指します。5一歩成,7一金,5二と寄,3九角成,同玉,4八角,2八玉,6六角成,6二と,同金,8六飛……。

雨宮の8六飛を見て控え室では雨宮の勝ちの結論を出します。米原も無念そうに「ありませんな」といい,退席しようとします。

対局室でも雨宮が自分の勝ちを確信しています。

しかし,香子はただひとり,秒読みの声も聞こえない無の境地にはいっています。そして「ふたりっ子メインテーマ」をバックに指した手は「8一玉」。ちなみに,金の位置は正しいように見えます。

ところで,「8一玉」からの連想で,将棋を多少知っていて「ふたりっ子」を見ていない人で,この局面は中原−大山戦からとったと思っている人がいるようです。

さて,この手にすぐに反応したのは猿渡です。「8一玉はないでしょう。最悪の場所に逃げましたな」ところがこの声に米原も銀じいもはっとします。米原「ありましたな」

猿渡はなおも怪訝そうに大盤を使って考え込んでいますが,この手をもって形勢は逆転,香子の3一銀で決まりました。この詰みは私にもわかります(^^;)

よく見ると,雨宮の玉は香子の駒不足で詰まなかったのが,銀を渡したことによって詰めろがかかってしまったんですね。この瞬間から銀じいは香子の師匠に戻ったのかもしれません。

ついに1991年3月18日午後5時3分,史上初の女性プロ棋士誕生とは相成ります。

この瞬間,銀じいは何を思ったのでしょう。

Kink
98/01/24のコメント

マナカナ解説つきの第90回です。長いです(^^;)
「ナチュラル」は今日もサードバージョンです。

雨宮の「ありがとうございました」からはじまります。「ふたりっ子」では定番となっている「負けました」ではなく「ありがとうございました」です。たぶんここだけでしょう。

例によって報道陣がなだれ込んできます。報道陣は「森山投了や〜」といって控え室から駆け出していったのに,変わり身が早いです。

香子へのインタビューがはじまるや否や,猿渡がはいってきて史郎の竜将戦での勝利を告げます。

そこに米原もあらわれ,香子に「これからがたいへんや」という米原ならではの祝福の言葉を贈ります。

雨宮は退席しようとしますが,香子に「雨宮さん」と呼び止められ,「おめでとうございます」といって退席します。このときの雨宮の表情は「勝負の鬼」になろうとしていたときの顔ではなく,以前の柔和な雨宮の顔に戻っています。

雨宮はどうも水筒1本分の水しか持ち込んでいなかったようです。水をエネルギーに換えて戦う雨宮の敗戦の原因は,水が足りなかったせいではないでしょうか?

記者たちは香子と米原が並んでいる写真を撮ろうとします。そのとき米原は「佐伯さんが来ていたのやな」とぼそっとつぶやきます。香子はインタビューもそっちのけでロビーに飛び出していきます。

そして「ふたりっ子」のなかでも白眉の映像です。文字で書いても意味がないので書きませんが,とにかくジーンとするシーンです。

さて,場面はかわって野田とうふ店。理佐子,千有希,麗子の女系3代が客を送り出します。その直後,理佐子が狭心症の発作で倒れます。
麗子が119番の電話をするとき,心の中で別居中のマサに助けを呼びます。マサにはそのテレパシーが伝わり,アッという間に助けにあらわれます。正直いってこの場面でマサがいてもあまり役に立つとは思えないのですが(^^;),麗子の不安感が少しはやわらいだことでしょう。

