国常立神(くにとこたちのかみ)コミュの『最後の審判』第五章思想と主義に対する審判

『最後の審判』⑤-０〔101上〕
　第五章思想と主義に対する審判〔０〕(p101上／p101～p123)

>p101上-1行~

　第五章思想と主義に対する審判

　現代の日本では信仰の自由とか言論の自由とかが政府によ
って保証せられている。しかし人間は何を信仰してもよいと
か何を言ってもよいと言うものではないのである。日本の政
府が信仰の自由と言論の自由を認めて呉れているのだからど
の宗教を信仰しようと自由だとか、言論の自由があるのだか
ら何を言っても良いのだと考えたら大間違いである。最後の
審判は日本国憲法をもとにして行なわれるのではないのであ
る。だから日本国憲法を忠実に守った人が天国へ行ける訳で
もないのである。
　正しい宗教を正しく信仰すれば人間は必ず正しく賢明で高
級な人間になれるのである。しかし低級愚劣な宗教を信仰し
ていれば自分自身が低級愚劣な人間になってしまうのである。
また邪霊が人を騙すために教えている邪教も沢山存在するの
であり、その様な邪教を信仰すれば自分自身が邪悪になり、
神に審かれて地獄へ堕ちることになる丈である。政府が信仰
の自由を保証しているからと言って低級な宗教を信仰して自

>p101下

分が低級になったからと言って、政府は何の弁償もしては呉
れないのであり、邪教を信仰して自分が地獄へ堕ちても政府
は何の責任も取っては呉れないし、救済もしては呉れないの
である。だから日本国憲法の信仰の自由などをうっかり信用
したら自分が不幸になるのである。
　宗教の信仰とは意味が違うけれども、或る思想や主義を信
奉するのも同じ様なものである。人間はどんな思想や主義を
信奉してもよいのだと思うのは誤りである。現代社会には誤
った思想や主義、低級な思想や主義、邪悪な思想や主義など
が沢山存在するのである。だから正しい思想や主義に共鳴し
たり信奉したりするのは良いけれども、邪悪な思想や主義、
低級な思想や主義、誤った思想や主義を信奉してはならない
のである。次に思想や主義の誤りについて説明しよう。

一、唯心論と唯物論 [p101下]

二、無神論 [p103上]

三、君主政治と民主政治 [p105上]

四、個人主義と全体主義 [p107下]

五、資本主義と共産主義 [p110上]

六、無政府主義と虚無主義 [p120下]

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-０〔101上〕第五章思想と主義に対する審判〔０〕p101上-1行～p101下-13行)

✡ 記：AKEDO(明土)…五瀬月(ITSUSE no TSUKI)...明土扶士男(AKEDO FUJIO)

令和三年五月（2021年）

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[19] mixiユーザー 09月22日 09:05

『最後の審判』⑤-２〔101下〕
　第五章思想と主義に対する審判〔２〕(p101下／p101～p123)
【一】唯心論と唯物論

>p101下-14行~

一、唯心論と唯物論

　宇宙は霊魂の世界と物質の世界が共存しているのである。
霊魂と物質とが結合したものが人間を始めとする生物である。
そして生物の心は霊魂で出来て居り、生物の体は物質で出来
ているのである。霊魂と物質とが結合して心と肉体を持った
人間を始めとするあらゆる生物として此世に生まれて来るの

>p102上

であり、生物が死ぬると心と肉体は分離して、心は霊魂の世
界に還元し、肉体は物質の世界に還元するのである。
　霊魂は大宇宙の心であり意志である。物質は大宇宙の姿で
あり形である。そして霊魂を父とし物質を母として此世に生
まれて来る人間は霊魂の世界と物質の世界の両方からの恩恵
を受けなければ生きては行けないのである。霊魂の世界のこ
とを研究する学問が心霊科学であり、物質の世界のことを研
究する学問が物理学や化学や天文学などである。また人間の
心の世界のことを研究する学問が心理学であり、肉体のこと
を研究する学問が生理学や医学などである。
　人間は霊魂と物質との結合によって此世に生まれて来るの
であって、霊魂丈で出来た人間もいなければ物質丈で出来た
人間もいないのである。人間は父と母との両方の素質を分け
与えられて生まれて来るのであるが、父によく似た子もあれ
ば母によく似た子もあるのが事実である。また父の方をよく
したう子もあれば母の方をよくしたう子もあるのも事実であ
る。それと同じで霊魂の方を尊ぶ人もあれば物質の方を尊ぶ
人もあるのである。
　霊魂の神は日本神道の高皇産霊神とユダヤ教のヤーベの神
であり、物質の神はゾロアスター教のアフラ・マヅダの神と

>p102下

キリスト教のエホバの神である。そして霊魂の神の系統に属
する人はどちらかと言えば霊魂を尊重して物質を卑しんだり
物質の存在を無視したりする傾向にあり、物質の神の系統に
属する人は霊魂の存在を否定し唯物論を信奉し易いと言える
のである。
　そして霊魂の神の系統の人はとかく精神文明を尊重し、物
質の神の系統の人はとかく物質文明を尊重し易いのである。
しかし霊魂も物質も神であり、共に尊い存在であり、霊魂と
物質との結合によって生まれて来て、霊魂と物質との両方の
恵みによって活かされている人間は、霊魂と物質との両方を
尊重しなければならないのである。物質の存在を否定する唯
心論も、霊魂の存在を否定する唯物論も共に低級で誤った思
想あるから、その様な誤った思想をいつ迄も信じていてはな
らないのである。
唯心論や精神文明ばかりを尊重する人々も、唯物論や物質
文明ばかりを尊重する人々もやがて滅亡して行くのである。
霊魂ばかりを尊重し、物質を卑しんだり否定したりする人々
は物質の世界の加護を受けられなくなる時が来るのである。
物質ばかりを尊重し、霊魂の存在を否定したり卑しんだりす
る人々は霊魂の世界の神々の加護を受けられなくなる時が来

>p103上

るのである。それがどんなに悲惨で不幸なことであるか覚る
ことの出来る人は殆どいないのである。
　今迄は愚かで我侭勝手な地球人が唯物論を主張して霊魂の
存在を否定しても、霊魂の神々は唯物論を主張する人々にも
加護や恵みを与えて下さったのである。また地球人が唯心論
を主張して物質を卑しんだり否定したりしても物質の神々は
唯心論を主張する人々にも加護や恵みを与えて下さって居ら
れたのである。しかしその様な時代は間もなく終わるのであ
る。そして最後の審判が終わった後は唯心論を信奉する人々
には物質の世界の神々の加護や恵みが与えられなくなり、唯
物論を信奉する人々には霊魂の世界の神々の加護がなくなり、
それらの人々は悲惨な一生を終わらねばならなくなるのであ
る。そして二十一世紀の神の国では霊魂も物質も共に神とし
て心から信じ尊び、霊魂の恵みと物質の恵みに感謝し、精神
文明と物質文明とが完全に調和融合された新文明が創造せら
れて皆が仲良く幸福に暮らして行ける社会になるのである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-２〔101下〕第五章思想と主義に対する審判〔２〕【一】唯心論と唯物論 p101下-14行～p103上-16行)

✡記：苅場扶士男(かりばふじお)
…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）九月

[20] mixiユーザー 09月23日 12:00

『最後の審判』⑤-３〔103〕
　第五章思想と主義に対する審判〔３〕(p103上／p101～p123)
【二】無神論

>p103上-17行~

二、無神論

　無神論と唯物論とは別の思想であるけれども非常に大きな
共通点があると言えるのである。それは唯物論を信奉する輩

>p103下

は大体に無神論者が多いと言うことである。無神論者は神を
見たこともなくふれたこともないから神の存在を認めない、
信じないと言う極めて頭脳の単純な輩が多いのである。それ
は唯物論者が霊魂を見たこともふれたこともないから霊魂の
存在を信じないと言うのと同じである。
　高度の霊感や霊能を持つ人は霊の姿を見たり、霊と話をし
たり、霊界を見たりすることも出来るのである。しかし霊の
存在を信じない位の人は霊的な徳や能力を持たないから、霊
を見ることが出来ない場合が多いのである。自分が低級で霊
の存在を認めることが出来ないのを無視して霊の存在を否定
するのはあまりにも愚かで誤った考え方である。それと同じ
で自分が神を見たこともなく神の声を聞いたこともないから
神の存在を認めないと言うのはあまりにも低級な考え方であ
る。世の中には神のお姿を見たと言う人も大勢居り、神の声
を聞いたと言う人も大勢いるのである。その様な事実を無視
して神の存在を否定し、神の存在を信じない者の方が科学的
で合理的で賢明で正しい人間であるかの如く考えてうぬぼれ
ているのが低級で愚劣で単純で浅はかな無神論者である。
　地球人は神を信ずる人も信じない人も神とは何かと言うこ
とを知らないのである。神とは一体何なのかと言うことを知

