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TATTOO,イレズミ消そうかなぁコミュの『最近のイレズミ治療事情』

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美容外科のページを見ていたらこのような記事があった。
治療院医師の言葉であり。私のものではない。(エミーリオ)

最近、若者達の間で少しずつイレズミがファッションの中に取り入れられているようで、それに呼応するようにイレズミ除去を希望する患者様が増えてきている。今回のお話は、永年イレズミ治療に従事してきた者として少々苦言を交えてお話ししたい。

<種類>
昔からの日本的なイレズミは、登り龍や菩薩様など単色でもすじ彫りに陰彫りが混ざる芸術性の高い物が多い。それに対して、アメリカンタトウーは墨をべったりとこれでもかと言うくらい入っていて、盛り上がっている場合もある。抽象的な模様や鷲、どくろなど悪魔的な物も多く見られる。なかには、思わず笑みがこぼれるような、スヌーピー等のキャラクター物まである。お年寄りになったらこれはちょっと似合いそうもない。
単色の物と多色の物があるが、後の治療時に大きな問題となる。
交通事故など怪我をした後に、傷の中に残った異物のために外傷性タトウーとなる場合がある。

<入れるエピソード>
以前はイレズミを入れるには、人に言われぬエピソードがあった。少し突っ張り、間違った方向に進む決心の証として、あるいは好きな人の名前を刻み片時も忘れないように一途さを示すために、等が主な理由として聞くことが多かった。
ところが最近は、いじめで押さえつけられて等の話もあったが、多くは何となく、かっこいいと思った、人に勧められて、等の理由が目に付く。確かに、アートメイクなどもイレズミの一部であるからこの延長線上にあるかもしれない。

<除去を希望する理由>
イレズミ除去をするには、決心した理由がある。簡潔に述べるとイレズミにはまだ、社会的に認知されていないからである。温泉やゴルフ場などのお風呂は入浴できない事が多く、入れていることが好奇の目で見られ間違った道に進んだと思われることがある。
具体的には、若い人の場合、イレズミの名前と今つき合っている人の名前が違うので取りたい、親に見つかってしまいどうしても取れと言われた、会社にはいったが健診があり肌を出さなければならなくなった等である。
お年寄りの場合、お孫さんやご近所の皆さんと温泉やプールに行けない事がきっかけとなることが多い。

<イレズミ治療>
かつては、皮膚移植を行っていた。入院しなければならない、皮膚を取ったところに新しい傷ができる、等が問題であり、近年は皮膚培養により小さな皮膚を取って大きく育て移植する場合もある。コストの面や移植された皮膚が周囲の皮膚となじまず張り付けた感じが残る。汗や皮脂の分泌がなく乾燥肌になることもある。 小さな物は、切除して縫い合わせることもある。小さく直線上であることや周囲の皮膚に余裕があることなど条件面での制約が伴う。線状の瘢痕を残す。
これらの治療のメリットとして、イレズミ皮膚を除去するわけであるので、傷跡がどうのと言う前に取れるまでが早いという利点がある。 皮膚削り術といって、イレズミの入っている皮膚を削り落とし上皮化を待つと言う方法もあった。傷があるうちに塩で揉んで浸透圧の関係を利用して浸出液を多くしてイレズミの墨をしみ出す方法を併用する場合もある。是は上皮化まで消毒などが必要で、とにかく痛いし日常生活に支障が多い上、後が痒くなり瘢痕もヤケドの後のように残った。自分でタバコの火で焼いて消すのとあまり変わらない。
これまで述べてきたことは、非選択的治療といってイレズミとともに正常皮膚成分も除去する方法である。
近年レーザー機器の開発と相まって、アザの治療などの選択的治療の考えがイレズミにも導入された。正常皮膚成分を温存してイレズミの成分を除去するという考え方である。砂糖と塩が混ざった物を砂糖だけ取り除こうと言う物である。これらは味が違うが、色素の場合にはイレズミの入っている真皮正常皮膚細胞が殆ど色を持っていないことが大きな相違点となる。

<イレズミレーザー治療の実際>
使用するレーザーは第一選択としてQ-ヤグレーザー、場合によりQ-ルビーレーザーやアレキサンドレーザー、色素レーザーを用いる。黒単色の場合には光の吸収が良く、治療する回数で取れて行く。ただしどの色の治療時も同じであるが、一回目は正常メラニンに反応するので、これが取れて真皮内のイレズミの色がよく見え濃くなったように見えるが、本来イレズミの色は補給されることがないので全て引き算である。 光が真皮に届くようになると、擦り傷のような出血が治療時に認められる。これは効果を期待できる証でもある。
ここで、色の選択性の話に戻るが、光が吸収され熱に変わり色素を破壊するのであるので、吸収の良い色と悪い色とでは治療回数が異なってくる。実際、イレズミの黒は吸収が最も良いが、赤、黄色は多少落ちる。黄緑や青は吸収が悪く治療回数が極端に多くなるので、波長を変えたり混合して、早く良い結果をだすために努力しているのが現状である。
治療時は、1/5000万秒の間に100Wの電球が10万個点く位のエネルギーが当たるために衝撃波が皮膚表面をたたく。油がはねたような痛みよりもっと痛い。その後に日焼け後と同じ様なヒリヒリ感がある。2時間程度で治まる。これらの苦痛を軽減するために、治療前に麻酔のテープを貼ってきたり冷やしながら治療を行っている。注射での麻酔は、皮膚表面とターゲットの距離を長くし治療効果を鈍らせるので行わない。
選択的治療なので、傷の治りが早く抵抗力も残っているので入浴など日常生活に支障はない。むしろ良くシャワーなどを利用してこすることが上皮化への近道となる。消毒は全く使用しない。
治療回数は、患者様がもっとも気にする点の一つである。色の種類と色素の量、深さにより異なるが、10回以上は優に掛かる。
治療結果は、良く見ないと解らないまでにおいている。もちろん肌色で周囲との色の差も殆ど解らないくらいである。ケロイドやひきつれ云々は問題外である。ここまで到達するには、出力や治療間隔、使用レーザー照射の仕方など経験や工夫が必要である。

<最後に>
イレズミ治療には、治療する側の技術的な問題もあるが、患者様側の根気と我慢がもっとも大切であり、両者の励ましと協力が良い結果を約束してくれる。我々アザの治療を専門にやってきた人間にとって、綺麗な肌で生まれたのに、どうしてアザのような色を入れてしまうのか、生まれつきのアザで困っている人たちに失礼ではないか、と思ってしまうが、一時の気の迷いであろう。取るからには、できるだけ以前の肌に戻して世の中に再度送りだして上げることが我々の責務であると考えている今日この頃である。


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