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いじめの加害者たちコミュのカッターナイフ殺人と二人の教師 その2

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 四月、始業式があって、新一年生を迎える入学式が行われ、新学期がスタートする。
 その新学期、担任教師が初めて児童生徒に向き合ったとき、「夢と希望」を語り、「努力」を呼びかけないような教師はいない。おそらく一人もいないだろうと思う。
 持ち上がって担任がかわらないときにも、何かあらたまった気持ちを児童生徒と交わし合う、それが新学期の教室の光景というものである。
 ところが、こんな話をした担任教師がいる。

  トラブルは自分たちで解決しなさい。
  ケンカは授業中と教室の中でやってはいけない。
  このほかの場でケンカをしても、先生は止めないから、呼びに来なくてもいい。

 もう一人の「30代」の男性教師、女性教師から崩壊した学級を引き継いだ男が、6年生になった子どもたちに向って、最初に、言ったことである。

 新学期がスタートしたらほどなく「授業参観」が組まれ、そのあとに学級懇談、そしてPTA総会と続くのが大方の小中学校の例である。
 その学級懇談の席で、今度は親に向って「この学級は持ちたくなかった」と、「30代」の男教師は言ったという。話したとか、語ったというのさえはばかれるように、この男は、子どもたちを侮辱し、親たちをあざむいたのである。

 新学期、子どもと親が願いをこめて思うのが、「担任は、どんな先生だろう」ということである。
 子どもが親を選べないのとおなじ、先生を選べない子どもたちが「どんな先生が、担任になってくれるのだろう」との熱い思いを抱いて新学期を迎え、願いがかなったときに、子どもと一緒に赤いご飯で祝う親の話さえ聞いたことがある。
 そのくらいに担任教師は、子どもや親に期待をかけて待たれる。外の職業にはない、教師冥利につきるようなことであるけれど、子の願い、親の願いを平然と踏みにじったこの男は、小学校最後の一年をスタートさせようとしている子どもたちの前に、「担任教師」として登場したのである。

 そして二ヶ月後の6月1日、4校時が終り、係の子どもたちが給食の準備をはじめる。
 A子が、「ちょっとおいで――」と怜美さんを学習室に誘い出す。
 まさか「仲良しツーペア」の相手に殺されるなど思いもしなかった怜美さんは、騙し討ちのように惨殺されてしまうが、事件がわかって騒ぎ出すまでの約20分間、この男教師が「どこ」で「なに」をしていたか「わからない」というのが学校と市の教育委員会の見解である。

 惨殺された怜美さんの様子はあまりにむごくて、新聞は「タブー」ということだろうか、その詳細を教えてくれたのは週刊誌である。
 A子は、怜美さんを殺しただけでない。
 事件後、A子の「殺しても殺し足りない」のメモが発見されているが、惨殺したあと、怜美さんの顔が変形するくらい、何度も何度も蹴り上げている、というのが捜査関係者の証言である。

 A子の怜美さんへの「憎悪」は、女の子の世界が醸し出す「特別」なものと思われるが、女の子のグループは、「ツーペア」がいくつか合わさっている場合が多く、ツーペアを持たない女の子はいつグループから外されるかわからない。そのゆえ「ツーペア」相手の「争奪」は熾烈をきわめる。
 ぼくが「美少女いじめ」としてあつかうのは、そういう女の子の世界で、「かわいらしくて、美しい」ことから「いじめ」のターゲットにされる場合だが、この「カッターナイフ殺人」も、「美少女いじめ」の理屈を当てはめて読み解くことができる、とぼくは考えている。

 ともあれ、この世のこととは思えない残虐な犯罪が、白昼の教室で起った、その次の日、この小学校は、通常通り子どもたちを登校させ、授業を再開している。「給食の準備がされているから」というのが、市の教育委員会の説明であった。

 事件の翌日、子どもたちが登校して、授業がはじまった。
 しかし、その日、担任の男教師は入院してしまう。
 そして、ほとぼりがさめた夏休み明け、「マスコミに追われたら、なんと説明するのだ」と「心配」する教育委員会を振り切って、「早く、復帰したい」と学校に戻って来る。

 男教師の「身勝手」はここにきわまるであるけれど、女性教師が「教室管理」ができなくて、学級を崩壊させたとすれば、学校や市の教育委員会は「教師管理」ができなくて、世間には説明がつかないような体たらく、教育を崩壊させていると言うしかない。

 こだわりの「30代」教師のもう一人が見せてくれた顛末は以上であるけれど、もし、担任がかわらないで持ち上がっていたら、事件はなかった、というのがぼくの考えである。
 学級を崩壊させた女性教師の無力ぶり、教師としてのその不適格を支持するわけではないけれど、5年から6年にかけてのA子の動きを子細にながめると、「ダメ教師」の学級には、それなりにA子の「居場所」があって、友を「ライバル」として殺す必要がなかったと思われるからだが、そのことを語るためにはA子と怜美さんの家庭の比較や、全く何もしない・できない学校の無力ぶりについて触れなければならない。後で、また改めて、ということにしたい。

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