雨宮は自分のアパートに帰ってきます。このシーンもジーンとしますね。

香子も誰もいない自分のマンションに帰ってきます。雨宮のアパートの直後なので対照的です。これからのきびしさを暗示しているのでしょうか。

そういえば,香子が奨励会に合格した日も,麗子の家出の直後で光一が酒浸りになっていたときで,誰もいっしょに喜んでくれる人がいなかったのでした。

香子は,第15期竜将戦の日程表の第4局高松のところに○をつけ,緊張の糸が切れたのか,泣き出します。でも,この泣きかた,プッツンしたときの泣きかたとはちょっと違うような気がします。何も知らない人がこのシーンを見たら,映像といい,BGM といい,なんか故人になっている史郎に報告しているシーンのような印象を受けるかもしれない(^^;) という泣きかたです。

さて,そこにタイミングよく麗子があらわれます。開口一番「おめでとう!!」麗子は将棋会館に電話で問い合わせたのでしょうか。香子は再び泣き出します。

麗子は香子と史郎の勝利を祝福したあと,理佐子が倒れて入院したことを告げます。

場面は病室にかわります。おそらく浪速坂医科大学付属病院でしょう(笑) きっと担当はこの当時まだ結婚していたと思われる坂東(旧姓大熊)すみれ先生でしょう(笑)

理佐子「おばあちゃま,香子ちゃんみたいな孫をもって,誇りに思うわよ」
千有希「おかあちゃんも」
英之「おじいちゃんもや」
麗子「私も」
マサ「オレもや」

香子はたまらなくなって三たび泣き出します。

ひとりぼっちのマンションでの香子のシーンのあとなので,ほっとするシーンではあります。

理佐子の発案で,香子の四段昇進のささやかな祝賀パーティーが開かれます。

おそらく千有希が引っ張り出してきたであろう「れいこ きょうこ おもいで」と題するアルバムをみんなで見ます。三倉家から借りてきたと思われる写真も含まれています。

ちなみに,このシーンは「月刊ドラマ」のシナリオ集には次週の月曜日のシーンとしてのっていました。

そのころ,笑い声のひびく野田とうふ店の店先に怪しい人影が……。

そして,マナカナ+神崎六段の解説です。場所はあの報道陣控え室ですね。
                Kink
「8一玉」の1手前までの局面です。

私は気がつきませんでしたが,実は初回放送のとき,香子陣の金の位置が間違っていたそうです。BS2の再放送のときからは正しい位置になっています。

>新「ロイヤルゆうじ」さん

あのシーン,いいですよね。そのあとの雨宮さんの泣き笑いのような表情も。
そのあとのひとりぼっちの香子のシーンとは対照的です。
98/01/26のコメント 第91回

光一が舞台から……いえいえ失踪から帰ってくる第16週のはじまりです。「ナチュラル」はおきまりの月曜バージョンです。

香子の祝賀会からはじまります。先週の土曜日にもあった千有希「小さいころは香ちゃん,手に負えん子やったのに,ほら」ほか,まったく同じセリフのくり返しです。

でも,視聴者サービスなのか,写真が増えています。前回も登場した三倉家から借りてきたと思われる写真のほか,今回は岩崎家,菊池家から借りてきたと思われる写真もあります。写真を見ていると,小学生から中学生くらいの間に香ちゃん,麗ちゃんの容貌が劇的に変化したことがわかります(笑)

唯一の旅行だった香住でのスナップ写真もあり,BGM の「あなた」とともになつかしさを誘います。千有希の「香ちゃんが四段になったこと,おとうちゃん聞いたら,喜ぶやろな」も写真を見て自然に出たセリフでしょう。もちろん光一がすぐ外にいることなど知るよしもありません。

「あなた」は麗子のテーマソングともいえる歌ですが,小坂明子が歌う「あなた」が BGM に使われることってあんまりないですよね。子ども時代の小学校の校内放送と,21世紀になって真実が麗子の神経を逆なでするためにラジカセでかけるシーンくらいでしょうか(このシーンでは真実が「あなた」をかけながら玲実にアルバムを見せていました)。どちらにしても純粋な BGM ではありませんね。

ところで,納得がいかない写真が1枚あります。水月館で銀じいと対局中の香ちゃんの写真があるのですが,いったいだれが撮ったんでしょう? 宿の人が撮ったとも思えませんし,史郎が撮ったんでしょうか(笑)(まさかねえ……)

と思ったら,窓の外にビルみたいなのが写っていますし,香ちゃんが家出したときに着ていた T シャツと違うので,別の写真ですね。でも,そうするとこの場所はどこなんでしょう?

