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「あかんべえ」見に来てね、アシカの「ナック」人気…香川・新屋島水族館
読売新聞(05月31日12時35分)

得意のあかんべえを披露するナック（高松市の新屋島水族館で）

　高松市屋島東町の新屋島水族館で、ユーモラスな表情を見せるアシカのナック（雄、１７歳）のショーが人気を集めている。笑いながら舌を出してあかんべえをしたり、飼育員の言葉をまねたり。愛嬌(あいきょう)たっぷりの姿と芸達者ぶりに、同館は「観客との掛け合いを増やしたい」と新演出を考えている。

　ナックは１５年前、繁殖用として同館にやって来た。ステージとは無縁だったが、舌を出したりして餌をねだる姿が愛らしく、専門学校からの研修生らにもすぐに懐くことと、舞台に立つ３匹の雌が高齢だったため、飼育員の竹村一儀さん（２２）がショーに出演させることを提案した。

　デビューは昨年秋。竹村さんが「あ」「ん」と間を置かずに繰り返すと、ナックもそれをまねて発音し、成功するとごほうびに好物のサバをもらう。観客とのにらめっこでは、得意のあかんべえを披露し、盛んな拍手を受けている。

　ナックのショーは１日１回。時間は不定で、平日は夕方、土日は昼にあり、タイミングが合えば、あっち向いてほいを特訓する姿を見ることができる。飼育員の吉田友樹さん（２４）は「これからはナックを水族館の顔として売り出したい。ナックは賢いので、今後はショーの中で子どもたちに触ってもらうことも考えたい」と意気込む。

　入館料は大人１２００円、中学・高校生と６５歳以上７００円、３歳以上５００円。午前９～午後５時。無休。問い合わせは同館（０８７・８４１・２６７８）。

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