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海外在住アーティストですコミュのミュンヘン

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日記のペーストです。お許しを。

Haus der Kunstで二つの展覧会を観ました。
こちらは芸術センターと言ったところでしょうか。

*展覧会 Kuenstler brueder 

http://web5.contentserv.net/3.1/hdk.de/index.php?StoryID=2416

訳して『アート兄弟』

古今東西(東はいなかったな)の、
「兄弟そろってアーティスト」 の作品をずらーっと展示したもの。

「え?こんな人たちも兄弟だったの?」という意外な組み合わせも。

合作に至っては、藤子不二雄よろしく、
「どうやって二人で描いてるんだろう」という作品も。

近代絵画の有名どころの作品になると、
兄弟で仲良く同じような絵を描いていて、
ファーストネームを知らなければ
同じ人物の作品にしか見えませんでした。
おまけにファミリーネームだけで覚えている作家もいて、
兄ちゃんと弟のどっちが巨匠の方なんだか区別がつきません。

インスタレーション作品は無く、
この展覧会はあくまでアートの歴史の中での「兄弟」という存在にスポットを当て、検証しようとした展示のようでした。


* Lee Friedlander 展

http://web5.contentserv.net/3.1/hdk.de/index.php?StoryID=2435

すごい枚数の回顧展です。

偶然にもこれを観られただけでも、
ミュンヘンに来た甲斐があったというもの。
むっか〜し写真を始めたときに、
ものすごく魅せられた写真家ですが、
やっぱり今観ても私の好きな写真家のナンバーワンです。

60年代のアメリカを撮った写真が有名ですが、
2003年の近作もあって、まだまだ元気そう。

このところのヨーロッパでは、写真と美術の世界の融合が進み、
より写真の芸術性と作家の差別化を重んじるせいなのか、
ストレートフォト(見たままを撮った写真)はほぼ皆無でして、
コンセプチャルなモチーフを大判カメラで絵画のように撮る写真が主流でして、
フィンランドに来て、せっかくだからカメラを持って街に出ようと思っていたところ、
「古い」と言われて出ばなをくじかれ、鬱屈を抱えていましたが

しかし、やっぱりこうして写真の写真たるべき作品を観ると、
もう流行などどうでもよくなり、
「写真は写真であるだけで十分ではないか」
という気になります。

もちろん写真の芸術性は大事ですが、
記録性というものが、本来、写真のもっとも大きな役割だと気づかされます。
そこに芸術性が加わって、より写真の価値が高まったわけですが、
今の多くの写真の傾向は、その順番が逆になっているように感じます。
もちろん、片方だけでは成り立ちませんが。

ヘルシンキに戻り、
「古くて結構。もうどう思われてもいいから、自分のために写真を撮ろう」
と鼻息も荒く、フィルム一眼レフカメラを持って街に出てファインダーをのぞいたものの、あまりの暗さにため息。
朝の9時頃にやっと明るくなったと思ったら、
4時過ぎには真っ暗。
そのうえこれからますます日照時間が減る一方。

ヘルシンキで最後に太陽を見たのはいつだろうか。

おまけに雪は降るは、
ヘルシンキは風が強いので傘をさせないわで
カメラを持って出るにはかなりの悪条件。

こうなったら、暗い写真でも撮るか。

というか、私は写真家ではないのであった。
それすらも、もうどうでも好いのです。

次回は、順番が逆ですが、ウィーンから。

では。

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