>p104上

らないまゝに或る人々は神はあると信じ、或る人々は神はな
いと否定しているのである。神とは何かと言う明確な定義も
なくして地球人は神はあると思って信じたり、神はないと思
って否定したりしているのであるからまことにうかつな話で
ある。
　神の定義についてここで述べる余裕はないので省略するけ
れども、宇宙はすべてが神の世界であり、宇宙に存在するも
ののすべてが神なのである。だから我々人間の住んでいる処
が神の世界であり、我々の周囲に存在するもののすべてが神
であり、我々が見るもの、聞くもの、ふれるもの、感ずるも
ののすべてが神なのである。我々は神の世界に住み、神の限
りない愛や恵みによって活かされているのである。それにも
かゝわらず神を見たことがない、神にふれたことがないから
神は存在しないと言うのは無神論者が馬鹿だからである。
　我々が常に見慣れている太陽も月も無数の星も、地球も、
地上に存在するあらゆる物質も、あらゆる動物も植物も人間
自身も、この世に存在するもののすべてが神なのである。我
々は神の世界に住み、神と共に存在し、神の愛と恵みによっ
て活かされているのである。だから宇宙に存在するすべての
ものを神として尊重することは人間自身をも尊ぶことになる

>p104下

のに対して、神の存在を否定することは人間自身をも否定す
ることになるのであり、神を卑しむことは人間自身をも卑し
むことになることを覚らねばならないのである。
　神が存在するから多くの宗教が存在するのであり、様々な
教えがあるのであるにもかゝわらず、無神論者達は宗教と教
えについて正しい知識を持っていないのである。神とは何か
と言うことを徹底的に研究し尽くし、宗教や教義についても
充分に研究した上で神は存在しないと言う結論に到達したと
言うのなら見事だと言ってもよいのであるが、無神論者達は
神とは何かと言うことも見窮めず、世界に沢山ある宗教や教
義について正しい知識も持たずに無神論を説えているのであ
るから愚かであるとしか言い様がないのである。
　人生のあらゆる問題、人間の社会のあらゆる問題が神や宗
教を完全に除外した世俗の学問一切ですべて解決出来るのか
と言うと絶対にそうではないのである。神と宗教によらずし
ては解決の出来ない重要な問題は沢山存在するのである。す
べての神の存在を否定し、すべての宗教の教えを否定するな
らばすべての神々の加護や恵みを失わねばならなくなるので
あり、それは人間にとって最も不幸で悲惨なことになるので
ある。無神論者らは一日も早く誤りを覚るべきである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-３〔103〕第五章思想と主義に対する審判〔３〕【二】無神論 p103下-17行～p104下-20行)

✡記：苅場扶士男(かりばふじお)
…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）九月

[21] mixiユーザー 09月24日 11:00

『最後の審判』⑤-４〔105〕
　第五章思想と主義に対する審判〔４〕(p105上／p101～p123)
【三-㊤】君主政治と民主政治

>p105上-1行~

三、㊤君主政治と民主政治

　君主政治が正しいか民主政治が正しいかと言うことはよく
議論されることである。しかしどちらが良いか、どちらが正
しいかと言うことは容易に断定出来ないのである。何故なら
ば正しい君主政治もあれば邪悪で誤った君主政治もあり、正
しい民主政治もあれば邪悪で誤った民主政治もあるからであ
る。だから君主政治でなければならないとか民主政治でなけ
ればならないと考えることは誤っているのである。
　本当に正しい政治とは国民全体の自由と平等が守られ皆の
利益や幸福が約束せられる社会である。しかしその様な理想
の社会は地球人の社会には全く存在したことがなかったので
ある。それは地球人には邪悪な人や我欲の人や我侭勝手な人
や低級な人があまりにも多過ぎるからである。
　過去の地球人の歴史では国民全体の自由や平等や利益や幸
福の守られる様な正しい政治が行なわれたことは一度もない
のである。それは過去の地球人の文明そのものが程度の低い
不完全なものであったからやむを得なかった面もあるけれど
も、地球人に邪悪な人や我欲な人や我侭勝手な人や低級な人
が多かったために正しい政治でも曲げられて悪い政治になる

>p105下

こともあり、政治家が正しい政治をしようと努力しても国民
が協力しないために良い成果が得られないと言うことも多か
ったのである。
　一人の立派な政治家が出現して正しい政治をしようとして
も国民の中に邪悪な者や我欲な者や我侭勝手な者が大勢いた
ならば本当に正しい政治を行なうことは困難なのである。ま
た国民の中に優れた人物が大勢いても、邪悪な君主が権力を
握って悪い政治をするならば、正しい政治を行なうことは出
来ないのである。
　本当に賢明で有能な人が君主となって政治をすれば良く国
が治まることもあるけれども、邪悪な君主が強大な権力を握
って勝手なことをすれば国は乱れ、国民は苦しまねばならな
いことが多いのである。また暗愚な人物が君主になって自分
の思うまゝの政治を行なえば、立派な政治が行なえる訳はな
く、国は乱れ、国民が苦しむことが多いのである。だから君
主政治にも正しい立派な君主政治と邪悪で拙劣な君主政治の
別があるのであって、絶対的に君主政治でなければならない
とか君主政治は絶対にいけないとか考えるのは誤りである。
　また民主政治にも正しい立派な民主政治と邪悪で拙劣な民
主政治の区別が存在するのであって、民主政治なら何でもよ

>p106上

いとか民主政治でなければならないと言うのも誤りであるが、
民主政治ではいけないと断定することも誤りである。
　民主政治の源流は古代アテネの民主政治が代表的なもので
あろうけれども、古代アテネの民主政治が本当に正しい民主
政治であったかと言うと決してそうではないのである。アテ
ネの民主政治はアテネの全人口の僅か一割位に過ぎないアテ
ネ市民権所有者丈のものであったと言われているのであり、
残りの九割の人々は奴隷などで参政権はなかったのである。
全人口の一割程の人々のみがアテネ市民権を持ち参政権を持
っていた丈であると言うことは、彼らは貴族階級とは言えな
いけれども特権階級であったことは確かである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-４〔105〕第五章思想と主義に対する審判〔４〕【三-㊤】君主政治と民主政治 p105上-1行～p106上-11行)

✡記：苅場扶士男(かりばふじお)
…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）九月

[22] mixiユーザー 09月25日 11:45

『最後の審判』⑤-５〔106〕
　第五章思想と主義に対する審判〔５〕(p106上／p101～p123)
【三-㊦】君主政治と民主政治

>p106上-12行～

三、㊦君主政治と民主政治

　人口の一割に過ぎない特権階級のための民主主義などと言
うものが正しい意味の民主主義であろうはずはないのである。
人種、民族、階級、性別、職業などのすべてを超越して国民
全体の自由や平等や利益や幸福を守るための政治が本当に正
しい民主主義であると私は断定するのである。だから過去の
ヨーロッパやアメリカの民主主義や民主政治はまやかしもの
であると言わねばならないのである。
　君主政治であろうと民主政治であろうと過去のあり方では
いけない時が来たのである。自分の一族のみの利益や幸福を

>p106下

図って国民の利益や幸福を犠牲にする君主、一階級の人々の
利益や幸福のみを図って他の階級の人々の利益や幸福を犠牲
にする君主、自己の所属する民族のみの利益や幸福を図って
他の民族の利益を犠牲にする君主、自国民の利益や幸福を図
って他国民の利益や幸福を犠牲にする君主、特定の宗教のみ
を保護し普及させ、他の宗教の布教や信仰を禁止する君主な
どはもはや君主として存在することは許されなくなるのであ
り、過去にその様な誤った政治を強行した君主らはすべて最
後の審判で厳しく審かれ処分されるのである。
　また一部族の人々、或は一階級の人々、或は一民族の人々
のみに参政権を与え、それらの人々の自由や平等や利益や幸
福を保証すると言う様な民主政治は本当の正しい民主政治で
はないのである。故に古代アテネの民主政治、古代ローマの
共和政治、現代アメリカの民主政治などは決して正しい民主
政治ではないのであり、現代の地球上には本当に神の御心に
叶う様な正しい民主政治は存在しないのである。従って今迄
の民主政治のあり方は誤ったものとして最後の審判に於いて
厳しく審判され消滅して行くのである。そして誤った民主主
義を唱え、誤った民主政治を行った政治家達はすべて最後の
審判で厳しく審かれ処分されるのである。

