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どうにも気になる、柳家喬太郎コミュの喬太郎さんのお座敷落語

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昨日は、演芸コラムニストの渡邉寧久さんの主宰で銀座の高級すき焼き店で、柳家喬太郎さんのお座敷落語があった。
会費2万円。クローズドの会である。お客は20名ちょっと。ほとんどマスコミである。

喬太郎さんの落語は「井戸の茶碗」だった。これは喬太郎さんの十八番。独自のくすぐりを入れて、本寸法の「井戸の茶碗」だった。

お座敷落語で有名なのは吉田茂である。彼は大の落語狂で、古今亭志ん生や先代桂文楽などを料亭に呼んで落語を聴いていた。昭和20年代当時、そのギャラは5万円。いまの100万円以上に匹敵する。それを2軒、3軒掛け持ちするのである。文楽が「やめられませんなあ」といったとか。
ちなみに東条英機も落語狂で、首相官邸で落語会を開いていた。
慶應の塾長だった小泉信三は志ん生ファンで、よく自宅に志ん生を招いてお座敷落語をやっていた。小泉信三は志ん生が唄う「大津絵」に涙したという。
ぼくも神楽坂の旅館(山田洋次などの監督がホン書きに籠もる旅館として有名。ぼくは取材でよく使っていた)でお座敷落語の会を催したことがある。春風亭小柳枝師匠と俗曲師の桧山うめ吉さんを呼んだ。
お座敷落語は現在ではめっきり減ってしまったが、贅沢な大人の遊びなのである。

終演後、喬太郎さんと酒を飲みながら、たっぷりと話をした。喬太郎さんはときどき、三題噺の会をやる。前半にお題を三つもらい、仲入りで考え、ほとんどしゃべりながらこしらえていき、最後に見事なサゲを付ける。こうした三題噺から生まれたのが喬太郎さんの人情噺の傑作「ハワイの雪」なのである。飲みながら、ぼくが「喬太郎さんの三題噺はすごい。どうしたらそんなことができるんですか」と散々三題噺の話題を振ったら、喬太郎さんが乗ってきて、「じゃ、ひとつ余興でやりましょう」ということになり、その場でお題を募った。「総選挙」、「菅原文太」、「はやぶさ」である。喬太郎さんは「5分下さい」といって一度楽屋に引っ込み、すぐに出てきて、三題噺を披露してくれた。やはり見事なサゲが付いていた。とんだハプニングで何とも贅沢な会になった。喬太郎さんは「慣れですね」といっていた。ぼくも長年文章を書くことを仕事にしているので、自然とオチが付けられる。たぶん、それと似たような感覚なのだろう。
それにしても喬太郎さんは天才である。喬太郎さんと同時代に生まれ合わせて、ぼくは幸せである。
昨日、喬太郎さんと話しながら、次の落語会が決まった。

第三十一回鎌倉はなし会 柳家喬太郎・桃月庵白酒二人会 特別ゲスト:林家正楽(紙切り)
再来年の2月のいつか 鎌倉芸術館小ホールか逗子のなぎさホール

抽選が当たるまでやろう。喬太郎さんに「二人会というと、長講一席ずつがいいのか、二席ずつがいいのか」と聞いたら、「それは二席ずつのほうがいいです」といわれたので、二席ずつやってもらおう。
写真は喬太郎さんとのツーショット。

第二十七回 鎌倉はなし会 一朝・喬太郎・一之輔三人会 
2015年5月23日(土)15時開演 喬太郎さんの司会により、3人のトークもあり。 鎌倉芸術館小ホール 3600円
問い合わせはm-aki@df7.so-net.ne.jpまで。

コメント(3)

羨ましいエピソードです。
その即興噺とオチ、聞いてみたいです…(^_^;)
貴重なお話有難うございました。
「お座敷落語」なんて、夢のまた夢でしょうから、雰囲気だけでも味わえて良かったです。
鎌倉はなし会、行ってみたいなー
イトコイ師匠、ケイトさん、素晴らしかったです。鎌倉はなし会にもぜひぜひお待ちしております。

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