そういえば,写真にも写っている駄菓子屋桜井のおばあちゃん,出てきませんがどうしたんでしょうか。

さて,祝賀会のお開きのあと,ムサシがあらわれてオーロラ輝子が大阪に帰ってきたことをマサに告げます。

同じころ,将棋センターと合併した歌謡劇場ではオーロラ輝子のリハーサルが行なわれています。新曲の披露といっているので,「まごころの橋」の披露でしょう。どうでもいいですが,私はこの曲あまり好きではありません(笑)

将棋センター=歌謡劇場には,「オーロラ輝子 帰ってきた歌姫」というポスターが貼ってあります。写真は前のポスターと同じようです。経費節約なのでしょう。

ところで,のちに重要な意味をもつようになる「オーロラ輝子オホーツク公演」が,およそ1か月前のこの年の2月に行なわれています。その記念の手鏡は今回は出てきません。

カネヤンほかかつての将棋センターの常連がうるさいと文句をいっています。確かにあれでは将棋の指せる雰囲気ではありませんね(^^;)
もっとも,奥で老人2人が黙々と指していますが,心頭滅却すれば…
…なのでしょうか,たんに耳が遠いだけなのでしょうか。

輝子は光一が音合わせに立ち会わないでどこかに出ていってしまったので,イラついています。光一はジンジャーレモンのしょうがを買いに行ったといいますが,ポケットから出したのはしょうがではなくつけひげでした。

一方,たこやきビリヤードには香子,麗子,マサ,ムサシが集結。善後策を協議しています。誰も光一の姿を見てはいませんが,香子は「お父ちゃん,近くにいるような気すんねん」といいます。

次の日。香子は改めて米原宅にお礼のあいさつにうかがいます。桂子も涙を流して喜んでいるように見えますが,シナリオには「不覚にも涙する」とあります。

ところで,史郎のときにあった祝賀パーティーは,今回はないんですねえ(笑)

香子は次に銀じいを訪ねます。銀じいに相談するのは,お父ちゃんとお母ちゃんのことです。銀じいは「こわれたもんを張り合わせたら,別の形にはなるけど,それなりの味はある」といいます。心なしか銀じいの表情がふだんよりやわらいでいるような感じがします。

香子はその足で将棋センター=歌謡劇場を訪れます。もちろん「ただいま〜」とははいっていきません。香子が「あの〜」と声をかけたのは,光一その人でした。香子も光一もことばが出ません。(次回へ)
                           Kink
 kinkさん、すみませんね。引用させていただいています(LEARN)

第92回のポイント
98/01/31のコメント

中盤にして最大のクライマックスも終わり,ここから先,21世紀になるまでストーリーとしてはあまり興味がないので,気づいた点のみをレポートします。

◎「私が四段になれたんはお父ちゃんのおかげや。豆魂のおかげや」と香子がいっていますが,シナリオでは豆魂ではなく,ダンボールの将棋盤のことを話すことになっています。

◎千有希がオーロラ輝子が大阪に来ていることを知るシーン,香子「公演は1週間やってんのやし」とすでに知っていることをバラしてしまいます。“ウソのつけない香子”の何回目でしょうか?(笑)

◎輝子と光一が泊まっている部屋はどう見ても銀じいの部屋と同じですが……。おそらく,障子を開けるとベニヤ板でしょう(笑)

◎香子の四段昇段を伝えるスポーツ新聞は「スポーツ日報」という「ふたりっ子」でも初登場の新聞です。「私を越えはりました」という米原のコメントがのっています。おそらく「この対局に関しては」が省略されているのでしょう。

