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絵画の材料と技法コミュの技法書について

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皆さんはどんな技法書使っていますか?
ちなみに、私はベールテの技法書使っています
絵画技法を考える上で色の重ね方も気になるのですが、(例えば黒の下には赤を塗るなど)時代を踏まえた上でそれらが書かれた技法書ご存知の方教えていただけますか?

コメント(18)

こんにちは。
定番であるラングレの「油彩画の技術」(和訳本)を持ってはいますが、私の場合、実際の製作にすぐさま直接役に立つ部分は余りありませんでした。
ただし内容量はすごいので、たまに気になった事を「書いてあるかな〜」と調べる程度です。
最近のものでは「画家のための処方箋」というのも買いましたが、多すぎる処方に圧倒されて、逆に使えず本棚の奥にしまってあります。

技法書と呼べるかどうか知りませんが、京都造形芸術大学編の「洋画を学ぶ<1>」にある青木敏郎先生の製作過程が、私としては最も分かり易く、最も即応性のあるものでした。
豊富に載せられた写真の効果は絶大です。

色の重ね方については私も具体的に書かれたものが欲しいと思ってましたが、今や技法についても画像付きで解説されてる親切な作家さんのブログなどを参考にした方が現実的じゃないかとも思います。
歴史的研究の見地からすると話は別ですが。

トピ主さんがお持ちのベールテの技法書というのは日本版で「絵画技術全書」ですよね?
他の技法書と比較してどうとか、1万円以上出しても買うべきものかどうかなど是非お聞かせ下さい。
技法書とは違うかも知れませんが、読み物を挙げておきます。
既存の作家の制作をおさめた雑誌として、美術の窓の技法講座は面白く読んだ記憶があります。
大矢秀雄さん、小尾修さん、諏訪敦さんの記事は特に興味深く読ませて頂きました。
その中でも、大矢秀雄さんの記事は、比較的初期の連載であった為もあってか、非常に丁寧な内容で、大矢さんの技法と材料に対する真摯な姿勢が伺われたように感じました。


色の重ね方といっても多様な捉え方があると思います。例えば、一絡げにしてよいか分かりませんが、青木さんやTORIさんのように描かれる場合は、明暗の把握と積層性あるいは層の構造、若しくは、透明性の変化と、色の関係が意識されるのでは無いかと思います。つまり、それに則した方法を採用する。
他方、より抽象性の高い象徴的な色使いをされる方の場合は、例えば、彩度を損なわない、色彩の多様性の構成方法を知る事が有益なのではないかと想像します。

時間的隔絶のある技法書を参照するよりも、実際にご自身で検証されるのが効率的ではないでしょうか。
また、例えば同一のC.I.Nameを有する類似の顔料を使用した絵具であっても、様々な製品があり、それが異なるだけでも、混合結果、積層結果に差異を生じます。しかれども、陶冶の存在の有無は措くとしても芸術の世界は各自の趣味もあり、特定の作家の絵具や色の趣向は私たち一人一人とは異なって然るべきでしょう。つまり、偶有的な制作を掻い摘んで学ぶよりも、体系的な、絵具の混合と積層を研究されることの方が、得るものが大きいと思います。


以下は、この件に関する絵具の使用に関する私の考えです。

現代は、鮮明な数多くの顔料が製造されており、絵画材料の世界でのその採用は、特段不満足なものではないでしょう。それら優秀な顔料を採用した絵具を、損なわない形で使用する為に、混合や積層で代替可能な絵具を極力使用しないこと。単一顔料の絵具を優先的に選択肢に入れること。
例えば、絵具の分野で実績のある優秀な顔料は必ずしも多様では無いと考えています。
その一例を挙げます。つまり、以下は網羅ではありません。
PY3, 81,128, 153, 110、PO71, 73、PR83, 122, 254, 255、PV19, 23、PB15:3, 15:4, 16、PG7, 36
PW6、PBk6, 7, 28、PY35, PY37,42、PO20、PR101, 108、PB28, PB29, PB33, PB35、PG18, 50

パソコンソフトにおける色(概念)の構成にあるような、観念的な色(概念)の把握に留まらないこと。つまり、単純な演算で混合や積層の結果を類推出来ないという、物質的事実や、フィリップフロップやグラニュレーションといった現象が絵具には存在することをよくわきまえること。
例えば、橙の絵具と青の絵具を混合すると、紫にはならず緑になるという結果が観測されるでしょう。
また、高彩度のカドミウム顔料と、白希釈時に高彩度を示すカドミウム顔料は異なります。