>p107上

　これからの政治は君主政治とか民主政治とか言うこだわり
を捨てねばならないのである。そして人種、民族、階級、性
別、職業、地位、身分などの差別を超越して全人類の自由と
平等、利益と幸福、世界永遠の平和と繁栄が実現出来る正し
い政治体制を確立しなければならないのである。
　白色人種のみの自由や平等や利益を守るための民主主義と
言う様なものはもう存続を許されない時が来ているのである。
或る民族にとっては領土を拡大し文化を発展させた大英雄で
あっても、他の民族から見れば侵略者、略奪者、殺人者でし
かない例は多数にある。その様な英雄を崇拝する時代は終わ
ったのである。
　君主が広大な領地を占有し、豪壯華麗な宮殿に住み、多く
の貧しい国民を犠牲にしてぜいたく極まりない生活を樂しむ
様なことは神からは許されてはいないのである。その様な君
主や王族などの人々は最後の審判に於いて厳しく審かれるの
であり、君主制度そのものが大巾に改革されて存続を許され
るか、君主らが飽く迄も神の御心に叛いて私利私欲を図り、
君主制度そのものが滅亡して行くかの瀬戸際に立っているの
である。また民主政治とか共和政治と言っても大統領や首相
らが強大な権力を握り、自分達に都合の良い法律をでっちあ

>p107下

げて国民に強制し、多くの国民の反対を無視し、国民を犠牲
にして私利私欲を図る様なことは許されないのであり、その
様な大統領や首相や権力者らは最後の審判では厳しく審かれ
るのである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-５〔106〕第五章思想と主義に対%する審判〔５〕【三-㊦】君主政治と民主政治 p106上-12行～p107下-4行)

✡記：苅場扶士男(かりばふじお)
…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）九月

[23] mixiユーザー 09月27日 09:43

『最後の審判』⑤-６〔107〕
　第五章思想と主義に対する審判〔６〕(p107下／p101～p123)
【四-㊤】個人主義と全体主義

>p107下-5行~

四、㊤個人主義と全体主義

　地球人はよく個人の利益を尊重する個人主義の社会では全
体の利益が犠牲にされ、全体の利益を尊重する全体主義の社
会では個人の利益が犠牲にされると言う。しかしそれは地球
人の個人主義も全体主義も低級で不完全で誤った思想である
からである。多数の個人が集まって集団を造るのであるから
全体は個人の集合体であり、個人は全体の一部であるとも言
えるのである。故に全体の利益とは社会を構成するすべての
個人の利益でなければならないのであり、個人の利益とは社
会を構成するすべての個人の利益即ち全体の利益でなければ
ならないのである。
　だから個人主義は全体の利益を犠牲にし、全体主義は個人
の利益を犠牲にすると言う考え方そのものが低級で誤った考
え方なのである。個人がなければ全体はないのである。個人
が集まって村を作り、町を作り、国を作るのであって、国と言

>p108上

うものが先にあって国から個人が作られると言うものではな
いのである。
　現代社会では何万箇と言う多くの部品を組み立てて一箇の
機械を造る例は無数にあるけれども、粗悪な部品ばかりを組
み立てれば粗悪な機械しか出来ず、立派な部品ばかりを組み
立てて始めて立派な機械が出来るのである。そして立派な部
品の中に少数の粗悪な部品が混っている丈でも完成された機
械の性能は大巾に低下し、大事故が起こることも多いのであ
る。人間の社会も精密機械と同じ様なものである。
　邪悪な人間や我侭勝手な人間や我欲な人間や横着な人間や
愚劣な人間がいくら大勢集まっても立派な社会を建設出来る
訳はないのである。正しく賢明で高級な人々が大勢集まって
お互いに心から尊敬し合い、理解し合い、信頼し合い、愛し
合い、協力し合って始めて素晴らしい理想の社会を建設する
ことが出来るのである。
　だから立派な社会を建設して皆が仲良く樂しく幸福に暮ら
したいと思うならば、社会に存在するすべての個人がそれぞ
れに邪悪な心や我欲な心や我侭勝手な心や横着な心や低級な
心を捨てて、正しく賢明で高級な心になる様に修行に励まね
ばならないのである。それを仏教では個人の完成、人間完成

>p108下

即ち仏になると言うのである。社会のすべての人々が神か仏
の様な立派な人になって協力し合って始めて仏国土、神の国、
天国と呼べる様な素晴らしい社会を建設することが出来るの
である。
　だから本当の理想の社会では自己が自由でありたい如く他
人の自由を尊重し、自己が利益を得たい如く他人の利益を尊
重し、自己が幸福でありたい如く他人の幸福を尊重し、自己
の利益と他人の利益、個人の利益と全体の利益とを同時に尊
重し合うのである。
　しかるに地球人の社会では自己の自由を確保するために平
気で他人の自由を束縛し、自己が利益を得るためには平気で
他人に損をさせ、自己が幸福になるためには平気で他人を不
幸にする様な邪悪でけがれた誤った行為をする人があまりに
も多く、そしてその様な邪悪な行為をしながら自分は善良な
社会人であると思い、けがれた行為ばかりしながら自分は美
しく清らかな人間であると思い、誤ったことばかりしながら
自分は正しい行為をしていると思い違いしている人があまり
にも多過ぎるのである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-６〔107〕第五章思想と主義に対する審判〔６〕【四-㊤】個人主義と全体主義 p107下-5行～p108下-18行)

✡記：苅場扶士男(かりばふじお)
…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）九月

[24] mixiユーザー 09月27日 09:46

『最後の審判』⑤-７〔108〕
　第五章思想と主義に対する審判〔７〕(p108下／p101～p123)
【四-㊦】個人主義と全体主義

>p108下-19行~

四、㊦個人主義と全体主義

　今の地球人の個人主義は釈尊が説かれた様な個人の完成、
自己完成、人間完成と言う様な正しい意味の個人の尊厳、自

>p109上

己尊重ではなく、自己の利益のためには他人の利益や社会の
利益や全体の利益が害されることも止むを得ないと言った利
己主義であると言ってもよいのである。だから地球人の社会
には人種や民族や階級や性別や家柄血統や学歴や職業や地位
身分や財産などによって差別があり、爭いや犯罪や事故災難
や病気や貧困などの多くの矛盾や不幸や悲劇が絶えないので
ある。
　また地球人の全体主義も本当に正しい意味での全体の利益
や幸福を守るためのものではなかったのである。例えばヒト
ラーのドイツ第三帝国は確かに全体主義と呼ばれていたけれ
ども、それはヒトラー個人の思想を全体に押しつけようとし
たものであるに過ぎず、ドイツ民族の純血や優秀性を守って
全世界を征服し支配しようと言うまことに邪悪で危険な思想
であり、異民族を殺したり征服したりし、反対者は殺すと言
う邪悪な行為であり、全体の利益や幸福を守ると言う様な正
しい立派な思想ではなかったのである。
　またスターリンやレーニンらの建設した共産主義国ソビエ
ト連邦もまた全体主義と言えるものではあるけれども、マル
クス・レーニン主義社会を建設するために反対者のすべてを
殺したり投獄したりしたのであり、とても全体の利益や幸福

>p109下

を実現するためのものではなかったのである。軍隊や秘密警
察の力に依って反対者を抹殺し、社会主義国家を建設しよう
と言う計画は、七十年後に遂に失敗し、社会主義国ソビエト
連邦は解体されるに到った。しかしそれはマルクス・レーニ
ン主義そのものが誤っていたことと、軍隊や秘密警察の力を
以って弾圧によって民衆を支配しようとした方法そのものも
誤っていたからである。
　邪悪な人間や我欲な人間や我侭勝手な人間や横着な人間や
愚劣な人間の集団を一人か少数の立派な君主や政治家の努力
で指導して立派な社会を建設することは不可能なのであり、
軍隊や秘密警察の弾圧による恐怖政治で民衆を支配すること
も不可能なのである。
　地球人の個人主義も全体主義も低級で矛盾だらけ誤りだら
けの思想であり、その様な誤った思想を正しいと信じている
人々は最後の審判で厳しく審かれ処罰されるのである。
　自己と他人、個人と全体とは常に一体でなければならない
のである。人種、民族、階級、宗教、主義、性別、職業、地
位身分などのすべてを超越して、世の中に生存するすべての
個人即ち全人類の自由や平等や利益や幸福を実現しようとす
るのが正しい意味の個人主義であると同時に正しい意味の全