◎「オーロラ輝子応援団」は世代交代(!?),天下茶屋独身軍団が最前列でペンライトを振っていた時代より平均年齢が格段に上がっています。新世界歌謡劇場のホンモノの常連さんたちだそうですが。

◎今回だけというわけではないのですが,シドニーから帰ってから,史郎はどこで何をしているんでしょう? というより,どこに寝泊まりしているんでしょう?
                     Kink
98/01/31のコメント
第93回

◎輝子「あの子が麗子ちゃんやろ」といっていますが,そういえば輝子は麗子に会ったことがありませんでしたね。香子とはよく会っていましたが。

◎光一と輝子が離婚届をもって野田とうふ店を訪れるシーン。千有希のイントネーションが少し変に聞こえます。

◎高一が差し出す離婚届,よく見ると重要な情報が書いてあります。

◎同じく,光一と輝子が離婚届をもって野田とうふ店を訪れるシーンですが,このあたりから輝子の表情が不安げからさびしげになります。千有希の「お父ちゃん,これ」が追い撃ちをかけます。

◎海東クンは1983年度の第38回甲子園ボウルの MVP ということになっていますが,以前にはライスボウルは話題になっても甲子園ボウルは話題になりませんでした。もちろん,甲子園ボウルに勝たないとライスボウルには出場できませんが。

◎竹之内美和という役名があるのですが,とうふブティックの店員さんでしょうか,それともお客さんでしょうか? ところで,河島あみるさんって河島英五さんのお嬢さん?

                   Kink

2009年のLEARNコメント
 あみるさんのラジオ最近よく聞くのですが、ふたりっ子にも出ていたんですね!
98/01/31のコメント
第94回のポイント

◎千有希が印鑑を押そうとする離婚届をひったくる香子。スゴい早わざです。

◎いよいよ「豆魂」扇子の登場です。これはもちろん特例ですよね。

◎ピアノ演奏の「夫婦みち」初登場です。あまりかかることはないですが,なかなかいいです。

◎オーロラ輝子の最後の「夫婦みち」(とはいっても実際にはあと2回歌うことになりますが),河合美智子『たなぼた』によると,本番よりもリハーサルのほうがすごい盛り上がりだったそうです。

◎輝子の最後の「夫婦みち」を楽屋でひとりさびしく聞く光一。その視線の先にはあのお飾りがありますが,なんと回転しています(笑)
思い出が走馬灯のように巡る,その走馬灯にかけているのでしょうか。それとも「夫婦みち」が聞こえるとそれに自動的に反応して回転をはじめるしかけになっているのでしょうか。

Kink
98/01/31のコメント
 第95回

◎輝子に捨てられて(?)飲みつぶれた光一を銀じいがかついできます が,銀じいが飲みつぶれた光一を運ぶのはこれで2回目ですね。
ちなみに,銀じいはのちに行き倒れた(こちらは飲みつぶれたわけではなくて末期がん)輝子を永和荘に運んできますが,そのときの部屋は光一が運ばれた部屋と同じです。

◎輝子が野田とうふ店の前にやってきます。総集編ではこのシーンで輝子の声で光一にあてた手紙を流していました。

◎香子のプロ2勝目,相手は「駒取り坊主」の長沼洋五段です。以前話題になったシーンです。

◎光一がベニヤ板越しに銀じいに留置場でいっしょだったことを話しかけますが,銀じいはとぼけます。光一は「あんたに留置場で会わへんかったら,輝子と逃げたりしたやろか」といいます。「留置場も考えようによっては極楽や」,「駆け落ちも考えようによっては極楽や」と思ったのでしょうか。

◎光一は銀じいに年を尋ねますが,銀じいはとぼけます。いや,企画上年齢不明になっているので,たとえ答えたくても答えられないのです(笑)