積層の方法の価値判断にも様々あります。空を描くとき空色の下に暗色を使う場合は、描画の効果を確認し易いからでしょうし、紫の表現に際し赤を敷き青を重ねるのであれば、その判断は色彩に主眼があるでしょう。
>Matterさん

「窓」は購読しておらず、たまに気になる記事が載ってそうなものを古本で買う程度なのですが、差し支え無ければ有用だと思われる「技法講座」の載った号数をお教え頂けませんでしょうか。


色の重ね方について青木先生はどうか知りませんが、私の場合はかなり自由に(適当に)やっています。
ある程度決まったパターンはあるのですが、全てが一発で決まるわけではないので、やはり思った色になるまでグレーズしたり不透明色で潰したりと試行錯誤する事も多いです。
「重色マニュアル」みたいのがあったとしても、書いてある通りには行かないだろうし、結局試行錯誤して何層にもなってしまう事の方が多い事を考えると、あんまり意味無いかも知れませんね。

ただ「油彩画の技術」に書いてあったと思うのですが、耐候性(耐光性?)の劣る色の上に、耐性の強い色をグレーズして保護する…とかいうやり方はいくつかパターンがあるならば知っておくと保存の上で有効かも知れません。
現代の絵の具では耐光性など気にする必要もないかも知れませんが。

脱線失礼致しました。
> TORIさんさん
書き込み遅くなりました。自分は技法書を使うとき、下地作る時はすごく役にたってます。ただ、書き込みの段階ではあまり意味がないですね。貴重な情報ありがとうございました。またよろしくお願いします
>>TORIさん

98年5、6、7月 大矢さん
01年4、5月 諏訪さん
01年9、10、11月 小尾さん

自分の為のメモから書きましたのでひと月程前後があるかも知れませんご容赦ください。 そのほかも目を通されるのも面白いかも知れません。
感想などあれば、書き込んで頂ければ幸いです。

「重色マニュアル」ですが、個別的逐語的でない、積層の方法を選択することは有効だというのが私の考えです。
よく言われることですが、制作には検証という側面がありその所産たる作品は残骸のようなものである、と。
つまり、試行錯誤とともに制作があるのは当たり前のこと。他方、何も考えていない制作の結果は、ある意味で底が見えて詰まらない、という印象を私は持っています。
考えていないからこそ面白い、という作品を作る方も居ますが、私の趣味でないという理由もあります。
>あきちゃんさん

下地=地塗り(?)についてはご存じでしょうが「西洋絵画の画材と技法」サイトへ画像付きで非常に丁寧な作業行程が書かれております。
手持ちの資料では「別冊 美術手帖 油絵のマテリアル(1983年夏号)」にもキャンバス布への地塗りの行程がいくつかの写真付きで解説されており、私が地塗りの実践する際には上記サイトと併せて参考にしておりました。
他にも油彩の基本知識が網羅されており、個人的にはこの本があれば技法書要らないんじゃないかと思えるくらいです。


>Matter.さん

ありがとうございます。
早速古本屋をあたってみます。
ちなみに小尾さんの行程はホームページでも公開されていますよね。

積層については恐らく私も似たような考えだと思います。
こうすればこうなる…という単純な事が言えるものではないので、やはり素材一つ一つの特性などを把握して置く事が重要でしょうね。
そういう意味でのマニュアルであれば有用であると思います。
ホルベインの「絵具の辞典」など参考になるかと思いますが、絵の具はメーカーによって性質が異なるでしょうから、最終的にはやはり経験という事になりますね。
> TORIさんさん
パネルに布張りで描いてます。白亜地作ったり、してます。情報ありがとうございます
以前の内容を改善しましたので掲載します。

絵具の分野で実績のある優秀な顔料は必ずしも多様ではありません。
その一例を挙げます。つまり、以下は網羅ではありません。

有機顔料
PY3, 81, 128, 151, 154, 175
PO71, 73
PR83, 122, 209, 254
PV19(γ), 23
PB15:3, 15:4, 15:6, 16
PG7, 36
PBk6, 7

無機顔料
PW6
PBk28
PY35, PY37, 42, 184
PO20
PR101, 108
PB28, PB29, PB33, PB35
PG18, 50
以前の内容を改善しましたので掲載します。

絵具の分野で実績のある優秀な顔料は必ずしも多様ではありません。
その一例を挙げます。つまり、以下は網羅ではありません。

有機顔料
PY3, 81, 128, 151, 154, 175
PO71, 73
PR83, 122, 254
PV23
PB15:3, 15:4, 16
PG7, 36
PBk6, 7

無機顔料
PW6
PBk28
PY35, PY37, 42, 157, 184
PO20
PR101, 108
PB28, PB29, PB33, PB35
PG17, 18,50
以前の内容を改善しましたので掲載します。