>p110上

体主義であり、正しい個人主義とはそのまゝ正しい全体主義
でなければならないのである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-７〔108〕第五章思想と主義に対する審判〔７〕【四-㊦】個人主義と全体主義 p108下-19行～p110上-2行)

✡記：苅場扶士男(かりばふじお)
…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）九月

[25] mixiユーザー 09月28日 11:18

『最後の審判』⑤-８〔110〕
　第五章思想と主義に対する審判〔８〕(p110上／p101～p123)
【五-①】資本主義と共産主義(p110／p110～p120)

>p110上-3行~

五、①資本主義と共産主義

　資本主義も共産主義も共に低級で誤った思想である。資本
主義の勃興以来世界の経済は急速に発展したけれども、その
反面で生産過剰、景気の変動、資本の集中、貧富の懸隔の増
大、世界恐慌と言う様な重大な矛盾が発生し、多くの人々が
失業者となって貧困に苦しまねばならなくなったことは衆知
の事実である。しかし資本主義社会に数々の重大な矛盾が発
生する本当の原因を正しく解明した人はいないのである。
　資本主義は私有財産制度と営業自由の原則の上に成り立っ
ているのである。しかし私有財産制度が認められるにしても
そこに限度があることを知らねばならないのである。地球の
大きさは有限であり、土地の面積も資源も、地球の人口収容
能力もすべては有限である。故に土地も資源も、人間の労働
によって生産せられたあらゆる富も、すべては全人類の利益
や幸福のために無駄なく、有効に、有意義に活用されねばな
らないのである。
　土地も資源も財貨もすべては有限である。しかるに自由経

>p110下

済の社会では一個人が無制限に広大な土地を占有支配するこ
とが認められ、無制限に大きな資本を所有することが認めら
れ、無制限に多くの財産を所有することが認められ、無制限
に巨額の収入を得ることが認められているのである。
　限りある面積の土地を一人か少数の人々が無制限に広い面
積所有すれば、他の多数の人々の所有出来る土地は狭くなり、
全く土地を所有することの出来ない人々も生じて来ることは
明らかである。また地球上の限りある資源を一人か少数の人
々が多く占有すれば他の人々の所有出来る資源は非常に少な
くなるか、場合によっては全く無くなるのが当然である。
　また限りある財貨を一人か少数の人々が無制限に多く獲得
すれば他の多くの人々が分配を受けることの出来る財貨の量
は非常に少なくなるか、運が悪ければ全く無くなることも多
いのである。自然界の動物達の世界にも領土の奪い合いや食
物の奪い合いと言う爭いは存在する。しかし自然界の動物達
は領土にしても食物にしても必要以上に多くを得ようとはし
ないのである。しかるに人間は必要以上に広大な面積の土地
を占有しようとし、必要以上に多くの資源を占有しようとし、
必要以上に多くの資本を占有しようとし、必要以上に多くの
財産を占有しようとするのである。それは人間が邪悪で我欲

>p111上

で我侭勝手で低級なからである。
　人間には人それぞれに智能や技能や体力などの能力差はあ
る。しかしいかに偉大な君主でも大政治家でも大学者でも大
芸術家でも大実業家でも一般庶民の一人当たりより何十倍も
何百倍もの多くの食物を食べねば生きて行けない様な人を神
はお造りにはなっていないのである。また一般庶民の何十倍
も何百倍も大きな家でなければ住めない人や、一般庶民の何
十倍も何百倍も大きな衣服や多くの衣服を着なければ生活出
来ない様な人を神はお造りにはなって居られないのである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-８〔110〕第五章思想と主義に対する審判〔８〕【五-①】資本主義と共産主義 p110上-3行～p111上-9行)

✡記：苅場扶士男(かりばふじお)
…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）九月

[26] mixiユーザー 09月29日 11:18

『最後の審判』⑤-９〔111〕
第五章思想と主義に対する審判〔９〕(p111上／p101～p123)
五、②資本主義と共産主義(p111上／p110～p120)

>p111上-10行~

　だから地位や権力や名声があるからと言って、また多くの
財産を持っているからと言って一般の人々よりもはるかにか
け離れたぜいたくな生活をしてはならないのである。
　人間は自己や家族の者がささやかな生活を送るに必要な丈
の収入があればよいのであり、必要以上に広大な土地を占有
することは罪悪なのであり、必要以上に多くの財産を持ち、
必要以上に多くの収入を得、ぜいたくで我侭で我欲で無駄な
生活をしている人々はすべて罪人であり、最後の審判で厳し
く処罰されるのである。
　世の中には金儲けが何より好きで、財産が増えるのが何よ
りも楽しみで、休息する暇も寝る間も惜しんで金儲けに夢中

>p111下

になっている人々が沢山いる。しかし必要以上に多くの収入
を得、多くの貯蓄をし、ぜいたくな生活を送ることは大きな
罪悪であることを覚らねばならないのである。
　人生は金儲けのためにあるのではないのである。人間は修
行して宇宙の真理法則を学び、次第に賢明で高級な人間へと
進歩向上して行き、最終的には神や仏になるためにこの世に
生まれさせられ、活かされているのである。だから自分や一
家がつつましくささやかな生活を営むに必要な収入を得られ
る丈働いて、後は修行のために努力するのが一番賢明な生き
方なのである。
　尊い人生の修行を忘れて金儲けに夢中になると言うことは
非常に愚かなことであると共に大きな損であることを覚らね
ばならないのである。金儲けがいくら上手になっても、財産
の増やし方をいくら勉強しても真理を覚ることは出来ないの
であり、賢明で高級な人間になることは出来ないのである。
　土地も資源も財産もすべては神の所有物であり、皆の利益
や幸福のために有効に活かして使用しなければならないもの
である。だから私有財産制度と言うものは邪悪で我欲で我侭
勝手な地球人が造り上げた誤った制度であるに過ぎないので
あり、最後の審判が終わり正しい世界、神の国が建設せられ

>p112上

たならば私有財産制度は消滅するのである。今の段階では一
家の人々がささやかな暮しを営むに必要な程度の土地や資本
や財産を私有することはやむを得ないこととして一応神も認
められるけれども、広大な土地を私有し、巨大な資本を私有
し、巨万の富を私有し、一般の人々よりもはるかにかけ離れ
た巨額の所得を誇っている人々は最後の審判では罪人として
厳しく処罰せられるのである。
　神の物であり皆のものであるべき土地や資源や財貨を一人
で必要以上に多く所有、ぜいたくで我侭な生活をして尊い富
を浪費したり無用無益なことに無駄使いしたりすることは大
きな罪悪なのである。自分が大地主になって威張ったりぜい
たくな暮らしをしたいために多くの貧しい農民達の所有する僅
かな土地を奪って彼らを失業者にしたり、流民にしたり、乞
食にしたり、自殺させたりすることは泥棒や人殺しに劣らな
い罪悪なのである。
　また自分の智恵や能力でいくら沢山の利益を得ようといく
ら沢山の所得を得ようと自分の甲斐性であり自由であり、自
分の稼いだ収入はすべて自分のものであり、自分の所得を自
分が何に使おうと自分の自由であり、他人にとやかく言われ
る理由はないと言うのが今の社会の通念である。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-９〔111〕第五章思想と主義に対する審判〔９〕【五-②】資本主義と共産主義 p111上-10行～p112上-20行)

✡記：苅場扶士男(かりばふじお)
…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）九月

[27] mixiユーザー 09月30日 11:07

『最後の審判』⑤-10〔112〕
第五章思想と主義に対する審判〔10〕(p112下／p101~p123)
【五-③】資本主義と共産主義(p112下／p110～p120)