Kink
98/02/04のコメント
第96回

最近さびしいですが,久しぶりに続けます。

◎光一宛に輝子から手紙が来ます。差出人はシナリオでは本名の「小山田てる」ということになっているのですが,ドラマでは「オーロラ輝子」となっています。そういえば,オーロラ輝子の本名が小山田てるだということは今までの中で出てきましたっけ? のちに真実と玲実に話すところはおぼえているのですが……。

◎香子が光一におにぎりの差し入れを持ってきますが,自分でつくったものですよねえ,きっと。

◎千有希が光一の部屋を訪れるシーン,バックの音は何なんでしょうか?

◎千有希の離婚届出しました発言に,思わず「ウソーッ!!」の香子。“かくしごとのできない香子”の何回目でしょうか。

◎マサにグチる千有希。話を合わせるマサ。つくづくマサって人がいいですね。「お母ちゃんが最高」はヤケクソに聞こえますが(笑)

◎銀じいが光一にとうふを持ってきます。そのとうふなのですが,「めおととうふ」なのでしょうか,「宮田とうふ」なのでしょうか。
シナリオでは「宮田とうふ」となっています。KN コーポレーションが倒産したあと,光一は宮田とうふに働きに行くことになりますが,その伏線でしょうか。

◎光一は野田とうふ店を訪れますが,「とうふ職人求む」の貼り紙があることは知らないはずですから,もともとは何のために天下茶屋にやってきたのでしょう? のちに麗子は光一が天下茶屋にいずれやってくると思って貼ったといっていますが。

Kink

2010年の注釈
冒頭の「最近さびしいですが、久しぶりに」
は、このmixiのコミュニティではなく、当時のnifty fshogiの「ふたりっ子」会議室での参加者、コメントが減ってきたことを受けてのものです。
98/02/04のコメント
第97回

◎千有希と光一の意地の張り合いがはじまります。

◎光一が野田とうふ店を出ていったあと激しい雷鳴とともににわか雨が降り出します。でも,1991年の3月〜4月にかけて,大阪管区気象台で電光が観測された記録はありません(笑)

◎銀じいの部屋の壁に飾ってある升田幸三「千変一理」の色紙は銀じいの唯一の(?)宝物のようです。

◎理佐子「好きだけど許せない。憎いけど愛しい」。以前麗子がマサに似たようなことをいっていましたね。理佐子→千有希→麗子と続く遺伝的体質なのでしょうか?

◎香子が「私,これで帰るから」といっています。香子は住み込みの店員ではなく,通いの店員だったんですね。史郎が帰ってこないからとうふブティックを手伝っているというわけではなく,以前から手伝っていたのでしょうね。しかし,プロ棋士になっても手伝っているというのは……。いや,香子の性格なら,麗子や千有希に「プロになったんやからもうええよ」といわれても,手伝ったかもしれませんね。

◎いろいろ千有希が“光野田一”を雇う決心をします。

◎そしていよいよエンディングに「夫婦みち」が登場します。しばらくドラマの中に登場しませんからね。てっきり,輝子のショーの1コーラス分をそのまま流すのかと思ったら,画面は色々なステージの切り貼りですね。

                  Kink
98/02/05のコメント
第98回

◎KN コーポレーションの役員会,議題は光野田一の雇用の報告だけ。なんちゅう企業だ(^^;) しかも社長が従業員の呼びかたを強制するなんて,非民主的な経営ですね(笑)

◎「時給850円」というのは,バブルの時代だとしてもなかなかですね。都心の某ハンバーガー店でも750円くらいだったような……。

◎ここから時折,回想として,光一と千有希の昔のとうふづくりのシーンが登場しますが,多くのシーンは「紙のピアノ」事件のときのものですね。以前には登場しなかった映像もあるみたいです。

◎たこやきビリヤード,玉突き占いは値上げしたようですが,たこやきは100円のままです。実は1989年から3%の悪税がかかっているですが,外税なのでしょうか,内税なのでしょうか?