絵具の分野で実績のある優秀な顔料は必ずしも多様ではありません。
その一例を挙げます。つまり、以下は網羅ではありません。

有機顔料
PY3, PY81, PY150
PO71, 73
PR83, 83:1, 122, 254
PB15:3
PG7
PBk6, 7

無機顔料
PW6
PBk28
PY35, PY42, PY53, PY157
PO20
PR101, 108
PB29
PG18
以前の内容を改善しましたので掲載します。

有機顔料
PY3, PY81, PY150
PO73
PR83, 83:1, 122, 254
PB15:3
PBk6, 7

無機顔料
PW6
PBk28, 11
PY35,42, 53, 157
PO20
PR101, 108
PB29
以前の内容を改善しましたので掲載します。

有機顔料
PY3, PY81, PY150, PY155
PO73
PR83, 83:1, 122, 254
PB15:3
PBk6, 7

無機顔料
PW6
PBk28, 11
PY35,42, 53, 157
PO20
PR101, 108
PB29
以前の内容を改善しましたので掲載します。

有機顔料
PY74, PY150, PY151, PY155
PO73
PR83, 83:1, 122
PB15:3
PBk6, 7

無機顔料
PW6
PBk28, 11
PY35,42, 53
PO20
PR101
PB29


有機顔料に関して、分子構造レベルでの対称性が高いものが完成度と優位性の高い顔料です。ただし黄色有機顔料に関しては例外で、炭素、水素、窒素、酸素では要求される反射率及び反射特性を得るのが難しいようで、非対称で線形のアゾ顔料の優位性が高いです。非対称で線形のアゾ顔料では、分子周辺部の活性を高めるなどの工夫が採られています。

セレンの比率が大きい赤いカドミウム顔料に関しては、特にセレンが多いものをPR108とす不文律があるようです。ただし、絶対的な物ではありません。
セレンが多いカドミウム顔料は、見えに違和感があり、グレーを作ったりしても妙な鋭利さが邪魔をする性格が強いです。

分子構造中にハロゲンを含む有機顔料は鮮やかなものでもハロゲンによる色味と濁りがあり、不自然になります。フッ素と塩素、ヨウ素は顔料を構成する元素となるハロゲンです。以下の顔料はハロゲンを含むもののなかでは有効に活用できる場合の多い顔料でしょう。ただし、分子構造中にハロゲンを含む有機顔料は使用しない方が鮮明な絵になるようです。そのままの色合いを活かす場面が多いようであれば活用できそうな顔料を掲げておきます。

PY3, PY81, PR254, PG7
記入漏れがありましたので、追記します。

臭素も顔料を構成する元素となるハロゲンです。

PY3とPY74は構造中にニトロ基を含むので、雑味があり、物理的な反応性が高いことが懸念され、フィラーの添加や表面処理がなされる顔料です。
以前の内容を改善しましたので掲載します。

有機顔料
PY74, PY150, PY151, PY153, PY155
PO73
PR83, 83:1, 122
PB15:3, 27, 66
PBk6, 7

無機顔料
PW6
PBk28, 11
PY35, 42, 53
PO20
PR101
PB28, 29


有機顔料に関して、分子構造レベルでの対称性が高いものが完成度と優位性の高い顔料です。ただし黄色有機顔料に関しては例外で、炭素、水素、窒素、酸素では要求される反射率及び反射特性を得るのが難しいようで、非対称で線形のアゾ顔料の優位性が高いです。非対称で線形のアゾ顔料では、分子周辺部の活性を高めるなどの工夫が採られています。

セレンの比率が大きい赤いカドミウム顔料に関しては、特にセレンが多いものをPR108とす不文律があるようです。ただし、絶対的な物ではありません。
セレンが多いカドミウム顔料は、見えに違和感があり、グレーを作ったりしても妙な鋭利さが邪魔をする性格が強いです。

PY3とPY74は構造中にニトロ基を含むので、雑味があり、物理的な反応性が高いことが懸念され、フィラーの添加や表面処理がなされる顔料です。

分子構造中にハロゲンを含む有機顔料は鮮やかなものでもハロゲンによる色味と濁りがあり、不自然になります。フッ素、塩素、臭素、ヨウ素は顔料を構成する元素となるハロゲンです。以下の顔料はハロゲンを含むもののなかでは有効に活用できる場合の多い顔料でしょう。ただし、分子構造中にハロゲンを含む有機顔料は使用しない方が鮮明な絵になるようです。そのままの色合いを活かす場面が多いようであれば活用できそうな顔料を掲げておきます。

PY3, PY81, PR254, PG7

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