>p112下-1行~

五、③資本主義と共産主義

　しかしいくら稼いでも自由だ、自分の得た収入はすべて自
分のものだから何に使おうと自分の自由だと言う考えそのも
のが非常に邪悪で誤っているのである。すべての人々が生き
る権利や幸福を求める権利を与えられて生まれて来ているの
である。そしてすべての人々が生きるために働く権利を与え
られているのである。しかし土地を耕やして生活している農
民から土地を取り上げることは働らく場所と機会を奪うこと
であり、収入の途を絶たれることであり、生きる途を奪われ
るのと同じなのである。
　また零細商工業者を倒産させて大企業の経営者が事業を独
占して利益を一人占めしようとすることは、零細商工業者か
ら働く場所と機会を奪うことであり、零細商工業者から収入
を奪い、生きる権利を奪うことになるのである。だから資本
主義社会に於ける資本の集中、経営大規模化は資本家や富豪
らが零細商工業者から働く場所や働く機会や収入や生きる権
利を奪うことになるのであり、神の前には大きな罪悪となる
ことを覚らねばならないのである。
　働くことは尊いことであり、勤勉は美徳と考えられている
けれども、自分がより多くの収入を得るために他人の働く場
所や働く機会や収入を奪うことは、泥棒と同じで大きな罪悪

>p113上

となるのである。貧しいが故に休息する暇もなく寝る間も充
分になく、体を酷使して働いて猶且他人の平均的収入よりも
ずっと少ない収入しか得られず、貧困に苦しんでいる人々が
いると言うことは、社会制度が悪いからであり、罪は社会の
支配階級、指導階級の人々の上にあるのであって、寝る間も
休む間も充分得られずに働いている貧しい人の罪ではないの
である。
　国民の平均的所得水準よりもはるかに高い所得がありなが
ら、もっと沢山儲けてぜいたくな生活をしたい、他人を見返
したり見下げたりして威張ってみたい、大富豪になって多く
の人々にうらやましがられたいと言う様な心は非常に邪悪で
我欲で我侭勝手で低級なのであり、その様な心で一生懸命働
らく人は邪悪で我欲で我侭勝手な人であって真面目によく働
く感心な人であると思うのは大間違いである。その様な人は
勤勉な人ではなく金儲けの亡者であり、その様な働き方を美
徳と言うのは誤っているのである。
　大金持ちになってぜいたくをしたい、威張りたい、沢山の
財産を貯えたいと言う様な心で働くのは勤勉でもなく美徳で
もなく邪悪なのである。自分が大金持ちになるために他人の
働く場所を奪い、他人の働く機会を奪い、他人の収入の途を

>p113下

奪い、他人の生きる道を奪うことは大きな罪悪であることも
知らずに金儲けに夢中になり、貯蓄が際限なく増えることを
楽みにするのは愚かなことである。
　神の前には一介の罪人であるに過ぎない大富豪を世間の人
々が尊敬したりうらやましがったりするのは、地球人そのも
のが邪悪で我欲で低級なからであり、地球の文明そのものが
低級で誤っているからである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-10〔112〕第五章思想と主義に対する審判〔10〕【五-③】資本主義と共産主義 p112下-1行～p113下-7行)

✡記：苅場扶士男(かりばふじお)
…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）九月

[28] mixiユーザー 10月01日 12:46

『最後の審判』⑤-11〔113〕
第五章思想と主義に対する審判〔11〕(p113下／p101～p123)
【五-④】資本主義と共産主義(p113下／p110～p120)

>p113下-8行~

　人間が安定した生活を送るためには或る程度の貯蓄は必
要である。しかし際限もなく多くの貯蓄を持つことは罪悪で
あると共に大きな無駄である。零細農民や零細商工業者など
が働く場所を失い、働く機会を失い、収入を失い、今日の生
活の質にも困っている一方で、他人の働く場所を奪い、働く
機会を奪い、他人の収入を奪い、高額の所得を誇ってぜいた
くな生活を送り、巨万の富を貯えて空しく退蔵や死蔵して貴
重な富を無駄にすることは愚かなことである。
　例えば年間一千万円の生活費を必要とする家族が十億円の
貯蓄を持っているとすれば今後百年間は遊んで暮らせる丈の
貯蓄があることになる。もっとも貯蓄に利子や配当がついた
り、インフレが起こることは無視しての話である。しかし何
十年も何百年も遊んで暮らせる程多くの貯蓄を持つことは大

>p114上

きな無駄である。今日の生活にも困っている大勢の人々がい
る反面で何十年も何百年も遊んで暮らせる程多額の貯蓄を有
する人がいると言うことは大きな矛盾である。未来に必要な
財貨は未来に働いて生産すればよいのであり、何十年、何百
年後に必要な財貨は何十年か何百年後かに働いて生産すれば
よいのである。
　また子孫のために巨万の富を貯えて残してやりたいと思う
人も多いけれどもそれも誤っているのである。自分の生活に
必要なものは自分で働いて入手すればよく、子孫が必要なも
のは子孫が働いて入手すればよいのである。だから子孫のた
めに或る程度の貯蓄を残して与えるのは良いけれども、子孫
が何十年でも遊んで暮らせる程莫大な遺産を残すことは誤っ
ているのであり罪になるのである。未来に必要なものは未来
に働いて入手すればよいのである。子孫達に必要なものは子
孫達が働いて入手すればよいのである。だから未来のために
巨額の貯蓄をすることも、子孫のために巨額の貯蓄をするこ
とも誤っているのである。
　未来のために、子孫のために巨額の貯蓄をする余裕がある
のなら、貯蓄することをやめて、今生活に困っている人々に
与えよ、そうすれば將来必要なものが出来た時には神がその

>p114下

人に与えようと言うのがイエス・キリストの教えであり、イ
エスはそのことを「地上に宝を貯えずに天国に宝を貯えよ」
と説いて居られるのである。
　広大な土地を私有したり、巨大な資本を私有したり、巨額
の収入を誇ったり、巨万の富を貯えたりすること自体が神の
許し給わない罪悪なのであり、その様な人々は最後の審判で
厳しく審かれ地獄へ堕とされるのである。だからイエス・キ
リストは富める者に「財産を捨てて私について来なさい」と
教えられ、更に「富める者が天国へ入るこちは駱駝が針の穴
を通り抜けるよりも難しい」と教えて居られるのである。
　例えば百億ドルの財産を持つキリスト教徒の富豪が一億ド
ルを教会へ寄附して「自分は一億ドルもの大金を教会へ寄附
したのだから神もお喜びになり、必ず天国へ行かして頂ける
だろう」などと思ったら大間違いである。一億ドルを教会へ寄
附した功績よりも百億ドルの財産を貯えている罪の方がはる
かに大きいのである。だからキリスト教徒の大富豪がいくら
沢山のお金を教会に寄附しても、それで天国へ入れることは
絶対にないのである。それが判らないからキリスト教徒が大
富豪になったり、大富豪がキリスト教徒になったりするので
ある。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-11〔113〕第五章思想と主義に対する審判〔11〕五、④資本主義と共産主義 p113下-8行～p114下-20行)

✡記：苅場扶士男(かりばふじお)
…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）九月

[29] mixiユーザー 10月02日 11:19

『最後の審判』⑤-12〔115〕
第五章思想と主義に対する審判〔12〕(p115上／p101~p123)
五、⑤資本主義と共産主義(p115上／p110~p120)

>p115上-1行~

　資本主義とか自由経済と言う経済制度の矛盾は貨幣制度に
もあるが、一個人が無制限に広い土地を占有することを認め、
一個人が無制限に莫大な資本を占有するとを認め、一個人が
無制限に巨額の収入を得ることを認め、一個人が無制限に巨
万の富を所有したり貯えたりすることを認めている点にある。
　今日では欧米先進国では高額所得者には高額累進税率が設け
られたり、極度に貧しい人々に対する生活保障なども実施さ
れているからやっと資本主義の矛盾が或る程度緩和されてい
るけれども、根本的には解決は不可能なのである。私有財産
制度そのものを大巾に制限し、一個人が所有出来る土地の面
積を大巾に制限し、一個人が所有出来る資本の額を大巾に減
らして資本の集中の弊害を防ぎ、一個人の所有出来る財産の
額に大巾な制限を加えて富の集中、富の偏在を阻止しなけれ
ばならないのである。
　資本主義の社会では生産過剰による不況と言う現象がよく
起こるが、そこに重大な矛盾がある。例えば国民が一人残ら
ず充分に食事を摂取していて猶且多量の食糧が余って困って
いると言うのであれば確かに社会的な生産過剰であると言え
よう。しかし富裕階級の人々は美食の大食をして食べ過ぎで
病気になったり、食べ残した食物を大量に捨てたりしている