◎野田とうふビルからは通天閣が見えません。のちに香子がこのビルの2階に住むようになりますが,通天閣が見えなくてさぞさびしいことでしょう。

                     Kink
98/02/05のコメント
第99回

◎サードバージョンの「ナチュラル」です。

◎「潜在意識を呼び覚ます」作戦開始です。BGM は「夢のかけら」。パソコン(Mac)の「おとうちゃん」スクリーンセイバー(?)のシーンで,千有希が「この前から妙やと思てたんやけど……」といっているんで,しつこくやっていたんですねえ。

◎香子が光一に教えるまで,光一は離婚届がまだ出されていなかったことを知らなかったようです。

◎光一はまだ史郎に会ってません。

◎竜将戦第7局,史郎はついに投了です。日程表によると,金沢での対局のようです。よく見えないのですが,対局場は「玄武館」でしょうか。

◎明日,史郎が舞台から……いえいえ,長いタイトル戦から帰ってきます。

◎今回もエンディングは「夫婦みち」です。よく見ると,はじめの通天閣の画面が第97回のときと違います。ちなみに,この「夫婦みち」はレコードではないですね。

                    Kink
98/02/06のコメント
◎ついに100回です。

◎史郎が竜将戦から帰ってきます。日程表によると第7局が4月28日となっているようですから,この日は4月30日でしょうか。この日の月齢は15.7くらいで,画面に出てくる満月より少し右側が欠けている月と符合します。お天気に関しては?ですが,暦に関しては考証しているようです(笑)

◎竜将戦第7局,勝負を分けたのは次の局面のようです。
後手:三枝桂一朗・竜将
後手の持駒:角 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ 角 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v金v玉 ・|二
| ・ ・ ・v歩 ・v金v銀v歩 ・|三
| ・ ・ ・v銀 ・v歩v歩 ・v歩|四
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・ 歩 ・|五
| ・ ・ ・ 歩 歩 銀 歩 ・ 歩|六
| 歩 歩 銀 金 ・ ・ ・ ・ ・|七
| ・ 玉 金 ・ ・ 飛 ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:森山史郎・八段
先手の持駒:歩二 

史郎はここで7二歩と打ち,「盤の上に無限の世界が垣間見えた気がした」のですが,7三歩と打ったら優勢になったかもしれないといっています。当然のことながら,私にはわかりません m(_ _)m
それと香子は,「ここまではええ勝負やったのに。私,森山さんが勝つと思うてた」とさも実際に見ていたようなことをいっていますが, BS2 で放送していたのでしょうか?

◎米原宅。米原「勝利の女神というものは謙虚と笑いを好むものです」確かに史郎には「笑いの要素」は少ないですね。

◎史郎が香子ととうふブティックを訪れ,みんなが暖かく迎えます。史郎がはじめて光一に会い,光一に結婚のあいさつをします。光一も一瞬お父ちゃんに戻ります。マサもまねして結婚のあいさつをしますが,光一は光野田一に戻ったふりをします。英之が結婚式の写真を持ってきて光一に見せます。なかなかいい雰囲気です。

◎光一が事務所にドアを開けるとき,一瞬外が見えるのですが,南天下茶屋商店街とちょっと違うような気がします。

◎手作りどうふに関して,光一が最後の抵抗をします。最後の抵抗というより,このときだけは職人かたぎの昔の頑固な光一に戻っているのでしょう。

Kink
森山さんと香子さんが離婚したの納得できない。
再婚してよりを戻してほしかった。
わたしだけ?
昨日からの再放送。25年ぶりに見ても楽しかったです。時々映る南海電車や街並みも素敵でした。見直した方いらっしゃいますか?
BS12でみてましたー
おもしろかったなー

ログインすると、残り126件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ドラマ「ふたりっ子」 更新情報

ドラマ「ふたりっ子」のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング