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小説−頭を撃つ癖が無くなったコミュの?:夜明け---

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家の外からクラクションの音が重なった音楽が聞こえる。

いつもガンガンでブレイクコアを垂れ流してるのはマニのヤツだ。

あー…頭がもの凄い痛さだ。

ヘタクソに打ち抜いたみたいになんてな、へへへ…



俺はベッドの上から、垂れた前髪越しに昨日の銃を見つめた。

銃は俺の手にしっかり握り締められている。

俺はその銃に「ヒュプノス」って名前をつけていた。

いや、つけたのはエマだったっけ。

エマ…?俺昨日何やってたんだっけ…。

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そうだ、銃を拾ったあとにマニに会ったんだ。

ホームシアターが欲しいから今度強盗してやるとか

ワケの判らん事を言ってたっけ。

…で、あ!!俺も行こうかなって話をしてたんだ。

いつもは小心者の俺が、銃を手にして気が大きくなってたんだろう。



で、その後に女を拾ったんだ。

一緒に酒が飲みたいだけだった。

でも部屋でハイドロ育ててるって聞いて

ホイホイその女の家についてったんだった。

だから酒はこの後あんまり飲まなかった。



その女、エマと日が落ちる前からベッドの上で

ハシッシュを吸ってた。俺はケミカルとかが嫌いだった。

あの、不自然に急き立てられるような高揚がキライなんだ。

経口みたいのも何か風邪薬みたいで好きじゃない。

エマにもそんなウンチクを垂らしてたな。

そのまま俺は…銃を抱いて眠ってしまったんだ。



目を醒ますとエマはXBOXのゲームをやってた。

画面の中でおびただしいゾンビの群れが

暴走大型トラックに轢殺されまくってる。

男が体も触らずに眠りこけてる間にゲームなんか始めたコイツに

俺は妙な魅力を感じ始めた。

そしてハシッシュをまた吸ったんだ。それでエマとアレだよ。

もう腹がギチギチに痛くなるまで何度も貪った。

その後電話番号を聞いて家に帰ってきたんだ。

で、またヒュプノスを抱いて眠りこけてたんだ。

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「ヴィンス!!仲間が待ってるんだ!!早くしてくれ!!」

けたたましいノックの向こうからマニの声がする。

「んん…しょうがねーなー。」

俺はヒュプノスを持ってドアの外に飛び出した。



「ヴィンス、何か欲しいものあるのか?」

「XBOXやりたくなった。」

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