>p115下

反面で、低所得層の多数の貧しい人々は健康を維持するに必
要な量丈の食物を摂取することも出来ずに空腹に悩み栄養不
良や栄養失調で病気になったり、餓死したりしている人々が
大勢いるにもかゝわらず、食糧が生産過剰で困ると言うのは
非常に誤っているのである。
　資本家とか富豪とか呼ばれる人々が私利私欲のために零細
農民や零細商工業者から職や収入を奪ったために食糧も充分
買えない人々が多数出来て食料品が売れなくなったのを食糧
の生産過剰と呼んでいる例もあるのである。或は資本家や富
豪らが自分達の経営する企業の労働者を低賃金で酷使したり
不景気になれば労働者の首切りをしたりするから、下層階級
の人々は食料に限らず日常生活に必要な品物を充分に買うこ
とも出来ないから品物が売れず、生産過剰だと言ってさわが
ねばならないのである。
　社会に品物は豊富にあって売れないで困っていると言う反
面で、あり余っているはずの品物を買うことも出来ないで貧
しい生活を送っている人々が大勢いると言うことは、資本家
や富豪らが分け前を多く取り過ぎるからであり、分配の不公
平である。それは結局土地や資本や資源や富を個人が無制限
に所有することを認めていることから起こっているのである。

>p116上

　だから個人の土地所有面積、資本の所有額、資産の所有額、
年間の所有額などに大巾な制限を設け、大富豪や大資本家や
大地主や超高額所得者などを発生させない様にするしか方法
はないのである。
　本来なら資本主義経済は数十年も前に消滅しているはずだ
ったのである。しかるに資本主義がつぶれないで今も猶存在
しているのは何故か。それは経済学者ジョン・メイナード・
ケインズの理論をアメリカ政府が採用し、政府による経済開
発や有効需要の創出と言う様なことをしたからである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-12〔115〕第五章思想と主義に対する審判〔12〕五、⑤資本主義と共産主義 p115上-1行～p116上-9行)

✡記：福田扶士男（ふくだふじお）…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）十月

[30] mixiユーザー 10月03日 20:00

『最後の審判』⑤-13〔116〕
第五章思想と主義に対する審判〔13〕(p116上／p101~p123)
五、⑥資本主義と共産主義(p116上／p110~p120)

>p116上-10行~

　アメリカ大統領ルーズベルトがニューディール政策で実施
したテネシー川開発は不況に悩むアメリカに大きな光明をも
たらし、希望を与えたことは事実であろう。そのお陰でアメ
リカの資本家は生き延びることが出来たのである。しかしそ
の結果としてアメリカ政府は天文学的な財政赤字に悩み、地
方自治体が次々と破産したり、国内に於ける貧富の懸隔を更
にひどくしているのであり、資本の集中、土地の集中、富の
集中などが着々と進行し、黒人問題、人種問題、麻薬、犯罪
の激増などによってアメリカは病める大国と言われている仕
末である。
　アメリカがこの様なあわれで救い難い国になり下がったの

>p116下

は、資本主義経済の根本的な矛盾そのもなを改革しようとせ
ず、ケインズの誤れる理論を採用してその場逃れをしたこと
が最大の原因なのである。政府による財政投融資、オープン
マーケット・オペレーションなどの金融政策、地域開発や公
共事業の推進による有効需要の創出と景気の刺激などは資本
主義の矛盾を解消するものではなく、資本主義の滅亡を時期
を何十年か遅らせた丈のものである。
　ニューディール政策などが実施されていなければ、アメリ
カ経済は確実に破滅の時期を迎えたはずである。それは少数
の大資本家や大富豪や大土地所有者と大多数の無産者階級、
貧民階級が出現し、経済そのものが完全に行き詰ってしまう
他なかったからである。少数の有産階級が無限に富を蓄積す
れば、大多数の無産階級の人々は餓死するか、無限に借金を
増大させて生き延びるしか方法はないのである。しかし担保
に入れる財産もなく、確実な収入のあてもない無産者階級に
無限に借金を増やして生き延びる道などないのである
　借金をして生き残る力のない無産階級に代わって無限に借
入金を増やしながら経済開発や財政投融資などをして有効需
要を創り出し、景気を刺激して雇傭の増大を図り失業者の救
済などに努力して来たのが政府である。

>p117上

　そのツケが溜ってアメリカ政府は天文学的な借金と赤字で
財政そのものが行き詰ろうとしているのであり、地方自治体
の破産丈ではすまず、アメリカ政府そのものが破産するのは
時間の問題であると断言出来るのである。ニューディール政
策の実施以来アメリカ政府は無限に借金を増大させて資本主
義の延命のために努力して来たのである。
　そのお陰でアメリカの資本家はそれ以来数十年間に亘って
滅亡をまぬがれた丈でなく、着実に資本の集中、富の蓄積を
図り続けて来られたのである。しかし資本主義の矛盾そのも
のを解消しようとせずに、無限の富の蓄積や資本の集中と言
う資本家の邪悪で我欲で我侭勝手な行為を容認しながら、一
方で資本主義の犠牲者である無産階級の人々を救済しようと
して政府が赤字国債などを濫発して借金を重ねることは底抜
けの桶に水を満たそうとして無駄な努力を続けるのと全く同
じで愚かな行為である。
　アメリカ人達が資本主義の矛盾に気付くことが出来ず、無
制限の資本の集中と無限大の富の蓄積を認めながら生き延び
ようとするならば、アメリカ政府は今後も無期限に、そして
無限に財政赤字と借金を増大させ続けねばならないのである。
アメリカ政府が今後いつ迄、どれ丈財政赤字と借金を増やし

>p117下

続けることが出来るのであろうか。それが出来なくなった時
がアメリカ政府の破産する時であり、アメリカ資本主義の滅
亡する時である。それは二十世紀末迄に確実に起こる大悲劇、
大破滅となるであろう。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-13〔116〕第五章思想と主義に対する審判〔13〕五、⑥資本主義と共産主義 p116上-10行～p117下-4行)

✡記：福田扶士男(ふくだふじお)…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年（2020）十月

[31] mixiユーザー 10月04日 09:53

『最後の審判』⑤-14〔117〕
第五章思想と主義に対する審判〔14〕(p117下／p101～p123)
五、⑦資本主義と共産主義(p117下／p110～p120)

>p117下-5行~

　アメリカ人達の大部分は自由を尊重する人々である。しか
しアメリカ人達は今の資本主義的な自由主義以外に自由主義
はないと思っているのではなかろうか。アメリカ人達が自由
主義を守ることは資本主義を守ることであると信じているの
であれば、それは大きな誤りであり、大きな悲劇であり、こ
の上なく愚かであわれなことである。
　しかしアメリカ人の自由は優勝劣敗、弱肉強食を肯定する
自由であり、強い者勝ちの自由である。それは彼らが肉食人
種であり、彼らの思想は猛獣達と同じく肉食の思想であるこ
とも、アメリカ人の自由が強い者勝ちの自由となる一つの理
由でもある。肉や魚類など動物性食品を多食する人々はとか
く自尊心が強く、利己主義になり易く、闘争心が強いと言わ
れている。だから肉食人種であるヨーロッパ民族の自由は優
勝劣敗、弱肉強食、強い者勝ちの競争の自由、闘争の自由に
ならざるを得ないのである。
　しかし自由には肉食思想の競争の自由しかないと思うのは

>p118上

大きな誤りである。これからの新しい時代の自由は闘争の自
由や競争の自由ではなく、平和を愛し、皆の利益や幸福を願
う協力の自由、協調でなければならなくなるのである。それ
は肉食人種の闘争の自由ではなく、菜食人種の平和を愛する
自由、自尊心や利己心や競争心を捨て、心から平和を愛し、
皆の自由や平等や利益や幸福を守るために、皆がお互いに尊
敬し合い、信頼し合い、愛し合い、協力し合う自由なのであ
る。しかし菜食人種の平和を愛する自由は肉食人種には容易
に理解出来ず、受け入れることも実行することも出来ないで
あろう。それは彼らが肉食を減らし、菜食主義を実行するこ
とによってのみ、少しづつ理解され実行されることである。
　日本民族は明治維新以来、日本精神を失ってヨーロッパ文
明を盲目的に受け入れ、ヨーロッパ文明にかぶれてしまった
のである。それは日本民族が単に肉食人種の思想や文化を受
け入れたと言う丈でなく、肉食主義の生活そのものをも次第
に受け入れて、ヨーロッパ化してしまった悲劇である。特に
最近の日本人の食生活は肉食の比重が次第に大きくなりつつ
あり、それにつれて肉食人種特有の病気が日本人にも多くな
りつつあり、日本人の思想そのものも肉食思想へと変わりつ
つあるのが現状である。

>p118下

　強い者勝ちの肉食文明であるヨーロッパ文明は二十世紀末
迄に滅亡するのである。しかし日本民族が肉食文明を受け入
れ、ヨーロッパ化すれば、日本もまたヨーロッパ諸国と共に
滅亡して行かねばならないことになるのである。それはまこ
とに恐ろしく危険なことであるけれども、ヨーロッパ人種や
ヨーロッパ文明にかぶれてしまった日本人には判らないので
ある。かつての日本人は仏教の影響もあって菜食主義を守っ
ている人々が多かったのであるが、明治維新以来ヨーロッパ
の医学や栄養学が輸入せられて肉食が奨励せられ、普及して
日本民族そのものが肉食人種同様になってしまったのである。
　日本人は肉食が普及するに従って日本人の体位が大巾に向
上したと思って喜んでいるけれども、それは大きな誤りであ
る。肉食が普及して青少年の体格が年々大きくなりつつある
のは事実であるが、肉食人種特有の病気が大巾に増加しつつ
あるのも事実であり、体格は大きくなっても体力が低下して
いる例も非常に多いのである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-14〔117〕第五章思想と主義に対する審判〔14〕五、⑦資本主義と共産主義 p117下-5行～p118下-16行)

✡記：福田扶士男(ふくだふじお)…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年十月（2020）

[32] mixiユーザー 10月05日 08:48

『最後の審判』⑤-15〔118〕
第五章思想と主義に対する審判〔15〕(p118下／p101～p123)
五、終⑧資本主義と共産主義(p118下／p110～p120)

>p118下-17行~

　またヨーロッパ人種は体格が大きいからオリンピックなど
の体育競技に有利であり、実際に優勝をしたりメダルを獲得
したり出来る可能性が大きいことも事実であろう。しかし人間の体格が際限なく大きくなると言うことは人間にとって本当

>p119上

の利益や幸福にはつながらないのである。肉体の巨大化はや
がて人類の滅亡へとつながって行くのであって、決して喜ぶ
べき現象ではなく、恐るべく憂慮すべき現象であることを覚
らねばならないのである。
　ヨーロッパ人種は確かに日本人よりも体格が大きく運動競
技などでは彼らの方が優勢である。しかし智的、精神的な仕
事の上ではヨーロッパ人種の方が優勢であると断定出来る丈
の証拠はないのである。むしろ智的、精神的な面では彼らの
方が劣っている面も多いのである。｢運動選手は野蛮人であ
る｣と説く人もあるが、それはあながち誤りであるとは言え
ないのである。百米を０、１秒速く走るために、１センチ高
く跳ぶために、１センチ遠くへ跳ぶために多くの人々が多く
の時間をかけて練習し、必死の競争をすると言うことは、考
え方によれば大きな無駄であり損失であり愚かなことである
と言えるのである。
　人生は記録を作るためにあるのではない。人生は修行のた
めに存在するのである。しかるに修行を忘れて貴重な人生を
オリンピックなどの記録を更新するために浪費すると言うこ
とはあまりにも無駄であり損失であり誤っているのである。
　オリンピックで金メダルを取ったからと言って天国へ行け

>p119下

ることもなく、一歩も神に近づくことも出来ないのである。
文明人が野蛮人よりも優れているのは速く走れるからだとか
速く泳げるからだとか、高く跳べるからだとか言うのではあ
まりにもわびし過ぎるのである。文明人が野蛮人よりも優れ
て居り、人類が野生動物よりも優れているのは高い知性や教
養や博く豊かな知識や技術などでなければならないのである。
　その様な点からも運動選手になって記録を破るために熱中
すると言う様なことは大きな損となるのである。しかし地球
人の考え方が誤っているために、プロのスポーツ選手になっ
て多額の賞金を稼ぎ、名声を得て豊かで楽しい人生を送るこ
とが出来れば素晴らしいことだと思う人が多いのである。
　人間の肉体の巨大化がスポーツの記録の更新に役立ったこ
とは事実であるかも知れないが、体格の大型化がそのまゝ人
間の知性や教養を高めるために役立っているとは絶対に言え
ないのである。体格の巨大化は人類の滅亡へとつながるので
ある。だから人類の滅亡を阻止するためには体格の巨大化を
防ぎ、中型或は小型のまとまった体格を維持しながら、知性
や教養を高めると共に知識を博め、技術の向上を図るために
努力するのが良いのである。
　それには肉食主義の食生活をやめて穀物と蔬菜類などを主

>p120上

体とする穀物菜食主義の食生活を実践するのが良いのである。
　民族や地方によっては肉や魚などの動物性食品しか入手出
来ない場合もあろう。しかし完全な肉食主義で高級な文化人、
教養人になることは不可能なのである。肉食文化であるヨー
ロッパ文化はやがて滅亡して行くのであり、肉食人種もまた
滅亡して行くのである。ヨーロッパ人に肉食主義をやめさせ
ることはもはや不可能であり、彼らが滅亡をまぬがれること
はもはや不可能であろう。
　しかし日本民族が滅亡をまぬがれたいと思うならば明治維
新以来ヨーロッパから受け入れて来た肉食主義を捨てるべき
である。少なくとも最後の審判で神に選ばれて生き残り、二
十一世紀の新しい社会で輝かしく幸福な人生を送りたい人々
は肉食主義をやめ、穀物菜食の粗食の少食を喜んで実践出来
る人でなければならないのである。肉食主義の美食の大食で
生き残ることは絶対に出来ないのである。肉食主義を捨て、
肉食思想を捨て、肉食文化を捨てることが二十一世紀へ生き
残ることの出来る最も手近かで確実な方法なのである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-15〔118〕第五章思想と主義に対する審判〔15〕五、終⑧資本主義と共産主義 p118下-17行～p120上-16行)

✡記：福田扶士男(ふくだふじお)…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年十月（2020）

[33] mixiユーザー 10月06日 09:13

『最後の審判』⑤-16〔120〕
第五章思想と主義に対する審判〔16〕(p120上／p101～p123)
六、㊤無政府主義と虚無主義 (p120上／p120～p123)

>p120上-19行~

六、無政府主義と虚無主義

>p120下

　無政府主義も虚無主義もヨーロッパに生まれた邪悪で低級
でけがれた思想であり、その様な思想にかぶれて誤った人生
を送った人々は間違いなく地獄へ堕ちて行くのである。
　邪悪で我欲で我侭勝手な君主や政治家に政治を任せていて
は国民はいつ迄経っても幸福にはなれないのである。しかし
君主や政治家らが自己の誤った政治を反省しようともせず、
改めようともせず、敢えて誤った政治を強行しようと言うの
であれば、力を用いてでも誤った政治をやめさせようとする
ことは国民として正当な行為である。たゞ邪悪な君主や政府
を力づくで倒した後、正しい立派な人物を新しい君主や政治
家に立てて国民が納得し満足出来る正しい政治をさせようと
するのが普通であるが、無政府主義は政府そのものが悪の根
元とみなし、暴力によって政府を倒した後は再び政府を立て
ず、無政府状態を維持しようと言う点が違うのである。
　革命によって旧政府を倒して新政府を樹立すると言うこと
はよくあることである。しかし新政府が国民の期待に答えて
正しい良い政治をして呉れるとは限らないのであり、前の政
府と同じ位に悪い政府をして国民を苦しめることもあれば、
新政府が旧政府よりももっと悪い政治をして国民の苦しみが
むしろ以前よりも大きくなると言う例もよくあることである。

>p121上

　だから政府そのものが悪の根源であり、政府そのものを無
くしなければ国民の本当の利益や幸福は絶対に望み得ないと
言う様な切端詰った考え方も実際に出て来るのである。十八
世中葉の資本主義勃興(ぼつこう)以後のヨーロッパ諸国の政治家や政府
はまさしくどうしようもない様な邪悪で愚劣な存在であり、
政府首脳の首をいくらつけ変えたところで政治が良くなるこ
とを期待出来る状態ではなく、政府そのものが諸悪の根源で
あり、政府そのものの存在を抹殺する以外にいかなる方法も
ないと言う状態であったことは確かである。
　しかし邪悪で我欲で我侭勝手で低級で横着な人間の集団を
無政府狀態で放置すれば社会の秩序は完全に失われ、野生動
物達の弱肉強食、優勝劣敗の世界を人間の社会に再現するこ
とにもなりかねないのである。
　社会のすべての人々が真理を覚って神か仏と呼ばれる様な
正しく賢明で高級な人々ばかりになったならば、法律も道徳
も政治家も政府も存在しなくても、皆が仲良く楽しく幸福に
平和に暮らすことが出来る社会を建設することも出来るので
ある。皆が正しく賢明で高級な人々ばかりであれば誰が政治
家になっても国は治まり国民は幸福に平和に暮らすことが出
来るのである。

>p121下

　また社会のすべての人々が邪悪で我欲で我侭勝手で横着で
低級な人間ばかりであれば、誰が政治家になっても国が治ま
ることもなく国民が幸福になれることもないのである。社会
に邪悪な人間が多ければ政府そのものも諸悪の根元となるが、
無政府狀態も諸悪の根元となるのである。しかし社会に正し
く賢明で高級な人間が多ければ政府があっても素晴らしい社
会となり、政府がなくても素晴らしい社会となるのである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-16〔120〕第五章思想と主義に対する審判〔16〕六、㊤無政府主義と虚無主義 p120上／p120上-19~p121下-7行)

✡記：福田扶士男(ふくだふじお)…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年十月（2020）

[34] mixiユーザー 10月07日 08:57

『最後の審判』⑤-17〔121〕
第五章思想と主義に対する審判〔17〕(p121下／p101～p123)
六、㊥無政府主義と虚無主義 (p121下／p120～p123)

>p121下-8行~

　無政府主義の極致とは自由の極致であると共に統制の極致
であると言えるのである。無数の法律や倫理道徳や刑罰や警
察官や裁判官や刑務所や官僚機構などで、邪悪で我欲で我侭
勝手で横着で愚劣な人間達を強制し、支配し、服従させて理
想の社会を建設することは不可能であることをヒトラーのド
イツや東條英機の日本やスターリンのソビエトなどがはっき
り示しているのである。
　法律や倫理道徳や、軍隊や秘密警察の恐怖政治や刑罰や刑
務所の力で人の心を完全に支配し統制することは出来ないの
である。完全なる統制は完全なる自由の境地に於いてのみ実
現出来るのである。法律を犯せば刑罰が恐ろしいから仕方な
く法律を守ると言うのではなく、法律はなくても、罰則はな
くても、警察官はいなくても、自分の理性や良識を以って正

>p122上

邪善悪、理非曲直を正しく判断し、誰に強制せられなくても
自分自身の正しい意志で正しいことは進んで実践し、邪悪な
行為や誤った行為は絶対にしないと言う境地が完成された個
人、覚りを開いた人の境地であり、解脱の境地であり、成仏
の姿なのである。
　自分で自分の心や行動を正しく完全に制御出来る人は完全
な自由の境地にいながら完全に自己を統制し支配しているの
である。それが完全に自由であって完全に統制された状態な
のである。社会のすべての個人が人間完成、自己完成を果た
し、皆が自分の完全に自由な心で自分を統制することが出来
る様になった時始めて、法律もなく政府もなくして、しかも
皆がお互いの自由や平等や利益や幸福や平和を享愛すること
の出来る素晴らしい社会を建設することが出来るのである。
それが正しい意味の無政府主義の社会なのである。
　十九世紀のヨーロッパに生まれ発表した無政府主義は暴力
革命によって政府を倒すと言う以外には正しい高貴な理想や
理念や政策は存在しなかったのである。だからたとえ暴力革
命によって政府を倒すことは出来たとしても、その後に正し
い平和な社会を建設することは不可能だったのである。故に
ヨーロッパに生まれた無政府主義は邪悪で誤った思想である

>p122下

と断定しなければならないのである。しかし無政府主義より
も当時のヨーロッパの君主政治や資本主義の方がはるかに邪
悪で危険で狂暴な存在であったことは確かである。従って最
後の審判では暴力革命を是とした無政府主義者や共産主義者
よりも君主や自由主義者や資本家や大地主などの方が重い罰
を受けることになるのである。
　次に虚無主義は神の存在を信じようとせず、人生に尊い意
義や目的や理想があることを認めようともせず、世界は無意
義、無目的に存在するものであるから、いつどうなるかも判
らない頼りない、何のあてもない世界であると考え、どうせ
何の意義も理想もあてもない人生ならば、せめて生きている
間丈でも自分のしたいことや好きなことをして面白く楽しく
暮らさねば損だと言う享楽主義に通じ、人心を堕落退廃させ
る思想である。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-17〔121〕第五章思想と主義に対する審判〔17〕六、㊥無政府主義と虚無主義 p121下-8～p122下-14行)

✡記：福田扶士男(ふくだふじお)…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年十月（2020）

[35] mixiユーザー 10月08日 09:06

『最後の審判』⑤-18〔122〕

第五章思想と主義に対する審判〔18･終〕(p122下／p101～p123)

六、㊦無政府主義と虚無主義 (p122下／p120～p123)

>p122下-15行~

　ヨーロッパの虚無主義は非常に邪悪で低級でけがれた思想
であるが、その様な思想が世に出たのは当時のヨーロッパの
社会そのものがあまりにも邪悪でけがれて居り、多くの人々
にとって正に何の理想も希望もない絶望的な社会であったか
らである。だから虚無主義よりも虚無主義を生み出す母体と
なった当時の社会制度の方が悪いのである。

>p123上

　人生の理想や目的は本来無(む)である。しかし無(む)の人生の中に
無限の歓びや楽しみや快楽や生甲斐や幸福や希望が含まれて
いることを覚らねばならないのである。野生動物達に較べれ
ば人間の持つ歓びや楽しみや快楽や生甲斐などは、はるかに
多く、大きいのである。しかし野蛮人、未開人に較べれば文
明人の持つ歓びや楽しみや快楽や生甲斐の方がずっと多く大
きいのである。更に地球人類に較べれば高度の文明を発展さ
せている宇宙人達の人生の歓びや楽しみや快楽や生甲斐など
は地球人類には想像もつかない程多く大きいのである。
　地球人の社会には病気、貧困、戦争、事故、犯罪、公害な
どが多く、そのために多くの人々が悩み苦しまねばならない
のである。しかし病気も貧困も戦争も事故も犯罪も公害も、
地球人が邪悪で我欲で我侭勝手で横着な心で誤った文化を発
展させて来たから起こって来た不幸や悲劇や矛盾なのである。
　そして遠い昔から神々は地球人に対して邪悪で誤った心を
改めなければ人類は滅亡すると警告し続けられたにもかゝわ
らず、地球人類は神々の警告を無視して邪悪で誤った心を改
めようとせず、邪悪で誤った文明を発展させて来たためにそ
の矛盾が極限に達し、地球人類は二十世紀末を以って滅亡し
て行く他ない危機に直面しているのである。

>p123下

　優秀な宇宙人達の社会には病気も貧困も戦争も事故も犯罪
も公害もないのである。だから優秀な宇宙人達は皆がいつも
仲良く楽しく豊かに幸福に平和に暮らしているのであり、彼
らの社会には地球人類には全く想像もつかない程素晴らしい
多くの歓びや快楽や生甲斐や希望が満ちあふれているのであ
る。享楽主義と言うものは低級でけがれた考え方であると考
えている人々が多いけれどもそれは誤っているのである。
　本当に賢明で高級な宇宙人達は世の中にあるあらゆる物事
を人間の利益や幸福や快楽や歓びや生甲斐や希望などに変え
ることが出来るのである。だから優秀な宇宙人達にとっては
世の中にあるすべてのものが歓びや楽しみや幸福の源泉とな
っているのであり、彼らのすることなすことのすべてが快楽
や生甲斐の源泉となるのである。その様な素晴らしい社会が
釈尊の説かれた極楽浄土の本当の姿であり、イエスの説かれ
た天国の有様なのである。
　邪悪で低級でけがれた人間の享楽主義は人間を堕落退廃さ
せ、社会を滅亡させるものであるが、本当に賢明で高級な人
々の享楽主義は人間を進歩向上させ、幸福にし、社会に平和
や繁栄や発展をもたらして呉れるのである。最後の審判で処
分されるのは低級な享楽主義に生きた人々なのである。

✡執筆：平成五年（1993）安原修

(最後の審判⑤-18〔122〕第五章思想と主義に対する審判〔18･終〕六、㊦無政府主義と虚無主義 p122下-15～p123下-20行)

✡記：福田扶士男(ふくだふじお)…五瀬月(いつせのつき)
☆令和二年十月（2020）

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